雪之丞変化(1935)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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雪之丞変化(1935)

[ユキノジョウヘンゲ]
1935年
平均点:6.33 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
時代劇モノクロ映画小説の映画化
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監督衣笠貞之助
キャスト林長二郎(男優)雪之丞/闇太郎/母親
嵐徳三郎(男優)菊之丞
高堂国典(男優)土部三斎
千早晶子(女優)娘 浪路
伏見直江(女優)お初
山路義人(男優)門倉平馬
志賀靖郎(男優)廣海屋
高松錦之助(男優)長崎屋
南光明(男優)浜川
日下部龍馬(男優)横山
原健作(男優)法印
中川芳江(女優)おさん婆
高松栄子(女優)浪路の乳母
原作三上於菟吉
脚本伊藤大輔
衣笠貞之助
主題歌東海林太郎『むらさき小唄』
撮影杉山公平
配給松竹
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1.東海林太郎の「むらさき小唄」が流れて始まるが(トーキーになり映画主題歌でレコード業界とつながった最初のころだろう)、私が見たのは総集篇で、ハラハラの設定までナレーションで準備してしまうのは参った。でも舞台がらみのシーンはなかなか見せます。悪女伏見直江に閉じ込められたはずの雪之丞が、ちゃんと町娘姿で舞台に立つとこ。もちろん映画の観客は闇太郎に助けられたことを知ってるし、間にあうだろうかどうだろうか、なんて心配してないが、嬉しいね。毒婦の鼻をあかしてやって痛快、っていうのとも違う。女形というものの非現実性から来る不思議を目の当たりにした、という感じだろうか。あるいはやはり舞台シーン、雪之丞を狙う男二人、毒婦の差し金で野次ろうと待ち構えているゴロツキども、御簾の中で目を配る伏見のカットなど、純粋な悪意が描かれるあたり。どうして映画のなかの劇場ってのは、こうドキドキさせるんだろう。とりわけ歌舞伎という芝居は客席に花道を一本通しただけで、小屋全体が舞台になってしまった演劇であり、小宇宙になっている。奈落では仇の二人が取っ組み合って地獄を現出しているし、外の廊下では男が殺されているし、もう小屋全体がドラマの興奮に詰まって、それでいて客席以外は不気味に静まっている。何か良くないことが起こらずにはいられない、と納得させられてしまう。白い雪之丞と黒い闇太郎を同一人が演じる、ってのも大事なんだろう。悪役が『七人の侍』の村の長老、高堂国典だった。
なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2013-06-22 09:57:52)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 6.33点
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100.00%
200.00%
300.00%
4133.33%
500.00%
600.00%
7133.33%
8133.33%
900.00%
1000.00%

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