1.エドワード・バーンズは間違いなくアメリカ映画界の次世代の担い手......いやもはや彼が先頭に立って頑張る時代が来ていると思う。この人の映画のシナリオの魅力は、いかに平凡な題材でも未来への期待を込めながらもどこかシニカルに描ける脚本を書けるという点だと私は思う。音楽のセンスも良いが、何より彼は演技もなかなかのものである。今回は比較的汚れ役に徹した彼だったが、そんなチャレンジが決して嫌味ではない。この人がキャメロン・クロウと組んだらなかなか面白そうだ、この作品はキャメロン・クロウの作調に似ている。ロバート・レッドフォードが手塩にかけて育成したくなる気がもの凄くよく判る。