ニュールンベルグ裁判のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ニュールンベルグ裁判

[ニュールンベルグサイバン]
Judgment at Nuremberg
1961年上映時間:186分
平均点:8.21 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(1962-04-28)
ドラマ法廷もの戦争ものモノクロ映画実話もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-10-15)【イニシャルK】さん
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監督スタンリー・クレイマー
キャストスペンサー・トレイシー(男優)裁判長ダン・ヘイウッド
バート・ランカスター(男優)エルンスト・ヤニング被告
リチャード・ウィドマーク(男優)タッド・ロースン検事
マレーネ・ディートリッヒ(女優)未亡人ベルトホルト
マクシミリアン・シェル(男優)ハンス・ロルフ弁護士
ジュディ・ガーランド(女優)イレーネ・ホフマン
モンゴメリー・クリフト(男優)ルドルフ・ピーターセン
ウィリアム・シャトナー(男優)ハリソン・バイヤース大尉
エド・ビンス(男優)バーケット上院議員
カール・スウェンソン(男優)ハインリッヒ・ガウター
森山周一郎裁判長ダン・ヘイウッド(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
久松保夫エルンスト・ヤニング被告(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大塚周夫タッド・ロースン検事(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
羽佐間道夫ハンス・ロルフ弁護士(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山内雅人ルドルフ・ピーターセン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
細井重之ハリソン・バイヤース大尉(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
塩見竜介(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
千葉耕市(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
麻生美代子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大宮悌二(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
矢島正明ナレーター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
巖金四郎裁判長ダン・ヘイウッド(日本語吹き替え版【劇場公開版】)
黒柳徹子未亡人ベルトホルト(日本語吹き替え版【劇場公開版】)
久米明ハンス・ロルフ弁護士(日本語吹き替え版【劇場公開版】)
原作アビー・マン
脚本アビー・マン
モンゴメリー・クリフト(ノンクレジット)
音楽アーネスト・ゴールド
撮影アーネスト・ラズロ
チャールズ・F・ホイーラー(カメラ・オペレーター)
製作スタンリー・クレイマー
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術ルドルフ・スターナド(プロダクション・デザイン)
ウェイン・フィッツジェラルド(タイトル・デザイン/ノンクレジット)
衣装ジャン・ルイ〔衣装〕(マレーネ・ディートリッヒ担当)
編集フレデリック・ナドソン
録音ウォルター・エリオット
あらすじ
ドイツの無条件降伏から二年後。主なナチス指導者の処分は完了し、法律家などナチス政府に協力した知識人だけが裁判を待つだけだったが、ニュールンベルグ裁判判事に任命されたアメリカ人ヘイウッドの住居は処刑されたナチ軍人の未亡人の持ち家だった。法廷ではユダヤ人虐殺の実態を垣間見た米軍所属の検事とナチ政府の法務大臣だったヤニングを弁護してドイツの尊厳を守ろうとする若いドイツ人弁護士が火花を散らし、ナチ軍人の未亡人はヘイウッドに私的に接触して「知識人や一般ドイツ人には罪はない。」と涙ながらに迫る。
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8.《ネタバレ》 バート・ランカスターって僕は『かサンドラ・クロス』くらいしか印象なくて、いろんな作品に出て有名だけどあまり存在感ある役者だとは思ってなかったんですが、この作品での寡黙ながらじっと見据えるような底力に印象を強く残しました。彼が裁判で演説してから釘付けでした。ヒトラーがなぜ持ち上げられて行ったかを語る下りは静かに恐ろしさを感じました。その後のロルフ弁護士の演説も、世界がいかに目をつぶってきたかを問う内容に寒気がしました。これが一番の山場と思っていたら、「ドイツ国民の力が必要だ」「大切なのは生き延びることだろ」と抗議される検事のエピソードも重い。「刑法の原則とはどの文明社会でも共通しています」のあとに語られ「何のための生存か?」と流れていく裁判長の弁は厳か。「世界中の人々に記憶してもらいたい、この法廷が必要だと思うのは…正義、真実そして…」三つ目に示される答えに重みが増す。判決が出てからも映画は終わらず、長い余韻の最後の最後にグサっと突き刺さる言葉。うーむ、考えさせられます。たとえ「みんなバカばっかし!」と思ったとしても、そのバカが社会の主流を作っているなら、自分もその流れの中で少なくとも逆らわずにいた方が生きやすいと思っている僕は、正義と生きやすさが比例しないから難しい。けれど、駆け引きだの場の空気だのに振り回されてグラついたりしない検事と裁判長に憧れるし、あんな風に生きられる自信が欲しいなと思う。 ところで、最期に残った疑問…『どの文明社会でも共通する刑法の原則』とやら「殺人を行わせたる者」ってのは戦争での殺しは原則外なんでしょうか? 戦争することが許される社会においての『人間の命の重さ』ってどういうものなんだろう?
だみおさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-29 01:33:45)(良:1票)
7. 題材を考えると、面白いというコメントは不謹慎かもしれません。が、見る人をひきつける良い作品だと思います。こういう映画のことを考えると、CGであるとか、3Dであるとか、そういう最新の技術などは、些細なことだということがよくわかります。
海牛大夫さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-10 20:44:01)
6.考えさせられる3時間だった。この映画の中で語られる事は立場は違っていても重いものばかり。さらに1961年なら当時を生きた人もかなりの数健在だったと思うから尚更重い。直接関係はないが、ロルフ弁護士を演じたマクシミリアン・シェルがオスカーを受賞したのも良い。なにせアメリカや他の戦勝国にとっては触れられたくないであろう部分をズバッと突く役だったわけだから。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-02 20:06:49)
5.この歴史的事件を映画化するにふさわしく、重厚かつ丁寧な作りです。多くは法廷での弁論や尋問のシーンなのですが、シェルとウィドマークは鬼神のごとき迫力で(しかも大袈裟でない演技で)ぶつかり合い、トレイシーはそれを一言でずしりとコントロールする。バート・ランカスターは黙って座っているだけなのに、目の動きだけですべてを語り尽くしている。この緊張感だけで3時間お腹いっぱいです。長台詞の場面でも、それが必然性をもって迫ってきます。さらに、証人や関係者役の人たちも、ここぞというところで主役級の存在感を見せ、作品の重みを増しています。また、当然のことながら法廷という狭い限定空間でのシーンが多い中で、何とか工夫を凝らしていたカメラワークも、必死の努力が窺えて印象的でした。
Oliasさん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-10 05:05:04)
4.《ネタバレ》 なんと、上映時間は3時間だったんですね。見終わって2時間くらいの映画に思えたのに、これはびっくり。全く長さを感じませんでしたね。そう、この作品は文句無しに面白い。事実という混沌とした世界の中で、ある一面一面をチョイスして並べ立てていき、いいかわるいか札をつける。裁判とはそういうものです。絶対的不利な状況下でロルヌ弁護士のあの見事なまでの弁論!終盤、ヤニングは立ち上がり自ら罪人であると認める訳だが、もし彼が立ち上がらなかったら果たして裁判の行方はどうなっていたか、と考えざるをえない。果たして人間にとって普遍的な正義などあるのだろうか、真に公平な立場などあるのだろうか、罪の在処を明確に分け隔て出来るのか、この法廷劇で繰り広げられる様を見てると、人間とはつくづく根本誤謬な生き物であり、だからこそ完全なもの、正当なるものを追い求めるのだなぁという気がします。
あろえりーなさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-20 01:15:47)
3.《ネタバレ》 前の作品「渚にて」は観ていたけれど,この映画は見逃していました。やっとBS録画で3時間の作品をゆっくり観る機会が得られました。しかし冷戦の最中の当時と現代ではかなり見方も変わらざるを得ないようです。冒頭の屋上に飾られたナチスの紋章の爆破は,この都市がナチス台頭の契機となりリーフェンシュタールの作品「意志の勝利」の舞台になった場所を象徴するもので,だからこそ連合国も戦犯の裁判に選んだのです。しかし,この映画の舞台は先のゲーリンク達の裁判の終了から2年を経過した後で,そこでの戦争協力者としての司法関係者の責任を追及しようと米国主導(ソ連は参加せず)で行われたものです。法学の泰斗でもある旧ドイツの司法相の責任をどのような形で追及しようかと焦る検事側が断種事件の証人として引き出した男が代々の精神薄弱家系であることを暴露して,米国の州法まで引用して弁護する気鋭の弁護士。これには社会福祉と,それへの代償と言う現代にも通じる問題が提起され,落ち込む検事側。そして当時少女だった証人とその亡父のユダヤ人の友人との事実関係の証言を告白させようとする弁護人に遂に無関心を装っていたのをかなぐり捨てる元司法相。社会を護るためには一時の犠牲には目をつぶる理論がそれの拡大を助長する結果になったことへの自責ですが,これはチェコを犠牲にすればナチスの欲望に妥協できると考えた先の英仏などへの痛烈な批判にもなっています。その折に発生するソ連のチェコへの侵入とベルリン回廊の封鎖で,これは西独の再軍備へと繋がるのですが,それによりドイツ人との協調が急遽要請されて軍人である検事側への上部よりの圧力が加わり,その中で責任の追求は棄てきれない裁判長の全員終身刑の判決となりますが,結局は数年以内に刑期短縮されてしまう。封切り当時のポスターは戦車の前に立ちふさがる男の後姿があった気がするけれどそんな場面はなし。未亡人役のディートリッヒがリリー・マルレーンの一節を口ずさむおまけつき。
たいほうさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-02 13:21:32)
2.《ネタバレ》 これは何もかもが素晴らしいと言わざるを得ません。三時間という長さをものともさせない息詰まる展開。緊迫感溢れる一方で、主演のスペンサー・トレイシーの人柄の良さも感じさせる。バート・ランカスターの威厳に満ちた演技、リチャード・ウィドマークとマクシミリアン・シェルの対決、そして華のあるマレーネ・ディートリッヒ。その他証人役として登場するジュディ・ガーランドやモンゴメリー・クリフトも、出演シーンが僅かながら流石名優というだけあって強烈な存在感を放っています。また撮影のアーネスト・ラズロの緩急を巧みに利用したカメラワークが素晴らしく、特に法廷シーンでの迫力は相当なものです。映画は最後にナチスの悪行から話を乗り越え、世界の"正義と悪"の本質に迫る。非常に意義深い作品です。
かんたーたさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-26 19:51:27)(良:1票)
1. ナチスの巨頭の一人だったヘルマン・ゲーリングを裁く法廷モノと勘違いして観たら、バート・ランカスター扮する前司法大臣だったヤニングを巡る裁判劇だった。ランカスターが体力勝負のブルーカラー役者から180度イメチェンして初老のインテリぽい役を演じ始めたキッカケの1作で、この後「終身犯」「山猫」と初老の紳士役が連続しまくり。マクシミリアン・シェルが彼を必死で弁護する元教え子の弁護士役を熱演してオスカー(助演男優賞)受賞。他にもヘイウッド裁判長役のスペンサー・トレーシー、検事役のリチャード・ウィドマーク、証人役のモンゴメリー・クリフト&ジュディ・ガーランド、裁判長の寄宿先の未亡人役にマレーネ・ディートリヒと適材適所に豪華な顔触れで退屈はしない。バッドエンド的なラストの判決も安直さを回避しており良し。194分を長いと思うかどうかで各人の評価も二分されるかと…。個人的にはズッシリと見応えがあったので8点。シェルやランカスターも良いが、S・トレーシーが何と言っても最高に渋い、シブ過ぎる!!最近じゃこんな味のある役者もめっきりいなくなったよナァ…。
へちょちょさん 8点(2003-10-15 04:40:33)
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 8.21点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
613.57%
7725.00%
8828.57%
9932.14%
10310.71%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review2人
2 ストーリー評価 9.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.50点 Review2人
4 音楽評価 9.00点 Review2人
5 感泣評価 9.50点 Review2人
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【アカデミー賞 情報】

1961年 34回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞マクシミリアン・シェル受賞 
主演男優賞スペンサー・トレイシー候補(ノミネート) 
助演男優賞モンゴメリー・クリフト候補(ノミネート) 
助演女優賞ジュディ・ガーランド候補(ノミネート) 
監督賞スタンリー・クレイマー候補(ノミネート) 
撮影賞アーネスト・ラズロ候補(ノミネート)(白黒)
美術賞(白黒)ルドルフ・スターナド候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞(白黒)ジャン・ルイ〔衣装〕候補(ノミネート) 
脚色賞アビー・マン受賞 
編集賞フレデリック・ナドソン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1961年 19回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)マクシミリアン・シェル受賞 
助演女優賞ジュディ・ガーランド候補(ノミネート) 
助演男優賞モンゴメリー・クリフト候補(ノミネート) 
監督賞スタンリー・クレイマー受賞 

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