怒りの葡萄のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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怒りの葡萄

[イカリノブドウ]
The Grapes of Wrath
1940年上映時間:123分
平均点:7.03 / 10(Review 40人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2003-10-08)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-09-08)【イニシャルK】さん
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監督ジョン・フォード
キャストヘンリー・フォンダ(男優)トム・ジョード
ジェーン・ダーウェル(女優)ママ・ジョード
ジョン・キャラダイン(男優)エセ神父ケーシー
チャーリー・グレープウィン(男優)グランパ・ジョード
ウォード・ボンド(男優)警官
パット・フラハーティ(男優)(ノンクレジット)
フランシス・フォード(男優)(ノンクレジット)
メエ・マーシュ(女優)フロイドの妻(ノンクレジット)
小山田宗徳トム・ジョード(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
千葉順二(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
鈴木光枝(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
沼波輝枝(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
矢田稔(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
青野武(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
松尾佳子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
森功至(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ジョン・スタインベック「怒りの葡萄」
脚本ナナリー・ジョンソン
音楽アルフレッド・ニューマン
撮影グレッグ・トーランド
製作ダリル・F・ザナック
ナナリー・ジョンソン(製作補)
20世紀フォックス
美術リチャード・デイ〔美術〕(美術監督)
トーマス・リトル(セット)
編集ロバート・L・シンプソン
録音エドマンド・H・ハンセン(ノンクレジット)
ロバート・パリッシュ(ノンクレジット)
あらすじ
1930年代のアメリカ。刑務所を出たトム・ジョードが故郷オクラホマに戻ると実家は空家だった。説教師のケーシーから機械化農業によって小作地を取り上げられた一家が職を求めてカリフォルニアに向かったと聞き、トムは西へと急いで家族に合流する。厳しい旅の最中、800人の募集にすでに2万人が現地で応募したと聞いても一家には他には選択肢がない。そして、乳と蜜が流れるはずの土地カリフォルニアの各町には移住者の車や仮設住宅、テントが溢れていた。トムは当局が暴動、とりわけ「赤の暴動」に神経を尖らせていると聞く。
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5.土地を失い、住む場所も失い、職までも失いとこんなにも残酷な話はない。それなのに単なる残酷なだけの話でない活き活きとした描写、登場人物が笑ってる場面の多さに救われる。この辺りがジョン・フォード監督の人間味、温かさを感じることができる。大人以上に本来なら切ない筈の子供達が見せる楽しそうな表情、一家を支える強き母親の存在が大きい。希望を感じさせてくれるラストにジョン・フォード監督の人間的な魅力が詰まっている。モノクロの画面、リアルな描写、今の時代でも通用する映画だ。
青観さん [DVD(字幕)] 8点(2017-06-11 11:22:10)
4.《ネタバレ》 「怒りの葡萄」は聖書の引用で、神が怒りをもって踏み潰す葡萄のこと。葡萄畑はイスラエルの家、神が喜んで植え付けた葡萄はユダヤ人を指す。甘い葡萄を待ち望んだのに、酸っぱい葡萄(争いばかりする人間)ができてしまった。この出来損ないの人間に対する神の怒りの比喩。刑務所帰りで、小作人の息子であるジョードが、一家で土地を追われ、移住したカリフォルニアでの悲惨な生活を通じて「怒りの葡萄」という神の視座を持つまでの成長を描く。ジョードに付き添い、導くのは元説教師ケーシー。彼は資本家と労働者の矛盾を指摘し、労働者の闘う術を教え、死をもって道を示した。彼の導きで、人の魂は大きな一つの魂の器の一部に過ぎず、万人の魂は一つだと悟るジェード。二人は洗礼者ヨハネとキリストだ。まだ何も分からないが、何が誤りで、それを正す方法を見つけるために旅立つジェードは、荒野を放浪する求道者キリストだ。神の視座を持つということは、踏みつけられる民衆側の視座を含め、あらゆる観点からの視座を持つこと。それは「俺は暗闇のどこにでもいる。母さんの見える所にいる。飢えて騒ぐ者がいればその中にいる。警官が人を殴っていればそこにいる。怒り叫ぶ人の中に、食事の用意ができて笑う子供たちの中に、人が自分の育てた物を食べ、自分の建てた家に住むようになれば、そこにいる。」という台詞につながる。彼は、真の”乳と蜜の流れる地”を目指して旅立つ。警察から追われる逃亡者としてではなく、希望を持った求道者として、世の不正を糺す先導者として。成長したのは他には母親。「女は男より変わり身が早い。男は不器用でいちいち立ち止まる。女は流れる川で渦や滝もある。あっても止まらずに流れる。それが女の生き方」と女性の力強さを自覚し、「金持ちは子供が弱いと死に絶える。でも民衆は違う。死なない。しぶとく生きていく。永遠に生きる」と民衆としての誇りを取り戻す。良い言葉だが、これには伏線(成長過程)があまりなく、唐突感が否めない。大恐慌と経済制度の変化の為に土地を追われた小作農民一家の困窮ぶり、零落ぶり、過酷な移住の旅、移住地での苛烈な現実が見所である。が、母親はふくよかすぎて貧農に見えない。又過酷さを見せつけるはずの「桃摘み」の重労働場面が省略されているのは誠に残念。「人間じゃない。人間があそこまで惨めになれるわけがない」とは見えず。出所するのを何故家族に伝えない?
よしのぶさん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-22 03:29:57)
3.ジョン・フォードらしい波乱万丈な展開と家族を中心とした当時のアメリカを象徴したストーリーは流石。彼の作風に合ったスタインベックの原作が見事なぐらいにハマってました。家族を養わなきゃいけねえのに1ドル稼ぐのに何時間働かなきゃいけないんだ!!という絶望なんですが何故か希望を感じるのは脚本の上手さなんでしょうねぇ、セリフ回しが秀逸すぎて演技・ストーリー・脚本全てが素晴らしい具合に絡み合ってました。うん、久しぶりにいい映画を見たもんだ。
M・R・サイケデリコンさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-18 23:33:05)
2.《ネタバレ》 ジョン・フォード作品はほとんど観ていないが、彼が只者ではないことは本作を見れば分かる。
ドキュメンタリーといってもいいほどのリアリティを帯びており、大恐慌時代のアメリカの混乱した状況が窺われる。
こういう辛い時代を経て、今のアメリカは成り立っていることを知ることができるのも非常に勉強になる。
特別なイベントがなくても、じいさんとばあさんが死んでしまう展開には驚かされた。
それだけ、このアメリカ横断の旅が過酷を極めたということが分かる仕組みとなっている。
大きなドラマは描かれおらず、各キャラクターの内面をクローズアップしているわけでもないが、様々な感情が伝わってくる良作だ。
いつぶっ壊れて止まるか分からないトラックを走らせるだけでも、絶望的な悲鳴、救いを求めるような叫びが聞こえてくる。
あのトラックが非常にいい味を発揮している。
壊れかけのトラック自体、民衆や家族を言い表しているのかもしれないと感じられた。
壊れそうで壊れないトラックは、倒れそうで倒れない民衆、バラバラになりそうでならない家族の絆そのものかもしれない。
10点を付けたいところだが、本作の良さを完全に理解するには、自分の経験や知識がまだ浅いのかもしれない。
また、個人的に少々気になったのは、ラスト付近の描き方だ。
母とジョードの関係を通して家族の絆を描き、母親・女性の強さを強調するラストシーンには文句をつけようもないが、終盤はやや忙しすぎたり、ジョードの変化などは唐突なイメージも感じた。
ドラマはきちんと盛り込まれているが、どこか中途半端な部分もあるのではないか。
きちんと描きこむか、ほとんど描かないかのどちらかになると思うが、ドキュメンタリータッチであることを踏まえると、難しい判断だが、本作よりもむしろ描かないという方向性ても言いたいことはちゃんと伝わったのかなとも思われる。
勉強をしていないので、あまり難しいことは分からないが、本作は資本主義を否定し、社会主義的な思想が強いのも特徴だろうか。
赤狩りが本格化するのは1950年前後であり、1940年においてはアメリカにおいても社会主義を肯定するような意見があったのかもしれないと窺われる。
そういう時代背景を想像できるというのも面白い。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-31 23:21:57)
1.《ネタバレ》 土地を奪い取られ、カリフォルニアに行っても理不尽な扱いばかり、これが大恐慌時代を描いていたことは見終わった後に知りました。終盤まで暗く、悲しく、救いようのない話ばかりが続いていくわけですが、ラストは違いました。”このままではだめだ”と思い、立ち上がろうとするトム、弱弱しく見えたお母さんの”しぶとく生きよう”の一言、力強さを感じるラストシーンでした。
maemaeさん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-21 23:43:08)
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【点数情報】

Review人数 40人
平均点数 7.03点
000.00%
100.00%
200.00%
312.50%
425.00%
5512.50%
625.00%
71845.00%
8512.50%
937.50%
10410.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.33点 Review3人
2 ストーリー評価 7.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review3人
4 音楽評価 6.66点 Review3人
5 感泣評価 5.33点 Review3人
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【アカデミー賞 情報】

1940年 13回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ヘンリー・フォンダ候補(ノミネート) 
助演女優賞ジェーン・ダーウェル受賞 
監督賞ジョン・フォード受賞 
脚色賞ナナリー・ジョンソン候補(ノミネート) 
編集賞ロバート・L・シンプソン候補(ノミネート) 
録音賞エドマンド・H・ハンセン候補(ノミネート) 

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