夕陽に向って走れのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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夕陽に向って走れ

[ユウヒニムカッテハシレ]
Tell Them Willie Boy Is Here
1969年上映時間:98分
平均点:6.38 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
公開開始日(1970-03-28)
ドラマウエスタン実話もの
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タイトル情報更新(2022-02-19)【Olias】さん
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監督エイブラハム・ポロンスキー
キャストロバート・レッドフォード(男優)クーパー
キャサリン・ロス(女優)ローラ
ロバート・ブレイク〔男優・1933年生〕(男優)ウィリー・ボーイ
スーザン・クラーク〔女優・1940年生〕(女優)リズ
バリー・サリヴァン(男優)レイ・カルヴァート
ジョン・ヴァーノン(男優)ジョージ・ハッカー
チャールズ・マックグロー(男優)フランク・ウィルソン保安官
野沢那智(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤田淑子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
堀勝之祐(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本エイブラハム・ポロンスキー
音楽デイヴ・グルーシン
撮影コンラッド・L・ホール
製作ジェニングス・ラング
ユニバーサル・ピクチャーズ
配給ユニバーサル・ピクチャーズ
美術アレクサンダー・ゴリッツェン(美術監督)
ヘンリー・バムステッド(美術監督)
ジョン・マッカーシー・Jr.〔美術〕(セット)
衣装イーディス・ヘッド
スタントウィリアム・H・バートン(ノンクレジット)
あらすじ
実際にあった事件をもとに映画化。ウィリー・ボーイ(ロバート・ブレイク)は久しぶりにインディアン保護区に帰ってきた。ローラ(キャサリン・ロス)との結婚を決意していたが、彼女の父親の偏見に基づく猛烈な反対に会った。彼は、ローラを連れて駆け落ちしようとするが、誤って父親を射殺してしまう。保安官補・クーパー(ロバート・レッドフォード)は保護区監督官のリズ(スーザン・クラーク)の依頼を受けてウィリーとローラの行方を追う。
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2.《ネタバレ》 この映画「夕陽に向って走れ」は、1909年に起きた実話を基にして描いた、アメリカン・ニューウエスタンの隠れた傑作で、かつて"赤狩り"の犠牲となった、エイブラハム・ポロンスキー監督が20年ぶりに撮ったカムバック作品でもある。

1909年ということは、西部開拓の英雄的な時代は既に過ぎ去り、生き残ったわずかなインディアンは、アメリカ政府の指定した居留地に押し込められ、しかも「シャイアン」のような勇敢な大脱走を試みる力も、もう持ってはいない時代、ということなのだ。

だから、インディアンと保安官の対決をクライマックスにしているアクションものではあるけれども、血沸き肉躍るといったような勇壮なものではない。

そこにかえって、"西部劇の挽歌"とでもいうか、あるいは、今日のアメリカの姿を現わす西部劇とでもいうような、独特の魅力が生じているような気がする。

インディアンの若者ウイリー(ロバート・ブレーク)が、親の許さぬ恋のもつれから、恋人の父親を殺してしまって、恋人のローラ(キャサリン・ロス)と駆け落ちする。

インディアンの考え方からすれば、これは一種の略奪結婚であるが、保安官のクーパー(ロバート・レッドフォード)は、彼を殺人犯として追わなければならない。

これに、クーパーの恋人でインディアン保護の任にあたっている、女性の人類学者エリザベス(スーザン・クラーク)や、久し振りにインディアン狩りをしているつもりの、地元のボスなどが絡んでくる。

ウイリーは、インディアンが先祖から伝えて来た、逃亡のための様々な知恵を働かせて、追手をまこうとするし、クーパーはまた、親譲りの知恵でこの先を読んでいく。

ローラは、ウイリーを逃がすために死に、クーパーは地元のボスたちの思惑などに悩まされながらもウイリーを追い詰め、そして、奇妙な形をした岩山での一対一の対決になる。

インディアンのウイリーに扮したロバート・ブレークは、「冷血」で、やはりアメリカの社会の秩序の枠の中では、楽しいことなど一つもないみたいな、貧しいチンピラのはみ出し者になりきっていたが、この映画でも、弱いインディアンの切ない意地をよく表現していたと思う。

これをウイリーに心情的にはシンパシーを覚えながらも、仕事として追跡しなければならないというジレンマを抱える、クーパー保安官に扮したロバート・レッドフォードの抑制された静かな演技が、より一層、この映画に深みと切なさを与えているように思う。
dreamerさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-04-30 14:40:32)
1.《ネタバレ》 いや凄い。何だこれ。傑作だと思います。ストーリーは正当防衛による殺人→逃避行というシンプルなものであり作風も渋めですが、この映画の素晴らしさは各登場人物の深い心情描写と、監督の主張したいテーマを統一感を持たせつつ作品に溶け込むように入れ込んだという2点にあるでしょう。
①監督のポロンスキーは赤狩りによって21年間ハリウッドを追放されていたとのこと。その監督の思いというか主張はまさに本作の主人公ウイリーに表されていると思います。自分は愛する人と一緒にいたかっただけなのに、インディアンというだけで差別視され、正当防衛および事故にも関わらず殺人犯という汚名を着せられ、逃げざるを得なくなってしまう。逃げたとしても「愛する人と一緒にいたい」という目的を達しようとすれば助かる見込みはほぼゼロ。つまり「どうすることもできず、待っているのは絶望」という描写。本作で描かれるウイリーの怒りと悲しみ、絶望はまさに監督のそれを表しているのでは。
②ウイリー・ローラ・クーパー・女医さん(名前忘れた)の心情描写が見事。ウイリーとローラの「一緒にいたいが一緒に逃げることによって互いに相手に不利益を与えてしまう」というジレンマ。女医さんの地位も名誉もあるが満たされず、結局欲しいのは「愛している」という一言、というあのシーン。保安官という立場上ウイリーを追わざるを得ないクーパーの苦悩。どれをとっても一級品だと思います。ローラが死んだところは・・・う~~~ん難しい。またいずれ、必ず見直します。
53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 8点(2014-01-29 01:23:58)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.38点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4112.50%
5225.00%
6225.00%
700.00%
8225.00%
9112.50%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人
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