3.《ネタバレ》 1976年に卒業課題の映画製作を作る女学生(これが30歳くらいにみえる)。その彼女がテーマにしたものが、1962年に政府のプロバガンダに利用され、虚像の英雄にされたビクルート。この行方の知れぬビクルートを追いかける3時間の上映時間は決して長く感じなかった。訴えたいテーマは痛いほど伝わってくる。
しかし、監督は映画の勉強は独学だったのではないだろうか?
BGMのセンスのなさに加えて、あまりにも下手くそすぎるシナリオ。検閲で12年かかったなら、もっともっと書きなおしをして、2時間以内に納めなさいよと言いたい。
ポーランドの時代背景をドキュメンタリータッチで観ることができたので、意外に長く感じなかったが、キャラクターの心境など分からないことが多すぎる。
DVD化、ビデオ化にならない理由も十分納得させられる。
どんな二流の監督も長生きすれば「巨匠」と呼ばれるのだからバカバカしく思えてしまう。
情熱だけで作った作品なので、それだけの理由で4点。