ぼくのエリ 200歳の少女のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ぼくのエリ 200歳の少女

[ボクノエリニヒャクサイノショウジョ]
Let the Right One In
(Låt den rätte komma in / Lat den ratte komma in)
2008年スウェーデン上映時間:115分
平均点:7.11 / 10(Review 76人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-07-10)
ホラーサスペンスファンタジーロマンス小説の映画化
新規登録(2010-07-10)【Carrot Rope】さん
タイトル情報更新(2024-06-09)【にじばぶ】さん
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監督トーマス・アルフレッドソン
園崎未恵(日本語吹き替え版)
原作ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト「モールス」(ハヤカワ文庫刊)
脚本ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
音楽ヨハン・セーデルクヴィスト
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
配給ショウゲート
編集トーマス・アルフレッドソン
その他ショウゲート(提供)
あらすじ
母と2人で暮らすオスカーは、日々学校でイジメられていた。先生も友だちも誰も気づいてくれない。そんな孤独な彼の住むアパートに、不思議な少女エリが引越して来た。夜毎に雪の積もる中庭で語り合う二人。更にはオスカーの発案で、壁越しにモールス信号を送り合うようになる。一方、町では謎の殺人事件が続発していた。 スウェーデン発、世界中で多くの映画賞に輝いた異色のヴァンパイア物語。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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56.《ネタバレ》 ポスターやジャケットの、あの金髪のカワイコちゃんが「エリ」だと思ってたらビックリ! 「ぼく」の方だったとは!?  ホラーっていうよりも、ジュブナイルって感じの佳作。映画のつくりがサスペンスやストレートドラマのようで、ホラー嫌いの方にもオススメできます。
伊達邦彦さん [DVD(字幕)] 8点(2014-04-13 03:00:39)
55.《ネタバレ》 暗闇で静かに雪が吹雪くオープニングシーンから素晴らしかったです。派手な音楽を排除し雪に閉ざされた北欧の寒くて暗い雰囲気は、失敗するとやたらと暗い映画になりがちですがこの映画はそうなっていません。配役、演出、カメラワーク、80年代風な共産的色の少なさ等、とにかく全てが素晴らしい映画でした。プールのシーンは本当に素敵で、描き過ぎない美学というものを感じました。でもオスカーが頭を押さえられて沈められている前を何かが横切るシーンは物理的に?ですね、、まあそこ突っ込むのは野暮というものでしょうか。

エリにとっては打算もあろうかと思いますがラストの電車のシーンでは色んな想いがよぎります。大人の男女であっても色々あるのに、この子達ったら・・(泣) ただ、映画では12歳で頭脳も成長も止まっているのか、頭脳はずっと成長を続けているのかの説明がありませんでしたので、場合によっては200歳の年増でやり手ババアな可能性もありますが・・
エリやオスカーの気の毒具合が理解できてこその映画だと思いますので、彼らの立場に立つことができなかった人にはあまり感動がない映画かもしれません。ハリウッド版リメイクの「モールス」しか見ていない方は是非オリジナルであるこちらも見てほしいです。

2020/11追記
原作小説を読みました。非常に良かった。あまりに面白くて3日で上下巻とも読破しました。原作小説の出来栄えが非常に良いので先に小説を読んでしまうと映画が面白くなかった可能性が高いです。もちろん映画のほうも2時間弱という短い時間で原作小説の大切な部分を上手にかいつまんでありますが、悪くいってしまうとあまりにもダイジェスト的でした。絶対に映画を見てから原作小説で情報補完するのが正解だと思われます。
小説ではエリの過去・ホーカンの気持ち・中年カップルたちの状況・オスカー(オスカル)を取り巻く詳細な事情・唯一オスカーの友人トンミのことなどが詳細に描かれています。およそ映画と小説は同じ結末を迎えますが、映画にはトンミは出てきませんし、ホーカンの結末もかなり違います。ラストの締めくくり方としては小説のほうがキレイでしたが、よくぞここまで小説の世界観を壊さずに上手に映画化したものだと感心します。

映画を見た段階ではエリはしたたかな200歳のババアかもしれないと思っていましたが、小説を読むと違っていました。エリ(エライアス)は身体も心も頭脳も全てが12歳のままで止まっている可哀そうな子なのです。そういう前提で考えるとオスカルとのラストはとても美しいです。(ただし極めて破滅的ではありますが)映画も本もどちらも本当に素晴らしい作品でした!

【追伸】
他の方もおっしゃっていますが、日本版のボカシとタイトルのせいで映画の基本かつ根底部が捻じ曲げられています。監督のトーマス・アルフレッドソンは日本の配給会社や映倫を訴えてもいいレベルです。今からでも撤廃すべき由々しき問題、心底残念でならない。(いや、大真面目に)
アラジン2014さん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-10 16:46:01)
54.《ネタバレ》 静かなホラー。ホラーと言う分野にジャンル分けしてしまうのがもったいないくらいの良質なホラー。傑作です。そんなに怖くないので、ホラーが苦手な人にもぜひ観てもらいたい。
la_spagnaさん [DVD(字幕)] 9点(2013-09-23 00:42:31)
53.《ネタバレ》 ずっとずっと見たかった映画だ。
なんともとらえどころのないところが素晴らしい。
繊細さと残酷さの両方がある。
どこか似た者どうしの二人。通い合う心。
しかし血は通わない。少女はヴァンパイアだから。
少女エリは少年オスカーを愛するが故に血を拒まねばならなかった。
そんな痛切な恋する少年と少女の逃避行。
ヴァンパイア幻想をまるで小さな恋のメロディにのせてやっているかのようだ。
「いじめっ子なんて醜い生物は消えておしまい!」というラスト手前の衝撃、
その瞬間ぼくはエリに恋をした。
少女エリはいかにもヴァンパイアという顔つきをしている。
スウェーデンの美しい冬景色が心にしみる。
ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2013-05-03 01:34:08)
52.北欧の、陽光すら淡い国で撮られると映画そのものの体温が下がる感じがするせいか、グロなシーンをはっきり見せるわりに、それすらこう、冷え冷えと淡々としてたりする。わーっという感情の昂ぶりすら白い息になって消えてゆくようだ。映像がとことん印象的な映画。抜けるような白い肌のオスカーと血に塗れたエリの赤。金髪と黒髪。暗い森の青と雪。度肝を抜かれる惨劇の場面、これまた静謐感あふれているのだけども、ここまで来た頃には観ているこちらもすっかり身体が冷え切って、つい両腕をさすってしまうのだった。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-26 23:56:08)
51.微妙。
ストーリー展開が遅い上になかなか本質に触れない。
ラブラブなところも吸血鬼らしいところも少ない。
そういうのを見たかった側としては、あまりおすすめしない作品。

他のレビューや解説など見てみると、どうやら背後にいろいろな設定があるらしい。
予備知識をたくさんいれてから観るのもいいかもしれません。
らんまるさん [DVD(吹替)] 4点(2013-03-31 23:47:35)
50.《ネタバレ》 主人公は絶対イケメンになりますね。色々と裏設定がありそうで原作が気になるところ。200年も生きている割には食料調達がかなりずさんだったのがちょっと。ヒロインは「エスター」の少女を思い出しました。
とむさん [DVD(字幕)] 6点(2013-03-11 00:16:07)(良:1票)
49.まず映像の美しさが良いです。静かな美しさの中だからこそ、ヴァンパイアの不気味さが際立ちます。酸をかぶった親父?の顔さえアーティスティックに見えてしまう。。ストーリーは大きな山場はなく、初見ではラストは???でしたが、ここのレビューを見て「そういう解釈か」と納得。そう考えるとなかなか静かに深くて恐ろしい映画かもしれない・・。
はちまろさん [DVD(字幕)] 4点(2013-03-03 21:55:55)
48.リメイク版の『モールス』を観ているので、ストーリー展開は知っているので目新しくはなかった。(本来は逆であるべきだと思うけどけね・・・)
しいて言えば、リメイク版はエリの吸血時の動きが変だったのに対して、本作は高い身体能力はあるものの自然な動きでだったので違和感はなかった。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-13 18:37:18)
47.《ネタバレ》 エリが現れるたびに、血なまぐさい空気が立ち込めるような錯覚に陥った。嗅覚までも支配する存在感。血が足りなくなると一気に年老いた表情になり、血を得た後は12歳の少女の顔に戻る。沈められたプールから顔を出し、きつく閉じた瞼を開けた時に見たエリは、この上なく美しかった。オスカーが彼女の為に生きる運命を受け入れた瞬間を、あのカットで共感してしまった。エリにとって、これまでの「協力者」とオスカーは異質の存在であってほしい。例えば、オスカーが最後の時を迎えたら、エリも自ら朝日を浴びることを選ぶような。でも、そうはならない行く末をひしひしと感じてしまうからこそ、列車の中の彼がどうしようもなく切なく見えるのだろう。
おおるいこるいさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-09-21 15:24:30)
46.《ネタバレ》 恋愛感情?友情?共依存?主人公が最終的にバンパイヤと行動を共にする理由がよくわからなかった。ていうか正直言うと女の子のルックスが微妙で話に入り込めなかった。
Robbieさん [CS・衛星(吹替)] 5点(2012-08-19 15:37:29)
45.《ネタバレ》 我々日本人にはかなり縁遠い東欧の国スウェーデン  で、イメージ通りな雪、寒そ~な景色 全く判らない&読めないスウェーデン語(ちょっとドイツ語っぽい?) そして絶妙な年頃の主役二人 真っ白な肌・金髪のオスカーと黒髪のエリ  もうこの設定で異邦人感マックス(笑) 結構キツイ描写が多く正直このテのものは苦手だけど  この独特の空気感で一気に観てしまった   あまり吸血鬼に詳しくないのでよく分からないけど ホラーの様な 純愛もののような ファンタジーもののような  …何とも言い難い(苦笑)    異国情緒を味わえましたのでこれで充分でゴザイマス
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-06 09:10:39)
44.《ネタバレ》 ああ~もうっ!、オレなら、もっと上手くカクマってあげるのにっ!と思わずにいられない。
エリ「わたし、女の子じゃないよ」えっ?!え~っと、それは、ちょっと…。
それにしても、パパの血狩り雑過ぎ。そんな見晴らしの良い所で吊るさなくても…。
でも、もう彼は疲れていたのかな。終わりにしたかったのだと思う。
今まで、何百何千と手に掛けて来たのだから。
やはり、きっと彼も幼い頃あの子に恋した少年なのでしょう。
しかし、もっと上手い方法があるような気がするのだが。
あの子の身体能力が有れば、人里離れた場所で足が付かない様な獲物を見付けるとか。
輸血・献血が一般的な現代社会なら、その手の医療関係の仕事にパパが就くとか。
ラスト、オスカーと2人の生活が上手く行く事を願いつつ終わる。
希望と不安とが揺られつつ。最後のモールスは、なんて言ってるんだろう。
それを表示せず、観た人に考えさせるラストで正解なのかな…。
じょるるさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-27 03:20:07)
43.《ネタバレ》 オスカーがいじめっ子を打ちのめした赤い棒は、エリの守護者を継承するバトン。結末はこの時点で確定しています。あとは少年がどう“人外の道へ”踏み出すことを決意するか。ここが物語の焦点でした。具体的には、愛する者のために自らの手を汚すという儀式が必要だったと考えます。しかしオスカーには出来なかった。いじめっ子に見立てた木にナイフを突き刺すことは出来ても、生きている人間には無理だった。オスカーはまだ“こちら側”の人間でした。少年を“向こう側”へ引っ張ったのは、ラストのプール事件。大きな借りが出来た。いや生まれて初めて愛を実感したのか。守られることの喜び。少年は決して成就することのない愛のために、自らの人生を捨てました。今度は彼がエリを守る番。オスカーの辿る道は、エリの“パパ”と名乗る男と寸分違わぬはずです。切ない恋物語というよりも、少年の転落人生の始まりとの趣が強いのは、オスカーのがこの先背負うリスクの方がエリを圧倒しているからです。もっとも、それこそが真実の愛に違いありませんが。“こちら側”の人間としては、この結末に拍手が出来ないのがもどかしいです。
目隠シストさん [DVD(字幕)] 7点(2012-07-17 22:05:06)(良:2票)
42.《ネタバレ》 よい映画だと思います。静謐で、余計なことは絵でもセリフでも語ってないから。ただ、吸血鬼が鏡に映っていることはありえない(ハマー・プロ、ポランスキーに失礼、そうそうジョニー・デップにも)、退治にはナイフじゃなく木の杭を使用する、という2点を見ても制作姿勢が雑。“Let me in”にこだわるなら細部を詰めなきゃ。次にこちらではオスカーと呼ばれている少年の持つ疎外感が「なんとかなりそう」なレベルだってこと。イジメは別として、離婚した両親がまだオスカーに関心を持ってることがわかり、観客にとっては「時が解決する」って思える人物造形。またイジメをする側の兄弟関係をきちんと表示してない(弟が何故イジメてしまうのかということ:台詞だけでも可能、この点はハリウッド版は見事)。ということで、私としては「モールス」が上。性別問題は原作読まないとなんとも言えないのですが、ちょっとわかりにくい。少なくとも男の子じゃなくなった理由が語られてないから。もしかしたら1700年代末期(200年前)にそんな魔女狩り的なことがあって、ほとんどのスウェーデン国民は知ってるのかも知れないけどね。ところで、この作品やミレニアムのスウェーデン版なんかを観てて気付いたんだけど、結構人間関係が田舎的というかベタベタしていて「やかまし村」みたいだとか、福祉国家といっても悪いヤツ(色々な意味で)がいたり、イジメも深刻なんだとか、スウェーデン語ってドイツ語+英語みたいな音なんだとか、夜に子供がヒッチハイクしても乗せてくれるとか新しい発見ができて楽しいですね。
shintaxさん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-21 11:21:33)
41.《ネタバレ》 イジメられっ子少年とヴァンパイア少女の交流を描いた一風変わった映画。そんな設定だけで悲壮感はひしひしと伝わってきますが、そこは否定する余地もなくとても切ない映画になっています。説明不足な表現がいくつかあって気になりましたが、そこは個々が解釈して感じる映画。ラストシーンは個人的にすごく悲しい未来が見えました…
nyarameroさん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-08 10:40:19)
40.雪深くて、太陽が低くて、陰気な街。そのうえ、スローテンポでダークで切ないストーリー。中年サラリーマンがこんな映画見たら、欝になってしまう。
センブリーヌさん [DVD(吹替)] 5点(2012-05-05 02:46:50)
39.《ネタバレ》 うげぇ。これしか出てこない。
意図的にハーフスピードで区切られているとおぼしき間は、この映画の映像と様式を人間の世界にない美しさに昇華させて、そこに置き去りにしてしまった。

いや、違うな。置き去りにされたのはむしろ私の方で、この映画が一人で高い遠いところに行ってしまったんだと、見終わってから気づく。美しい情景に、凄惨な殺害が重なっているその場面に視線を保っていられなかったのは私。酷い有様になった死体が引きずられていく時だって、対比もせずに美しい世界は美しい世界のまま死体が引きずられていく。
この世界に嫌悪感と恐怖感を覚え、そこに近づくことが出来なかった。

美しい少年と少女の愛情は、何世代にもわたって何人にも引き継がれ続けていくのだろうか。それとも社会の高度化とともに彼女と彼女が愛した人間の居場所は消滅してしまうのだろうか。その寂しさをかみ砕けないまま、エンドロールが始まり私は黙りこくってお茶を口にすることしかしなかった。

だからホラー耐性、スプラッター耐性が低いとこう言う映画は全く楽しめなくて損をする。うわぁ気持ち悪い。
黒猫クックさん [DVD(吹替)] 4点(2012-05-01 02:28:13)(良:1票)
38.《ネタバレ》 北欧の美しい雪景色の中、ゆったりとした優しい時間の流れを感じさせる風景に反して繰り広げられる陰湿なイジメ。そして血まみれの殺人。そして、透き通るような美しい少年と、謎めいた少女の出逢い。陰惨でありながら、なんとも詩情溢れる美しい作品です。
ここに描かれているのは純粋な愛。種族を超え、時間をも越えた愛ですね。吸血シーンやラストの殺戮場面、エリの同居人の男性の爛れた顔相などのシーンが、作品全体の美しさの中に吸い込まれていきます。
観終わった後、全ての悲惨なシーンを忘れ、切ない気持ちだけが残る。こんなヴァンパイアものは初めてです。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-30 12:53:27)
37.不思議な雰囲気のヴァンパイア映画。プールに助けに来た時のエリの凛々しい顔が印象的。オスカーもエリのために生きていくのかな。
nojiさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-04-14 08:38:33)
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【点数情報】

Review人数 76人
平均点数 7.11点
011.32%
100.00%
200.00%
311.32%
445.26%
579.21%
6810.53%
71722.37%
82634.21%
9911.84%
1033.95%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.42点 Review7人
2 ストーリー評価 7.75点 Review8人
3 鑑賞後の後味 7.28点 Review7人
4 音楽評価 7.50点 Review6人
5 感泣評価 7.33点 Review6人
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