28.《ネタバレ》 あまり真剣に見るものではないが、どうせ昭和の怪獣映画だと思えばそれなりに見ていられる。 エビとガの登場にはあまり必然性が感じられないが、劇場パンフレットに書かれた「陸海空の三大怪獣」というコンセプトで数を揃えた形らしい。新顔のエビラはハサミに大小があるが、小さい方で人間を串刺しにして食っていたので使い分けがあるようだ。終盤モスラが飛来した場面では、ゴジラとの間で何らかのコミュニケーションがあったように見えたが、劇場予告ではここでモスラが「来ちゃダメッ」と言っていたことになっていて女性的なイメージが持たれている。 場所が南洋の島なので当時の日本各地の風景を見られるわけではなく(ロケ地の海岸は別として)そういう面白がり方はできない。しかし最後に島が崩壊して沈下する場面は迫力があって、この辺はさすが日本特撮だと思った。 政治的な主張としては、大学生の反戦・反核は当時の定番として、悪の秘密結社のような敵はどういう団体だったのか不明瞭だが、呼称に「赤」が入ることから当時の東側陣営に連なる組織と思うしかない。「革命」という言葉を特別視していたようだったが、本来の革命というのは民衆が圧政に耐えかねて、または外部勢力の扇動で起こすものであって、劇中でやっていた核開発の延長上にあるものではないだろうと言いたくなる。しかし当初は革命の美名のもとに発足しながら、この頃には核兵器で世界平和を脅かす存在になっていた東側勢力を皮肉ったとも取れなくはなく、戦後の東西対立の中でゴジラを「中立」の立場に置こうという考え方だったかも知れない。 登場人物としては、水野久美さんはこの時期になってまたこんな村娘役かと思うがそこはプロである。露出の多い服装で藪や岩場を動いて傷だらけにならなかったかと思うが余計なお世話か。小美人は前と違う双子が出演して同じ声質でのハーモニーを聴かせている。外見は「謎の円盤UFO」(1970~英)のエリス中尉風だった(どことなく未来的)。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 5点(2024-02-24 20:13:05) |
27. 返す返すも残念至極に尽きる、禁句を承知のタラレバ勢揃いでした。 1 島の娘役は何と言っても髙橋紀子に演じてもらいたかったな。久保明も出演し彼女との共演が実現していたら、ウルトラQ「南海の怒り」の延長戦を楽しめたのにね。病気で降板さえしなければ・・・。あっ、水野さんがダメっていうわけじゃないですヨ。特撮と水野さんは相性が良いと思うし、リリーフをきちんとこなしてくれました。関係ないけど某番組での馬場正平さんとの思い出話は興味津々でした。 2 ペア・バンビの小美人はミスキャストでしょう。ザ・ピーナッツの印象が強すぎて損な役回りだったかな。せめてもっと華のある人が演じてればよかったんだけど。 3 モスラは結局救出役だけってのがもったいない。もっと活躍してくれなきゃだめでしょ。顔見世程度じゃなく、もう少しゴジラと絡んでくれれば題名に相応しかったのに。 なんだかんだ言いながら、エビラの登場シーンはよかったですよ。造形もいいし、海の中からハサミを出して「これから出ます」という雰囲気はバッチリ。やっぱり怪獣は“いきもの感”がないとだめだね。その点でエビラは好きだし、ゴジラとの攻防も純粋に楽しめました。 【風小僧】さん [映画館(邦画)] 4点(2016-09-11 15:30:12) |
26.福田×有川作品は本多×円谷作品に比べると明らかに予算が少ないが、まだまだ映画業界は勢いを失っておらずそれなりに豪華。 関沢脚本はご都合主義ながらも軽快で、観ていてじつに楽しい。 宝田明、平田昭彦、水野久美、田崎潤ら常連俳優たちもノリノリで、佳作と言える一本。 【ガブ:ポッシブル】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-09-28 17:23:09) |
25.《ネタバレ》 いつもだったら日本政府や国防軍寄りの役に勤めていたはずの平田昭彦やその他面々が悪の秘密結社の一員に成り下がって好き勝手放題やらかしちゃってるところがなんともおかしく感じる。水野久美に至っては前作X星人ではお顔真っ白だったのに、今回、顔を茶色く塗ったくられた上にお肌寒かろうに薄衣裳 (笑)。 その他いろいろ開き直って見れたならば、これはこれで人間模様をメインに面白い。 ただし、いつも思う事なんだが〃ゴジラの石投げ〃 あれだけは正直やめてほしく思ってやまない なにをキャッチボールしてんだよ あれ相当萎えるんだってば やめていただけんかしら。 その他、赤いタキ(?) とか意味わからんけど、黄色い汁とか マルチャンのうどんシリーズみたいな色使いの命名がなんともダサくておかしい ダサくておかしい。大事な事だから二度言ってみました。ダサくておかしい。(おまけ) 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-31 09:45:51) (笑:1票) |
24.ゴジラシリーズのファンなので、この作品のタイトルは勿論知っていたが、シリーズ中もっとも興味が薄い作品だったと思う。 その最たる要因は、やはり、「エビラってなんだよ!」というところ。 今さらエビの怪物が登場したところで、娯楽性が生まれるとは到底思わなかった。 そして、予想通り、“エビラ”に関しては、ゴジラに対峙する相手としてのインパクトはほぼ無い。 ただし、映画としてのつくりは、意外な程に真っ当だったと思う。 主人公たちが偶然流れ着いた孤島で繰り広げるアドベンチャーには、思ったよりもちゃんとした娯楽性があったように思う。 エビラはもとより、作品の顔である筈のゴジラや、ゲスト出演感が強いモスラを、敢えてストーリーの脇に据え、主人公チームと謎の秘密結社との攻防に主軸を置いた展開が、功を奏していた。 「南海の大決闘」と銘打ちながらファーストシーンでは恐山のイタコが登場したり、シュール極まりない「耐久ラリーダンス大会」など、善し悪しは別にして変わった味わいがある作品に仕上がっていることは間違いない。 一方で、雷で復活するゴジラの描写や、意外に悪くはないエビラの造形など、怪獣映画としても決して見応えがないわけではない。 またシリーズ第一作「ゴジラ」で芹沢博士を演じた平田昭彦が、同役を彷彿とさせる眼帯姿で悪役を演じるなど、配役にも面白さがあった。 ハードルをグッと下げて観たからという前提は取り除けないし、出来のいい作品ではないが、ゴジラシリーズファンならば決して観ておいて損はない作品であるとは思う。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 5点(2014-05-07 23:06:59) (良:1票) |
23.確かにエビラはエビでしかないのだけど、造形自体はしっかりしていて、そんなに嫌いじゃないです。むしろ見応えありました。海面からヌッと突き出す巨大なハサミのスケール感も良かったです。登場人物も沢山いるわりに、それぞれ別行動しながらしっかり活躍するのは好きでした。まあ・・・批判されてもしょうがないような映画かもしれませんが、面白さのエッセンスは色々詰まっている映画だと思います。こういう映画こそ、現代の技術を駆使して内容的にもブラッシュアップしながらリメイクすれば、結講面白い映画になると思うんですけどね。バッサリ切り捨てるのは惜しいと思ってます。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-08-19 03:03:13) |
22.怪獣映画を映画館でリアルタイムに初めて見たのは本作と思います。異様に気分が高揚した中、2回繰り返して見ました。当時は入れ替え制ではなかったし、付き合って見てくれた母親に感謝です。エビラ怖かったです。食事はデパートのレストランでお子様ランチでした。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-02-05 10:31:17) |
21.《ネタバレ》 ◆南海で難破した漁船の乗務員の息子は生きているというイタコの宣託を聞く母。母の言葉を信じて弟の彌太は東京に出て警察に再捜査を依頼。しかし聞き届けられない。そこへヨットが優勝賞金の「耐久ラリーダンス大会」を知る。会場で知り合った大学生仁田、市野とヨットを見にゆく。豪華なヨットに無断で乗り込むとオーナーの吉村がいた。吉村の好意で一晩泊めてもらうことになったが、翌朝目を覚ますとヨットは出港していた。彌太が勝手に帆を上げていたのだ。仁田、市野はヨットの操縦を知らず、吉村はオーナーではなく銀行強盗犯だった。 ◆やがてヨットは暴風雨に巻き込まれる。さらに海から巨大なハサミが出てきて、ヨットを叩き壊す。四人は奇跡的に島に漂着した。四人がそこで見たのは、秘密の核兵器工場、エビラの嫌いな黄色い汁を絞るインファント島の奴隷、逃走した娘ヨダ。彌太はヨダから兄がインファント島で生存していることを聞く。眠るゴジラも発見。 【感想】エビラの食料は人間のようだ。普段は船が来るまで、じっと海底で眠っているのだろうか。ゴジラは落雷が発生するまで眠っている。モスラはもっと眠っている。当然観ている側も眠くなるというものだ。大コンドルや戦闘機ぐらいじゃ眠気は覚めない。そうこうしている間にエビラ退散、自爆装置作動。やっとモスラ登場。「逃げろゴジラー!」島爆発。 ◆仲間が出来るまでの導入部はスピーディで意外性があり、冒険物語としては成功だろう。島についてからは途端につまらなくなる。革命軍団「赤い竹」がまぬけなのだ。何度も吉村たちを取り逃がす。彌太が風船にからまって偶然インファント島に到着するに至っては、脚本家の良識を疑う。ゴジラとエビラのキャッチボールには辟易。あの恐いゴジラはどこへ。「赤い竹」とエビラとの関係も不明確のまま終了。それにしても、インファント島の島民は民度が低そうだ。 【よしのぶ】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2010-10-16 22:51:52) |
★20.《ネタバレ》 7作目。B級を通り越してC級になってしまった。 多少の矛盾はテンポよく流す軽快なシナリオ、を狙ったつもりなんだろうが、設定や出演者の行動があまりにも???過ぎて、流せないシナリオになっている。 全体的な明るさや、ちょっとした軽いセリフも、テンポよく流せれば効果大だが、あまりにも変な行動に引っかかってしまい、真面目な顔でコントをしているようにしか見えない。 実は、子供の頃映画館で見た初めてのゴジラ映画だったのだが、ほとんど中身の記憶が残っていなかったのは、今回改めて見直すと、身を震わせる恐怖もなく、完全子供向けでもない単なるドタバタ劇のシナリオが原因だったように思う。 第6作怪獣大戦争で、冒険活劇としていい兆しが見えたのに、ここで間違った方向に突っ走ってしまったようだ。 CGのない時代にあれだけ水を多用した特撮技術は職人芸を感じるだけに残念。 いっそのこと、特撮ももっと突っ込みどころ満載にしてくれれば、いたるところ突っ込みながら見ることができて、大映のガッパ、松竹のギララのように、逆にもっと楽しめたかもしれない。 あと、インファント島の小美人がザ・ピーナッツじゃないのは完全にマイナスポイント。 【nobo7】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-07-01 01:00:39) |
19.《ネタバレ》 ゴジラエビラモスラ。カタカナ3文字で最後が「ラ」だったら、それは怪獣の名前なんですってさ。さて本作、ひょんなことからヨットに乗り合わせた、ポンコツ3人組とポンコツ泥棒(特技は錠前破り)。嵐に遭遇し4人が漂着したのは謎の無人島。と思いきや。例によって例のごとく、その島には得体の知れない軍隊がいて、核兵器を開発していたのでありました。しかも、原住民を奴隷のようにコキ使うという悪辣ぶり。どうコキ使われているかというと、木の実を絞って黄色い汁を作らされている。この汁は、海に出没する怪獣エビラを避けるためのものなのでした。ハイ、ここで質問してよろしいでしょうか。①核兵器を開発するだけの技術があるのに、黄色い汁は人間に絞って作らせるんですか? ②そもそも、この「黄色い汁」ってのは、正式名称なんですかね? ③ポンコツ4人組、この設備を一目見ただけで「核融合設備だっ!」「重水製造装置だっ!」とか、よく判るもんですなあ。彼ら、実は全然ポンコツではないのかも知れぬ。④眠りこけてるゴジラ、一体いつ目を覚ますのでしょうか。え?もう少し待ちなさい、ですと? ⑤散々待たされて、ようやくゴジラが覚醒、エビラと死闘を繰り広げますが、それでは、眠りこけてるモスラ、こちらは一体いつ目を覚ますのでしょうか。映画終わっちゃいますよ。え?諦めなさい、ですと? ・・・・・・てなわけで、後半はゴジラとエビラ(ハサミがあるから、ロブスターですかね)が対決を繰り広げ、さすがは甲殻類、体は頑丈でそれなりに盛り上がるも、節足動物の悲しさか、関節がヨワいという弱点をさらけ出し、あっけない最期を迎えてしまいます。その後申し訳程度にモスラが登場、という展開。タイトルばかりは威勢がいいけれど、やや羊頭狗肉な印象の映画ではありました。 【鱗歌】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-03-01 23:08:44) (良:1票)(笑:1票) |
|
18.《ネタバレ》 ゴジラが核兵器から一生懸命に逃げる。ゴジラのキャラが、お子様向けになってしまった記念すべき残念な作品。 【ジブラルタの星】さん [レーザーディスク(邦画)] 3点(2009-02-02 21:33:05) |
17.その昔に劇場で観たときに、嵐の海からエビラのハサミが現れるシーンが強く印象に残っていた。この映画の記憶はそれだけだったのだけど、改めて見るとさすがに良く出来ている。嵐で視界が悪い海上にぬっと現れるハサミのスケール感。この頃のゴジラ映画は、ところどころにこんな怪獣の“見せどころ”が用意されていた。円谷英二氏の手腕なのだろうが、この作品以降は着ぐるみのじゃれ合いの様相が強くなって行く。音楽が伊福部氏じゃなく、小美人もザ・ピーナッツじゃなくなると、やっぱり物足りない。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-11-18 23:52:53) |
16.ポテチ片手に気楽に見ればとっても楽しめる痛快活劇。前作までの重厚な路線は陰を潜めたが、これもシリーズのマンネリ化防止のためでは?軽快に展開する人間ドラマは飽きることなく見れるし、擬人化された怪獣の動きは迫力に乏しいが、これはこれで愛嬌があって宜しい。これまでよりは明らかにクオリティの低下が見られるが、水際のゴジラ対エビラの描写は、東宝特撮陣の意地の見せ所。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-05-03 12:39:05) |
15.《ネタバレ》 子どもの頃リアルタイムで見ました。どうも私は食人怪物に弱いようだ。トリフィド、サンダ対ガイラ、そして 人を襲って喰うエビラがものすごく怖かった。震えるくらいだった。しかし、大人になって、もう一度見たら・・・ あらあ????(; ̄- ̄;) 【うさぎ】さん [映画館(邦画)] 2点(2007-05-24 00:55:31) |
14.うわ~面白くないィ・・・。なんでだるい人間ドラマなんだ。しょぼすぎてついていけないわ~。エビラの造型がカッコよかったのが唯一の救い。ゴジラ出てくるの遅すぎだし、邦題はゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘なのに、モスラほとんど関係ないじゃん。 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-11-20 21:48:15) |
13.南の島を舞台にした若者たちのドラマにちゃっかりゴジラも出演って感じの第7作。相変わらずドラマも特撮もテキトーで非常につまらない。陸の怪獣と海の怪獣が水辺で睨み合って何が楽しいんだか。ちなみに宝田明と平田昭彦の共演が見られるゴジラ映画は初代とこれだけ。よりによってこれとは…。 【とかげ12号】さん [ビデオ(吹替)] 2点(2005-11-04 21:29:25) |
12.《ネタバレ》 エビラの甲羅の質感がすばらしい。今のほうが技術が高いと思うんですがこのころのミニチュアワークのほうが凄いと感じるのはなぜでしょうか。 【yu-mi】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-10-06 16:24:49) |
11.「 おいエビラ でかいハサミは はったりか 切れ味最低 なまくら仕様 」 詠み人 素来夢無人・朝@エビはやっぱりチリソース派 |
10.ゴジラ映画として異質である、不満が多いというのはある。 ただこの映画、成立過程がゴジラ映画ではなかったのだよね。 当時東宝がキングコングの映画化権をレンタルしていて、それゆえ「キングコング対ゴジラ」「キングコングの逆襲」そしてテレビアニメ「キングコング」が製作、または放映されたのだけれども、この「南海の大決戦」も、本来はキングコング映画として企画され、脚本段階まではコングで描かれていた。 それがクランクイン直前でゴジラに差し替えられた経緯がある。 そういう前提で観れば、ゴジラの数々の奇行も納得がいくはず。 「南海冒険青春物」として見た場合、東宝の黄金シリーズクラッシャーの異名を欲しいままにしてきた福田監督としては、佳作の範疇に入る。 【柿木坂 護】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-16 00:25:34) |
9.子供の頃に見たんだが、あんま覚えていない。 ただ、小美人が全然美人ではなかったことは鮮明に覚えています。 【カニ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-03 16:43:51) |