薄氷の殺人のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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薄氷の殺人

[ハクヒョウノサツジン]
Black Coal, Thin Ice
(白日焰火)
2014年上映時間:106分
平均点:5.89 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-01-10)
ドラマサスペンス犯罪ものミステリー
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タイトル情報更新(2015-02-14)【+】さん
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監督ディアオ・イーナン
キャストリャオ・ファン(男優)ジャン刑事
グイ・ルンメイ(女優)ウー・ジージェン
脚本ディアオ・イーナン
配給ブロードメディア・スタジオ
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9.《ネタバレ》 もちろんグイ・ルンメイ目当てで見ました!
今までのイメージとは違った官能的なグイ・ルンメイを見る事ができて、それだけで満足です。
グイ・ルンメイを知らない人が見ても、本作は凡作の評価で終わるのではないでしょうか。
とにかく、グイ・ルンメイを鑑賞するための作品だと私は思うわけであります!

にしても彼女を助けたいとか言っておいて、観覧車の中で彼女に淫らな行為をする主人公、うらやま、、いや、けしからん!
にじばぶさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-11-24 19:48:49)(良:2票)
8.《ネタバレ》 グイ・ルンメイの映画を見る度に同じことをコメントしている気がしますが、
本作もやはり彼女がお目当てで見た作品で、期待通りの素晴らしい存在感を見せてくれます。
本作でもやはり彼女はあまり喋りません。
その表情で感情を見せる独特の存在感は本作でも際立っています。
彼女の微笑んだような表情が好きなのですが、本作には彼女の笑顔は全くありません。
夫を亡くし、クリーニング店で働く薄幸のヒロインという役どころ。
ストーリーの軸になるミステリとしては、犯人が誰なのかは序盤で予想はついてしまいます。
しかし本作はそこはあまり問題ではないと思う。
その上で彼女が演じる女性の今と過去の事情と事件の真相と、
1人の男とのドラマが展開されていく。
作品の舞台は華やかな上海や北京とは全く趣の異なる、
屋外スケートリンクがあるような中国の北部の地方都市。
夜のシーンが多いのですが、寂れた町並みにあやしく光るネオン。
寒々とした冬の風景と人間模様も印象的です。
とらやさん [DVD(字幕)] 7点(2015-06-06 15:23:35)(良:1票)
7.《ネタバレ》 雪国の閉塞した町。
遠い汽車の鳴らす音が、寂しさを感じさせる。
そんな地域での殺人事件である。

この雪国と汽車、これが上手く話しに盛り込まれている。
どこか「ファーゴ」を思い出させた。
何でだろうと思ったら、雪国のため、派手なアクションシーンがないのだ。

静かな町での、やはりここでも非情な男の存在のための、
貧しい男女が泣いてることから始まった話だった。

楽しみな監督が出てきた。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2021-07-17 15:51:14)
6.《ネタバレ》 中国の地方都市の「格好をつけない」雑然とした雰囲気、というのは中々に物珍しく、本作ではそこにリアリティやある種の凄みまでが感じられ、偶にはこーいう映画もやっぱり全く悪くないな、とその時点で思ったのですね。もう一個、こーいう言い方はちょいアレかも知れませんが、リャオ・ファンの脂ぎってる感じや女性の扱いが雑なの(ややセクハラ気味、というか)なんかも、如何にも中国ぽいなあという感じでここにも少し新鮮味(+一種の感動)を覚えたとゆーか。

まあでも本作は、そーいう少しばかりの「中国の底辺」的な濁々とした質感の中に、一刀切り込んで来るグイ・ルンメイの透明感ですよね。どー見ても彼女は「只者ではない」のだし、その透きとおった彼女が結局は黒幕なのですから、ノワールとしては(もしかしたら「最初から明白」なのかも知れませんが)その時点でコンセプト勝ち、と言っても過言ではないと思います。彼女の存在だけで観る価値とゆーのは間違い無く十二分かと。

ストーリーの本筋の部分と、あと随所の演出にも若干の分かり難さが在るのがやや玉に瑕かも知れませんが、個人的には好きな作品です。
Yuki2Invyさん [映画館(字幕)] 6点(2021-06-02 15:57:52)
5.《ネタバレ》 アジアの辺境にある寂れた地方都市(農村ではない、というのがポイント)を舞台にした殺人事件を題材にした映画には、独特の魅力がある。ボン・ジュノの傑作『殺人の追憶』は言うまでもなく、地方に漂う閉塞感が絶妙なスパイスとなって、殺人事件の「真相」よりも、事件そのものが体現する現代社会の姿をぼんやりと浮かびあがらせる。今作も、そんな「地方都市ノワールもの」の佳作だが、優れているのはグイ・ルンメイという女優を拝することで、独特の官能的なイメージが加わっている点。とはいえ、実際には作品中では、「濡れ場」的なシーンも、カメラは「行為」や「表情」以外のところにクローズアップしてしまうのも面白い。結局、表情も思考も曖昧な彼女の姿から、「ファムファタル」の本質は女性の側の「魔性」にあるのではなく、そこに過剰に意味を読み込んでしまう男性の側にあるのだということが、痛いほど伝わってくる(その象徴として、私たちは観覧車のシーンでひたすら「男」の表情を見せられてしまう・・・)。そのメインテーマだけでなく、序盤の床屋での銃撃シーンや中盤のスケート靴による惨事などのバイオレンス描写など、独特のテンポや映像を味わうだけでも十分楽しめる。ただ、残念というか、最後にこの映画のイメージを決定づけてしまうのは、あのエンディング曲。流行音楽に疎い私でも、あの曲のダサさはわかる。この計算し尽くされた作品のラストがなぜあの曲だったのか、あのダサさにどんな意味があるのか、そればっかり考えてしまって肝心の作品自体の印象が遠のいてしまうのは、あまりにも残念。
ころりさんさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-02-07 10:34:04)
4.《ネタバレ》 ベルリンで金熊賞を獲ったそうですけど、「ええ、この程度で?」というのが正直なところです。「明かされる驚きの真実とは?」と宣伝は煽るけれど、話の骨格はよくある殺人沙汰で、特に犯人に対してやるせない同情が湧くという余韻があるわけでもありません。
それに、映画作品という文法をやや逸脱している構成がとても観づらいです。場面ひとつひとつが何を意味するシーンなのか、が分かりづらく繋がりも唐突で戸惑います。これが繰り返されるとついていく気が無くなります。ミスリードの仕方も上手くない。冒頭の容疑者二人の扱いがレッドヘリングの割に印象が強すぎるし、後半の車のナンバーが違うという件については観直してもなんのことか分かりませんでした。
主演女優は綺麗ですがクリーニング店でパートをしているという役作りはサボっているよね。あんなに若くて洗練されているなら他に勤め先はあるだろう、と誰でも思う。
重くて暗い画は基本キライじゃないですが、この映画難点は「不潔」も混じること。生理的にうんざりしてしまっては、いくら暗くても「耽美」にはなりません。個人的にそこもダメでした。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-06-02 00:17:20)
3.邦題の印象から勝手に韓国映画だとばかり思って観始めたが、中国映画だった。
似たようなプロットの韓国映画もあったように思うが、国が違うとこうも映画の空気感というものは異なってくるものかと痛感した。まあ至極当たり前のことなのだが。
そして、残念ながら、個人的にはこの映画に対してとても居心地の悪さを感じてしまい、面白味を感じるまでに至らなかった。
退屈、淡白、ありきたり、否定をするための幾つかの形容が頭をめぐるが、どれもうまく当てはまらない。

寒々しい空虚感が全編通して満ちている。
湯気が立ち上る料理も、白日に打ち上がる花火も、超絶にダサいエンディング曲も、すべてが寒々しい。
勿論、それこそがこの映画のテーマであり、存在意義だとは思う。
ただし、その寒々しさを受け入れられるかどうかで、この映画への価値観は変容するのだと思う。

それを受け入れられなかった者は、この映画が醸し出す寒さと冷たさと空虚さと不潔さに只々苦しめられる。
主人公をはじめ登場人物たちにも一切感情移入をすることができず、困惑する。
そして、一刻も早くこの映画世界から抜け出したくなる。

“面白くなかった”ので、評価はできない。けれど、この独特な中国映画の存在意義は認めざるをえない。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 5点(2017-03-20 09:09:30)
2.《ネタバレ》 魔性の女がキーパーソンになったフィルム・ノワール系。
わかりにくいところや不自然なところもチラホラ。最初に射殺された容疑者兄弟は、結局事件には関係なかったのか。
雰囲気や情緒を重視して辻褄の合わない不自然なところが出てくる映画は苦手。
女のキャラもブレてるように感じたが、グイ・ルンメイの美貌は印象に残った。
飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-10-23 22:51:50)
1.《ネタバレ》 僕はどちらかとゆーとわかりやすい映画が好きなので、こーゆう、説明を極力排除して映像とその行間で、わかる人にはわかる系の映画は苦手です。もともと謎解きサスペンスとして観ていたのも間違いでした。とは言っても、そんなに難解な映画じゃなくて、表現にかなりクセがあるので、ストーリーを見失いがちにはなりますが、ストーリーは集中して観ていればなんとなくわかります。ただ、そこから導き出される真相とか心情とかが逆に単純でよくある感じなので、むしろ余計にこっちは混乱してしまうのです。犯人も最初から明解です。最初から悪女系として観れば、もっと楽しめたのかもしれません。悪女系と言っても、これがまた典型的な悪女タイプではなく、かなりクセのあるキャラなので、そこがまたわかりにくい。それに後からわかったことなんですけど、この映画の原題は白日焰火。訳すと白昼の花火となるそーです。これはとある店の名前であり、最後のオチへとつながる伏線になっていて、これを知ってるのと知らないのとじゃ、映画で感じるものが違ってきます。でも、普通にわかりやすく惹きつけられるシーンもありました。特に、前半の逮捕シーンはやばいです。観た後、よくよく考えてみれば、結構、惹きつけられるシーンだらけだったかなー、しかもそれがテンポよく提示されていて、退屈じゃなかったなー。観てる間、それを面白く感じなかった僕がわかってなかったんです。
なにわ君さん [DVD(字幕)] 5点(2016-09-09 09:17:28)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 5.89点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4111.11%
5333.33%
6111.11%
7444.44%
800.00%
900.00%
1000.00%

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