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皮マンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 225
性別 男性
自己紹介 当方のレビューは全て独断と偏向に満ちております。
「公平・公正なレビュー」などというつもりは金輪際毛頭まったくありませんので、どうぞご安心ください 。

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1.  巨大アメーバの惑星
これ見たかったんだよ。大昔(30年くらい前)雑誌スターログかなんかで「コオモリグモ」の写真を見ていらい、おおいに気になっていたわけ。しばらく馬鹿高いソフトしかなかったのが、最近低価格のDVDが出たので買ってみた。覚悟していたとはいえ、いや〜、ひどい映画でした。人類初の火星探検というミッションのリアリティがまったくない。宇宙船のインテリアがいやに広い普通の四角い部屋。宇宙服を収納しているのがアメリカの高校にあるみたいな普通のロッカー。そこで肩書きだけは科学者なのに顔つきに知性のかけらも感じられないような人たちが、うだうだと女子隊員を口説いたりしている。緊張感のないこと甚だしい。火星上陸直前にする準備といえば実験器具や武器をただ磨くだけ。その手の科学考証の駄目さに目をつぶるとしても、映画の文法を無視した素人くさい演出と編集には本当に驚いた。窓から火星の景色を見て隊員が「不自然な静けさだ」とか「何者かに監視されているような気が」とかだらだらだらだら言っているのに、決してそれがどんな風景か観客である我々には見せてくれない。これにはほんっとにイライラした。ここらへんの映画の中盤で萎えきって、楽しみにしていたコオモリグモもなんもかんもどうでもよくなってしまったよ!
[DVD(字幕)] 2点(2015-10-29 14:17:29)
2.  記憶の棘 《ネタバレ》 
パーソナリティ障害のダメ人間を描ききった大傑作。悪魔的なまでに人間心理の深い部分に触れているのだが「分かる人には分かる」といった描き方なので一般ウケはよくないかもしれない。外見とはうらはらに未成熟で馬鹿な主人公アナが、異常に思い込みの強い少年の大胆な行動に翻弄される。婚約者、母親、姉妹の振る合いを見る限り社会的にはともかく心理的にはみな上手く大人になれていないタイプ。そんな親と環境に自分自身でいることを否定されて育ってきたとおぼしきアナも終始思い込みだけで行動している。気持ちに余裕が無く自分をケアすることに手一杯で人の立場を斟酌できない彼女を「私の話わかりづらいわよね(原語ではsorryの一言だが)」という短いセリフでさりげなく表現する知的な脚本がたまらない。子供に暴力を振るう婚約者の本性(彼の幼児性の現れだ)を見てもその問題を直視せずにごまかしてしまうアナの愚かさ。最後に至って少年だけははっきり成長するのに、そんな彼女と周りの大人は誰一人として成長できずに終わるという考えさせられるプロット。脚本、配役、演技、カメラ、演出、編集、どれをとっても申し分なしの100点。無駄なカットがないうえに行間に語らせる非言語的コミュニケーションの巧さ、?と思うシーンも後にはその意味がきっちり読み取れるようになっている構成の妙が素晴らしい。登場人物の心のありようを丁寧に読み解いていくと心理劇としての矛盾もほぼ見あたらなく細部までしっかり構築されている。本筋に関係ない部分は大胆に見る者に判断を任せており、監督の「客の理解力を信じている」姿勢が嬉しい。そしてこの映画を読み解くのにオカルト的解釈はまったく必要ない。更に素晴らしいのが複雑な心の動きを役者の表情と音楽で伝えきるセンス。心臓の鼓動を元にしたテーマ曲は画面と丁寧にシンクロしており、時に現実音と錯覚させるトリックが付されている。対位法を多用しているのも心地よい。ここらへんはPV出身の監督のキャリアが最大限活かされているように思える。エンドクレジットでかかる子供のコーラス曲は名曲で「銀河ヒッチハイクガイド」のテーマ以来の衝撃をうけた。生涯で最高クラスの一本。
[DVD(字幕)] 10点(2015-04-29 12:19:59)
3.  キャビン 《ネタバレ》 
トゥルーマンショーみたいなありえない設定で無理矢理押し切った思い切りの良いドタバタSFホラー。怖さの大元がひたすら「人体損壊」ばかりなのがマッチョでアメリカンでバカっぽい。しかしそのバカも想像を絶するほど派手になっていくのであきれるのを通り越して思わず感心してしまった。物語中9割を占める暴力的なアメリカンホラーの中にあって、それとは全く異質の資質を持つ日本代表の不気味さ・気持ち悪さがいいアクセントになっている。その独創性がちょっと誇らしい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-05-20 08:48:44)
4.  キャリー(2013)
残念ながらというかやはりというか、オリジナルを超えるという気概の見られない作品だった。いじめられっ子ぽい雰囲気は本作の気の強そうな彼女にはほとんど感じられず、シシー・スペイセクがいかに偉大なキャスティングだったかがよく分かる。クライマックスでのキャリーの目に意志が感じられ、逝っちゃっている感が無い。肝心なところで監督の変性意識に対しての見識の無さが露呈している。そつの無い演出と全体に色彩の美しい点が救いか。
[ブルーレイ(吹替)] 4点(2014-05-08 09:01:15)
5.  キック・アス
大ネタから小ネタまで、いろいろバランスの悪さが目に付きノれない。リアリティラインが思い切りブレるのは意図してのものかと思うが、そのことをはっきりと伝えるメタな視点がない。CGで作った暴力シーンは腹にナイフが刺さる描写など必要以上に生々しいのに、格闘シーン(特に子供の)は物理法則を無視しており両者が整合しない。そんなご都合主義的アクションならフライパンかビール瓶で頭を殴るくらいにしといて欲しいよ。ヒットガールはイヤなガキでまったく可愛げがない、というか気持ち悪い。殺戮シーンに流麗な曲がかったりするが、その根拠がはっきりしないし耽美的でもない。対位法は好きだがここまで安易な使い方をされると不愉快だ。殺すことに葛藤を感じる必要がない、ショッカーの下っ端みたいな単なる殺され役の純粋悪人たちを、何人やっつけてもドラマ的には一向に盛り上がらない。なんだかそのうすっぺらな感じが馬鹿っぽく、気の滅入る作品だった。
[ブルーレイ(字幕)] 1点(2012-10-01 15:29:14)
6.  銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
最近起承転結の“起”ばかり派手で、“承”以降がもちっとも盛り上がらない映画が多いような気がする。残念ながらこの作品もそういうタイプと言わざるを得ない。オープニングタイトルからガイドブックの紹介までの冒頭15分のテンションの高さが次のウォゴン人との絡みで一気に下がってしまいその後多少持ち直すもせいぜい3割くらいだ。超超コンピュータや落下する鯨など乗れるエピソードもちょこちょことはあるのだが、緩急のリズムが悪いというか散漫というか、いちいち乗り切るタイミングをはずされたまま終わってしまう。普通なら「期待させやがってなんだよ」と、悪印象が残るパターンだ。しかし!冒頭の素晴らしさ、特にタイトルバックで流れるイルカの唄の楽しさは尋常なものではなく、その一点でも本作は私にとって唯一無二の宝石のような存在になってしまった。エンディングでも繰り返されるその楽曲のせいで結局全ての不満を許せてしまう一一こんな作品は他にない(次点:大巨獣ガッパ)。
[DVD(字幕)] 7点(2009-05-28 12:54:37)
7.  禁断の惑星
直訳でも高い完成度の「禁断の惑星」というタイトルと宣材のイメージイラストの醸し出す雰囲気が作品の魅力を表現しきっています。実際にはこんなシーンは無いし、ロビーの目(というかアンテナ)がつり上がっているのも恣意的で反則ぎりぎりなのに全てを許せる気分です。これぞセンス・オブ・ワンダー!感情を誘導するための、おしつけがましい音楽が一切使われていないのも素晴らしい。唯一残念なのはディズニープロに協力を仰いだアニメ部分でしょうか。長い物(この場合MGM)に巻かれるとろくなことがない好例と言えましょう。それでも50年代SFの金字塔であることは疑う余地がありません。
8点(2004-02-24 20:23:02)(良:1票)
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