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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1.  グリーンランド -地球最後の2日間- 《ネタバレ》 
本作は地球滅亡の危機を描いたディザスタームービー。大人気カテゴリーの作品であり、その多くがハリウッド製ブロックバスターです。大迫力の地球破壊映像がウリ。その点、本作の映像面はかなり控え目というか“小ぶり”でありました。ただし、サスペンスの魅力は脚本にあり。物語で観客を満足させられれば何の問題もありません。しかし、残念なことに脚本が仕事をしていませんでした。部分的にどうこうではなく、そこはかとなく全部低調。推敲した脚本とは思えません。途中で観るのを止めたくなる程つまらなくはありませんが、観終えて充足感が得られることもありません。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2022-02-26 00:57:58)
2.  クワイエット・プレイス 破られた沈黙 《ネタバレ》 
前作終了直後から始まる続編。しれっと数年後から始めることも出来たでしょうが、それだと前作で提示された難題「どうやって赤ちゃんを育てるの?」を誤魔化すことになるので、このアプローチには説明責任が感じられます。もっとも、そのアンサーは「赤ちゃんを育てる画期的なアイデア」ではなく「怪物のいない土地を探そう」でありました。うーん、やっぱりはぐらかされていますかね。果たして怪物不在の楽園は存在しましたが、とても安住の地とは言えない場所でした。来る者拒まずの姿勢は人道的ですが、社会秩序が失われた状況下では通用しない甘い考えです。怪物に見つかるより先に悪人に見つかってしまえば、今いる地獄より更に酷い地獄に変わるのは火を見るより明らかですから。真に恐れるべきは怪物よりも人間。この事実は数々のゾンビ映画(終末世界映画)で語られ尽くされてきた大原則であり、いくら本シリーズがリアリティ軽視の作風だとしても無視出来ない重要課題と考えます。したがって、もしさらなる続編があったとしても局地的なvs怪物より、大局的にはvs人間に比重を置かざるを得ず『ウォーキングデッド』と代わり映えしないホラーになってしまうことでしょう。それが駄目とは言いませんが、モチーフにはゾンビという絶対王者がいる以上、相当優秀な仕掛けがないとシリーズ化は厳しそうです。本作の微妙な出来がその事実を物語っている気がします。
[DVD(吹替)] 6点(2022-01-03 09:58:00)
3.  クロール -凶暴領域- 《ネタバレ》 
冷静になってみると『ワニ甘噛みばかりだな』とか、『ワニ狂暴過ぎない?』等疑問が湧くものの、『自然災害』『親父重傷』『逃げ道なし援護なし』の危機的状況設定の上手さと、時間制限ありのスリリングな展開により、些細な粗に目を向ける暇がありません。人間VSワニの異種格闘技戦におけるルール設定(狭所、水中、2人VS大群、満足な武器なし)も見事。これぞ理想的なアニマルパニック映画の様式だと思いました。中弛みなく一気にクライマックスまで駆け上ります。いや、泳ぎ切ります。挫折と妥協ばかりの人生を送ってきた私にしてみれば、『意図した形ではないが努力が報われる』結末は感涙ものであり、ラストカットの主人公の雄姿に勇気を貰えました。その一方、倫理的に厳しい見方をするなら、避難命令に逆らった主人公の行動が遠因となって、死者が出ている点が引っ掛かるところ。おそらく彼女の行動に対して、観客が満足する丁寧な言い訳を用意することも出来たと思いますが、“正しい選択(非難されない選択)”よりも“後悔しない選択”を選んだ主人公を責めるのも酷という気がします。最善を目指した末の“過ち”は許されて欲しいと願います。 個人的見解では、『ワニ映画』の中では本作の方が『マンイーター』よりも評価は高く、『100日間生きたワニ』は観ていないので分かりません。あれ、まだ公開もしていないや。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-06-02 19:45:30)(良:2票)
4.  グッド・ネイバー 《ネタバレ》 
いきなりネタバレしております。未見の方はご注意ください。なお本作は予備知識なし、予断を持たずに鑑賞される事をおススメします。  ホラー映画の様式に基づく『観客の先入観』をミスリードに使い、裏に悲しきヒューマンドラマを配しながら、その実は極めてシリアスな問題を扱った社会派映画でありました。タイトルも意味深長で、物語の奥深さたるや見事なものです。 メインテーマは犯罪に対する量刑の意味と捉えます。刑法の目的は、罪を犯した者に適正な量の罰を与え更生を促し、社会復帰させること。ポイントは『適正』の部分。しかしながら本作で加害者に科された刑罰はあまりに軽いものでした。判決が出た瞬間、加害者及びその家族は安堵したように見受けられましたが、現実は甘くありません。法が機能していないとコミュニティが見なした場合、『善き隣人』が足りない分の罰を自主的に科すことになります。いうならば集団の自浄作用。それは時に、いや往々にして、適正な量を上回る熾烈なものとなり、加害者の再起は極めて困難となるでしょう。法の機能不全は、社会にとってのシステムエラー。言い方は変ですが、裁判で適正な量刑を受けられなかった罪人もまた不幸かもしれません。 人は過ちを犯します。自身が被告人とならない確約など誰にもありません。観客は、被害者ではなく加害者側に自身を当てはめ、物語と対峙するよう促されています。そこで生半可なホラーより遥かに恐ろしい『法の落とし穴』に気づかされるという仕掛け。『赦し』とは、与えられた刑に服する事にあらず。被害者に、そしてコミュニティに、贖罪を認めてもらうこと。裁判所の外の世界は、必要な罰を受けられなかった罪人にとって『地獄』そのものです。 (以下余談)『寄生獣』で田村玲子は、『人間は何十、何百、何万、何十万と集まってひとつの生き物である』みたいな主張をしていたと思います。これは言い得て妙で、私たちは個人の考えとは別に『集団の意思』に気を配りながら日々過ごしています。ここでいう『意思』とは、法律等で規定される厳格な枠組から、漠然とした『社会の空気』をも含む広義なもの。特に『社会の空気』は、漠然としている分移り気なのに、多大な影響力を有します。不倫した芸能人が赦しを乞う『世間様』もこの仲間。他者を思いやる『共感』が集団の意思を生み、我々を助けることもあれば、挫くこともあると。
[インターネット(吹替)] 8点(2021-01-15 19:23:14)
5.  クーデター 《ネタバレ》 
シリアス且つリアリティある状況設定に対して、展開は思いのほか『ご都合主義』が目立ちます。ハリウッドの娯楽アクション映画のノリと大差ありません。少々アンバランスな印象を受けました。もっとも、そうでもしないとこの危機を乗り切るのは絶望的で、原題『NO ESCAPE』に偽りはありません。 主人公(お父さん)はよくやったと思います。「相手の10歩先を行く」の判断はまさに的確で、何度も絶体絶命のピンチを切り抜けました。いち早く状況を把握し、さらに腹を括れた事が功を奏しました。見事な判断力と行動力です。ただし、そんな優秀な主人公をもってしても、この状況を自力で打開する事は叶わなかったでしょう。最後は運。そして助けてくれる人。最善を尽くした者にだけ、彼らは救いの手を差し伸べてくれるのかもしれません。そうです。これは『ご都合主義』ではなく『必然の奇跡』と呼びましょうか。 もし異国でこのようなクーデターに巻き込まれたら、間違いなく助かりません。それはもうハッキリと自覚しました。政情が安定しているって本当に有難い。そもそもお家大好き人間である私の、外国旅行への意欲がますます遠ざかるうう・・・。
[インターネット(吹替)] 7点(2020-12-25 18:47:13)
6.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。ご注意ください)・・・   昨日レイトショー鑑賞。本日昼間の仕事を終え、さて、感想でも書こうかと反芻してみたのですが、考えれは考えるほど、そんなワケねえだろう、いやいや待てよ、と当初から印象が変化するのです。例えばラスト。一応はハッピーエンド(希望の持てる結末)と受け取りましたが、多分そんなに甘いはずが無いんですよね。あの方法で、駆逐出来るほど敵の数が少数ならば、そもそも人類は絶滅の危機を迎えるはずもなく。重火器を有する軍隊が太刀打ちできなかったくらい、怪物の数は膨大だと考えるのが普通でしょう。ライフルの弾が果たして足りるのかと。また、父の娘への愛が、本来意図したかたちかではなかったにせよ、結果的に娘を救った点も、これをもって親の愛万歳とするのも実は違うのかなと思ったり。多分父は、娘の人口中耳作製で、少しでも希望が欲しかったのだと思います。あるいは現実逃避。耳が不自由というのは、あの世界を生き抜くにあたり、途方もないハンディキャップです。でも、娘にしてみれば父の執拗な人口中耳へのチャレンジは、自身の存在価値を否定されていると感じさせる部分もあったでしょう。弟の一件も合わさり、本当に辛い思いをしたに違いありません。“娘を思ってこそ“という父の気持ちを否定する気は毛頭ありませんが、無条件で称賛するのも同じように、してはいけない気がします。だって、毒親も似たような思考回路だったりしますし。父がまず取るべき行動は、希望探し(あるいは現実逃避)ではなく、息子が指摘したように、娘に心から愛していると伝えること(=存在を絶対的に肯定すること)であったと考えます。本当の意味で“子供を守る“とは、あるいは“親の使命“とは、こういうことかと。あの顛末(怪物の弱点発見)は、親子愛というセンチメンタリズムで処理するよりも、冷静に“試行錯誤は意外な幸運を呼ぶことがあるので価値がある“程度に受け止めるのがよろしいかと。設定は刺激的なれど、あまりに嘘くさい。だけど畳み掛け方が上手いオマケに、みんな大好き家族愛で感動不可避!多少の粗は不問にしましょうというサスペンス。余計な考察などせずに、素直に騙されておくのが一番なのかなあと思います。実際、否定的ともとれる見方を示しましたが、私はこの映画、全然嫌いじゃありませんから。
[映画館(字幕)] 8点(2018-09-30 17:54:59)
7.  グリーン・インフェルノ(2013) 《ネタバレ》 
伝説のキワモノ映画『食人族』を、『ホステル』『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロス監督がアレンジするとこうなるワケですね。なるほど納得です。予想よりずっと“ちゃんとした映画”だったと思います。良くも悪くも注目すべきは“人食シーン”。確かに悪趣味でしたが、グロテスクなシーンを反復するような無粋な真似はしません。初っ端にカマした後は、寸止め又はブラインドで観客の想像力を利用する手慣れた演出。必要以上に画を汚くしないのは好印象でした。流石サスペンス上手の監督さんです。儀式としての人食、あるいは食事としての人食。食われる方はたまったもんじゃありませんが、客観的な立場でみれば、理解はできます。いうなれば、サメや虎に襲われたのと同じこと。生理的な嫌悪感が発生するのは“同じ人間なのに”という思いがあればこそ。つまり同一価値観を有しているという、思い込みの産物です。情に訴えればとか、話せばわかるとか。錯覚なのに。例えばゾンビ。見た目がヒトのかたちをしていても、もはや同種ではないですよね。マリファナでラリった勢いで部族が男を襲ったシーンは、まさにゾンビ映画さながらで、監督の主張が垣間見えた気がします。
[DVD(吹替)] 6点(2017-10-05 20:24:33)(良:1票)
8.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 
奇術師が主役のミステリーというよりは、映画そのものが奇術という感じ。見事なミスリードで結末には唸らされました。ただ意図的に物語から“余白”や“溜め”を排除しているため観客が事象を反芻する暇がなく、見終えても“煙に巻かれた”との印象が強いかもしれません。でもこれがイリュージョンの流儀。冷静に振り返ってしまうと「トリックの肝は全部メンタリストの催眠術じゃん。それが可能なら大統領に核ボタンを押させるのも簡単な話だな」なんて、気付かない方が幸せな粗まで見つかってしまいます。例えるならキングコング(芸人)の漫才のような雰囲気。息つく暇無いしゃべくりの技術は一級品だけれど、面白いかどうかは別問題。もちろん好みの問題ですが、好みついでに言わせて頂ければ、フォーホースメンの紅一点はもう少し美人度が高くても良いかなと。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-02-18 20:20:35)(良:1票)
9.  グリーン・ホーネット
セールスポイント不在が本作最大の問題点と考えます。アクション重視なのか、キャラクターで売りたいのか、ガジェットで惹きつけたいのか、ストーリーで魅せたいのか、謎です。例えば『キック・アス』みたいにヒットガールの魅力一点突破の映画の方が分かり易くて評価を高くつけやすいです。
[地上波(邦画)] 5点(2014-02-07 18:56:01)
10.  クライモリ デッド・リターン 《ネタバレ》 
続編となる前作の出来が良かっただけに、シリーズ3作目が制作されたのは理解できます。しかし『ソウ』シリーズにも言えるように、バイオレンスホラーはシリーズ化するとロクな事が無いようです。冒頭の殺戮シーンで3枚に下ろされた被害者を見て、コレは良くない兆候だなと思ったら、案の定グロテスクな方向へ走ってしまいました。そうじゃない。観客が求めている面白さとは、そういう事じゃないのに。襲われる・逃げる・捕まる・脱出(又は救出)・反撃・生還。お約束の流れをきちんと描くこと。必要な条件はコレに尽きます。グロテスクな描写やスプラッタ-表現はあくまで物語を際立たせるスパイス。物語の展開で観客を震え上がらせてナンボです。出汁がいい加減では、どんなに七味をぶち込んだって、ただ辛いだけで旨くありません。また、囚人という第2の脅威を登場させたのも失敗だったと思います。殺人鬼ファミリーへの惹きが弱まり、期待された恐怖の相乗効果は得られていません。そもそもシリーズ化するほど魅力的な設定とも思えないので、もう続編はいいのでは。
[DVD(字幕)] 4点(2012-02-18 21:29:52)
11.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
ハンディカメラによる主観映像は、画像が鮮明でない事に対する不満や手振れによる不快感等がある一方、圧倒的なリアリティで感情移入を呼び易いという長所を併せ持っています。本作の場合、短所を抑える事には成功していると思います。重要な情報はきちんと撮れているし、手振れもストレスに感じる程じゃない。ただし長所の方は活かしきれていない印象です。折角「主観」なのに、他人事のような感覚が抜けませんでした。人の心の部分、“行動原理”の描写がしっくり来ません。弟くんが彼女を救いに行くのは分かる。兄が弟に付き合うのも。でもそれ以外の人は命を賭ける必要があるのか。そもそもカメラを回し続ける動機付けが弱いです。人物を描くことは、その心の在り様を描くこと。一考を要すると感じます。またオチの付け方にも疑問がありました。これが実録映像なら文句はありませんが、フィクションならフィクションなりの配慮があっていいと思います。優れた物語性を有したとき、この手法は爆発的な感動を呼ぶと思いました。(以下おまけ)御幣があったら恐縮ですが、主観映像映画が目指す完成形は『プロレス』ではないかと感じました。観劇型のアメプロではなく、感情移入型の日本のプロレス。理想は80年代後半から90年代前半の全日本プロレスです。観客の心を掴んだのは何故か?異なるジャンルですが、意外にも共通点は多い気がします。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-29 18:58:48)
12.  靴をなくした天使 《ネタバレ》 
嘘つきでコソ泥の主人公の身になって、胸を痛めている自分に驚きました。現実に彼と出会っていたら、たぶん軽蔑しているでしょう。でも感情移入してしまうのは、少なからず自身の中にもバーニーが居る証拠。言い訳ばかりで自分勝手。そんなダメ男が数多くの人命を救います。もっとも今までの悪行を考えたなら、これでチャラにしようなんて虫がいい話。彼が順当に富と名声を手にしていたらいい気はしません。しかし貧乏くじを引くのも可哀相に思える。結局はバランスの問題です。良くも悪くも報われたい。平等に。それがこの世の仕組みに対するささやかな願い。男の子の父親を助けようとしたバーニーの気持ちは純粋だった。この1点において、彼は報われて欲しい。一方、偽者ババーはどうか。後ろめたさ故の善行とはいえ、病床の少年を救ったのは事実。彼が責めを負うべきは、ヒーローに成りすました1点のみです。バーニーの命を救ったことで嘘を真に変えたババー。彼の心もまた救われました。皮肉たっぷりのひねた御伽噺。でも根っ子に在るのは、人間に対する信頼と優しさ。そして見事に調整された「因果応報」の原則でした。印象的なバーニーの台詞について。「この世はウソばかりだ。だから自分の好きなウソを信じればいい」。例えば三角錐を考えてみます。上から見たら円。横から見たら三角。どちらもウソではありません。それにもし(運よく)三角錐を認識できたとしても、それがどれほど価値を持つのか。色は?匂いは?味は?質感は?「真実」は限りなく多面的です。マスコミに至っては、意図的に情報を歪めることさえある。バーニーが息子に語る真実も、鼓笛隊に掻き消されます。手にした真実は何と危ういのか。ならば目の前にある都合の良いウソを信じておく方が幸せだろう。言いたい事は分ります。ただし、それが彼の本心とは思えません。じゃなきゃ、オフレコでも女性キャスターに真実を明かしたりしない。それに彼は言ってる事とやっている事がいつも違う皮肉屋ですし。幸か不幸か、バーニーにも嘘を真に変えるチャンスが与えられました。彼は本物のジャングルの王者から子供を救い出せるでしょうか。自分は、本作の神様なら「納得の結末」を用意してくれると信じています。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2009-06-26 18:42:19)
13.  グーニーズ
アミューズメントパークのアトラクションは、目眩く冒険の世界へ乗客を連れてってくれる。本作の趣向もまさしくそう。日常の行動範囲の中の大冒険。心躍るシチュエーションです。夢がある。ただ、物足りないと感じてしまいました。謎解きも、ドキドキの選択も、(それがアトラクションとはいえ)全自動で行ってしまうから。自分の判断の入り込む余地が無いというか。もっと観客へ難題をふっかけて欲しい。選択を迫って欲しい。自分もグーニーズの一員になって一緒に「頭」と「心」を使いたいと思いました。子供たちに優しすぎるのが欠点かなと。パーティーの編成にも同じことが言える。お兄さんやお姉さんの存在は確かに心強い。でも冒険は子供だけ(オリジナルのグーニーズだけ)でしなくっちゃ。保護者がいたんじゃツマラナイです。
[地上波(吹替)] 6点(2009-05-30 23:32:33)
14.  クライモリ デッド・エンド 《ネタバレ》 
「脳天唐竹割り」と言えば、往年のスタープロレスラー、ジャイアント馬場の代名詞的プロレス技。本作では、この必殺技が文字通りの殺人技として炸裂します。のっけから。このインパクト!右半身と左半身が“別々”に引き摺られていく様が頭から離れません。この他にも思わず目を覆いたくなるような残虐かつ悪趣味な映像のオンパレード。でも本作が高評価を受けているのは、グロが好事家ウケしているからではありません。シナリオの出来がいいから。これは前作から引き継がれているシリーズの長所です。「お約束」と「裏切り」のバランスが良い。例えばエロってるカップル。案の定、殺されます。“腕に覚えあり”なキャラも死ぬ口。ホラー映画の定石は踏襲しつつ、“如何にも生き残りそうな”主役風キャラをあっさり殺したりもする。定番の安堵感の中に、予断を許さない展開が上手くブレンドされています。殺人鬼たちの力量もいい具合。並外れた耐久力はあるものの、決して不死身な訳じゃない。倒すチャンスは十分にある。結果、逃げ惑うだけでなく、「能動的な反撃」という選択肢が生まれてきます。“やられっ放し”じゃないホラーはスカッとしてイイですね。SEX・出産・家族愛?等、人食いファミリーを怪物ではなく、観客と同じ人間であると印象付ける描写が多いのも特徴。食事前のお祈り「アーメン」は皮肉が効いている。何処の神様が隣人の肉は食っていいって言ったんだ?嫌悪感・不快感は恐怖を引き立たせるスパイス。ただ、クセがあるのでダメな人は受け付けないと思います。自分もパクチーは苦手な方。でも前作より+評価です。
[DVD(字幕)] 7点(2008-12-23 17:20:17)(良:1票)
15.  グリーンマイル 《ネタバレ》 
役者は芸達者揃いですが、中でも2人の俳優が抜群です。一人はマイケル・クラーク・ダンカン。心根のまっすぐな朴訥とした男を好演しています。ベストキャスティングでした。そして主演のトム・ハンクス。演技の上手さは折紙付きですが、それでも感服しました。トム演じる看守・ポールの人物造形がしっくりきます。看守としての職務を踏まえつつ、精一杯“人間として”正しい選択をしようとしている。その真摯な姿に心打たれます。神の与え給うた奇跡を、自らの手で殺めることの是非。彼が心を振り絞って出した答えが、コフィーへの“問いかけ”でした。「自分にして欲しいことは何かないか」。もしコフィーが命乞いをしたなら、迷わず逃がしたでしょう。その覚悟は出来ていたと思う。でも反面、コフィーが決してそれを望まないであろうことも承知していたと思います。本当にコフィーを助けたいなら、黙って逃がせばいい。でもそんなに簡単な問題じゃない。社会秩序を守ることの意義と、人としての良心。どちらが重いのか。どちらを優先されるべきか。それにコフィーを逃がすことは今まで自分が築いてきた全てを失うことでもある。主人公が守らなくてはいけないモノは何か。選択に正解があるとは限りません。それでも選ばなければならない時もある。自分の心に一番「言い訳」ができる選択。それがコフィーへの“問いかけ”だったのだと思います。カッコ悪いしズルイのかもしれない。でもそれが生きていくための知恵です。人はそうやって、なんとか生きている弱い生き物だと思います。結果、ポールはコフィーの命の十字架を背負う羽目になりました。いつ終えるとも分からない贖罪の日々が続く。彼は自分のグリーンマイルは長すぎると言います。それでも歩き続けるしかない。人生は理不尽なで儘ならぬ事ばかりです。だから価値がある。
[地上波(吹替)] 9点(2008-06-08 22:21:07)(良:1票)
16.  クライモリ(2003)
殺人鬼が出てくる場合、まず気になるのがその武器です。ナイフ、斧、ハサミ、チェーンソー…。いかに観客に“驚きと痛みを伝えられるか”工夫のしどころです。本作で最初に使われたアイテムは有刺鉄線。これは痛い。それにちょっと面白い。滑り出しは好調です。その後もオーソドックスながら、ツボを押さえた展開でハラハラドキドキさせてくれました。不自然な流れで攻守逆転が起きなかったのも良かった。ただ個人的には、殺人鬼が単なるモンスターにしか見えなかったのが残念。モンスターではなく、人間に襲われるから怖いのだと感じます。それでも、短時間で手軽に楽しめむ分には十分な出来だと思いました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-13 19:12:52)
17.  暗くなるまで待って 《ネタバレ》 
“夫以外の男性に惹かれるなんて初めて。でも私は人妻。いけないわ。でもこの気持ちはもう止められないの…”で「暗くなるまで待って」な話だとずっと思い込んでいました(笑)。全然違いましたね。アパートの一室で展開されるサスペンス。主人公が盲目という設定が上手く生かされていて、見ごたえがありました。2度目の電話のベルには思わず唸り、電灯をすべて壊してまわるあたりでは鳥肌が立ちました。暗闇での対決は名シーンだと思います。(見えないけど)。ただ最後にきて展開に“もたつき”や生々しさを感じたため、もう少しスッキリと終わっていても良かったかなと思います。それでも、尻上がりに面白くなる作品でした。タイトルで勝手な思い込みをしてはいけませんね(自戒します)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-18 18:07:17)(良:2票)
18.  グロリア(1980)
ギャングの裏金を横領した父。組織の制裁を恐れた母は親友のグロリアに息子ジャックを託します。殺される家族。ジャックの手には裏金の証拠となる手帳。2人の逃亡が始まります。グロリアにしてみれば、ジャックはただの厄介者。助けても何の得にもなりません。何故彼女は自分の命を危険に晒してまで子供を助けたのでしょうか。背負うものが無い人生。それはとても気が楽です。しかし同時に孤独と物足りなさがあります。彼女の中に、人を愛し、愛されたい、誰かの支えになりたいという気持ちが潜んでいたのではないでしょうか。それを「母性」と呼ぶのかもしれません。最初はお互いに接し方がわからず、喧嘩したり、別れたり、上手くいきません。しかし次第に芽生える絆。それが「家族」の始まりなのです。厚化粧のおばちゃんが素晴らしく格好よく、派手なシャツの子供が小生意気だが愛らしく感じます。派手なシーンはありませんが、全編見事にハードボイルド。エンディングと共に流れる音楽に言い表せない気持ちになる心に刻まれる作品です。
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-09 17:52:29)
19.  グッバイガール
非常にベタに思えました。当たり前です。同じような和製TVドラマを今まで何度となく観てきたのだから。ですからストーリー自体に新鮮味はありません(こちらの方が先に創られているのですから、この表現は変ですね)。でも主演の2人と子役が上手いので、観ていて飽きることはありません。また、大事な場面で「雨」を効果的に使っているのも気に入りました。とくにエンディングはしびれます。惜しむらくはこの作品を今初めて観たことです。もっとまっさらな気持ちで観られたなら、もっと楽しめたと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-28 00:44:33)
20.  クロコダイル・ダンディー
こういう肩のこらない作品好きです。レンタルして観ることは無いですが、TV放送の時は必ず観てしまいます。ストーリーはいたって単純で、田舎男と都会娘の出会いを、それぞれの生活環境の違いから生じるギャップを絡めて描いています。ただそれだけの話なのですが、これがいいんです。何がいいって品が良い。アメリカのコメディとは思えない品の良さです。笑いにイヤミが無く、恋愛の部分も心が暖かくなります。こういったコメディ、意外と貴重です。
[地上波(吹替)] 7点(2006-04-18 20:33:52)
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