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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1.  ディープ・コンタクト 《ネタバレ》 
「そんなわけあるか」のみで煮しめたようなB級以下の特撮ホラー。それでも心を捉えるサムシングがあれば『トレマーズ』のように愛される作品になれる可能性はあったと思うのですが・・・。かつて主人公が雪山で仲間を見捨てた判断を肯定するエピソードなど、もう少しドラマチックに魅せることも出来たでしょうが、そこに至る過程がしょーもなさ過ぎて腰砕け状態。締めるべきところは締めないと感動したくても出来ません。余程のB級映画マニアでなければスルーで問題ありません。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-02-14 17:56:43)
2.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 
『アルマゲドン』と同年制作。20世紀末に量産された人類滅亡系ディザスター映画の代表格です。とっくに観た気になっていましたが、実は未鑑賞だった事が判明したため、この度のお籠り期間を機に初鑑賞しました。正直いいますと『アルマゲドン』と大差無い気がしますが、本作の方がちょっとだけリアリティ路線のような気がします。最後まで諦めなかった人たちが助かる展開はOK。でも諦めて穏やかな最期を迎えようという姿勢も理解できます。公開当時だったら、また違った感想だったと思いますが。大津波シーンの迫力は、今観ても震えます。こんな映画を観ると、ちょっと本気でシェルターが欲しくなります。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-02-20 21:56:59)
3.  TENET テネット 《ネタバレ》 
数式は単純なのに難解を極めるのがシェーン・カルース監督の『プライマー』とするなら、複雑な数式なのに何となく分かった気にさせるのが本作『テネット』という気がします。難解であっても絶妙なさじ加減で理解を促し、娯楽性を担保するのがのノーラン監督の流儀です(注『プライマー』も難解ですが傑作ですのでみんな観てね!)。とはいえ、そこは『インターステラー』『インセプション』『プレステージ』の監督さん。単純に「面白かったね」で終わらせられる代物ではなく、作品世界の底は計り知れません。また、これらの作品と比べても格段に敷居が高いのは間違いないでしょう。いや正確には敷居が高いというより、わざと解りづらく仕立てている気がします。省略が多く説明不足。台詞は言葉足らずです。これは観客に複数回の鑑賞を促すためではないかと。鑑賞2周目以降に少しずつ意味が分かる仕組みです。本来なら誉められた趣向ではありませんが、こと本作に限ってはこれ以上ない価値ある仕掛けと考えます。過去に鑑賞した自分と、これから2回目を観る自分で挟み撃ちをするのですから。観客もまた現実世界でテネットの世界を体験する仕立て。これぞ極上のエンターテイメントではありませんか。とは言いつつも、やや敷居を高くし過ぎた気がしないでもありません。ブブカでも躊躇する位。でもノーラン監督は信じていい監督です。チャレンジすれば必ずや飛び越えられように出来ているはずです。テネットとは、主義・信条のこと。本作もまた、世界の理を人で説くノーラン的人道主義の映画でした。いち個人が幸せを掴むことでさえ、莫大な労力と知恵、周りの人たちのサポートが必要であると本作は訴えている気がします。
[映画館(字幕)] 8点(2020-09-20 13:27:56)
4.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 
主人公には、2つのターニングポイントが用意されていました。ひとつ目は、「世界は滅びたと喚くオッサンに拉致軟禁されました。どうしましょう?」これについては、迷う余地無し。逃げる一手(一応事実確認も)。勿論、オッサンはイカれているという前提です。早速鍵を奪い、オッサンの頭部をビンでガツン!行動力あり。思い切り良し。ところが、予想に反してオッサンの戯言は真実であることが判明します。それも拍子抜けするくらいアッサリと。物語的には、この部分(オッサンの言い分は正しいの?嘘なの?)で、もう少し引っ張っても良かった気がしますが、メインは二つ目の分岐点ということなのでしよう。「オッサンはマジキチ誘拐殺人犯であることが分かりました。さて、この生活を続けますか?」コチラの方は、結構悩みどころです。さしあたり、実害はありません。モラハラ気質は窺えるものの、基本的に関係は良好。外界の惨状を鑑みれば、この文化的な生活を手放すのは勇気が要ります。しかし、ここでも彼女の"思い切りの良さ"と"行動力"がモノをいいました。防護服をハンドメイドして外の世界へ。結果論から言えば、まあ微妙なところ。幸いにも希望ゼロではないものの、修羅場突入決定。曲がりなりにも、衣食住足りていた今までの生活とは雲泥の差です。とりあえず、人類がエイリアンを駆逐するまで、現状を維持する方が利口だったかもしれません。私なら、そちらを選んだでしょう。でも多分これは小賢しい愚かな考え方。面倒ごとが片付いた頃にはオッサンに洗脳済、あるいは社会復帰絶望状態。人生を腐らせてからでは遅いのです。能動的に生きてこそ価値あり。人様の役に立ってナンボ。『逃○中』でミッション全スルーの挙句の自首で大金を得ても、虚しいだけじゃないの?そんな某ドランクドラゴン鈴木拓批判が、本作の隠された裏メッセージでありました。なお、DVDパッケージは史上最低レベルのネタバレをしていますので、見ないように注意してくださいね。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-11-10 19:58:00)(良:1票)
5.  デンジャラス・バディ 《ネタバレ》 
ほとんど目にすることのない珍しい“女性”警官バディもの。片やFBIのエリート、片や地元のクセ者警官。肩書・ルックスは対照的なれど、2人ともスゴ腕なのに同僚とのチームワークに難アリとの設定です。そんな“厄介者”2人が次第に相棒として互いを認め合っていく過程が見せ場の一つと考えますが、そもそも似た者同志ゆえ、気が合うのは想定の範囲内。しかもサンドラの“高飛車キャラ”やメリッサの“キレキャラ”が意外と中途半端だったので、2人の交流から生まれる“化学反応”も今一つ盛り上がりに欠けた印象です。とはいえ2人とも優秀なコメディエンヌですから、安定した面白さは保証済み。ドキツイ下ネタや血飛沫芸もそつなくこなし、これぞアメリカンポリスコメディの王道といった趣の映画でした。続編も期待出来そうですが、ザンドラの方は年齢的に少々厳しそう。製作するならお早めにお願いします。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-03-06 21:22:27)(良:1票)
6.  天才マックスの世界 《ネタバレ》 
『ライフ・アクアティック』を鑑賞し、ウェス・アンダーソン監督と手が合うことは分かっていたのですが、本作の出来は想像以上でした。これはもう傑作認定で問題ないかと。正直、私の貧困な文章力で魅力を伝えるのは無駄な足掻きだと理解しています。兎に角観て、感じていただく他ない、不思議な味わいです。それでも強いて喩えてみるなら、淡々とした語り口調が『心電図』を連想させました。一定のリズムを刻む物語に突如訪れる不整脈の波。それも結構なビッグウェーブ。マックスVSハーマンの親友対決では、単なる嫌がらせから刑事事件・家庭崩壊まで一気に修羅場の階段を駆け上がります。このスペクタクル!しかし直様、元のリズムに落ち着くのです。まるで何事もなかったかのよう。彼らは決して激情を見せないばかりか、人間関係も瓦解しないのです。何コレ?こんなのアリ?狸か狐に化かされているかのような感覚が堪りません。『ライフ~』にも共通しますが、土台にあるのは、大いなる“人間賛歌”。登場人物が皆愛おしいです。全員を抱きしめたくなる。いや本音をいうと、抱きしめて、ビンタして、また抱きしめたい。ときに滑稽で、ときに醜悪で、そして美しいのが人間です。彼らを観ていると、ダメな自分も許してもらえるような気がするのです。音楽は間違いなく一級品。音楽が素敵な映画に悪い映画はありません。というワケで満点を回避する理由が見当たらないです。困ったことに。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2014-06-15 18:29:08)(良:2票)
7.  ディヴァイド 《ネタバレ》 
戦争勃発。地下シェルターに避難した人々。既視感のあるシチュエーションですが、なかなか上手い状況設定だと思いました。とりあえず、水と食料はそれなりにある模様。数週間、いや数か月は、持ち堪えられます。でもそれも救出の望みがあってこそ。助けが来なかったら。生き残ったのが、自分たちだけだったら。そんな不安を押し殺していたところ、まさかの襲撃。子供が拉致され、しかも出入り口直結で(ココ重要!)調査設備を設営。何やら実験までしている様子。もう謎だらけです。微かな希望は一転白紙状態となりました。外は地獄、さりとて内も地獄。さて、あなたならどうしますか?という問いかけです。“恐怖と謎が渦巻く外界”よりも“シェルター内で生き延びる事”を選択する人々。いや正確には決断したワケではありません。単に外界へのチャレンジを先延ばしにしていただけです。水も食糧も底をついたら、流石にシェルターからの脱出を試みるのでしょう。でも、それでは遅いのです。人間は家畜でもペットでもありません。希望ゼロの人間の精神は腐っていくのみ。壊れ方が実にリアルでした。おそらく現代日本にも、極めて近い状態に置かれている人が沢山いるはずです。時間の浪費は万死に値する愚行。戦慄しました。内なる地獄からの脱出チケットは防護服分限定1名様のみ。いち早く、それに気づいた者のみが脱出できた結末は納得です。サスペンスとしての出来は悪くありません。ただし、武装兵や少女を拉致して実験など、ミステリーの真相解明は完全放棄。これには参りました。ラストシーンに唖然としたのは、脱出者より、むしろ観客の方だったのではないかと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-09 18:59:48)
8.  デッド・サイレンス(2007) 《ネタバレ》 
(結末が命の映画です。未見の方は観賞後にお読みくださいますようお願いします。)  ワン監督はサスペンスにおける“どんでん返し”の使い方と意味をよく理解していると感じます。①種明かし→②フラッシュバックで伏線回収→③間を置かず終幕。出世作『SAW』と全く同じ手法ですが、その手際の正しさを再確認しました。まるで極上のマジックを観ているような。特に重要なのが③と考えます。“そう言えば○○はずっと××の側に立っていたな”とか“××の顔色は異様なほど悪かった”という監督側の言い分のみを聞かされ、驚いているうちにすかさずエンドロールへ。余韻など無し。でも、じっくり検証されると粗が見つかってしまう訳ですから、このやり方が正解。詐欺や違法商売の店舗の店仕舞いが早いのと同じ理屈です。DVDにはアナザーエンディングも収録されていますが、オリジナルが○○=自動人形(byからくりサーカス)と読み取れるのに対し、アナザーエンディングでは“魂を売り渡した人間”と定義しています。後者の方が理に適いますが、その分説明に時間を取られています。ここで重要なのは、前述した通り速やかにお話を終わらせる事。1分でも30秒でも早く。観客に考える暇を与えないために。そういう意味で、オリジナルの結末が選ばれたのも納得なのでした。また感心するのは、どう転んでもバッドエンドにしか行き着かない脚本ではなく、主人公の選択次第ではハッピーエンドも望めた点。例えば人形が届いた段階で警察に引き渡していれば、主人公夫婦は無事だったはずです。酷い目に合うには、それ相当の理由があるのも自分好みでした。キャスティングも満点級。中でもメアリー・ショウとエラ役の女優さんのハマリ具合が素晴らしく、世界観構築に大きく貢献していたと思います。主人公は彼じゃなくても良かった気がしますが。勿体なかったのは、奥さん妊娠の件をさらりと流してしまったこと。あそこは旦那(主人公)がキレなきゃいけません。ドラマ要素をおざなりにしたのは、いただけません。本作は初見が全て。内容確認のために二度観る映画ではないでしょう。手品のタネは追求しても良い事はありません。素直に騙されておくのが正しい見方かと。
[DVD(吹替)] 8点(2014-01-07 18:28:42)(良:1票)
9.  テッド 《ネタバレ》 
彼女との大事なパーティを抜け出して、車を走らせる主人公。軽快なBGMにフラッシュ・ゴードンがフラッシュバック。ジョン・ベネットの顔面アップ、アップ、アップ。テールランプが尾を引きます。このフザけた演出に大爆笑しました。私はこの場面で作品の空気(笑いのリズム)を掴めた気がします。こうなればもう何だってこい。これ以降のネタは全弾命中です。笑いが笑いを呼び込む連チャン状態。バカ笑いしました。この感覚はベン・スティーラー主演のアメリカンコメディ『ズーランダー』を観た時の感覚に似ていました。如何に作品世界(すなわちテッド&ジョン・ベネットの濃密な関係)の“内側”に入り込めるかがポイント。ローリーも、2人の“スキーの付く名前ボケ合戦”への参入を試みましたが、あえなく撃沈。空気を掴めていないと、こういう目に遭います。この時の彼女は“外側”に居る状態と言えるでしょう。彼女と同じ立ち位置では、物語を楽しめないのは道理。アメリカンコメディは登場人物と一緒になって、馬鹿にならなきゃ意味が無いです。ハッパなんて要りません。ナチュラルトリップで楽しみましょうよ。日本人のワビサビ感覚でいうと、テッドの魔法が解ける結末の方がしっくり来ます。でも本作はアメリカ映画。それにコメディです。しんみりなんてノーサンキュー。ハッピーエンドで正解だったと思います。友情も恋愛も魔法と同じ。何時までも、何時までも、このままで。映画の中くらい夢をみさせてください。『ズーランダー』の感想でも同じ事を書きましたが、ネタの微妙なニュアンスが日本人では理解し難いところがもどかしいです。フラッシュ・ゴードンは日本芸能界で言えば倉田保昭という受け止め方でOK?
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2013-10-30 18:59:16)(笑:1票)
10.  テイク・シェルター 《ネタバレ》 
【【ネタバレあります。未見の方はご注意願います。】】 結末について。“主人公の悪夢は予知夢だった。嵐は本当に来た”との見方も勿論可能ですが、“妻も夫と同じく精神を病んでしまった”との解釈の方が、妥当性が高いと判断します。客観的な証拠(例えば妄想説を支持する医師の嵐目撃情報など)が無い以上、統合失調症という一度は確定した“現実的な解答”を覆すのは難しいと感じます。具体的な“核戦争”ではなく、“奇妙な嵐”という点も、精神疾患の可能性を後押しします。そして、真実がどちらだとしても、この家族の置かれた状況が好転しないのが辛いところです。果たして、この家族が救われる正しい選択とは何だったのでしょうか……。もし嵐が本当に来た場合。家族は片時も家を空けてはいけませんでした。エンディングソングの歌詞のとおり、折角のシェルターも活用できなければ意味がありません。自分を信じ切れなかった時点で“詰み”です。しかもこの選択は、精神疾患だった場合は目も当てられません。リスクが高すぎて、とても選べないでしょう。真実がこちらであれば、グッドエンディングへの道筋は無いに等しいと感じます。では、精神疾患だった場合はどうでしょうか。最善手は、早い段階で投薬治療を始めること。大事に至らなかった可能性は大いにありますし、娘も手術を受けられたはず。統合失調症の可能性を疑いながらも、自分に甘い判断を下してしまったのは痛恨の極みでした。しかしこの段階では、まだ“最悪”ではありません。ポイント・オブ・ノーリターンは、おそらく食事会。大暴れをした夫に妻は寄り添いました。2人の絆が伝わってくる美しい場面。しかし愛するが故に、夫の妄想に取り込まれたとも言えます。あの時娘を連れて席を立っていれば、彼女と娘は助かったのではないかと。誰かを守りたい、支えたいと願うなら、まず自身の身の安全を最優先させなくては。同じ景色を見られることに喜びがないなんて、遣りきれません。軸がぶれぬ脚本は上質で役者の技量も充分。映像表現も上出来でした。夢・現実・幻覚の境目が明瞭で、観客を煙に巻く意図が感じられない点も好印象です。いい映画でした。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2013-10-12 17:50:41)
11.  デンジャラス・ラン 《ネタバレ》 
設定、脚本ともにクライムサスペンスの定番とも言える“逃走もの”。安心して楽しめましたが、ややパンチに欠ける印象。そんな中、人物造形には観るべき部分がありました。デンゼル・ワシントンとライアン・レイノルズがドロップアウトした元CIA諜報員と新米エージェントを好演。とりわけデンゼルの“懸命に走ろうとしない男”の役作りには奥深さを感じました。真面目な人ほど絶望し易く、純粋な人ほど染まり易い。2人の性質は良く似ていたと思います。ですから主人公が第2のフロストになる可能性も十分にあったと考えます。ただ、彼は運が良かった。闇に落ちた人間の行き着く先がどんなものかを、教えてくれる先生が目の前に居たのですから。どうやら主人公は正しい選択が出来たようです。でもそれが、正解であったかどうかは分からない。どう転んでも満面笑みのハッピーエンドには辿り着けない仕組み。なんと人生は難しいのでしょうか。以下余談。日本語吹き替え版で観賞しましたが、デンゼルの声をあてたのが声優の小山力也。そうジャック・バウワーです。いつ「お言葉ですが、大統領」と言い出しやしないかと不安で不安で(笑)。変な感覚でした。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-07-04 22:14:22)(良:1票)
12.  デス・レース2000年 《ネタバレ》 
ジェイソン・ステイサム主演の2008年リメイクの方は観賞済み。しかしリメイクとは名ばかり。全くの別物でありました。“デスレース=生死を賭けた命がけのカーレース”という意味ではなく、単に人殺しコンテスト。殺した人間の性別や年齢で得点が違うというクレイジーぶり。下手なスプラッターホラーより悪趣味だと思いますが、悲壮感など微塵も感じさせない徹底したバカ映画の体裁ゆえ、怒る気にもなれません。これはこれで高度な演出手段なのかもしれません(考え過ぎかな?)。ただ、これだけは確信を持って言えます。ラストの社会風刺や当局批判は、取ってつけたオマケであると。監督が描きたかったのは、単純にカーアクションだけであると。翌年製作された『バニシングIN TURBO』の方が、個人的には好みです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-06-13 19:27:30)(良:1票)
13.  TEST10 テスト10 《ネタバレ》 
薬剤投与により超人的な治癒力を身に付けた被験者たち。副作用は薬剤の中毒性に、危険察知能力の欠如と理性の喪失。傷が治るスピードが速すぎて手術のメスも通らないとか、人間という枠を超えたから動物本来の能力が退化するとか、構想は実にユニークだと思いました。物語後半、制御が効かなくなっていくあたりの流れも定番ながらドキドキします。ただ、これだけアイデアが豊富なら、もっと面白い脚本が書けたのではないかとも思いました。解毒剤をキーアイテムとしたドラマ展開も可能でしょうし、実験成果を製薬会社上層部が単に揉み消すというのも芸が無いような。軍事利用も含め、この薬は金の成る木。物語終盤はもっとエキサイティングな展開が望めたと思います。
[DVD(吹替)] 5点(2013-03-18 18:22:41)
14.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
“太陽で焼かれる”、“人血を求める”等、ヴァンパイアのメジャーな性質だけでなく“鏡に映らない”という極めてオカルトな特徴まで押さえているのはポイント高し。通常物理攻撃が無効だから、銀の矢を放てるボウガンなのですね。ハイテクノロジーを誇る近未来社会の中で描かれる正統派のオカルトホラー。えも言われぬ魅惑の世界観が広がります。一匹のコウモリから始まったという吸血鬼病。奇しくもそれは、人間にとって究極の夢“不老不死”を叶えるものでした。“人間を辞める”という犠牲を払ってでも、手に入れる価値のあるもの。製血会社の社長のように、自ら望んでヴァンパイアになった人間も少なくないはずです。また、ヴァンパイアが一定数(駆逐不可能な数)を超えた途端、人間を辞める決断をした者が多数いたであろうことも想像に難くありません。食物連鎖の頂点にいる事の重要性を、マジョリティであることの恩恵を、その座を脅かされて初めて人間は気づく。この設定にはリアリティを感じました。あなたにとって一番大切なものは何ですか。あなたが人間である証はありますか。冒頭、自らの命を絶った“老いぬ少女”の絶望を感じ取れるかどうか。観る者の価値観が問われます。ラスト、ただ吸血鬼病治癒の希望だけでなく、人類再生への具体案(自爆テロ方式ですが)を提示した点も評価させてください。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-24 17:56:34)(良:1票)
15.  テネイシャスD/運命のピックをさがせ! 《ネタバレ》 
やっぱりジャック・ブラックにはロックがよく似合う。『鬼に金棒』(又は子どもに棒きれ)あるいは、『猫にまたたび』(又は吉田類にホッピー)というべきか。JBがギターを持つと、しっくり来ます。カイル・ガスとのコンビネーションは流石だし、おバカ加減もイイ感じ。そして何より音楽が良かった。ミュージカルかと見紛う程、ふんだんに盛り込まれたロックンロールシーンは、どれもレベルが高く楽しめました。自分はリアルバンドの方の“テネイシャスD”の存在を知らずに映画を観ましたが、ノープロブレムでした。悪魔とのロック対決への持って行き方や、オチの付け方も上手いと思います。活き活きとしたJBを観られて満足しました。ただ劇中での大麻の扱い方だけは、どうにも受け入れ難い。カリフォルニア州は米国の中でも大麻に寛容な地区とのこと。現実に大麻は生活に入り込んでいるのかもしれないけど、アングラなものはひっそり扱って欲しいと思います。自分が監督だったら、マリファナの代わりに“緩衝材のエアクッション”を使うかな。あれでも結構トリップできますよ。勿論、悪魔の角は「無限ぷちぷち」で。
[映画館(字幕)] 6点(2012-06-13 19:39:19)
16.  デビル(2010) 《ネタバレ》 
密室はミステリーの大定番。とりわけエレベーターは私たちの最も身近にある密室の一つです。数多くのミステリーやサスペンス映画に採用されてきた優秀な舞台設定。エレベーター自体が人を襲うなんていうブッ飛んだホラーもありましたが(邦題『悪魔の密室』又は『ダウン』)。密室形成が簡易であること、高所に吊るされている不安定な状況、形状から来る閉塞感といった長所を有する反面、その極狭のフィールドゆえ展開や可能性が限定されるという短所も併せ持っています。優秀な作品は洩れなく長所を活かしていますし、イマイチな映画は短所を克服できていない印象があります。本作の場合は、後者に該当すると感じました。本来は正統派のオカルトホラー。サプライズを狙った映画でない事は明白ですが、それでも人間犯行説が早々に潰されてしまうのは脚本上の欠点であると考えます。例えば、“ある女の殺害をカモフラージュするために仕組まれた連続殺人だ!”との推理が披露されますが、それを納得する観客はいません。わざわざ故障中のエレベーター内で殺人を敢行する必然性など皆無なのですから。そういう意味では、このウィークポイントを補えるアイデアがあれば、傑作に化けた可能性はあると思います。基本となる物語の骨格は骨太でした。結末はシャマラン監督らしく人間愛を感じさせるもの。あの男に対する赦しは、主人公自身に対する赦しでもありました。復讐大好き韓国映画では、あのような結末は望めないでしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2012-03-01 22:51:12)(笑:2票)
17.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 
大迫力のカーレースに興奮し、復讐劇のカタルシスに酔いました。娯楽作品として手堅く計算されており、かつコンパクトに纏められていると思います。この手のバイオレンスアクションを好む人ならば、問題なく楽しめるでしょう。レースシーンは上等。アングルやカメラワークは若干煩わしいと感じるものの、臨場感は抜群でした。レースのルールも判り易く合理的で、各車に搭載したギミックの数々もマル。もう少し戦略的なバトルを観たかった気もしますが、取り立てて不満はありません。復讐も腑に落ちる結末でした。まるでジェイソン・ステイサムのボディのように、贅肉のないつくり。ただ難点を挙げるとすればその部分です。キレイ過ぎた。上手くまとめ過ぎた。本作の趣向を考えれば、ドラマが弱いのは仕方がないと思うものの、殺された奥さんの扱いが可哀相でした。結果的に主人公は、ブサイクな(失礼)古女房とおさらばして、ピチピチナイスバディのイケてるお姉ちゃんを手に入れた訳です。何となく後ろめたい。後日談を全部カットするか、あるいはお姉ちゃんより奥さんを圧倒的にイイ女にしないと、この背徳感は拭えません。バイオレンスに不釣合いな爽やかな余韻が良かったのか悪かったのか。本作とは設定が異なるというオリジナルも観てみたいです。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-11 18:34:42)(良:1票)
18.  デート・ウィズ・ドリュー 《ネタバレ》 
ご指摘のレビュワー様もおられるように、雰囲気はモーガン・スパーロックのドキュメンタリーのよう。でもかの作品のように洗練されていません。展開に戦略性が足りない。本当に素人が行き当たりばったりで撮ったみたいです。ドキュメンタリー映画としての完成度は決して高くありません。でも、心に響きました。観終わって不覚にも涙しました。半分は頑張った主人公に感動して、半分は彼が羨ましくて。“リスクを冒さないのは、人生の浪費だ”その言葉が胸に刺さりました。若い頃は金もないし、地位もない。守るべきものなんてありません。裏を返せば何でも出来るということ。誰でも知っています。でも実践は意外と難しい。周りの顔色を窺って、ちっぽけなプライドを守って、当たり触らず生きてきた自分を呪う。人生、一度くらい無茶しなきゃ。当たらなくてもいい。とりあえずバットは振っておかないと。主人公(監督)が、この“冒険”で手にしたのは何か。お金?自信?業界へのコネ?いや違う。彼が手にした最大の宝物は、「死ぬ間際にニッコリ出来る権利」だと思いました。彼がこの先、悲惨な人生を歩んだとしても(失礼)、この冒険譚は彼の心を満たしてくれるはずです。自分はこの権利を手にするために生きている気がする。よーし、明日から毎日長澤まさみにファンレターを書くぞ! ←コレは違う。
[DVD(字幕)] 8点(2008-09-19 21:15:39)(良:1票)
19.  デス・プルーフ in グラインドハウス
監督が愛情と郷愁を込めて作った“ザッツB級”映画。例えるなら駄菓子だと思いました。大人にとっては懐かしの味。駄菓子の特徴は、欠点がそのまま長所だということ。曰く、品質が悪い、安っぽい、栄養価が低い、子供騙し…。けなすことならいくらでも出来ます。でも好きな人にはソコがたまらないポイント。だから本作は批判を受け付けない作品だと思います。文句を言ったほうが負ける。でもあえて言いましょう。本作は『う○い棒』だと。その心は…味は濃いけど中はスカスカ。でも好きなんだよな、チーズ味。
[DVD(字幕)] 5点(2008-06-12 19:33:43)(笑:1票) (良:1票)
20.  デンジャラス・ビューティー2
本作の価値は、バタ臭い男顔のサンドラ・ブロックにオカマ役をやらせた事に尽きると思います。あとは可もなし不可もなし。なお、テレビ吹替え版で観賞したのですが、やたら流行語を取り入れた日本語訳が耳につきました。スパイス程度ならご愛嬌ですが、連発されると正直鬱陶しいです。
[地上波(吹替)] 5点(2008-03-09 19:51:20)
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