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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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181.  サバイバー(2014) 《ネタバレ》 
最初に大事な、そして重要なお知らせです。本作はミラ・ジョヴォヴィッチ主演のアクションサスペンスではありません。日本未公開のSF作品ですので、ご注意ください……。「汚い」よりも「小汚い」の方が、「ハゲ」よりも「薄らハゲ」の方が何となく“ダメ”な感じがするように、本作は映像が「安い」というよりも、脚本が「安っぽい」と指摘したくなるトホホなSFでございました。オリジナリティ&リアリティはゼロ。“食糧の確保”“水の摂取”といったサバイバルの基本をすっ飛ばしておいて『サバイバー』とはコレ如何に。基本的に敵が弱すぎるので、バトルシーンに緊張感が無いのが致命傷かと。日本未公開とのことですが、その理由も頷けます。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2016-05-15 02:28:53)
182.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
文字通り“クソ”にまみれた主人公の人生が、軽薄なクイズバラエティショウを通して肯定されていく様に、強く胸を打たれます。学は無くとも経験はある。それが決して他人に誇れるものでなくとも、血となり肉となり、今の自分自身をかたち作る糧となっています。辛い思いも、苦い体験も、全てがクイズの答えに、いや人生の答えに繋がっていました。最も痺れたのは、主人公が司会者の卑怯な罠に引っ掛からなかったところ。『親切を装う大人を信用してはいけない』という痛恨の教訓がちゃんと活かされていました。終わり良ければ全て良し。そう思える素晴らしきラストシーンは、ラブストーリーとしてもこれ以上ない“正しい”結末でありました。それにしてもヒロインを演じた女優さんの魅力的なこと!“この人の為になら命を賭けられる”そんな説得力を持つ恋物語は“強い”と思います。フリーダ・ピントというお名前、覚えておきますね。(以下余談)本作は『勇気の物語』でした。ザ・ダメ人間な自分も一緒に肯定された気がしたのです。私が長年かけて貯め込んできた『深夜ラジオ(伊集院光)』『囲碁』『プロレス』『B級邦画』『ももクロ』に関する知識も、いつか陽の目をみる日が来るんじゃないかと。いや、やっぱ来ないか。来なくてもいいんです。来るかもしれないと思えることが希望なので。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2016-03-30 22:28:40)
183.  モンスターズ・ユニバーシティ 《ネタバレ》 
米国製学園映画王道の“ヒエラルキー打破もの”。カタルシスも充分ですし、展開も小気味よいです。結末も潔くて好きだなあ。ただ、1か所だけ惜しい部分が。それはウーズマ・カッパの落ちこぼれたちが、大会終了後あっさり怖がらせ学部に入部してしまったこと。彼らに“怖がらせ屋”の才能が無いことは明白です。学園長は嫌なヤツですが、彼女の指摘は何も間違っていません。そう、彼らには彼らの特長を活かした、輝ける場所があるはずです。ボンベ職人やコーディネーター、それこそ食堂係や郵便係だって、無くてはならない縁の下の力持ち。花形がスポットライトを浴びるためには、大勢の裏方の助力が必要です。職業に貴賤なし。それが身に染みて分かっているからこそ、マイクやサリーは仲間への感謝を忘れないのです。2人が同僚たちから慕われる所以。ですから、ウーズマ・カッパのみんなには、誇りを持って裏方の道へ進んで欲しかったなと。とはいえ、これは大変良い続編。前作の余韻をスポイルしてしまう後日談ではなく、前日譚を描くことでより一層『モンスターズインク』の味わいが増しています。“怖がらせ屋”落ちこぼれのマイクが“笑わせ屋”で才能を花開かせるなんて、胸が熱くなるじゃないですか。シリーズファンなら、絶対観るべき続編でしょう。そして願わくば、もう続編は作らないで欲しいです。インクとユニバーシティの2本で見事に世界が完成されているからです。
[地上波(吹替)] 8点(2016-03-15 18:59:44)(良:1票)
184.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 
何と言っても設定が秀逸です。子供の悲鳴をエネルギーに変えるモンスター電力会社。どこでもドア風の不思議テクノロジーで時空を超えて繋がる2つの世界。しかもドアは全て一点もの。この特性を軸に物語が組み立てられており、ハラハラドキドキ最後にキュンの熟練の脚本が堪能できます。またドア収納レーンを利用したチェイスシーンは、立体感・スピード感、共に抜群で、アクションパートの見せ場となっていました(これは是非とも劇場の大画面で観たかった!)。もう一つ重要な設定は、子供がモンスターにとって恐怖の対象であること。モンスターにとっては子供もまた“モンスター”。でも実はこれ、“思い込み”や“迷信”そして“偏見”の類の嘘八百。怖がらせたかと思えば、逆に怖がったり、ホント自己中極まりない独り相撲だったワケです。しかも笑わせた方が何倍もエネルギーになるなんて、全くもって見当違いな労力を払ってきたものです。それは、貴方たち大人の世界にも言えるのではないですか?そんな痛烈なメッセージを読み取ることが出来ます。まあ、物事はそんなに単純ではないですし、大人には大人の言い分がありますが、子供向け映画ですから不問にしましょう。個人的な好みを言わせてもらえれば、蛇足が2点。ラストの再会は艶消しもいいところ。それにピクサー恒例の(?)NGシーンは真剣に止めて欲しいです。ジャッキー映画のNGシーンもそうですが、そんなファンサービス御免です。夢の世界に浸る時間を奪わないでくださいな。
[地上波(吹替)] 8点(2016-03-15 18:58:39)
185.  沈黙の脱獄<OV> 《ネタバレ》 
目隠シスト久々の沈黙修行シリーズ第3弾(かな?)。今回はBS日テレで日曜夜に放送していた『沈黙の脱獄』です。“脱獄もの”は個人的には大好物なのですが、さすがセガールもの。常識では測れません。というか“脱獄もの”ではないですね。普通に脱出です。そもそも沈黙どころか大騒ぎですし。細かいコトは言いっこ無し。火薬の量だけは半端ない王道のVシネマという認識で間違いありません。いつもの如く、セガールの無敵感とオチャメな親父ぶりをゆったりと楽しむ趣でございます。クロエ・グレース・モレッツ嬢がチョッピリ出演していて妙なお得感あり。採点は5点。これ以上でも以下でもない見事な“セガールもの”を堪能いたしました。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-01-30 21:55:57)
186.  ホーム・アローン 《ネタバレ》 
ファミリー向けハートウォーミングコメディ…なのでしょうが、私は正直乗れませんでした。理由は2つ。一つ目は、マコーレ君の泥棒撃退法がやり過ぎであること。特に火炎噴射。あれはシャレになっていません。もちろん、爆発炎上で頭チリチリでも許されるのがコメディの流儀。でも本作は、そこまでギャグ処理が徹底されていません。普通に事故案件に思えてしまいます。おそらく“人の財産に手を出そうとする輩は、撃ち殺されても文句は言えない”という米国スタンダードが根底に在るのでしょう。その証拠に、マコーレ君はきちんとおもちゃで銃撃しています。本来なら撃ち殺されるところを火傷で済んだのですから、御の字ということ。まあ、正論です。でも屈託なく笑えないです。二つ目は、マコーレ母の家族愛アピール。公衆電話を奪い取り、金にモノを言わせて航空券をゲット。それもこれも、愛する息子を思うが故のこと。母の愛、ここに在り。ここでも、かの国の個人至上主義の価値観が観てとれます。これも正論と言えば正論でしょう。でも迷惑な話です。隣のおじいさんがワダカマリを捨て家族と打ち解けるサイドストーリーの方が、よほどホロリとさせられます。
[地上波(吹替)] 5点(2016-01-10 18:56:15)(良:1票)
187.  ナイト&デイ 《ネタバレ》 
豪華2大スター共演による“ロマンス・アクション・サスペンス・コメディ”。主役のギャランティに製作費の大半を割いた為か、アクションのスケールは割引プライスとの印象です。さらに大胆な省略技法を使い脚本の質も安普請か…と思いきや、なかなかどうして、男女の主導権が切り替わった終盤の畳み掛けにはニヤリとさせられました。キャメロンはホント肉食系が似合いますね。こういう映画は細かいコトは言いっこなし。敵の銃弾が主役に当る気配が無いのもご愛嬌。素直にバカ笑いしながら楽しむのが正解だと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2015-11-15 23:23:30)(良:2票)
188.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション 《ネタバレ》 
ポスターの図柄にも使用されている“売り”であり“ハイライト”とも言えるハントの“輸送機ぶら下がり”を冒頭に持ってきた意図とは何でしょう。所謂“ツカミ”?それもあるでしょうが、もっと重要なメッセージが隠されている気がしました。それはIMFの活動に対する当局の批判への回答。不可能と称される困難なミッションを、命を賭して遂行しても「ギャンブル」や「運」と揶揄されてしまうのは耐え難い侮辱のはず。彼らは「諦めない心」と「チームプレー」で奇跡を必然に変えているのですから(ハントは超人ですが、仲間のフォローが無ければ100%死んでいました。だから彼らは皆一様に仲間思いなのですね)。飛行機ぶら下がり程度の奇跡ならば朝飯前ということです。今回は何時にも増してエージェントの悲哀がしのばれる内容でした。成功して当たり前、泥を被ってナンボの辛い稼業です。それゆえ、MI6の上官への意趣返しや、IMF復活の切り返しには溜飲が下がりました。雇われ人は辛いですな。本作でシリーズ5作目。サイモン・ペッグやジェレミー・レナー、ヴィング・レイムスといった常連組は鉄板ですが、やはりこのへんでキレイどころのレギュラーも欲しいところ。個人的には前作でワイルドな魅力を振りまいたポーラ・パットンさんの再登場を熱望しております。
[映画館(字幕)] 8点(2015-11-05 23:57:48)
189.  インターステラー 《ネタバレ》 
(真っ当な映画批評は他の優秀なレビュワー様にお任せして、私はいつも通り“自分語りの感想”でお許し願います。)私は親子の絆を描いた映画、それも“父と息子”を扱ったもの(例:ビッグ・フィッシュなど)に殊更弱い傾向があります。おそらく、父親に対するコンプレックスが極めて強いからでしょう。映画の中の“息子=自分自身”でした。そんな私も父親業を始めて10年が経ちます。長女もマーフと同じ10歳になりました。そんな理由から主人公への感情移入は半端ではなく、刻々と失われていく時間に胸を痛め、涙しました。息子の立場から父親の心境へ。人は変わってゆくのです。何故クーパーは宇宙へ旅立ったのでしょうか。種の存続を図るため。いえ、我が子の未来を守るため。息をしているだけで満足しないのが人間です。生きることより、活きること。彼は子供たちへ“希望”を贈るために命を賭したと考えます。もちろん、其処には自身の能力に対する“自己顕示欲”が在った事も見逃せません。彼の本質は農業家ではなくパイロットだったのですから。主人公の行動原理を“家族への愛”とするならば、マン博士のそれは“自己愛”です。同じく“愛”。ただし、ひたすら己が生に執着するマン博士と、自身を活かすことを望む主人公とでは、同じ愛でも値打ちは違うでしょう。この世で何よりも重い「子供との約束」を捨て、アメリア博士を救ったクーパーの献身は、漆黒のブラックホールの中「事象の地平線」を超え、人類を救う鍵となる「量子データ」の獲得という奇跡を生みました。彼が辿り付いた先は、時空を超える“5次元”の世界。そう、アメリア博士の言葉を借りるなら“愛”そのもの。クーパーが5次元で、最愛の娘と繋がったのは必然に他なりません。何故なら5次元に時や空間といった隔たりの概念は存在しないのです。あらゆるものを犠牲にして主人公が手に入れたのは、老いさらばえた愛娘が子孫に囲まれながら看取られる“最期の瞬間”を目にする権利。「だってパパは必ず帰るって言った」たった一言で全てが報われました。嗚呼、なんと切なくも美しい、そして幸せな光景でしょう。涙が溢れて仕方がありません。インターステラーは「星の間」。マーフという星、そしてアメリアという星。繋ぐのはクーパー。星の旅人が新世界を紡ぎます。
[CS・衛星(吹替)] 10点(2015-10-20 01:15:02)(良:2票)
190.  フライト・ゲーム 《ネタバレ》 
物語の肝は“もしかして本当は主人公が犯人じゃないか”という点にありました。巧妙な芝居か、あるいは飲酒による記憶錯乱か。いずれにしても彼が犯人である可能性は、真犯人が姿を現す直前まで不明でした。このミスリードが成功したのは、実はリーアム・ニーソン主演の別作品のおかげ(念のため作品名は伏せますね)。役者のパーソナルイメージを利用したワザアリなミステリーだったと思います。娘の死から逃げた主人公が、同じ年頃の少女を救うクライマックスはベタですが泣かせます。リーアム・ニーソンのアクションはセガールよりもスタイリッシュで、個人的にはかなり好みです。
[DVD(吹替)] 8点(2015-09-05 22:51:54)(良:1票)
191.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 
“死ぬ度に何度も同じ一日をやり直す”そんな設定と原作が日本製ライトノベルという事前情報だけで、勝手に「夢オチ」「妄想オチ」とタカを括っていたのですが、ちゃんとタイムパラドックスを扱ったSF映画だったのですね。失礼いたしました。ジャンルとしては『ミッション8ミニッツ』『バタフライエフェクト』『プライマー』等数々の傑作を排出しているシネマ界の超優良カテゴリーに属するもの。かくいう本作も御多分に洩れず良作認定で問題ないと思いますが、前述したタイトルと比較するとタイムワープ(ループ)理論の設定はかなり単純化されています。客観的な視点を一切排除し、あくまで主人公目線で世界を固定します。「我思う故に我あり」とでも申しましょうか、要するに主人公だけがこの世界を定義できる唯一無二の存在なワケです。それはまるでRPGの如し。セーブポイントから何度でもゲーム(人生)をやり直します。これは言い換えるなら、主人公以外の人生の価値を全く認めていないということ。主人公がリセットしたら、周りも強制リセットされるのですから。考えてみれば、酷く理不尽なシステムです。確かに仲間が死なずに済んだ未来はハッピーでしょうが、懸命に敵と戦って命を落としたバッドエンドだって、否定してしまったら報われないと思うんです。人生一発勝負だからこそ、素晴らしい。その点に気づかせてもらえた点で、本作は私にとって価値のある映画となりました。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2015-06-13 01:29:39)
192.  デンジャラス・バディ 《ネタバレ》 
ほとんど目にすることのない珍しい“女性”警官バディもの。片やFBIのエリート、片や地元のクセ者警官。肩書・ルックスは対照的なれど、2人ともスゴ腕なのに同僚とのチームワークに難アリとの設定です。そんな“厄介者”2人が次第に相棒として互いを認め合っていく過程が見せ場の一つと考えますが、そもそも似た者同志ゆえ、気が合うのは想定の範囲内。しかもサンドラの“高飛車キャラ”やメリッサの“キレキャラ”が意外と中途半端だったので、2人の交流から生まれる“化学反応”も今一つ盛り上がりに欠けた印象です。とはいえ2人とも優秀なコメディエンヌですから、安定した面白さは保証済み。ドキツイ下ネタや血飛沫芸もそつなくこなし、これぞアメリカンポリスコメディの王道といった趣の映画でした。続編も期待出来そうですが、ザンドラの方は年齢的に少々厳しそう。製作するならお早めにお願いします。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-03-06 21:22:27)(良:1票)
193.  47RONIN
『ド○ゲナイ』でお馴染みSEKAI N○ ○WARIさんが『忠臣蔵』をモチーフにした新曲のMVですと言われたら、私は素直に信じたでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-03-03 21:25:21)
194.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 
洋上というナチュラルな監獄の中、何時殺されるとも知れない人質体験は、掛け値無しの“地獄”と言っていいでしょう。主人公は頭も良く精神力も人並み以上と見受けられましたが、それでも耐え切れるものではありません。もはや発狂寸前。運よく救出されたとしても、廃人は免れない流れ。ところが、エンディングでその後海上勤務へ復帰したとのアナウンスが。まさに、事実は小説よりも奇なり。それにしても、主人公救出直後の海軍女医の対応の冷酷なこと。相手を思い遣る気持ちなど微塵も感じられません。しかしその一方、船長を無事救い出したのも紛れもない海軍の能力。プロフェッショナルの厳しさと凄みを見せつけられました。日本では期待出来ない、してはいけない、それが我が国の選択ですが、考えさせられるものがありました。「こんなことしなくても稼げる」と諭す船長に「アメリカならな」と答える海賊の言葉にしてもそう。世界は広いです。様々な価値観があり、観点があり、正義と悪があります。そんな事を考える切欠になっただけでも、(私にとって)この映画には価値がありました。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2015-02-21 22:27:26)
195.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 
奇術師が主役のミステリーというよりは、映画そのものが奇術という感じ。見事なミスリードで結末には唸らされました。ただ意図的に物語から“余白”や“溜め”を排除しているため観客が事象を反芻する暇がなく、見終えても“煙に巻かれた”との印象が強いかもしれません。でもこれがイリュージョンの流儀。冷静に振り返ってしまうと「トリックの肝は全部メンタリストの催眠術じゃん。それが可能なら大統領に核ボタンを押させるのも簡単な話だな」なんて、気付かない方が幸せな粗まで見つかってしまいます。例えるならキングコング(芸人)の漫才のような雰囲気。息つく暇無いしゃべくりの技術は一級品だけれど、面白いかどうかは別問題。もちろん好みの問題ですが、好みついでに言わせて頂ければ、フォーホースメンの紅一点はもう少し美人度が高くても良いかなと。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-02-18 20:20:35)(良:1票)
196.  マニアック(2012) 《ネタバレ》 
警察でも、探偵でも、被害者でもなく、猟奇殺人犯の観点から描かれるクライムサスペンス。しかもカメラは主人公(つまり犯人)の一人称視点。珍しい切り口の意欲作ですし、評価したい気持ちは山々なのですが、イマイチ“乗れなかった”というのが正直な感想です。観客は殺人犯と同一化されるワケですが、ただ単に“視点を共有している”状態。自らが強制的に残虐行為をさせられているようで、苦痛でしかありませんでした。彼が何故猟奇殺人を繰り返すのか、その心情の共有にまで至らなければ折角の趣向が活きて来ない気がします。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-09 20:28:27)(良:1票)
197.  ジャッジ 裁かれる判事 《ネタバレ》 
法廷劇の要素よりハートウォーミングな家族愛を描いた印象が強いです。親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ち。親は老い衰え、子もまた人の親となっても、基本の親子関係は変わりません。ただ、ただ、“父親に認めてもらいたい”主人公の心情が心に沁みました。『ビッグフィッシュ』もそうですが、父子関係を描いた作品には、どうにも弱い私です。事件の真相は結局闇の中でした。私個人の感覚ですと父親は“クロ”という気がしますが、被害者が正真正銘のクズ(母親も同類)であった事から、判決は妥当なものと感じました。晩年を獄中生活に費やしながらも最期の時を息子と過ごせた事は、判事にとって十分なご褒美でしょう。善悪・懲罰のバランス感覚が良い物語は安心して観ていられます(その分、物足りないと思ってしまう部分もありますが…)。長男役の役者さんは影のMVP。彼の演じた“挫折した田舎者のリアリズム”が物語の深みに繋がっていると感じます。
[映画館(字幕)] 7点(2015-01-27 20:59:21)
198.  ホワイトハウス・ダウン 《ネタバレ》 
エンターテイメント性重視というより、リアリティ排除な脚本。“懐中時計が弾丸を受け止めた”なんて、思わず何時の時代のギミックだよとツッコミたくなりますが、これは“ファンタジー宣言”と捉えるのが自然な気がします。つまりホワイトハウスがテロリストに占拠されることも、戦闘機のパイロットが自己判断で爆撃を中止するなんて甘い話も、ハナから“絶対に有り得ない”ということ。命を賭して和平協定を結ぼうとする大統領も、やっぱり現実には居ないのでしょう。意外と皮肉が効いているような。皆さんご指摘のように、“Foxドラマ『24』+『ダイハード』-ジャック・バウワーの凄味-ブルース・ウィリスの味わい+娘の旗振り”という理解で間違いないかと思います。面白かったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-09 20:28:18)(良:1票)
199.  サイレント・ハウス 《ネタバレ》 
ワンカット(カット割り無し)という奇抜な撮影手法がウリの映画ではありますが、撮影方法に対する賞賛は、実は作り手に対して失礼かもしれないと考えます。何故なら自分が監督なら「頑張ったで賞」なんて欲しくないから。物語を魅せる上で、最も効果的と思われる手法が、結果的にワンカット方式だったものと好意的に推測します(勿論、製作の費用対効果に優れている利点はあるのでしょうけど)。カットを割らない事で得られる“現在進行形”という手形は、極上の臨場感と途切れぬ緊迫感を観客にもたらしました。舞台を閉鎖された室内に限定したのも正解。緊張感の密度が増しました。サスペンスとして必要十分なストレスを感じる事ができたと思います。ただ一点、難を上げるとすれば、集中力を乱される描写が散見されたこと。主役の彼女、オッパイ大きすぎです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-03 20:25:59)
200.  ハングオーバーゲーム 《ネタバレ》 
ホントにタイトル通り『ハングオーバー』+『ハンガーゲーム』なパロディでビックリいたしました。だってこの2作品、設定が全く相容れないのですもの。でも○○オチなら、何だってアリですね。表題2作品の他にも『テッド』『アバター』『マイティ・ソー』など有名ヒット作のエッセンス盛り盛り。『ハングオーバー』は兎も角も『ハンガーゲーム』はかなりトホホな映画でしたが、トホホな部分も忠実に再現されていた点は妙に感心してしまいました。ちなみに私はカットニスより、カットニプ派です。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2014-12-27 21:56:45)
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