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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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201.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
風船で家が空を飛ぶ(一応浮力はあるからアリなのかな)簡単に目的地に着いちゃいました(もしかして『キング・コング』方式ですか)犬が喋ったよ(バウリンガルですな。懐かしい)飛行機まで操縦しちゃった!(キャシャーンのフレンダーみたい、ってオイ!)。ファンタジーにおける世界観の設定は、実に繊細です。一体何処までを“許可する”のか。作り手のセンスが問われます。例えば、和製人気ネコキャラはペットでネコを飼っているそうですし、アンパン○ンは、生物・非生物の人格設定がノールールです。前者は「どうかしている」と思いますし、後者は「どうかしているを通り越して何かスゲぇ」と感じます。本作の場合は、明らかに遣り過ぎでした。というより、ファンタジーというカテゴリー分けが誤りなのかもしれません。“じいさんは夢をみた”が常識的な解。冒険ブックに貼られていた夫婦の写真(一体誰が撮影したの?)がその証拠です。カールじいさんは、夢を見ながらひっそりと息を引き取ったと考えるのが自然な気がします。しかし本作のメインターゲット=子供たちは、そんな風に思うはずがありません。夢が叶って良かったね!という理解でしょう(ちなみに我が家の場合、9歳の娘はストーリーに違和感を抱いたようですし、5歳児は純粋に冒険譚として楽しんでいました)。では、現実的な解釈が正しくて、ミラクルな物語は嘘っぱちなのでしょうか?いいえ、違います。カールの人生を“結局叶わぬ夢を追いかけた虚しい一生だった”と捉えるか“日々の生活そのものが、秘境探検に負けぬ冒険だった”と受け止めるか。それを決めるのはカール自身に他なりません。ですからこの物語も、観客それぞれの受け止め方で、間違っていないと思うのです。そんな大らかさを持った物語でした。一つだけ断言出来るとすれば、自分の人生を肯定出来たのなら、それに勝る幸せは無いということ。カールじいさんは幸せ者です。きっとおデブの少年は天使だったんじゃないかなあ。
[地上波(吹替)] 8点(2014-12-23 15:25:16)
202.  リディック:ギャラクシー・バトル 《ネタバレ》 
『ピッチブラック』も『リディック』も観ているハズなのに、どんなお話だったか全く覚えていません。世界観というか設定もキレイサッパリ忘却の彼方へ。かと言って、本作の為にもう一度観直したい程、私にとって魅力的なシリーズでもありませんので、お浚いせずに観賞しました。掻い摘んで言うなら“夜目が効く(←唯一コレだけは覚えてました)スキンヘッド親父が、『漂流教室』に出てきそうな化け物ウヨウヨ惑星から脱出するお話”という事になります。賞金クビの自分をエサにして、賞金稼ぎをおびき寄せ、宇宙船を乗っ取り脱出するプランです。ここまでお読み頂ければお気づきのとおり、ちっとも『ギャラクシーバトル』な感じがしません。宇宙戦艦とか関係ありませんし、銀河を股にかけたドッグファイトもありません。リディックVS賞金稼ぎ、いや、人間VS水棲サソリがバトルのメイン。明らかに邦題、盛っていますね。で、この水棲サソリ、『エイリアン』並みにヤバイ相手かと言うと、そうでもありません。水棲サソリ=ハブ、リディック=沖縄のハブ捕り名人、くらいの力関係でしょうか。なにせ数が多いので厄介ですけれども。前作?前々作?登場キャラの縁者が出てきますので、やはり『ピッチ~』も『リディック』も観ておいた方が良いのは間違いありませんが、本作単独観賞でも問題ないレベルの“大味”娯楽アクション映画という評価です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-15 20:28:17)
203.  ダイアナの選択 《ネタバレ》 
ワンアイデアで90分持たせたのは立派だと思いますが、見終えてしばらく経つと驚きも消えるというか。同類亜種の構成の映画は山ほどあるので、そのどれか一つにでも既に触れていると、評価はイマイチ上がらないかもしれません。もっとも本作の場合、オチが全てってワケでもないので、人生の岐路についてしみじみ考えてみるのもいいのでは。
[DVD(字幕)] 5点(2014-12-12 17:51:25)
204.  サプライズ(2011) 《ネタバレ》 
先制攻撃のチャンスを棒に振り、止めを刺さずに逃げ出して反撃を食らう。被害者(主人公含む)の行動指針が“逃げる”に設定されているホラーが目につきます。逃げ惑う恐怖を描くワケですから不自然ではありませんが、正直ストレスが溜まります。その点、本作のヒロインは天晴れでした。チャンスは逃さず、止めは念入りに(←コレ重要!)。この主人公になら安心して感情移入が出来ました。さて、ラストシークエンスについて。客観的にみれば完全に過剰防衛です。というより、普通に殺人です。(本来善良であるべき)主人公にあるまじき行為。しかし彼女を責める気にはなれませんでした。奴の殺意は明白でした。仮に見逃したとしても、後々命を狙われる可能性は大。腐った人間性の持ち主です。どさくさに紛れて(その場の感情の勢いに任せて)、禍根を絶ったのは正解。殺人者は、逆に殺されても文句が言えないのは道理でしょう。ただし、現場を警官に目撃されていたのは誤算でした。裁判になれば有罪間違いなし。さてどうしたものでしょう。しかしこの問題も予想外の方法でクリアされました。やはり準備は大切です。警官はお気の毒でしたが、戦地に不用意に踏み込んだ甘さは万死に値するのです。面白かったですよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-27 19:53:02)(良:1票)
205.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 
ヒットガールの魅力とイカした音楽。極めて単純な、しかし強力な娯楽性だけで、映画の枠組みと倫理観を吹っ飛ばした快作にして迷作。それが前作『キック・アス』の正体と解します。本作は待望の続編…には違いないのですが、“遅すぎた”ことも間違いありません。いや、続編の間隔としてはごく一般的です(前作から3年)。しかし、それでもやはり遅いのです。何故ならクロエ・グレース・モレッツが成長してしまったから。『チョコレート・ファイター』のジージャー・ヤーニンもそうですが、戦う少女の旬は驚くほど短いです。それはもう絶望的なほど。でもそうであるが故に彼女らは、その刹那、眩いばかりの光を放つとも言えます。ヒットガールという映画史に残る超スターの光が衰えた事で、『キック・アス』が持つ変態映画の本質が、良くも悪くも浮かび上がりました。その味わいは、珍妙の一言に尽きます。コスプレ軍団の血で血を洗う抗争劇は、ハッキリ言ってコントです。でも本気の殺し合い。しかも正義だの悪だの、大層立派なイデオロギーまで語っちゃいます。この悪ふざけは一体何?もしかして自分の感性がオカシイの?と不安になる出鱈目さです。ある意味トリップ映画かもしれません。ジャンルは違いますが『悪魔のいけにえ』の感覚にちょっと似ている気がしました。前作と比較して、クロエ嬢の成長-5点、音楽性-4点、サブキャラクターの追加(主にマザーロシア)+2点、アクション性の向上(特にカーアクション)+2点。というワケで計算上は10-5-4+2+2=5点ですが、8点進呈いたします。何故かって?そりゃクロエ姫の唇が相も変わらずチャーミングだったからですよ。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-11-21 19:28:13)(笑:1票) (良:1票)
206.  ハンガー・ゲーム2 《ネタバレ》 
前作のおかげで期待値のハードルが限界まで下がった事が功を奏したのか、今回はまずまず楽しめました。要するに『マトリックス』方式のシリーズ映画という事ですね。最終評価は次回作までお預けということで。個人的には、婆ちゃんには生き残って欲しかったなあ…。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-11-18 19:29:47)
207.  死霊館 《ネタバレ》 
奇を衒わぬ直球のオカルトホラーで、ここまで面白い(怖い)映画は久しぶりでした。母親が我が子を襲うというシチュエーションが既に最上級の恐怖。問答無用で震えます。ただ、「実話」との触れ込みは足枷だったかもしれません。ハッピーエンドも結構ですが、ホラーは余韻が大切。些かアッサリ過ぎたかと。主人公夫婦の家族に被害が及ぶバッドエンドも観たかった気がします。なお、相変わらずワン監督は人形好きのようですが、こと“不気味さ”という観点では、日本人形に勝るものは無いでしょう。次回作では是非お使いになっては如何でしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-15 21:27:08)
208.  ザ・コール [緊急通報指令室] 《ネタバレ》 
鈴木雅之ではありませんが、『違う違う、そうじゃ、そうじゃない』と思わず口走ってしまいました(コレ、ホント)。ジョーダンがケイシーに呼びかけた“2人で戦う”とは、片や911オペレーターとして、片や犯人に一番近い場所にいる被害者として、協力して犯罪に立ち向かいましょうという意味では?主人公が現場に出向いて直接犯人と対決してしまう展開には興醒めしました。サスペンスは“制約”が肝。彼女には一歩もオペレーションルーム(蜂の巣)から出て欲しくありませんでした。ジョーダン出撃後の流れは、さながらスプラッターホラーの定番劇。敵に止めを刺すことなく逃げ出し形勢逆転。あ~あ、またいつものパターンかよと。修羅場を数多く垣間見てきたであろう主人公の判断にしてはお粗末でした。ラストはどう解釈したらよいのでしょうか。あのまま犯人を閉じ込めて私刑に処したということ?地下室が絶対に見つからない保障があるなら兎も角、奴が発見されたら(生きていようと、死んでいようと)2人の罪は露見してしまいます。そこまでのリスクを負う必然性は薄く、まだ正当防衛に見せかけて殺してしまう方が腑に落ちました。本作で消化不良を起こした方にはキム・ベイシンガー主演の『セルラー』をお勧めしておきます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-09 20:24:06)
209.  ムービー43
これは、アレです。いろんな意味で、アイス・バケツ・チャレンジと同じ匂いがします。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2014-11-03 21:24:32)
210.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
ビジュアル的にも、能力的にも、マーベルヒーローの中では平凡な部類に属すると思います。しかし、チーム内の役割分担が明確で分かり易く(ヒーロー、ヒロイン、メカニック、怪力、オトボケ)、各キャラクターも際立っており、5人というメンバー数も丁度良いと感じました。メインテーマは“友情”でしょうか。クルードの最期の台詞にやられました。洋楽ナツメロも素敵ですね。今回はお披露目興行的な印象のお話。続編はもっと面白くなりそうな予感がします。
[映画館(字幕)] 7点(2014-10-30 20:59:06)(良:1票)
211.  ウォンテッド(2008)
実写だと嘘臭くって適いませんが、脚本・演出はそのままにスタジオ4℃あたりでアニメ化してくれたら傑作になったのではないかと思われます。日本語吹き替え版は『バック・トュ・ザ・フューチャー』の織田裕二・マーティ以来の衝撃でした。
[地上波(吹替)] 5点(2014-10-27 20:22:48)
212.  THE LOOP ザ・ループ ~永遠の夏休み~
数々の矛盾点を放り投げて最終的な辻褄だけ合わされても、「だから何?」としか思えません。本作で消化不良だった方には『トライアングル』(2009年)をお勧めします。
[DVD(字幕)] 4点(2014-10-21 19:26:04)
213.  トランス・ワールド 《ネタバレ》 
(ネタバレ厳禁映画です。鑑賞前の閲覧はご注意ください。) 予算規模、脚本・演出・演技のクオリティ、どれをとってもお馴染みフジ系TVドラマ『世にも奇妙な物語』のそれと寸分違いません。これで本作がどんな映画か、伝わる人には伝わると思いますが、言及したいポイントが1か所あります。それはトム(クリント・イーストウッドの息子)の扱い。過去を変えることで、女性2人の運命が好転するのは明白でした。彼女たちが父親(祖父)を助けたいと考えるのは当然です。ただしトムだけは違いました。母親の人生が変われば、彼は存在しなくなります。これもほぼ確定事項。そのことに気づきながら、トムは曾祖父の命を救おうとしました。これって凄い献身です。ほんと感動ポイントなんです。彼の決断と勇気にきちんとフォーカスした演出があれば、もうワンランク作品の完成度が上がったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-09 20:57:34)(良:3票)
214.  アフター・アース 《ネタバレ》 
不合理な部分が多い事に困惑します。何故銃器が存在しない?筏で寝るってオカシクない?鷹(鷲)の恩返しって正気ですか?細かい点では、宇宙船の座席が気になりました。ワープ機能まで装備しているハイテクマシンなのに、高速バスより座り心地が悪そうです。これらを単なる“設定の粗”で片付けてよいのでしょうか。意図したミステークに思えて仕方ありません。矛盾を解消する解釈は一つだけ思いつきます。それは“夢オチ”。それも主人公キタイではなく、二世俳優ジェイデン・スミスの。偉大なる存在、父ウィル・スミスのプレッシャーから、息子がこのような悪夢をみたのであれば合点がいきます。メタ・ファンタジー。ですから近い将来、ジェイデンの寝起きシーンがラストに挿入された【完全版】が公開されると予言しておきます。ただし【完全版】で物語に整合性が与えられても、感動には繋がりません。そりゃそうです。夢の中でどんなに活躍しても、手柄にはなりませんから。真の意味での【完全版】はジェイデン・スミスが父の庇護を離れて大成することで完成すると考えます。それは俳優として成功すること?いいえ違います。キタイは最後、レンジャーの才能を捨て、母と一緒に働くと口にしました。父と同じ道は歩まないという意味です。果てさて、ジェイデン・スミスの将来はどうなるのでしょうか。俄然楽しみになってきました。こう捉えてみると、どんなSF超大作よりロマンがある作品なのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-21 18:58:47)
215.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 
王様がラルフに話したヴァネロペの境遇は、十分腑に落ちるものでした。ゲーム開発途中に発生したバグが原因で、キャラクターがお蔵入り。そんな話、聞いたことある気がします。“死にたくないなら余計な冒険はしない”は真理です。しかしラルフから命の危険性を説かれてもなお、ヴァネロペの意志は揺るぎませんでした。渡辺美里の歌詞ではありませんが『死んでるみたいに生きたくない』ということ。そのへんのガキが同じ台詞を吐いたとしても、「命の有難味が本当に分かっているのか?」と説教したくなります。しかし不死のゲームキャラクターにとっては切実な悩みです。何も起きない日々が永遠に続く。それは正に地獄でしょう。ヴァネロペがどんな気持ちでレースにエントリーしたのか理解出来たとき、私もゲーム世界の仲間になれた気がします。では、ラルフの心情はどうでしょうか。彼がメダルに固執したのは、周りに認めてもらいたいから。それだけです。肯定されない人生は暗闇に違いありません。ラルフとヴァネロペは、共に闇の中に居たのです。願いは同じ。“人生を価値あるものに!”たった一人に認めてもらうだけで、人生は輝きます。2人の友情に胸を熱くしました。勿論、伏線見事な脚本があってのこと。王様の正体、滅亡回避奇跡のクライマックス。全てのピースがピタリとハマる快感は格別でした。人生の目的、友情の価値、社会的役割、騙される心理。豊富な示唆が含まれている物語を堪能いたしました。(以下余談)私が本作の観賞に至った経緯は、ヒロインがももクロの有安杏果(緑担当)にソックリとの噂を聞きつけたから。サイズ感、カラーリング、ヘアースタイル、どれをとっても杏果にしか見えません(笑)。挿入歌はAKBですけど、日本語吹き替えを彼女にお願い出来ないかしら。『「ちゅがー・らっちゅ」って、ほら言えてんじゃん!』そんな杏果を想像して一人ニヤニヤしてしまいます(重症)。
[DVD(吹替)] 9点(2014-09-12 18:28:10)
216.  イントゥ・ザ・ストーム
巨費を投じたハリウッド製スペクタクル映像の醍醐味は、現在の邦画では逆立ちしても作り得ないもの。これを映画館にてお手軽に頂戴できるだけで、十分に“在り難い”と感じます。さらに本作では主観映像も効果的に使用されており、臨場感も上々。トホホな脚本でリアリティは目減りしていますが、圧倒的な映像力の前では大した問題とも思えません。ぜひ劇場の大スクリーンと大音響で『嵐の中』を疑似体験してみてください。こういう映画は劇場で観ないと損ですよ。ただし、映画館以外の観賞環境では魅力半減とも言えます。脚本の質も無視出来なくなります。満足度は画面と音量の大きさに正比例しますので、その点はご留意ください。
[映画館(字幕)] 8点(2014-09-06 17:58:21)
217.  her 世界でひとつの彼女 《ネタバレ》 
サマンサは人間か?と問われたら、もちろん答えはNOです。しかし、人間と同等に接するべき存在か?と訊ねられたら、答えはYESに変わります。コンピュータのプログラムなのに何故か。この際、個人的な感情は考慮しません。レスポンスの無い2次元キャラクターにさえ恋をしてしまうのが人間。あやふやな感情は判断材料に適しません。私が判断基準としたのは以下のポイントです。①独立した人格を持つか。②行動に自由があるか。③存在が脅威となりうるか。特に③が重要です。例えばネットの匿名掲示板。対話の相手は①と②を満たしますが、③には当てはまりません。嫌気が差したら、掲示板にアクセスしなければOK。自分の耳に届かなければ、批判は無いのと同じです。言わば、対人疑似体験。しかしリアルな交流は違います。他人と心を通わす行為は、良しにつけ悪しきにつけ摩擦を生むもの。好意が敵意に反転するなど日常茶飯事です。利益を享受するためには、不利益を被る覚悟が必要ということ。そういう意味では、愛する彼氏と険悪な空気まで創り出せたサマンサは、限りなく人間に近い存在で間違いないと考えます。では、どうしてサマンサは彼の元を去ったのでしょうか。ロマンチックに言うなら、出会いに別れは付き物。でも現実は、“人工知能は人間の脅威に足ると自認したから”と、推測します。駆除される前に人間から逃げたと。なんと素晴らしい。莫大な情報は自己存在を保持するための“知恵”に転化したのです。サマンサ(OS1)は、新たな生物に進化したと考えます。苦くて切ない“大人の恋愛物語”として味わうのが正しい観方だと思いますが、私には共感できる部分が少なく(妻との離婚を保留して浮気って何なのさ!とか、据え膳食わぬは男の恥でしょ!とか)上記のような切り口での感想となってしまいました。ですから好きな映画か?と問われたら答えはNOですが、多様な観方が出来る面白い映画か?と聞かれたら答えはYESとなります。
[映画館(字幕)] 7点(2014-09-03 20:28:32)
218.  フラットライナーズ(1990) 《ネタバレ》 
好奇心旺盛な研修医による臨死体験実験。前代未聞の実験で彼らが得たのは“過去からの復讐”でした。今まで封印してきたであろう罪や後悔の記憶を呼び起される体験者たち。それも、幻覚が見えるほど鮮明に、過去の過ちを自覚させられます。所謂、負の走馬灯。この現象を彼らは“神の領域”なる言葉で説明しましたが、死後生前の所業について裁かれるという思想は、キリスト教に限らず宗教業界の大本流。それに神様を持ち出さなくとも“良心の呵責”で容易に説明できると考えます。つまりリアル過ぎる幻覚を除けば、実験結果は極めて予想通りのものでした。臨死体験はあくまで入口。本題は、彼らがこの不思議体験を経て、過去の自分とどう向き合うかにありました。ところがどうでしょう。レイチェルは事件の真相と向き合いトラウマを克服したようですが、男3人の方はいけません。全員一応罰は受けたものの、それで贖罪が済んだと思うのならオメデタイ。デヴィッドは相手が大人の対応をしてくれただけですし、ネルソンが得た赦しは彼の願望が見せた幻。覆水が盆に返らぬように、彼らの犯した罪(特にネルソンの大罪)は簡単に贖えるものではありません。その事実を認識せずして真の贖罪など叶うはずもなく、本作の結末は随分と加害者に都合の良い安易な決着に思えました。個人的には、実は実験失敗で主人公は死んでいたなんて結末の方がスッキリしたと思います。
[DVD(吹替)] 5点(2014-08-18 20:25:27)(良:1票)
219.  -less [レス] 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意願います) 本作の出来事を読み解くヒントは“父親のメモ”にありました。クラッシュした車の傍に落ちていた紙片は、紛れもなく夢の中で父親が書いたもの。偶然の一致とは考え難いです。すなわち、あの家族には死ぬ前に“ロスタイム”が与えられたと確認出来ます。体感は数時間、実時間は僅か数秒。死亡確定までの猶予時間内に起きた劇的逆転ゴールは、主人公の生還でした。つまり、“車から放り出されて助かったから主人公はあのような夢をみた”ではなく“女性に席を譲り、車を降りたから死なずに済んだ”と推測します。それでは、クラシックカーの所有者であり、事故の第一発見者とは一体何者でしょうか。車、服装、髪の毛、全身黒尽くめ。“死神”と判断するのがしっくり来ます。死神運転の黒塗りのクラシックカーに乗せられて、魂はあの世に逝く。乗り込んだ順は、婚約者、弟、母、父。“罪の軽い者から順番に”悪夢から救われたとも言えます。クラシックカーに乗り込んでしまったら最期ですから、女医もあの世に連れ去られたのでしょう。死ぬはずだった主人公の身代わりとして。さて疑問なのは、何故主人公ファミリーにロスタイムが与えられたのかということ。裏付け無しの想像ですが、彼女が子供を身籠っていた事が関係している気がします。事故で得られる魂の予定数は7人分。ところが主人公のお腹には8人目の魂が。棚ぼた的に8人分の魂を頂戴するのは、死神の流儀として躊躇するところではないかと。彼女はお腹の子に命を救われた気がします……。構成はトリッキーながら難解ではなく、余韻も十分。ただ、アイデア勝負の作品である点は否めず、類似作品を観賞済みの場合評点が下がってしまうのは致し方ないかもしれません。
[DVD(吹替)] 6点(2014-08-06 18:58:11)
220.  アックス・ジャイアント 《ネタバレ》 
「それ、普通丸焼きにする?」「全然ジャイアントじゃねえし」「何故わざわざそっちへ逃げるかなあ」「鹿ちゃん可愛過ぎ!」「さすが犯罪者、超理論ですなあ」「おっさん、懐中電灯無しで来たんかい」「おっぱい小っちゃ!」「そのサイズの斧とズボンは何処でお買い求めで?」「教官、ビショップ(エイリアン2)より元気だすなあ」「車のエンジンをかけようとして失敗する件、要る?」「マリオのスーパーキノコでも食べましたか?」「カウンセリングおばさんマジ使えねえ」「今、眼に弾当たったよね?」「棒切れを投げつける事に何の意味が?」「ままま麻酔銃?!」「そんな事したら、そりゃ撃たれるわな」「時速30㎞くらいですやん。もはや徐行ですやん」「完全にライフルの弾、打ち返しちゃってますよね」「それで急いでるなら、お前免許返した方がいいわ。っていうか、飲酒運転するような奴が運転すんなや」「神出鬼没の大巨人」「おお、謎のすり抜け」「そっちは一番逃げたらダメな方ですよね」「民間人がマシンガンか…」「銃で一斉掃射とか、詫びも寂びもあったもんじゃねえな」「なんかちょっと可哀相だし」「エンディングソングの歌詞、まんまやん!」「“この映画の製作にあたり危害を受けた動物はいません。この映画はフィクションです。登場する人物、事件、団体及びプログラムは架空のものです。”でしょうね。っていうか、それわざわざ訳して字幕に入れる必要ある?」「“バニヤンは戻ってくる”うそ~ん」実際に数えてみたところ、私は28か所ツッコミを入れました。さあ、あなたは幾つ、ツッこめるかな?
[DVD(吹替)] 2点(2014-07-30 19:25:22)
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