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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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21.  BECKY ベッキー 《ネタバレ》 
『ホームアローン』か『ダイ・ハード』いや『ランボー』の趣き。ローティーンの少女がたった一人で多数の敵と対峙します。全体構図としては『キック・アス』が一番近いかもしれません。復讐劇でもありますし。ただ徹底したエンタメ志向で馬鹿映画(もちろん褒め言葉)に昇華したキック・アスと比べると、本作は振り切れ方がいまいちです。いっそのこと復讐なんかそっちのけで快楽殺人に目覚めた『サイコキラー』を描いてくれた方が割り切って楽しめた気がします(後日談となる事情聴取からはその片鱗が伺えます)。コンプライアンス的にNGですか?善人ぶってた大男を有無を言わさずアレしたシーンはスカッとしましたが。 ちなみに戦いで重要なのは兵力より勝機と言ったのは寄生獣のミギー。まさにベッキーちゃんの戦い方がこれに当てはまるものだったと思います。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:26:23)
22.  アオラレ 《ネタバレ》 
端的に言うならスピルバーグの『激突』+『スマホを落としただけなのに』なサスペンス。恐いというより胸糞悪くて参りました。 主人公の性格や行動は褒められたものではありませんが、因果応報というにはあまりにも罪と罰の重さが釣り合っていませんでした。犯人を倒せたからハッピーエンドでは決してなく、特大の貧乏くじを引かされたことに変わりはありません。結果的には犯人の思惑通りに一生物の心の傷(後悔と自責の念)を負った訳ですから。これは萎えます。私ならちょっと立ち直れないかも。本当に、真剣に、危機管理は重要だと思い知らされました。『君子危うきに近寄らず』『スマホは命の次に大事。ロックは必須。いつ何時も手放さないこと』この2点は常に目に付くように手の甲にタトゥーすることに決めました(嘘)。
[インターネット(吹替)] 6点(2023-04-25 00:16:04)
23.  レリック -遺物- 《ネタバレ》 
観終えて暫し「なんじゃこりゃ」。まるで意味不明でしたが、侵食をイメージさせる意味深なエンドクレジットを眺めながら推理(というより妄想)したことを書き留めます。参考程度にお読み頂ければ幸いです。  まず間違いなく最大のヒントはタイトル。レリック=遺物って何?って話ですが、人工遺物や自然遺物など、数ある使い方のうち『残存生物』が一番しっくりきました。いわゆる『生きている化石』シーラカンスなども遺物のうちだそうで。婆さんの黒い中身はそういう類のモノかと。今は絶滅した古代の生物。さて、彼らは何処から来たのでしょうか。あるいは生まれた時からずっと身体の中で眠っていたのかも。前者だとすれば、ウイルス又は寄生虫が疑われます。後者であれば、婆さんは見た目は人であっても人でない別の生き物ということになります。加齢と供に発現、いや変態するのかもしれません。芋虫が蛹に、そして蝶になるように。いずれにしても、発症と同時に認知機能に異常がでるようです。空間が歪み、まるで迷路に迷い込んだ状態になった孫や黒い痣が出来た娘も、いずれ婆さんと同じ道を辿ると思われます。死んだ爺さんもそうでした。この一族はいずれ別にの生き物に変わる運命にあるのでしょう。恐ろしい話。何が恐ろしいって自分が自分でなくなること。でも考えてみたら認知症で自我を喪失するのと何ら変わらないという気もしますが。 本作はオカルトやホラーではなく寓話と捉えるのが適切と考えます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-17 23:27:50)
24.  ゲーム・オブ・デス(2017) 《ネタバレ》 
※はじめに注意!こちらは2010年制作の同名映画ではありません。スプラッタージュマンジがこちらです。再度ご確認くださいませ。  『N人殺すまで終わりません』な殺人ボードゲーム。代数はたぶんランダムで今回は24でした。つまり24人を殺さない限りプレイヤーは生き残れないルール。無理ゲーかつ糞ゲーここに極まれり。ゲームクリアはほぼ望めません。ゲームバランス(設定)が滅茶苦茶なのです。一番の害悪は時間制限が極めて短いこと。おそらくインターバルは15分から20分程度。もし時間の猶予があれば、血の契約を破棄する方法を探すことも出来ますし、対処療法的に殺す相手を吟味することも可能でしょう。しかしこの短時間ではどうしようもありません。諦めて死ぬか無差別殺人くらいしか選択肢がありません。まあ対策を取られたらゲーム制作者(悪魔又は死神)が困るんでしょうけど。結果、ただ悪趣味なだけのスプラッターが一丁出来上がりと。希望が皆無なので、サバイバルとしてもスペンスとしてもぱっとしません。ただしスプラッター祭りと割り切れば不満はありません。血飛沫は特盛ですが、不思議と汚らしい感じはありませんし(あまりに浮世離れした設定だからかな?)プレイヤー最後の演説は、達観した者の凄みがありました。なお特徴的なテレビゲーム演出は惨殺シーンの省略(制作費削減と刺激低減の両方)の意味合いがあったように感じますが、どうせ馬鹿映画なのですから小細工なしで殺しまくった方が潔くて良かった気がします。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-05 22:18:08)
25.  エスケープ・ルーム2:決勝戦
私はレビュワー登録して以降観た映画全ての感想を本サイトに投稿するようにしていますが、たまに例外もあります。感想を下書きしたが投稿していない場合。あるいは下書きすらしていない場合。前者はそこそこあって、内容が薄かったり、芯を食っていないと感じる場合は投稿保留となっています(かといって投稿した感想は自信満々なのかというと全然そんなことないのですけど。)で、前作について調べたところ後者のパターンでした。鑑賞済みですが下書きなしの未投稿。正確には書きたい感想が無かったことを思い出しました。本作も基本的には同じです。暇つぶしには持って来い。おわり。刺激的な展開の連続で退屈はしないもの、キャラクターと一緒になって心を震わすこともありません。傑作や佳作秀作の類ではなく、テンポが良いだけ。B級映画ともまた違うのです。ファストフードやファストファッションみたいな。そう、これがホントのファスト映画では。間とか余韻とか無縁。観客の心のエネルギーを消費させることもなければ、補充することもない。こういうスタイルのエンタメ映画に需要はあるでしょうし否定する気はありませんが、こんな映画ばかりになっても困るとも思います。ひとつ前に感想を投稿した『弟とアンドロイドと僕』の対極に位置するような映画です。
[インターネット(吹替)] 5点(2023-03-29 20:43:57)(良:1票)
26.  ブラック・フォン 《ネタバレ》 
正統派オカルトサスペンスであり、王道のジュブナイル。同類映画は『イット』でしょうか。諸先輩方からアドバイスを貰い試行錯誤しながら困難に立ち向かう主人公。助言が的外れだったり、役に立たなかったり。現実とあまり変わらない気がします。そこがいい。それでも選択しなくてはいけません。成功しようが失敗に終わろうが最後に決断するのは自分自身です。より重要なのは実行力より決断力かもしれません。少年の成長物語として過不足ない内容で満足できました。惜しむらくは乗り越える壁が少々低かったこと。誘拐犯は小物で人間力は大したことありませんでした。だからこそ自らを大きく(恐ろしく)みせるために仮面が必要だったのでしょう。しかし現実の課題だって、不安から勝手に高く見積もっているだけで、案外そうでもなかったりしますものね。恐怖に打ち勝つ勇気が少年を大人にするのだと思います。
[インターネット(吹替)] 6点(2023-03-25 00:25:16)
27.  ガンパウダー・ミルクシェイク 《ネタバレ》 
極めて個人的な感想ですが、本作は『スカジャン』の映画でした。スカジャン。それはどんな紳士淑女でもヤンキーorチンピラに変身させる魔法のアイテム。ファッションとして着こなせるのは余程の上級者か、浜ちゃん所さんくらいのものです。しかも本作で主人公が着用したのはサテンのオレンジ色で、バックプリントにかわいい虎ちゃんのイラスト入り。完璧な仕様です。劇中で主人公がぼやくように客観的にダサいのは間違いありません。しかるに主人公が着ると化学変化が起きました。好き好んで着ているのではなく「着させられている」という背徳感が謎のエモさを醸し出していたように感じます。考え過ぎですか。そうですか。いずれにしても、バタフライナイフで自身の指を切るか、鉄パイプを振り回すくらいしか能がない(失礼)チンピラが、ハイスパートアクションを披露するのですから、見た目とのギャップに魅了されるのも仕方ない話かと(凄腕の殺し屋だってことを忘れさせる)。子どもドライバーとのコンビカーアクションもお見事で私の趣向にドンピシャとハマりました。図書館司書の皆さんも個性豊かで実にチャーミング。そして格好いい。パッケージに注文をつける要素はありません。ただ難点があるとすれば後半メインとなった格闘戦に必然性が感じられなかったこと。閉鎖空間では銃に圧倒的なアドバンテージが無いのかもしれませんが、銃器所持の敵に対して同じく銃器で対抗しない方針に首を傾げました。実際は銃撃戦に終始するより肉弾戦の方が見栄えがするのでエンタメ的にはオーライですが「必然性」を担保して欲しかったと思います。それこそスカジャン着用にはきちんと必然性がありましたし。『キック・アス』とか『キングスマン』が好きな人なら基本的に好きなタイプの映画だとは思います。
[インターネット(吹替)] 7点(2023-03-19 08:24:46)
28.  エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 《ネタバレ》 
松本人志に『新春かくし芸大会』用に長編コントを一本お願いしたらこんなん出来ましたみたいな作品(※あくまで表面的には。また映画監督としてお仕事をお願いしたら絶対こうはならないはずです。ここ重要!)何と言いますか、要するにやりたい放題でした。最初は眼の前で繰り広げられる『狂気の祭り』をどう受け止めたらよいのか戸惑ってしまいましたが、途中から馬鹿負 けした気がします。“小指の力こぶ”で私の中の常識や羞恥心のタガが外れました。こうなれば締めたもの。あるがままにわがままに我が身と心を狂気に委ねることができました。たぶん百回観ても理屈を理解できる気はしませんが、大した問題ではないでしょう。自分の人生を愛おしく思え、パートナーにキスしたくなったなら、この映画のメッセージをきちんと受け取れていると思います。最近私が観た映画の中だと『映画大好きポンポさん』と基本的に言ってる事は同じですかね。大好きな映画には違いありませんが、とても他人に勧められる作品でないのが辛いところ。それでもアカデミー賞受賞とか関係なく満点を差し上げたい気分ですが、社会風潮に配慮し過ぎなところやマグナム○ィルドを振り回したハイセンスを装った悪ふざけの分、点数を差し引いておきます。
[映画館(字幕)] 9点(2023-03-18 22:38:08)(良:1票)
29.  カウントダウン(2019) 《ネタバレ》 
『カウントダウン』は死期を知らせるアプリ。神父はこのアプリを『悪魔との契約』すなわち『呪い』と言いましたが、そもそも寿命は運命によって決められているものであり、死ぬ日時を事前開示しているに過ぎません。おそらく悪魔の目的は、死の恐怖に慄く様を眺めること。またほとんどの者が運命に逆らおうと行動を変える『契約違反』をおかすため、この場合のみ悪魔が直接命を奪うことが許されるのでしょう。 『呪い』ならば破ることが可能なはず。しかもこの呪いは一般的な二者契約ではなく多人数契約に該当するもの。死期を守らぬ『契約違反者』が一人でもでれば呪い(契約)全体が破棄になる理屈。なるほど。多人数契約における高い不履行リスクの隙をつく見事な作戦であります。ただ、運命は簡単に変えられるものではないでしょう。悪魔も邪魔をしますし。主人公が悪魔を欺けたのはキリスト教お得意の『自己犠牲』が功を奏した結果と考えることも出来そうです(参考例:オカルトアクション『○ンス○ンチン』)。いずれにしても主人公姉妹はアプリをダウンロードしなければ運命に従い死んでいた訳で『災い転じて福となす』な結末でありました。いやエンディングを見る限りそんな単純な話ではありません。アプリ登録者の死期(運命)は今回の一件で一旦ご破算となったので、新たな死期がどう割り振られるのか誰にも分かりません。それにこれからも契約違反者が出る可能性も大いにある訳で、その度にバージョンアップされ、余命が変わる『カウントダウン』に悩まされ続ける人生が約束されたとも言えます。心穏やかではいられませんな。ならいっそ健康的な生活を心掛け、契約違反にならない形での健康寿命延伸に励むのが良さそうです。BMIが理想に近づくにつれ余命が伸びるとか胸熱ですな。なんだそりゃ。 予告編を見る限りありきたりなアイデアのオカルトサスペンスで、正直あまり期待していなかったのですが、これが意外と面白い。小難しい理屈を付けることなく、分かりやすく納得感のあるストーリーで好感が持てました。傑作という程の出来ではありませんが、普段使いの(?)サスペンスならこれくらいが丁度良いと思います。
[インターネット(吹替)] 7点(2023-03-08 18:00:18)
30.  ザ・ロストシティ 《ネタバレ》 
大物俳優の出演時間が短いだけなら『無駄遣い』または『勿体ない』ですが、扱いが雑なので『逆にオシャレ』『一周回ってイカしてる』となるのが面白いところ。そうブラッド・ピットのことです。もっとも欧米はカメオ文化が根付いているのでそこまで凄いって話でもありません。邦画でキムタクが同じ感じで出演したら事件ですけども。 アドベンチャー&ラブコメとしては一般的な出来。良くもありませんが、悪くもありません。ほどほどな冒険、ノーマルなアメリカンコメディ。そのため前述のブラピ以外に特筆する箇所はありません。ちなみにブラピ再登場シーンは完全に蛇足。野暮天としか言いようがなく、洒落のレベルが落ちているのが残念です。また、サンドラの派手派手ジャンプスーツは本作のアイコンなので、何だかんだ理由をつけて最後まで着させた方が良かったと思います。
[インターネット(吹替)] 5点(2023-03-06 17:22:10)
31.  フォーエバー・パージ 《ネタバレ》 
法治国家が法治を放棄して放置する(ねずっちです!)ご存じ『パージ』からタイムリミットを取り払ったのが『フォーエバー・パージ』でした。フォーエバーは『ヤマトよ永遠に』のような観念的な用法ではなく“永遠に続く”を意味しました。勿論おかしな表現。喩えるならリミテッドエディション好評につきレギュラー販売へ。あるいは年中開催している閉店セールとか、時限目的税がいつの間にか恒久普通税になんて話と同じ。いずれにせよ詐欺の類ですが、割とよくある話です。それだけ“時間制限”が人々の心を惑わす魅力的なギミックである証拠と言えましょう。ですから物語前半のうちにシリーズサスペンスのセールスポイントを捨てた事が不思議でしたが、すぐさま新たな時間制限が付されました。6時間限定で国境開放。生き延びたければ国を捨てろ。なるほどそういう趣向かと納得していたところ、なんとこちらの条件も反故にするという驚きの展開が待っていました。一度ならず二度までも。このある種の“契約違反”が意味するのは何でしょう。“絶対に諦めるな”ですか“約束なんて信じるな”ですか。冒頭の駄洒落に戻りますが、法治国家が一時的にでも法治を放棄した時点で国家と国民との信頼関係は失われていたのかもしれません。通貨が価値を持つのも平穏な日常も、国家が国民と約束した信用の上に成り立つ状態。日常に戻らないパージは単なる暴動に違いなく、信用を無くした社会は地獄に他なりません。本作はまるでゾンビの出ないゾンビ映画のようでした。 『パージ』の中二病的世界は穴だらけの設定ですが、言い訳不要で刺激には事欠かない優れたアイデアでした。しかし本作でシリーズの枠組みを無視した禁じ手を採用した以上、もう続編は厳しいでしょう。商売的に潮時と判断しての焼き畑だったかもしれません。それでも続編を制作するなら同一時間軸でのアナザーストーリーでしょうか。パージを利用した復讐劇とか、現金強奪作戦とか。パージから逃げ惑う人々を描くのではなく、パージ制度を利用(悪用)する側からのサスペンスなら観てみたいです。
[インターネット(吹替)] 5点(2023-02-17 18:52:38)(良:1票)
32.  ディープ・コンタクト 《ネタバレ》 
「そんなわけあるか」のみで煮しめたようなB級以下の特撮ホラー。それでも心を捉えるサムシングがあれば『トレマーズ』のように愛される作品になれる可能性はあったと思うのですが・・・。かつて主人公が雪山で仲間を見捨てた判断を肯定するエピソードなど、もう少しドラマチックに魅せることも出来たでしょうが、そこに至る過程がしょーもなさ過ぎて腰砕け状態。締めるべきところは締めないと感動したくても出来ません。余程のB級映画マニアでなければスルーで問題ありません。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-02-14 17:56:43)
33.  X エックス(2022) 《ネタバレ》 
『殺人鬼ファミリーものホラー』のレジェンド『悪魔のいけにえ』を範とする王道スプラッターを創ろうと思ったら、やはり70年代設定は外せないのでしょう。これもある種の時代劇。スマホ等簡易な通信手段が無い点も地味に重要なポイントだと思います。で、まさに時代劇に相応しいお約束展開に終始するわけですが、過激表現のレベルは最新基準だったようです。ナニのソレはコンニチしてなければ映してOKになったんですかね。あるいは昔通販で手に入れた夢のモザイク除去装置が今頃効いたのかな。よく分かりませんが。 A24ブランドのホラーらしい切り口としては「老人の性欲」に言及した点と考えます。この場合の性欲は「生への執着」ではなく「精神的に未熟」という意味合いが強い気がしました。前田日明風に言うなら、この老夫婦は究極の「コトナ」ってところでしょうか。あるいは超絶逆コナン君。リアルガチな老害でした。老人殺人鬼はギャップやインパクトはありますが、肉体的に脆弱なのが致命的。普通に戦えば若者が負けるはずがなく、不意討ちや騙し討ちが無くなった時点で物語はエンディングに向かわざるを得ませんでした。たとえば薬を使って若者の運動能力を奪うなど、加害者と被害者のパワーバランスを調整する工夫があっても良かった気がします。
[DVD(吹替)] 6点(2023-01-02 10:57:56)(良:1票)
34.  RUN/ラン 《ネタバレ》 
(ネタバレしてます。ご注意願います)  途中ずっと着地点(主人公の望む結末)は何処だろうと考えていました。また彼女に迫っている危機の程度についても。「毒親」と一言でいっても、重過保護レベルから命に関わる虐待まで様々です。おそらく主人公も見極めが困難だったことでしょう。ただ警察に駆け込めばいいという話でもありません。母を憎んでいたわけでもありませんし、大学進学に親の援助は必須ですから。結果的に彼女が腹を括くるまでに要した時間で事態は悪化し、死ななくてもいい人が死にました。でもその責任を彼女に求めるのは酷な話。彼女はよくやったと思います。特に自身の命を賭した脱出法には痺れました。この場面が本作のハイライトです。自分を見捨てないと読み切った主人公の作戦勝ち。もっともそれ以外の選択肢もありませんでしたが。そういう意味で、彼女は母親の愛を信頼していたともいえます。いや愛というより歪んだ執着でしょうか。母親と思っていた女が実の親でなかったのは不幸中の幸いかもしれません。いずれにしても失われた人生は戻りませんけども。ラストはやり過ぎ感がなくもないですが、最近はきっちり報復するのがトレンドなのでしょう。胸糞アメリカ版『八日目の蝉』、恐いお話でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-12-16 21:26:53)(良:1票)
35.  エスケイプ・フロム・トゥモロー 《ネタバレ》 
忘備録として『エロ親父、今際の際の妄想日記@夢の国』。言いたい事は分からなくもないですが(いや、やっぱりよく分からないや苦笑)、だから何なんだとも思います。無許可撮影がセールスポイントになる映画は間違っていると思うので採点放棄にしたいところですが、下手に0点とか1点を付けて好事家向け駄目映画として価値が出ても困るので3点くらいが妥当と考えます。人知れず、静かにB級凡作の沼に沈んで頂ければと思います。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-09-24 23:24:54)
36.  NOPE/ノープ 《ネタバレ》 
秀逸な構想(アイデア)を思いついた時点で多分「半分」だと思うのです。さらに深堀りし、磨き上げ、どうしたら面白くなるかを突き詰め、やっと「完成」作品として陽の目をみる。そういう映画は観客の想像を超えてきます。冒頭のお猿事件の本線への繋がり、ダンシング空気人形の使い方の見事なこと。細かな伏線の数々にも唸りましたが、何より緊張感が凄くて。虚構の中のリアリティとは何たるかを監督は熟知しているのでしょう。SFであり、サスペンスであり、サバイバルであり、アクションでもあり、監督お馴染み社会批判もありますが、何よりホラーとして極上でした。息を潜めスクリーンに見入りました。個人的にはクスクスできる部分もあって満足度高し。「目撃者」感覚で没入する為にも、映画館での鑑賞をお勧めします。ちなみに『ウォーキングデッド』のグレンも出てますよ。ところでアレの造型は、エヴァンゲリオンの影響を受けているのでしょうか。
[映画館(字幕)] 8点(2022-09-18 00:49:16)(良:1票)
37.  マスターズ・オブ・ホラー(2018) 《ネタバレ》 
『マスターズ・オブ・ホラー』をwikiで調べるとアメリカのテレビオムニバスシリーズがヒットします。その映画版なのかと思いきや、原題は『Nightmare cinema』だそう。テレビシリーズと関係があるのかどうか分かりませんが(詳しい方、リサーチ力のある方、そのあたり補足頂けると助かります)、雰囲気はまるっきりホラー特化の『世にも奇妙な物語』でありました。タモさん役がミッキー・ロークですな。脚本、映像、演出、おフザケ度合い、どのクオリティもTVMのそれであり、過度な期待は厳禁ですが『世にも奇妙な〜』程度の面白さは担保していると思います。何より、SF、バイオレンス、風刺、オカルト、スプラッター、精神疾患等よろづホラーカテゴリーを網羅しており、目先が変わるので飽きない点は良かったと思います。全5作品のうち、全編モノクロの一作だけが抜きん出て面白いです。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-09-13 19:55:18)
38.  バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ 《ネタバレ》 
ミラ・ジョヴォヴィッチを主役に据えシリーズ合計6作を数えた人気映画『バイオハザード』が完結してから5年。キャストを一新してリブートしたのが本作『ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』です。前シリーズは、ミラ・ジョヴォという稀有なスターの魅力を拠り所としたサバイバルアクション映画でありました。原作ゲームから設定と看板を借用してはいますが、基本的にゲームとは別物だったと考えます。これに対し本作は、原作ゲームを忠実に映像化しようという意思を強く感じました。館内のファースト感染者の振り返り描写然り、ロケットランチャー然り。回復アイテムでハーブが出できたら完璧でしたが、そこまでやると逆に醒めた気がするので、監督に良識があって良かったです笑。もちろんストーリーはゲームと異なるでしょうが(注:何せ初代ゲームをプレイしたのが四半世紀も前の話。細かい点は覚えていません)、世界観は高いレベルで再現されていたと思います。何より「アクションである前にホラーたれ」とでも言いたい空気感に好感が持てました。ただし、鑑賞後の満足度はさほど高くありません。シリーズの前フリが終わっただけという感じ。この感覚はまるで『ウォーキング・デッド』ファーストシーズンを観た時と同じであり、続編ありきの物語である点がインパクトを弱くしている気がします。生き残り人数が破格に多いのも、続編を見据えての事でしょうから。シリーズ化に異を唱える気はありませんが、映画は一発勝負が基本。結末を決めていないシーズンドラマのような作り方の映画はちょっとなと思う古いタイプの人間であります。とはいえ魅力的なキャラクターが揃っているのも事実。特にリサ・トレヴァーはかなり好みです。続編が製作されれば確実に観るでしょう。
[インターネット(吹替)] 6点(2022-09-11 17:23:31)
39.  ポーカーナイト 監禁脱出 《ネタバレ》 
『パーフェクトトラップ』鑑賞時に前作『ワナオトコ』を復習しようと某サブスクで検索したところ本作が引っ掛かりました。殺人鬼の見た目が完全にワナオトコのそれでしたが、関連はなかったようです。もうすぐ配信終了だった為これも何かの縁と『パーフェクトトラップ』と続けて鑑賞することに。おかげで内容がごっちゃになりました苦笑。 簡単にあらすじを説明しますと、主人公の刑事は犯人に監禁されます。そこで先輩刑事の体験談に基づく教訓を思い出しながら脱出を試みると。このアプローチは新鮮でしたが、いわゆる精神論の範疇であったため、大して教訓が役立っているとは思えませんでした。「諦めるな」とか、そりゃそうでしょって話ですし。もっと『スラムドッグミリオネア』みたいに具体的かつミラクルな脱出法だったら良かったのに。とはいえ、サスペンスとしては上質の部類で、二転三転する展開は見応えがありました。もっとも、利口な犯人が適度にスキを与えたから、主人公が見せ場を作れたとも言えますが。後味はビターですが悪くありません。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-09-08 21:28:39)
40.  ドント・ブリーズ2 《ネタバレ》 
盲目の老人と犯罪者集団のバトルを描くバイオレンスサスペンスの続編。今回老人と相対するのは、老人に娘を攫われた親御さんとその仲間です。『ドント・ブリーズ』の基本構造は犯罪者vs犯罪者ですが、今回は子どもを取り返すための戦い。両者の善悪について議論の余地など無いかと思いきや然に非ず。平気で人を殺したり、犬を見捨てたりと、父親サイドも相当ヤバい人たちでしたが、その正体は想像を絶するド畜生でありました。毒親にも程があるというか、もはや親とは言えないクソ野郎。誘拐犯の方が聖人に見えてしまう始末です。という訳で親側の素性が知れた後は、老人に100%肩入れして物語に挑むことになります。前回は自宅内という圧倒的な地の利を活かし盲目のハンデを帳消しにしましたが、今回は老人にとってアウェー戦。正直勝負にならないシチュエーションですが、そこは様々な工夫を凝らして勝負を成立させているのが凄い。勿論多少の、というか大いにご都合主義が幅を利かせていますが、それでも思わず唸るような仕掛けの数々は努力賞ものだと思いました。胸糞&血塗れサスペンスにも関わらず後味爽やかなのもいい。前作を楽しめた方なら、本作を気に入ること間違いなし。自信をもってオススメします。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-09-02 22:22:32)
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