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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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481.  ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス 《ネタバレ》 
惰性で観続けてきたシリーズではありますが、ここに来て「なかなか面白くなってきたな」というのが本音です。第1作目、2作目は、壮大な前フリ。革命軍のシンボルとなるヒロイン誕生ヒストリー(言わばエピソードゼロ)という位置付けであった事に気づかされます。あくまで本番はこれから。本作では反乱軍が、カットニスをジャンヌ・ダルクに仕立て上げるための広報戦略が物語の主軸となっています。今までのサバイバル・アクション要素は完全に鳴りを潜めました。ヒロインの八面六臂の活躍を期待していた観客にはお気の毒ですが、“リアル革命シミュレーション路線”の方が個人的には興味が持てます。次回作に“期待”としておきましょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-06-30 18:57:30)(良:1票)
482.  ナイト&デイ 《ネタバレ》 
豪華2大スター共演による“ロマンス・アクション・サスペンス・コメディ”。主役のギャランティに製作費の大半を割いた為か、アクションのスケールは割引プライスとの印象です。さらに大胆な省略技法を使い脚本の質も安普請か…と思いきや、なかなかどうして、男女の主導権が切り替わった終盤の畳み掛けにはニヤリとさせられました。キャメロンはホント肉食系が似合いますね。こういう映画は細かいコトは言いっこなし。敵の銃弾が主役に当る気配が無いのもご愛嬌。素直にバカ笑いしながら楽しむのが正解だと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2015-11-15 23:23:30)(良:2票)
483.  デンジャラス・バディ 《ネタバレ》 
ほとんど目にすることのない珍しい“女性”警官バディもの。片やFBIのエリート、片や地元のクセ者警官。肩書・ルックスは対照的なれど、2人ともスゴ腕なのに同僚とのチームワークに難アリとの設定です。そんな“厄介者”2人が次第に相棒として互いを認め合っていく過程が見せ場の一つと考えますが、そもそも似た者同志ゆえ、気が合うのは想定の範囲内。しかもサンドラの“高飛車キャラ”やメリッサの“キレキャラ”が意外と中途半端だったので、2人の交流から生まれる“化学反応”も今一つ盛り上がりに欠けた印象です。とはいえ2人とも優秀なコメディエンヌですから、安定した面白さは保証済み。ドキツイ下ネタや血飛沫芸もそつなくこなし、これぞアメリカンポリスコメディの王道といった趣の映画でした。続編も期待出来そうですが、ザンドラの方は年齢的に少々厳しそう。製作するならお早めにお願いします。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-03-06 21:22:27)(良:1票)
484.  グランド・イリュージョン 《ネタバレ》 
奇術師が主役のミステリーというよりは、映画そのものが奇術という感じ。見事なミスリードで結末には唸らされました。ただ意図的に物語から“余白”や“溜め”を排除しているため観客が事象を反芻する暇がなく、見終えても“煙に巻かれた”との印象が強いかもしれません。でもこれがイリュージョンの流儀。冷静に振り返ってしまうと「トリックの肝は全部メンタリストの催眠術じゃん。それが可能なら大統領に核ボタンを押させるのも簡単な話だな」なんて、気付かない方が幸せな粗まで見つかってしまいます。例えるならキングコング(芸人)の漫才のような雰囲気。息つく暇無いしゃべくりの技術は一級品だけれど、面白いかどうかは別問題。もちろん好みの問題ですが、好みついでに言わせて頂ければ、フォーホースメンの紅一点はもう少し美人度が高くても良いかなと。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2015-02-18 20:20:35)(良:1票)
485.  サプライズ(2011) 《ネタバレ》 
先制攻撃のチャンスを棒に振り、止めを刺さずに逃げ出して反撃を食らう。被害者(主人公含む)の行動指針が“逃げる”に設定されているホラーが目につきます。逃げ惑う恐怖を描くワケですから不自然ではありませんが、正直ストレスが溜まります。その点、本作のヒロインは天晴れでした。チャンスは逃さず、止めは念入りに(←コレ重要!)。この主人公になら安心して感情移入が出来ました。さて、ラストシークエンスについて。客観的にみれば完全に過剰防衛です。というより、普通に殺人です。(本来善良であるべき)主人公にあるまじき行為。しかし彼女を責める気にはなれませんでした。奴の殺意は明白でした。仮に見逃したとしても、後々命を狙われる可能性は大。腐った人間性の持ち主です。どさくさに紛れて(その場の感情の勢いに任せて)、禍根を絶ったのは正解。殺人者は、逆に殺されても文句が言えないのは道理でしょう。ただし、現場を警官に目撃されていたのは誤算でした。裁判になれば有罪間違いなし。さてどうしたものでしょう。しかしこの問題も予想外の方法でクリアされました。やはり準備は大切です。警官はお気の毒でしたが、戦地に不用意に踏み込んだ甘さは万死に値するのです。面白かったですよ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-27 19:53:02)(良:1票)
486.  ザ・コール [緊急通報指令室] 《ネタバレ》 
鈴木雅之ではありませんが、『違う違う、そうじゃ、そうじゃない』と思わず口走ってしまいました(コレ、ホント)。ジョーダンがケイシーに呼びかけた“2人で戦う”とは、片や911オペレーターとして、片や犯人に一番近い場所にいる被害者として、協力して犯罪に立ち向かいましょうという意味では?主人公が現場に出向いて直接犯人と対決してしまう展開には興醒めしました。サスペンスは“制約”が肝。彼女には一歩もオペレーションルーム(蜂の巣)から出て欲しくありませんでした。ジョーダン出撃後の流れは、さながらスプラッターホラーの定番劇。敵に止めを刺すことなく逃げ出し形勢逆転。あ~あ、またいつものパターンかよと。修羅場を数多く垣間見てきたであろう主人公の判断にしてはお粗末でした。ラストはどう解釈したらよいのでしょうか。あのまま犯人を閉じ込めて私刑に処したということ?地下室が絶対に見つからない保障があるなら兎も角、奴が発見されたら(生きていようと、死んでいようと)2人の罪は露見してしまいます。そこまでのリスクを負う必然性は薄く、まだ正当防衛に見せかけて殺してしまう方が腑に落ちました。本作で消化不良を起こした方にはキム・ベイシンガー主演の『セルラー』をお勧めしておきます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-09 20:24:06)
487.  トランス・ワールド 《ネタバレ》 
(ネタバレ厳禁映画です。鑑賞前の閲覧はご注意ください。) 予算規模、脚本・演出・演技のクオリティ、どれをとってもお馴染みフジ系TVドラマ『世にも奇妙な物語』のそれと寸分違いません。これで本作がどんな映画か、伝わる人には伝わると思いますが、言及したいポイントが1か所あります。それはトム(クリント・イーストウッドの息子)の扱い。過去を変えることで、女性2人の運命が好転するのは明白でした。彼女たちが父親(祖父)を助けたいと考えるのは当然です。ただしトムだけは違いました。母親の人生が変われば、彼は存在しなくなります。これもほぼ確定事項。そのことに気づきながら、トムは曾祖父の命を救おうとしました。これって凄い献身です。ほんと感動ポイントなんです。彼の決断と勇気にきちんとフォーカスした演出があれば、もうワンランク作品の完成度が上がったと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-09 20:57:34)(良:3票)
488.  -less [レス] 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意願います) 本作の出来事を読み解くヒントは“父親のメモ”にありました。クラッシュした車の傍に落ちていた紙片は、紛れもなく夢の中で父親が書いたもの。偶然の一致とは考え難いです。すなわち、あの家族には死ぬ前に“ロスタイム”が与えられたと確認出来ます。体感は数時間、実時間は僅か数秒。死亡確定までの猶予時間内に起きた劇的逆転ゴールは、主人公の生還でした。つまり、“車から放り出されて助かったから主人公はあのような夢をみた”ではなく“女性に席を譲り、車を降りたから死なずに済んだ”と推測します。それでは、クラシックカーの所有者であり、事故の第一発見者とは一体何者でしょうか。車、服装、髪の毛、全身黒尽くめ。“死神”と判断するのがしっくり来ます。死神運転の黒塗りのクラシックカーに乗せられて、魂はあの世に逝く。乗り込んだ順は、婚約者、弟、母、父。“罪の軽い者から順番に”悪夢から救われたとも言えます。クラシックカーに乗り込んでしまったら最期ですから、女医もあの世に連れ去られたのでしょう。死ぬはずだった主人公の身代わりとして。さて疑問なのは、何故主人公ファミリーにロスタイムが与えられたのかということ。裏付け無しの想像ですが、彼女が子供を身籠っていた事が関係している気がします。事故で得られる魂の予定数は7人分。ところが主人公のお腹には8人目の魂が。棚ぼた的に8人分の魂を頂戴するのは、死神の流儀として躊躇するところではないかと。彼女はお腹の子に命を救われた気がします……。構成はトリッキーながら難解ではなく、余韻も十分。ただ、アイデア勝負の作品である点は否めず、類似作品を観賞済みの場合評点が下がってしまうのは致し方ないかもしれません。
[DVD(吹替)] 6点(2014-08-06 18:58:11)
489.  ゴーストライダー2 《ネタバレ》 
私も他のレビュワー様と同じく、前作健忘症。ストーリーや設定がさっぱり思い出せません。そこで『ゴーストライダー』に投稿した自身の感想文を読み返してみたのですが、何故か脳裏に浮かんだのはトラベリングの衣装を纏ったミラクルひかるの虚ろな表情のみ(嗚呼、なんて役立たずな文章しか書いていないんだろ俺)。と言うワケで、世界観甘掴みのまま本作の鑑賞に臨んだのですが、面白いっちゃ面白いけど、物足りないと言えば物足りないというか、実に微妙な出来と感じました。まず主人公のゴーストライダーについて。他のアメコミヒーローと比べて、破格の強さです。ほぼ無敵。というか強敵不在なんですね。炎の鎖をぶん回して全てを解決。爽快感はあれどスリルは薄目。暗闇の無差別殺人鬼から日中のヒーローに鞍替えした点も、魅力半減のような。続きましては…って、え?!次に書くことがもう無いじゃないですか。そう、レギュラー格のサブキャラクターも、ヒロインも、宿敵も、何にもありゃしません。こんなシリーズ映画も珍しいのではないかと。助さんも格さんも、うっかり八平衛もいない、孤高の水戸黄門状態。次は一体何処でゴーストライダーの世直しが観られるのか。続編に期待!ですかね?!
[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-05-27 18:57:40)
490.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
私が気になったのは、人間と巨人族の戦力バランスです。勿論一対一なら人間は圧倒的に不利でしょうが、本作の設定程度の戦力差であれば、巨人族に人間が駆逐されるとは思えません。絶望する必要が無いのです。多大な犠牲を払ったとしても、最期は数がモノを言い人間が勝利するのは目に見えています。にもかかわらず、巨人を無条件で平伏させる“絶対的な武器”が存在するのは、人間側にちょっと都合良すぎるかなあと。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-05-21 18:53:23)
491.  エレベーター(2011) 《ネタバレ》 
『悪夢のエレベーター』4人、M・ナイト・シャマラン監督の『デビル』5人。本作と同じくエレベーターを舞台としたソリッドシチュエーションスリラーで、エレベーター室内に閉じ込められた人数です(もっと有名な映画もありそうですが)。これに対して本作は8人。エレベーター自体の規模が違うとはいえ、明らかに大人数でした。この設定が意味したのは“エレベーター室内だけでドラマを完結させる”ということ。ご都合主義が散見されたとはいえ、画的に代わり映えしないエレベーター室内だけで80分間持たせたのは、お見事だと思います。中でも因果応報のバランスがよく考慮されていたと感じました。浮気男は腕を捥がれましたし、会長の孫は一生モノのトラウマを植え付けられた模様。そんな中、最も重い罰を与えられたのが百貫デブ社員です。劇中の言動だけ見れば、明らかに不公平に重過ぎる罰ですが、あそこまで太ってしまった事が既に死をもって購う程の罪なのでしょう。きっと米国の大手保険会社が本作のスポンサーに名を連ねているに違いありません。ところで、助かった人たちは皆100万ドルを手にしたと思いますか?答えは勿論NO。詐欺紛いの金融商品を売りつけるような証券会社の会長が約束なんか守るものですか。大金持ち程ケチなのは常識。だからお金が貯まるのです。これがホントの“背骨折り損の血まみれ儲け”。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-18 19:56:03)(良:1票)
492.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
まさか、たったあれだけの時間で子種を仕込むとは。流石超一流のエージェントは違いますね。今回もお見事、ミッションコンプリート!ということで…え、これ『ミッション:インポッシブル』じゃないの?!
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-05-15 20:55:56)
493.  エコーズ 《ネタバレ》 
催眠術の暗示にかけられている最中、主人公の心象風景について。催眠術師暗示の言葉「あなたは映画館にいます」で、画面に映し出されたのは、映画館お馴染み朱色の椅子。続く「真っ暗な映画館です」に呼応して、座席の端から黒く塗り替わっていく椅子たち。この映像表現の見事なこと。観客は手に取るように主人公の心の中を覗き見る事が出来ました。でも、これ、ホントは嘘なのです。想像してみてください。前述の順序で状況説明された場合、椅子の色は徐々に変わるのではなく、瞬時に変わるはずです。でも表現的には徐々に変わった方が美しいのです。これぞ文章に勝る映像媒体ならではの演出。映画の浪漫を感じさせるものでした。以上が(唯一)良かったと思う部分です。全体の印象は、だいたい皆さんと同じ。ベタなオカルトホラー。それ以上でも以下でもありません。
[DVD(吹替)] 6点(2014-05-12 19:56:51)
494.  トロピック・サンダー/史上最低の作戦
アクション映画としてなかなかの出来。大量の火薬が使用されているだけで、もうちょっと嬉しいです。制作費を存分につぎ込んだ悪ふざけ。いいじゃないですか。役者もご贔屓の芸達者ばかり。当然文句はありません。でも残念ながら笑えませんでした。「ここは笑うところ」というポイントは理解できます。でも冷静にそう思っている時点で楽しめてない証拠。これは完全に自分に非がありました。パロディの元ネタとなるオリジナル戦争映画をほとんど観ていないのです。気づいたのは『プラトーン』くらい。本作は見た目以上に間口の狭い映画と考えます。戦争映画をもう少し鑑賞してから再度挑戦してみたいと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2014-04-12 22:25:19)
495.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 
一般的なタイムトラベル系SFとの差異は、サイキック要素を取り入れた部分でしょうか。ただし、この脚本ではあまり意味が無い気がしました。せめてレインメーカーは“幼少期から超能力を発揮していた”という設定を活用して、3人の候補者からレインメーカーを特定する課程が必要だったと考えます。いくら愛する妻を救うためとはいえ、無関係の子供を殺せるブルースに同情できるはずもなく、現在のジョーと未来のジョーの性格の違いに戸惑うばかりでした。結末も唐突。そして安直で感動に繋がり難いと感じます。それにしてもブルースにマシンガンを使わせてしまうと、『ダイ・ハード』と見分けがつきません。もしかしたら観客へのサービスのつもりかもしれませんが、そのサービス要らなかったです。
[DVD(吹替)] 6点(2014-03-30 21:29:27)(良:1票)
496.  ビジター(2012) 《ネタバレ》 
DVDパッケージに踊る煽り文句は『すべてが覆る衝撃のラスト3分』。よくある“意外な結末”が売りのホラーサスペンスです。期待を裏切られる事の方が多い危険なジャンルですが、本作の出来はそう悪くありません。プロット自体は正直ですし、描写もフェア。真相を探るためのヒントも数多く出ています。種明かし直後の“そんなもの分かるわけねえよ”的な不快感はありません。勘のいい方、同じオチの映画を観た事がある人なら、早々に真相に気付けるのではないでしょうか。ちなみに私は素直に騙されました。根が素直なんですね(おたんちんとも言う笑)。特にガスマスクが単なる虚仮威しアイテムではなかった点に感心しました。ただし、観賞後の満足度は高くありません。その最大の要因は緊迫感に欠けた事。ガスマスク集団は確かに不気味でしたが、武器は持っていません。自宅を放棄して逃げるだけなら楽勝でした。しかも物語冒頭で主人公夫婦が死んでしまっています。最終的に主人公が命を落とすと判明しているのは、サスペンスとしては足枷でしょう。ちょっと真面目につくり過ぎたかな?という気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2014-03-12 18:57:15)
497.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
足下のみを映すカメラワーク、人影を使った不穏な空気の醸成、そしてクライマックスの高速回転木馬。随所にヒッチコック“らしさ”が感じられるサスペンスです。しかしながら、総合的な評価は「平凡~やや良」程度の印象。最大の要因は脚本上・設定上の粗が多さ。ツッコミどころが多すぎました。またロバート・ウォーカー演ずるブルーノ・アントニーが憎めないキャラクターだったため(見た目はまるで湯原昌幸!)、サスペンスの緊張感が薄かったような。アンソニー・ホプキンスとかロバート・デ・ニーロみたいな(すみません。この当時の役者さんを知らないので)“狂気”を感じさせる役者さんにアントニーを演じて欲しかった気がします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-03-09 18:59:52)
498.  ハングオーバー!!! 最後の反省会 《ネタバレ》 
酔っぱらって記憶喪失。どんな馬鹿をやったかを解き明かすお楽しみがあってこその『ハング・オーバー』でしょ!と言いたいところですが、実はそんなに違和感はありません。問題解決のために右往左往する物語の本質は変わりません。2作目にして様式のマンネリ感は否めなかったので、本作でのシフトチェンジは正解だったと考えます。動物愛護団体なら卒倒しそうな首チョンパから、驚天動地の天使の歌声あたり、冒頭の笑いの爆発力はシリーズ最高レベル。そのあとの展開は尻すぼみでしたが、ラストではきっちり泥酔乱痴気騒ぎ跡を見せてくれましたし、1作目の赤ちゃんの成長した姿も見られて嬉しかったですし、独身男アランも片付いたということで、シリーズの締め括りとして相応しい内容でありました。ただ、個人的な好みを言わせてもらえば、チャウというキャラクターが好きになれません。悪意のあるトラブルメーカーとしか思えず、イマイチ楽しめませんでした。同じ問題児でも『ポリス・アカデミー』の暴走族みたいに可愛げがあると許せるのですが。
[ブルーレイ(吹替)] 6点(2014-02-27 19:27:07)(良:2票)
499.  ディヴァイド 《ネタバレ》 
戦争勃発。地下シェルターに避難した人々。既視感のあるシチュエーションですが、なかなか上手い状況設定だと思いました。とりあえず、水と食料はそれなりにある模様。数週間、いや数か月は、持ち堪えられます。でもそれも救出の望みがあってこそ。助けが来なかったら。生き残ったのが、自分たちだけだったら。そんな不安を押し殺していたところ、まさかの襲撃。子供が拉致され、しかも出入り口直結で(ココ重要!)調査設備を設営。何やら実験までしている様子。もう謎だらけです。微かな希望は一転白紙状態となりました。外は地獄、さりとて内も地獄。さて、あなたならどうしますか?という問いかけです。“恐怖と謎が渦巻く外界”よりも“シェルター内で生き延びる事”を選択する人々。いや正確には決断したワケではありません。単に外界へのチャレンジを先延ばしにしていただけです。水も食糧も底をついたら、流石にシェルターからの脱出を試みるのでしょう。でも、それでは遅いのです。人間は家畜でもペットでもありません。希望ゼロの人間の精神は腐っていくのみ。壊れ方が実にリアルでした。おそらく現代日本にも、極めて近い状態に置かれている人が沢山いるはずです。時間の浪費は万死に値する愚行。戦慄しました。内なる地獄からの脱出チケットは防護服分限定1名様のみ。いち早く、それに気づいた者のみが脱出できた結末は納得です。サスペンスとしての出来は悪くありません。ただし、武装兵や少女を拉致して実験など、ミステリーの真相解明は完全放棄。これには参りました。ラストシーンに唖然としたのは、脱出者より、むしろ観客の方だったのではないかと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-02-09 18:59:48)
500.  スピーシーズ/種の起源 《ネタバレ》 
人間の遺伝子を乗っ取り、さらにその繁殖方法を利用して勢力拡大を図る侵略者。ホモサピエンスの嗜好を取り入れた外見に擬態する抜かりなさ。科学者たちが危惧したように、シルの子供は男の子でした。野放しにしたら、一体どれほどの女性を孕またことか。きっと人類は駆逐されたでしょう。宇宙人が侵略してくる物語は数々あれど、本作のような侵略の形態は斬新だと思いました。そして見た目以上に怖いお話だと思います。ただの『B級映画』で終わる素材ではありません。であるにも関わらず“エロB級SF”のレッテルを貼られてしまうのは、エロ描写が勝ちすぎているからかと。シルの美しいこと美しいこと。あの美貌の前では、男の理性は簡単に吹っ飛んでしまいます。本当にB級なのは、バカな男の性欲なのかもしれません。
[地上波(吹替)] 6点(2013-12-27 19:28:07)(良:1票)
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