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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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541.  ワイルド・スピード
ストーリーは二の次三の次で、スピード感溢れるカーアクションをお楽しみくださいという趣向の作品。序盤の主人公VSディーゼルのレースは見応えがありました。歪む視界が心地よい。ただその他のカーアクションは、いたって普通。カーアクションを売りにしていない映画でもお目にかかれるレベルと感じました。
[インターネット(字幕)] 5点(2008-01-05 18:23:02)
542.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 
冒険アクションの代名詞的作品。特にオープニングのお宝ハンティングは文句無し。僅か10分ほどのエピソードでありながら、1本の映画を観終えたような充実感があります。その後もドキドキの連続。時折挟まれるギャグテイストも絶妙。見事に完成された作品だと感じます。にもかかわらず、合理性を欠く描写の多いこと。例えば巨大石ゴロゴロ。簡単に避けられると思う。焼けたペンダントを握るシーン。反射的に手放すのが当たり前。何を餌に生きているのか分からない大量の蛇。ジョーンズは潜水艦の何処に潜伏していたの?オカシな点を挙げればキリがありません。リアリティを欠く設定や展開ばかりです。しかしこれこそ、本作が「冒険映画」たる所以。理屈より、リアリティより、遥かに力強いもの。それが“ワクワク”です。美味しいご飯を食べたとき、美しい景色を見たとき、ステキな異性に出会ったときと同じ。自動的に入る心のスイッチ。喜びのツボ。本作はそれで溢れています。単純に「うわーすげぇ!」でいい。子供は全身がこのツボみたいなものだし、かつての子供もみんな持っている。だから老若男女を問わずに楽しめるのだと思う。エンターテイメントに徹した姿勢。その象徴がヒロインです。結構強引な展開でドレスを着せているのは、絵になるから。絶体絶命のピンチ。目の前には悪党。隣はやっぱりお姫様でなくっちゃ。少々酒臭いのはご愛嬌ということで。
[DVD(吹替)] 9点(2008-01-04 21:04:28)(良:1票)
543.  DOA/デッド・オア・アライブ(2006)
原作ゲームは未プレイですが、“パイの揺れが好評だった対戦格闘モノ”であることくらいは知っていました。だからてっきりFカップ以上のボインちゃん祭りかと思いきや、これがなんとも控えめな。もっとも個人的には小さめが好みなのでむしろ大歓迎。ただ、デボン青木の顔はスキじゃない。肉体的にも忍者には見えない華奢っぷり。もうちょっと適任者はいなかったものかと。本作についてはストーリーについて言及する必要なし。ワイヤーバリバリのマーシャルアーツ系格闘アクションをぼんやり眺めていればいいのだと思います。気負いなく観られるのがイイ。正月に観るのには丁度良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2008-01-02 19:01:56)
544.  サンシャイン 2057 《ネタバレ》 
死に行く太陽に核爆弾を落すミッション。それは、地球の命運が掛けられた人類最後の賭け。筋立ては実にシンプルです。一つの計画変更から次々と歯車が狂っていく定番のパターン。これが実にいい。緊張感の途切れない展開でグイグイ物語に引き込まれました。テーマは神との語らい。海が母のイメージならば、太陽はもっと生命の根源に迫るもの。生を許さぬ灼熱の太陽の中に命を感じるのだから不思議です。陳腐な言い方ですが、生命はそれだけで奇跡だと痛感しました。生きるためにあまりにも多くのモノを必要とする人間。空気、水、食料、太陽。何が欠けても生きていられない。人間にとって太陽は何なのか?普段意識することすらありません。それほどに遠く、そして全てを超越した偉大な存在。その強大な力を目の当たりにしたイカロス1号のキャプテンが、錯乱したとしても全然オカシク無い。神に対する畏怖の念。それは生きるもの全てのDNAの中にも刷り込まれている“キマリ”だと思えます。ですから船長は殺人鬼でも怪物でもありません。彼の主張の方が正しいのかもしれない。ただ、神の前では“塵”に過ぎない無力な生き物だからこそ、生きるための抗いを許して欲しいと願います。哲学、宗教の要素を孕んだSFサスペンス。映像も美しい。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-01 11:29:59)(良:2票)
545.  スパイダーマン2
前作では物足りなかったアクション。本作では存分に堪能しました。ミスターオクトバスとの戦いはどれも見応えあり。スピード感あり、構図良しで、見事な飛翔感を味わいました。これは劇場で観ておくべきだったと大後悔。それにしても本シリーズは敵役に味がある。前作のゴブリンといい、本作のオクトバス博士といい、みんな根はイイ人なんですよね。でも自分の弱さに勝てずに悪人になってしまった。能力を持っていたら使いたくなるのが人間。能力には抗えない。カウンタックを一般道の法定速度で我慢しなさいというのが無理な話。そこへいくと主人公はエライ。というか真面目。せっかくのスーパー能力をヒーロー業以外に使わないなんて。(ピザ屋の配達はご愛嬌)。もっともそんな彼だからこそ、ヒーローの資格があるのかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-31 19:12:19)(良:1票)
546.  スパイダーマン(2002)
(本作と2を観た上での感想。3は未見です。)自分の世代で『スパイダーマン』といえば、TVの特撮ヒーローのひとつ。いわゆる戦隊モノと同類で、最後は巨大ロボに乗って悪と戦うという設定でした。スパイダーマンがアメコミで、日本の特撮とは全く別物だと知ったのは、大人になってからのこと。原作を読む機会にも恵まれず、漠然とした子供の頃のイメージを引きずったまま本作に臨みました。率直な感想は、「これぞアメコミヒーロー」。悩む主人公に大河ドラマ。アメリカンヒーローの18番フォーマットだと思いました。観客と等身大の主人公が、人並みに苦悩し恋をする。人生簡単には上手く行きません。それが共感を呼ぶのだと思いました。設定お披露目の要素の強い1作目。アクションは控えめですが、上々の滑り出しだと思いました。(余談)どうも皆様のレビューを拝見すると、MJについての見解を表明しなければいけないみたい(笑)。本当に申し訳ありません。悪い魔女に見えます。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-30 21:39:03)(笑:2票)
547.  生きてこそ 《ネタバレ》 
極限状態で迫られる選択。「あなたなら生きるためにヒトの肉を食べられますか?」この問いかけは、冒頭の生存者独白シーンで既に回答されています。「その状況になってみなければ分からない」。実際そのとおりだと思う。凄く葛藤するのかもしれないし、簡単に腹をくくれる気もする。自分なら多分食べますが、本当のところ分からない。本作の登場人物たちは、比較的アッサリこの難問に答えを出します。これがとてもリアルに感じられました。それが「実話」としての強みです。しかしこれは一例。今回の遭難者は最初からグループとしての機能を有しています。主義信条もそんなに変わらない。一つの結論に辿り着き易いと思う。もしこれが一般の旅客機だったらどうでしょう。人種、宗教、置かれている状況が違えば、おのずと選択も違ってくる。餓死を選ぶ人、自殺を選ぶ人、死を覚悟で山を降りようとする人、ただただ神に祈る人。いろんな行動、選択があっていい。どれが正しくて、どれが間違いという問題ではありません。それが人間である証だと思う。いみじくも誰かが言っていました。「人間であるうちに…」と。人間だから悩むのです。そこに踏み込んでいないように感じました。心理描写が淡白でした。関係各位への配慮も当然あるでしょう。実話としての強みもあれば、逆に弱みもあるということ。生きることへの素晴らしさを説くことに、もちろん異論はありません。でも楽な着地点を選んだ(選ばざるを得なかった)ようにも感じます。本作については、“完全フィクション”というアプローチでも良かった気がします。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-28 19:09:00)(良:3票)
548.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月 《ネタバレ》 
マークとブリジットの愛の強さが明確なので、2人を襲うピンチがショボく見えてしまうのが難点。それに、ほとんどブリジットのひとり相撲。また“異国での投獄”というシチュエーションはかなり強引に感じました。観客と等身大のヒロイン像が魅力の作品。身近なエピソードの方が笑い易くていいかも。ところで、ブリジットの体重増について。前作は“ぽっちゃり”レベルでしたが、本作ではしっかりおデブの領域。「ありのままの君が好き」という言葉を鵜呑みにした結果です。ここで問題。マークは彼女の巨大化をどう考えているのか?①ルックスは全く気にならないね。彼女の内面に惚れたんだ。②むしろ大歓迎。デブ専ですから。③ストライクゾーンから少し外れたけど、まあOKでしょう。①か②ならノープロブレムです。本当にイイ人を見つけたと思う。もし③のケースだったら要注意。普通の男が口にする「ありのままの君が好き」とか「飾らない君でいて」系の口触りの良い台詞は、寝言かウソか勘違い。本気にすると痛い目に合う可能性大です。そこは見極めないといけない。親子の愛と男女の愛は別物。無償の愛は尊いけれど、努力を伴う愛には価値がある。彼女がその事を理解していると感じられたら、ハッピーエンドに素直に喜べたと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2007-12-28 18:59:05)(良:2票)
549.  光の旅人 K-PAX 《ネタバレ》 
プロートは知的でいつも穏やか。怒ったり、悲しんだり、妬んだりしません。こうありたいと思う人間の姿です。彼によって周りの人たちは癒されていく。患者の多くは快方に向かいました。主治医も息子と向き合う勇気をもらえた。頑なな心をほぐすことが出来たのは、違う価値観に出会えたからだと感じました。信念を持つことは大事。でも凝り固まると息がつまってしまう。自分とは違う価値観、感性の人と触れ合うことで、自分の中に余白を作ることができる。大切なことだと思います。プロートは妻子を失った男が産んだもう一人の人格か、はたまた光に乗ってきたK-PAX人か。その結論は明確にされません。つまりどちらでも構わないということ。プルートによって救われた人がいる。その事に意味があるのだと思いました。彼が主治医に残した最後の言葉は、自分自身(元の人格)に対しても向けられていたと思います。今は廃人同様でも、希望の火は消えていません。(以下余談)自分なりの解釈。“紫外線が見える”“星の軌道を知っていた”この2点は宇宙人説の強力な拠所。またタイミングよく監視カメラにノイズが入ったことも見逃せない。プロートが宇宙人でないのなら、特異能力の持ち主でなければ辻褄が合いません。ウルトラシリーズ直撃世代としては、やはり宇宙人説を支持したいです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-23 18:08:04)(良:2票)
550.  スーパーサイズ・ミー 《ネタバレ》 
本作で真に訴えたかったのは、“マックの食品は有害だ”ではありません。ファーストフード全般に見られる中毒性、高脂高糖食品を大量摂取するリスクについて。つまるところ、「食育」の重要性を説いているのだと思います。マックがヤリ玉にあがったのは、ファーストフードの代名詞であったこと。そして子供を取り込む販売戦略が問題にされたのでしょう。企業倫理が問われた訳です。この倫理というのがクセ者。企業が営利を求めるのは当たり前。その戦略に乗るほうが悪い。結局は消費者の自己責任ですよ。その理論で随分と企業は擁護されてきたと思う。自己責任を否定する気はありませんし、マックを訴えたアメリカ人などは論外です。しかし、だから企業は何をやってもいいということにはならない。肥満予防はもはや国策です。日本でも真剣に取り組まれるようになってきた。理由はハッキリしています。医療費増は経済に悪影響を及ぼすから。健康な国民が多いことは、国力のひとつ。消費者が不健康になって一番不利益を被るのは企業だったりします。企業倫理とはそういうこと。本作の主張は正しいと思います。ただ、手法が適切だったとは思わない。実験の比較対象は過去の自分。それなら少なくとも今までと同じライフスタイルにしなくては。運動頻度が極端に落ちていたら、その影響も少なからずあるでしょう。食べてからすぐ寝ていない?規則正しく生活した?大切な判断材料が示されていません。それこそ倫理に反します。ただし想像だけで語る評論家もどきや、したり顔で説教するテレビショウの司会者に比べれば随分マシ。当たり前でも確かめてみることに価値はあります。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-22 18:06:03)(良:1票)
551.  翼のない天使
ディス・イズ・シャマラン。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-21 12:32:04)
552.  M:i:III 《ネタバレ》 
前作同様アクション主体ながらも、印象は大分違います。よく練られた丁寧な脚本が心地良い。伏線を張っては回収の繰り返し。「前に同じようなシーンを見たぞ」というヤツです。車の底をスルーとか、脳内爆弾の件とか。クライマックスは妻を教え子に見立てています。ただ少々几帳面過ぎた。主人公が読唇術を使えるという設定。プライベートのパーティでその能力を披露しています。確かに前フリにはなっている。でもそれ以上に、能力をひけらかしているように見えるのはマイナス。ハントはスーパーエージェント。読唇術くらい使えて当たり前。張る必要のない伏線は要りません。ただ気になったのはここくらい。あとは文句無しです。あの驚異の変装術の内幕披露があったりと、シリーズファンには嬉しいオマケもある。お腹いっぱい、サスペンスアクションを楽しみました。シリーズ最高の出来だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-17 18:43:13)
553.  M:I-2 《ネタバレ》 
「監督が変わるとこうも違うものか」それが第一印象。アクションに特化し、見た目に派手。監督の色も強く出ています。ただ大味でした。後半の主軸は、制限時間内に彼女にワクチンを注射するということ。そのためにイーサンは腕時計をセットしている。にもかかわらず、その時計を一度も見ないなんて。監督の興味はひたすらアクション。それも格闘アクション。銃があるなら使えよと思ってしまいます。個人的にはもっと頭脳戦も観たかった。ミッション中、プロが安易に色恋沙汰に落ちてしまうのもいただけません。
[DVD(字幕)] 6点(2007-12-16 20:12:24)(良:1票)
554.  ミッション:インポッシブル
元ネタ「スパイ大作戦」ありきとはいえ、このエピソードを1作目に持ってくるのはズルイ気が。タイムボカンシリーズ・逆転イッパツマンの名話『シリーズ初悪が勝つ』をいきなり持ってきたような。水戸黄門で言えば、1話目からニセ黄門様が出てきたような。それだけ刺激的だということ。まあ、面白ければノープロブレムです。緊張感のある展開。見ていて飽きません。本作最大の見せ場であり、以降のシリーズでも定番となる“床と平行スレスレ吊り”がたまらない。続編と比べるとアクションは控えめで、クラシカルなスパイ映画の趣を残しているのがイイ。ヒットしたのも頷けます。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-15 20:03:15)
555.  バーティカル・リミット 《ネタバレ》 
雪山の描写は迫力があり、迫り来る危機を回避していく様はスリル満点。エンターテイメント性バツグン。ただ設定は無茶過ぎた。ニトロなんて、アクシデントを呼ぶためのアイテムでしかない。アホバカ映画の烙印を押されても仕方が無いと思います。ただ「命の重さ」については真剣に考えさせられました。本作で一貫しているのは、命の重さは平等ではないということ。そこが興味深かった。3人の遭難者のうち、助かったのはたった1人。その一人を助けるために、救助隊4人の命が失われている。どうしても計算が合いません。では最初から見殺しにすれば良かったのか?二次遭難を避けるのは鉄則。爺さんが言う「雪山で死にかけているのは、死んだのと同じ」は正論です。常職で考えれば、救助に行くべきではなかったと言えるでしょう。しかし兄にとっては違う。妹が助かる可能性が残されているなら、自分の命を賭ける価値があった。もちろん遭難者の方は何としても助かりたい。雪山を知り尽くしたリーダーでさえ、自分が犠牲になることを拒否しました。ただ生きたい。それだけです。本音だと思う。“自分の命≧家族の命>>>他人の命”という図式が見えます。それはもう嫌らしいくらいに露骨です。生き残った兄妹の能天気ぶり。誰が死のうと、自分と家族が助かればよし。2人にとってのみ、この救助活動は意味があったということです。正直、いい気はしません。でも人間ってそんなものかもしれない。それだけに爺さんの偉大さが際立つ。冷静な判断力で2人の命を救った。雪山を知り尽くした男の決断でした。極限状態でこそ人間の本当の価値が見える。爺さんは誰よりも上等だと思いました。自分はハッピーエンドが好み。でも無謀な救助が成功しても白けてしまう。雪山の恐ろしさを明確にするためにも、この結末でよかったと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-12 18:43:42)
556.  キャビン・フィーバー(2002) 《ネタバレ》 
奇天烈な展開は、「ナンセンス」の一言で片付けても問題無さそう。でも「意味がある」と考えたほうが面白い。以下自分なりの解釈です。本作を読み解くカギは、エンドロール後のワンカット。雑貨屋の爺さんが言う「やれやれ」という台詞。今回の騒ぎは初めてのことじゃない?そこへ考えが及ぶと、後は芋づる式に事件の真相へ辿り着けました。ズバリ“謎の伝染病の発端(オリジナル保菌者)は雑貨屋の少年”。これで不条理な展開全てが解決します。誰彼構わず噛み付く少年。なら、犬に噛み付いてもオカシクない。(現に雑貨屋の裏にいた犬の口元は赤かった。)父親は少年のことを「破傷風」と言っていましたが、それは違う。でも的外れでもない。破傷風はヒトにも動物にも感染します。謎の伝染病と類似している。最初に死んでいた犬は、少年から感染した。それが惨事の始まりです。しかも今回が初めてじゃない。雑貨屋に助けを求めにきた青年に対して父親が言っていた意味不明のもごもごした言葉も、かつてこの家族に同様の悲劇が起きたとすると頷ける。伝染病の疑いがあるのに、医師や警察がマスクひとつ付けていないのも、感染経路を熟知しているから。今回も町ぐるみで事件を隠蔽した。最も不可解な少年の行動も、「精神に異常をきたす」という特性がこの伝染病にあれば合点がいく。主人公が突如殺人鬼に変貌したこと、犬が好戦的な理由、主人公が病院で見た幻なども、全て説明出来ます。脚本はきちんと練られていると感じました。でも本作で大切なのはストーリーの解釈にあらず。キモはあくまで「パンケーキ」少年の拳法や仔鹿キック等のおバカ要素をどう受け取るか。このへんを楽しめると、結構イケるB級映画ではないかと。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-10 18:33:04)
557.  ラットレース 《ネタバレ》 
“大金に目がくらんだ参加者たちの醜態を笑ってやれ”が、このレース主催目的。それにしては、レースのライブ中継が無いのは解せないところ。もっとも、それをやってしまうと悪趣味さばかりが際立ってしまう。単純に彼らの珍道中を笑うために、あえて省略したのかもしれません。でも、ちゃんとレースの本質を忘れないように、小ネタを仕込んでいるのは抜かりない。参加者に迫り来る各種アクシデント。単にしょうもないものから下ネタ、際どいネタまでバラエティに富んでいます。特定のキャラに偏ることなく満遍なく見せているという印象。注目はお馴染みのローワン・アトキンソン。序盤は全く活躍なしですが、後半怒涛の巻き返しを見せてくれます。危険な“臓器ネタ”も彼だからOKなのだと思う。ただし、全編を通じて笑えるかというと微妙。ナンセンス寄りの笑いなので、好みが別れるところかと。ただ、そんなことを吹き飛ばしてしまうくらいオチは秀逸でした。オーディエンスの海に漂うレース参加者たち。いくらノリとはいえ、大金を棒に振ることなんて普通の人には出来ない。この判断力の“無さ”が愛おしい。みんなアホ。でも彼らほど上等な人間はそうはいない。まさに「終わり良ければ全てよし」。最後はニコニコでした。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-09 19:34:50)(良:1票)
558.  リーピング 《ネタバレ》 
“超常現象は存在する”という方向へ一直線に進んでしまうのが惜しい。科学的解釈とオカルト説の両天秤状態で引っ張る方が面白かったかも。いくら主人公が「私はオカルトを信じない」と言い張っても効果なし。“頭の硬い見解は覆される”のはお約束です。ただ、その頑なさは一途さでもある。意志の強さが彼女を魅力的なキャラにしているのも事実。致し方ないところか。“血に染まる川”に始まる厄災の数々。やはりTVスポットで再三目にした「イナゴ少女現る」の件が一番見応えがある。このシーンには圧倒されます。ただ「食われる」ではなく「窒息死」という感じなので、凄惨な印象はありません。やや物足りないです。クライマックスの畳み掛けやオチについては素直に納得しました。終わってみれば、オーソドックスなオカルトホラーという着地点。映像的にも満足しましたし観易かった。自分は結構好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2007-12-07 18:17:56)
559.  unknown アンノウン(2006) 《ネタバレ》 
ただ脱出が目的ならば、最初から電話で警察に助けを請えばいい。それが出来ないのは、物理的な環境によるものではなく、心理的に抑制されているから。誰の心の中にも、自分が誘拐犯かもしれないという疑念がある。だから逃げることに徹しきれない。この設定は上手いと思いました。ただその反面、誰が犯人か推理することを放棄せざるを得ないのがツライ。誰でもいい、明らかに“シロ”の人間を設定し、彼を探偵役にしても良かったのではないかと。(もちろん結果彼がクロでも構いません。)“記憶の回復“に謎解きをお任せしてしまったのはもったいない。主役(観客の感情移入先)はジャケットを着た男。彼が潜入捜査官だったというオチでは弱いので、実は悪人だったというサプライズはアリだと思います。でも伏線が無いので取って付けたような印象。これまた惜しい。雰囲気○、着想○なのですが、そこから先の展開にアイデアが欲しかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2007-12-01 20:23:01)
560.  Gガール/破壊的な彼女 《ネタバレ》 
Gガールを捨てて、同僚を選んだ主人公。もともと同僚の彼女に気があったみたいですし、不自然ではありません。でもそこに皮肉なメッセージがあるような。ポイントは髪の色と年齢。アメリカ人男性にとって、“ブロンド”はセックスシンボルのひとつ。「男性は金髪女性を見た後、学習能力が落ちる」なんてアホな研究があるほど。アメリカ人にとって「金髪」は特別な存在みたいです。さらに男は若い女が好き。こちらは洋の東西を問わない。“結局男なんて金髪の若い女が好きなんでしょ”という話。普段のGガールの髪の色はブラウン。スーパーパワーはそのまま一般人としての能力を表している。モデル級のスタイルにルックス。おまけに“あっち”の方も並みじゃない。同僚の女性に劣る(?)のは、髪の色と年齢くらいのもの。でもそれが男にとっては最重要ポイント。男なんてバカだ。そんな意図が隠されているのではないかと。ラスト、同僚の彼女の髪の色は茶色に変化します。その意味を考えてみるのも面白い。ストーリーはドリフ大爆笑の「もしも別れた女がスーパーマンだったら」と変わらない。※この場合、Gガール役は石野陽子(どうでもいい)。Gガールの復讐がリアルに迷惑に思えて、後半自分は引き気味でした。
[DVD(字幕)] 6点(2007-11-28 18:10:24)(良:1票)
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