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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2101
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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【製作国 : スウェーデン 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  デッド・ドント・ダイ 《ネタバレ》 
新旧のジャームッシュ映画の常連たちが顔を揃えた、このジャームッシュ的豪華キャスト! なんですが、しばらくは見ずにいた作品です。 ジャームッシュの映画にはストーリーがあって無いようなものもあるけど、 登場人物の何気ないやり取りを、ゆるい空気とちょっとした間の使い方ででコメディにしてしまうのが巧い人なんですが、 本作はいつものジャームッシュの作品の空気が好きな人にとっても、 ゾンビ映画ファンの人にとってもどっちつかずに終わってしまった感じですね。 とはいえ、「まずい結末になる。と君は予言のように言い続けた。何故なんだ?」 「台本を全部読んだ。ジムが見せてくれた。」 「俺には出演シーンだけだったぞ。あいつにはずいぶん協力してきたのに。恩知らずめ!」には笑った。 しかしながら最後の意味不明のUFO登場に至っては、ちょっとなんでもアリが過ぎませんか?でしたけどね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-02-10 17:39:29)
2.  天才作家の妻 40年目の真実 《ネタバレ》 
ノーベル文学賞受賞作家の夫婦。 ベッドの上で受賞の第一報を聞き、喜びを共にする冒頭から作品がスタートする。 この受賞を機に、墓場まで持っていくはずだった夫婦の秘密を、 2人が若かりし頃はまだまだこういう創作活動の世界でも女性が不当な評価を受けていたことにも言及しながら、 ミステリ・サスペンスタッチで半世紀前からの夫婦の歴史を振り返りながら表面化させていく。 この夫婦を演じるグレン・クローズとジョナサン・プライス2人が味わいのある演技を見せる。 特に終盤、動と静の緩急をつけながらのノーベル賞の授賞式と晩餐会から続く、 40年間の愛憎入り混じるホテルに戻ってからの2人の最後の時間が見応え十分でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-05-12 13:15:43)
3.  ニューヨーク 親切なロシア料理店
NYのロシア料理店に集う人々が織りなす人情喜劇的作品をイメージさせるような邦題ですが、 邦題にあるロシア料理店は確かに存在するもののさほど重要な位置づけではなく、 思いのほか主要な登場人物が抱える事情は重く、コメディ的要素は少ない作品です。 寒さが厳しい冬のニューヨークを作品の舞台に、 人生がうまくいっていない一時期を生きる登場人物たちの人と人のつながり、 善意のつながりが暖かい作品でもあります。 登場人物のつながりの中心的位置づけになっている看護師アリスの存在がいい。 一方でそれほど重要な登場人物ではないビル・ナイですが、そこにいるだけでいい、 本作でもこの人ならではの、脇を固める味わいのある存在感を醸し出しています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-05-02 11:33:33)
4.  サイレント・ウォーター
近年では「海底47m」シリーズと同じく女子2人組、本作は姉妹ですが、 海底で身動きが取れない、減っていくエアの残量、その焦燥感というお話。 まあ、イライラしました。姉の方に。見ている僕だけじゃなく、ワンちゃんもかなりイライラしていました。 トランクの開け方くらい、運転席回りを見れば何とか分かるでしょうに。 助けを求めに行った近くの民家と、その家の飼い犬の扱いなどは全く不要です。 いくら焦ってるとはいえボンベ落としすぎですが、常に時間との戦いと焦燥感があり、 尺も短いのであっという間にエンディングの作品です。まあ、姉の方にはイライラしましたけどね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-03-06 11:10:24)
5.  ストックホルム・ケース
ストックホルム・シンドロームという言葉が生まれるきっかけとなった1973年のストックホルムの銀行強盗事件を基にした作品。 事件の発端から犯人逮捕と人質解放まで、登場人物のキャラクターは分かりませんが、筋書きはある程度事実に沿っているのだと思います。 2人組の犯人、人質の女性行員との奇妙な連帯感。「狼たちの午後」を思い出す空気もありますが、 「狼たちの午後」のパチーノと同じく、本作で主犯を演じたイーサン・ホークがあまりにも素晴らしい。 醸し出す憎めない感や人間味。時にコミカルですらありますが、一方でサスペンスとしての空気も崩さない絶妙のバランスで演じている。 彼のその演技には、実際にこんな風に犯人と人質の間に奇妙な連帯感が芽生えていったのかと思わせる不思議な説得力があります。 もう1人の主役である、極限状態の中で次第に犯人に対し好意を抱く人質の女性行員を演じたノオミ・ラパスの静かな熱演も光る。 ハッピーエンドということでもないが、命を落とす者も無く、この手の映画にしては鑑賞後の後味も悪くない。不思議な味のある作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2021-07-27 21:15:17)
6.  ファイティング・ダディ 怒りの除雪車 《ネタバレ》 
本作と同じ監督のセルフリメイクであるアメリカ映画「スノー・ロワイヤル」を先に見ました。 当然ではあるのですが、ストーリーは同じです。印象的な十字架の使い方とか細かい部分も同じです。 「スノー・ロワイヤル」でファイティングダディを演じたのは最強オヤジ、リーアム・ニーソン。 同じような年恰好で、これほどに強いオヤジ役が北欧にいるのか?と思っていたら、 そうだ、北欧にはステラン・スカルスガルドがいたじゃないか。 顔のいかつさもガタイも、全くひけを取らないファイティングダディぶりです。 リーアムは模範市民で雪国の除雪作業員のおじさんには全く見えなかったけど、 ステランの方が田舎町の労働者のおじさんに見えるいい意味での普通っぽさがあるのも良かった。 途中から参戦するギャングのボス役にドイツの名優、ブルーノ・ガンツの登場にはビックリでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-01 22:37:39)
7.  人生はシネマティック!
「人生の1時間半を捧げたくなるような価値のある映画を作りたいんだ。」とは本作に登場する脚本家の台詞。 戦時下のイギリスで、国民の戦意高揚のための映画製作に関わる人々を描いた人間ドラマ。 彼らの映画人としての誇り、イギリス人としての誇りをかけて 制約だらけの映画製作に挑んだ人々の人間模様をコメディタッチで描いた佳作。 BBC製作ということも関係しているのか、イギリスらしいユーモアを挟みながらも真面目に作られた作品です。 しかし暗い世相を感じさせる作品の世界観の中、このささやかに挿入されるユーモアの匙加減が素晴らしい。 主演はジェマ・アータートン。当時の女性の雰囲気をとてもうまく表現する好演でした。 そして脇を固めるビル・ナイ。出番はそれほど多くないですが、流石の存在感です。 作品を見る者に勇気を与えたり生きる喜びを見出したり。それは最後の映画館の観客の反応が物語っています。 原作、監督、音楽、脚本など、女性が中心の映画らしい雰囲気をたたえながらも映画の持つチカラを感じさせてくれる良作でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-20 15:16:01)
8.  アトミック・ブロンド
MI6、CIA、KGBにフランスの情報部。東西を隔てる壁の崩壊前夜のベルリンに各国の諜報機関が入り乱れる。 特に次々とこれら各国の登場人物の名前が登場する序盤が大変。しかしここを整理して乗り切れば、 シャーリーズ演じる凄腕女スパイが主人公のハードボイルドサスペンスとしても十分楽しめる作品です。 挿入曲がいい。当時のベルリンの東側の体制には好まれなかったであろう、ネーナの〝99Luftballons″に、 ラストの〝Under Pressure″の使い方には参りましたね。ただ音楽に関しては少々うるさく感じられる所もあります。 スパイものらしく「裏切りのサーカス」を思わせる複雑な相関図はありますが、アクションが本作のウリとなっています。 そのアクションは銃撃戦もありますが体を張った打撃戦がメインとなっており、後半のワンカット大打撃戦が最大の見どころ。 ここまでシャーリーズ無双映画とは思いませんでしたが、何歳になってもこういうアクションで見栄えがするシャーリーズに拍手!です。
[DVD(字幕)] 6点(2018-10-20 18:23:42)
9.  スイス・アーミー・マン
遭難して無人島に漂着した男と、浜辺に打ち上げられた死体の男が遭遇する。 一風変わった無人島サバイバルもの。 死体にエンジンを搭載したかの如く、青空の下、高速で大海原を疾走する冒頭の不思議な爽快感。 勢いよく死体の口から噴水のように飲み水が噴き出してくるバカバカしさ。面白くなりそうな序盤の展開。 死体が喋りだして以降は序盤のテンションからトーンダウンしますが、 それでも死体がサバイバルツールとして活躍するくだりは面白いし、 あのハリーポッターのダニエル君の死体ぶりがあまりにも素晴らしい。 不思議な世界観に溶け込む癒し系の音楽が独特の心地よさを感じさせます。
[DVD(字幕)] 6点(2018-08-25 16:33:17)
10.  リピーテッド
夜、眠りにつき朝目覚めると記憶が無くなってしまう女と、自分は夫だと説明する男。 無表情で感情をあらわにすることも無い夫。何を考えているのか読めない。彼は本当に夫なのか?信用していいのか否か。 ミステリアスでサイコサスペンス的な序盤の展開。漂う雰囲気も悪くはないし 登場人物をかなり絞り、尺も短く無駄の少ない作品だとは思うのですが、 面白くなりそうだった作品が事情が明らかになるにつれ失速していきます。 こういうことになってしまった事情がもう少し何とかならなかったものか・・・。 作品に漂う雰囲気やコリン・ファース&ニコール・キッドマンは見応え十分なだけに勿体ない作品です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-22 17:38:21)
11.  みじかくも美しく燃え 《ネタバレ》 
妻子あるスウェーデン軍の将校とサーカスの綱渡り芸人の女性の悲しき恋の逃避行のドラマ。 冒頭の字幕で本作のストーリーは1889年に実際に起こった実話であることと、バッドエンドを宣言する。 森や小川を照らすやわらかな陽光と、その中にいる2人の姿。その全てが美しくも儚げに見える。 本作にとって冒頭のこの字幕の持つ意味は大きく、これが無ければ2人の姿は全く違って見えていたでしょう。 やがて2人の逃避行は最後の時を迎える。美しくも儚げ、静かにして強烈な余韻を残すラスト。 美しいクラシック音楽の使い方もまた素晴らしい作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-04-29 20:22:07)
12.  フレンチアルプスで起きたこと
見る前の想像をいい意味で裏切られた、笑えない状況下のコメディとしてよく出来た作品です。 それなりに可笑しくもあるのですが、(2日目の夜に夕食を一緒にとったカップルのその後とか) 作品に漂う気まずい空気。コメディでもあり、主人公夫婦の心の中を、ある出来事を発端に表面化させたサスペンスでもある。 スキーリゾートにやってきた4人家族。楽しそうな1日目。 でも2日目。食事中に起きたある出来事。この時、僕もパパの行動に一瞬「あれっ!?」とは思ったんですけどね。 この1点を一緒に食事をするカップルを巻き込んだりしながら最後まで見事に引っ張り続けました。 でも、似たテイストの作品としてはポランスキーの「おとなのけんか」のようにもうちょっと楽しく笑える要素があっても良かったと思います。 考える間もないあっという間の出来事。とっさの判断。こんな時皆さんはどうなると思いますか・・・? また、そんなことがあった後、皆さんはどうしますか・・・?作者から問いかけられているかのようでもありました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-15 21:13:03)
13.  ヒプノティスト-催眠-
叙情派の名匠ハルストレムが故郷スウェーデンに戻って撮ったのは、 これまでの彼の監督作とは全く一線を画すサイコ・スリラー。 冒頭の一家惨殺事件の描写からこれは本当にハルストレムの映画なのか?と思わされる。 その事件から生き延びた子ども、催眠療法を専門とする医師と事件を捜査する刑事。 それぞれの家族のドラマと、2人が事件の真相を追うミステリ・サスペンス。 面白くなりそうな雰囲気もあったのですが、うまく整理しきれておらず後半は非常に長く感じました。 作品を覆う陰鬱な空気、世界観に気が滅入りそうになる。ハルストレムの作品としては異色作ですが、 これまでにも彼が描いてきた家族は問題を抱えながらもそれを乗り越え、ラストにたどり着いてきました。 そういう意味では本作もやはり、彼らしい作品の締めくくり方でした。 その一歩手前の凍りついた湖、沈み行くバス、そして家族。この氷上のサスペンスはなかなかの迫力です。 時折挿入される北欧の雪景色が美しく、ハルストレムならではの美しい風景描写は健在です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-13 18:10:47)
14.  シュガーマン 奇跡に愛された男
作中に何度かボブ・ディランの名前が出てきます。 ボブ・ディランは成功をおさめスーパースターとなった。 一方でロドリゲスは2枚のレコードを出したが全く売れず、労働者に戻っていった。 しかし僕は作品に流れるロドリゲスの歌う声、ストレートな歌詞に魅了されました。 ボブ・ディランは成功し、ロドリゲスは成功しなかったのか? このドキュメンタリーを見ると、そうではないのかもと思えた。 本作はレコードが売れず労働者に戻っても、 数十年の時を経て突然南アでライブ会場を埋め尽くす熱狂的なファンに迎えられても、 ロドリゲスがその時々の自分が置かれている状況を淡々と受け入れてきた姿をとらえていく。 ロドリゲスの関係者や家族へのインタビューが主体となっており、 本人の言葉をもっと聞きたかったという思いもありますが、 人生、気持ちの持ち方しだい変われるものなのかもしれない。 色々と考えさせられることが多いロドリゲスの生きざまでした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-23 23:27:13)
15.  レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
何だろう?この可笑しさ。誰も特におかしなことしている訳ではないんです。 冒頭から彼らが佇んでいる様子、歩いているあのとんがったつま先が映るだけで笑ってしまう。 アメリカに渡った彼らが中古車屋で買ったクルマに乗りアメリカを行く。 あの大所帯が1台の車に全員乗れるわけが無い。トランクに乗せられる2人。これだけでも可笑しい。 もっと笑いをとるなら、何なら急ブレーキでトランクの2人が落っこちたりしても笑ったと思うけど、 さすがカウリスマキさん、アメリカに行ってもドタバタはしません。 独特の間で笑わせてくれます。アメリカでもやっぱり寡黙。これもカウリスマキ流か。 みんな金が無くて腹が減っても留置場にぶち込まれても悲壮感も無い。 旅も人生も、金が無くてこの先どうなるか分からなくても、同じ夢を持つ同志がいれば何とかなるさ。 どこかのんびりしていて大らかな空気に独特の心地良さがあります。
[DVD(字幕)] 8点(2014-07-31 19:20:04)
16.  コン・ティキ 《ネタバレ》 
海洋アドベンチャーとしてはそれほど派手さは無く、 CGも効果的に使われているけど、最近のこの手の映画にしてはCGの挿入は控え目です。 しかし本作はそれが良かったのだと思います。 大昔の人々がたどったであろう道のりを、出来るだけ当時の仕様で1947年の彼らは挑んだ。 だからこそ、そんな彼らのフロンティアスピリットを再現する本作には、 ギラギラとした直射日光や、潮の匂いや男たちの汗の匂いがスクリーン越しに感じ取れるかのような描写がよく似合うと思います。 サメとの攻防戦を描いた緊張感。確実に筏の木が水を吸って重くなっていく不安感。 しかし、それでも南赤道海流に筏が乗ったことがわかった時の高揚感。 次第に仲間達を強く結びつけていく連帯感。 終盤の陸地に向けていくつもの大波を超えていく、彼らの最後の海との格闘は迫力満点です。 エンドロールで無謀とも思える挑戦を成し遂げた彼らのその後が紹介されています。 仲間達それぞれに、その後も冒険心にあふれた生涯を全うしていました。 同じ男として、彼らがとても羨ましく、眩しく映りました。 これは映画館で見たかったですね。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-05-21 22:35:39)
17.  ロッタちゃんと赤いじてんしゃ
ロッタちゃんシリーズ、「はじめてのおつかい」に続いての鑑賞です。本作でもふくれっ面ご機嫌斜め。不満だらけのロッタちゃんは、いつもブタさん?のぬいぐるみ(このぬいぐるみも立派な登場人物です!)に話しかけるようにブツブツ独り言を言っている。その台詞が可愛いんです。優しいパパとママに、お兄ちゃんとお姉ちゃん。そしてお隣の優しいおばあさんがいて。何ともほんわかとしていて幸せな世界。けんかもするけど、やっぱりみんな仲良しなのがいい。作品全体の大したストーリーはありませんが、幸せに満ちた可愛らしい映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-11 21:01:16)
18.  ロッタちゃん はじめてのおつかい
アストリッド・リンドグレーン原作の映画を見るのは、ラッセ・ハルストレム監督の「やかまし村」シリーズ以来です。「やかまし村」も「ロッタちゃん」も作品全体のストーリーは特にありませんが、特に大人になってから見ると何か癒されるような、素朴な空気があっていいですね。  時には移り変わる季節や自然、時には子ども達が心待ちにしている年中行事を挿入しながら、いずれも映画の中の子どもたちが可愛らしく生き生きとしていています。そんな子ども達を見つめる大人達も当然ですが皆がいい人で優しい。本作に関しては唯一「何とかしてやれよ」、と思ったのはモミの木を運搬するトラックの運転手ですが、ちゃんと素敵な落し物をして行ってくれましたしね。  リンドグレーンさんは子ども達を愛し、自身も子ども心を失わない、きっと優しくて素敵な人だったんだろうなと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-19 15:30:51)
19.  アバ/ザ・ムービー
スウェーデン出身のスーパー・ポップス・グループ、アバの人気絶頂期のオーストラリア・ツアーを追うドキュメンタリー。  ヒット曲がズラリと並ぶ豪華セットリストですが、フルコーラス聞けるのは僅か。アバの音楽だけが目的なら他でどうぞ、という部分もありますが、本作の一番最初のライブは大雨が降る中のスタジアムでの野外コンサート。悪天候にもかかわらず大雨を吹き飛ばすかのような熱気や、どこへ行っても熱狂的なファンに囲まれる様子からはアバの人気の凄さが伝わってくる。  アバのライブと並行してオーストラリアのDJがアバへのアポ無し突撃取材(当然うまく行きません。悪戦苦闘します)する様子が挿入されます。最初はこれが非常に邪魔に感じたのですが、彼の行動をうまくコメディタッチで見せており、次第に「ガンバレ!DJ!」という気分になってくるから不思議です。  監督はアバと同じくスウェーデン出身で、まだ世界的な成功を掴む前のラッセ・ハルストレム。アバの人気を表わすのに度々ビートルズを引き合いに出したりするあたりは、この頃にはアバはスウェーデンの誇りの1つだったんだなと思わされます。  アバ関係の映画では何年か前に公開された「マンマ・ミーア」も記憶に新しいところ。ミュージカル映画としての出来はイマイチでしたが、僕は映画の「マンマ・ミーア」も好きだったりします。これはやはり、親しみやすくも極めて高い完成度を誇るアバの音楽の素晴らしさがあってこそだと思うのです。
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-25 15:51:10)(良:1票)
20.  歓びを歌にのせて 《ネタバレ》 
娯楽らしい娯楽も無い小さな小さな村。よって人間関係は非常に濃密。そこにやって来た高名な指揮者ダニエルと村人、聖歌隊との音楽を通した心温まる交流を描いた映画だと思っていたのですが、そのドラマや人物描写は意外にシリアスなものでした。教会や哀れな村の神父の存在もあり、少し宗教色も感じますが難しさはありません。  聖歌隊の多様な顔触れがとても良かった。トーレのような若者も皆から受け入れられ、居場所を得ている。そして気が荒い夫のDVに苦しめられている女。そんな彼女が村のコンサートで生きる喜びを高らかに歌い上げる。エンドロールでも使われる彼女が歌うその歌詞の素晴らしさもあり、印象に残る感動的なシーンとなっています。  ダニエルは体を壊し第一線を退きこの村にやって来た。以降も体調の悪さを感じさせる彼の姿が何度も挿入されるだけに、結末はこういうことになるのではないかと心配していたのですが…。  トーレの発声に端を発し、会場全体が美しい声の輪に包まれるラストは感動的だっただけに、その輪の中心にはダニエルに居てほしかった。それがすごく残念です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-19 20:38:54)
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