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1.  アネット 《ネタバレ》 
レオス・カラックス初の英語作品、かつミュージカル映画。  ダークなおとぎ話×ロックミュージカルという異色の切り口に惹かれて鑑賞。 スパークスの楽曲が本作のストーリー・世界観の基になっているが、大胆なジャンル設定の試みは成功しており、 まさに唯一無二、独自性溢れるカラックス映画に仕上がっている。  物語で描かれるテーマも興味深い。 子どもを食い物にする父親、ドメスティックヴァイオレンス、常に女性が悲劇を辿るオペラ、暴力性と悪意が籠ったスタンダップコメディ。深読みをすることが可能な作品でもある。  惜しむべくは、映画の骨格は素晴らしいが、ストーリーテリングに伏線や意外性がないので、 映画としては単調になっている点だろうか。  それにしても、マリオン・コティヤールはいつ見ても美人。 歌もできるし演技も上手いし(ゆえに本作で起用されたとのこと)、中盤で退場させずに もう少し見せ場を用意すれば、賞レースにもっと食い込めたのではなかろうか。
[映画館(字幕)] 7点(2022-05-18 08:25:14)
2.  ファイト・クラブ
資本主義とグローバリズムの拡大によって発展した消費社会、物質主義を強烈に皮肉った作品。子供のころに見たときと、大人になって見たときでは印象がかなり変わった映画だが、社会への示唆や洞察に富む内容で、カルトかつアナーキーな名作と呼んで差し支えないだろう。  子供のころは、その暴力的でアナーキーな物語と、ブラピのマッチョな姿に魅了された(そして多くの人と同じく筋トレに励んだ笑)。大人になって見返すと、社会の物質主義や消費主義を痛烈に皮肉るそのテーマ性に魅了された。主人公は高収入だがやりがいのない労働に明け暮れ、立派なコンドーに居を構え、高価な家具や家電を買い求め、それらに囲まれることで生の充足を感じようとする。資本主義が進展した社会では、消費主義と物質主義は切っても切り離せない。高所得を得て、買いたいものを買い、消費したいものを消費する。それで人は幸福になれるのか。映画は明確にそれを否定する。スラム街、廃墟、薄汚れた地下空間。そこでは肩書きを捨て去った男たちが殴りあい、痛みを分かちあう。社会や常識の外側で暴力に身を任せ、痛みを感じることで、主人公はついに生の実感を得る。主人公(とそのオルターエゴ)は、地下世界で殴りあうだけでは飽き足らず、やがては表の社会の秩序さえも混乱させようと暴走を始める。  終始暴力的で非常識な世界が画面には広がるのだが、同時に否定しがたい強烈な魅力が画面から溢れている。エドワードノートンがどんどん覚醒していく姿、ブラピのカリスマチックな姿、廃墟や地下空間がたまらなく魅力的に見える。惰性で生きてはいないか、物質主義や消費主義を生の指標としてはいないか、人に感謝されて社会に資する”仕事”ができているか(労働とは異なる)。この映画を見るたびに、映画に挑発され、問いかけられている気がする。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2020-08-03 13:27:48)
3.  裏切りのサーカス 《ネタバレ》 
ちょっと採点が甘いが7点評価で。  原作を読んだ上での評価だが、複雑極まりない原作をよく咀嚼した映画作品だと思う。 原作は曖昧な表現の文章が連続する上に、この映画以上に時系列がいじられていて、読者は頭を抱えながら読み進めなければならない。 たとえば、ジョンハート演ずるコントロールが退職前に何を企んでいたのかも、原作では伏せられている。登場人物の人柄も、映画ではやや単純化されているが、原作はそうはいかない。時系列は入り乱れ、人間関係も錯綜。誰が敵なのかさえわからぬまま、霧の中を歩かされるような、そういう苦しさの中で、主人公は過去の記録を読み漁り、丹念に記憶を再生しながら、その記憶の不審点を洗い出し、二重スパイを追い詰めていく、というのが原作の素晴らしさだった。  映画版では、原作の展開をある程度省略し、簡素化しながらも、そのエッセンスは抽出する事が出来ている。特にゲイリー・オールドマンの抑制された演技は秀逸。原作では主人公スマイリーは背が低く小太りの中年という設定だが、長身のゲイリーを見ても、普通にスマイリーっぽく見えてしまう。  ただ残念なのは、原作最大の魅力である、「過去の記録を徹底的に再調査し、記憶を蘇らせながら、不審点を洗い出す」過程が、この映画ではあまり描けていなかった。こんな地味な場面を映像化して面白くなるか実に怪しいのだが、ここが原作最大の魅力だから、映画版も何としても追及してほしかった。 本作を見て、難し過ぎるといっている方は、原作を読むともっと頭を抱えそう。でも、その迷宮のような世界をどうにかこうにか読み通すことで得られる、スパイの世界の寂寞感や荒涼感、その読後感はなかなかに味わい深い。ぜひ原作にも挑戦してほしい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-01-12 11:32:08)(良:1票)
4.  8 Mile 《ネタバレ》 
いい題材だと思うし、演出や映像にも光るところがあるのだが、結局のめり込むことができなかった、実に惜しい映画。  なぜこの映画に乗れなかったのか考えてみたところ、脚本に問題があるのではないか、と思った。 おそらく本作には、「貧困と閉塞からの脱出」と「白人であっても、ラップで黒人に打ち克つ」という二つの大きなテーマがあると思う。そのテーマ自体はいいのだが、本作はその2つのテーマを同じ分量で描こうとしたために、どちらのテーマも踏み込み不足というか、消化不良を起こしてしまい、さらにはそのような状態で映画が終わってしまう。これが本作に私が乗り切れなかった理由ではないかと思う。  貧困の描写や追い詰めれた若者たちの焦燥、白人が黒人にラップを挑むことへの葛藤は、確かに描写されている。 ただどうにも物語が淡白で、仕事に戻ると言っても結局貧困から抜け出せるのか、バトルには勝ったが次はどうなるのか、という回答が見えてこないため、どこか腑に落ちない。  もしこの脚本が、テーマを一つに絞って、つまるところ「白人であってもラップで黒人に打ち克つ」という点に絞って、シンプルかつもう少し劇的な造りにしておけば、この映画はもっと面白くなったのではないだろうか。実際主演のエミネムも、黒人が圧倒的なヒップホップの世界でのし上がってきた人間なのだから、白人がラップをすることへのコンプレックスや重圧は映画以上に凄まじかっただろう。そうしたコンプレックスや重圧、それに打ち克つ人間をよりシンプルに、よりヘヴィに描いていた方が、より多くの人の共感を集める映画になったのではないかと思う。貧困をテーマにするのは悪くないが、貧困を言い訳に自暴自棄になっている人間や狼藉を繰り返す人間の様子を延々と見せつけられても、あんまりいい気はしないでしょ。
[インターネット(字幕)] 6点(2019-01-08 12:13:24)
5.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 
脚本がかなり捻くれた構造をしている為、結末というか、主人公及びCIAの意図がよく掴めなかった。  同盟国イギリスの諜報員を売ってまでリストを手に入れる必要はあったのかどうか。 脚本上あえて語らない余白を作って客に考えさせるよう仕向けているのか、それとも原作コミック以上に捻った構造にしてやろうという無邪気な意気込みがあったのか。今回はどうも後者な気がする。ただそのせいで、CIAや主人公がここまで面倒な裏工作をする必要あったのか、というモヤモヤ感が残るため、さすがに手放しで称賛とはいかなかった。  でも泥臭いアクションシーンやライティング、音楽の使い方やカオスなベルリンの風景等、見どころは盛りだくさん。 シャーリーズ姐さんの筋肉ぱねえ! あれみてたら筋トレをせねばという気持ちになる。
[映画館(吹替)] 7点(2018-03-18 14:10:23)
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