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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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21.  イルマーレ(2000) 《ネタバレ》 
リメイクされるようなので、オリジナルを観てみようと思いました。決してチョン・ジヒョン目当てではありません。たまたま彼女が出ていただけです。ウソじゃありません。お話自体はまるで『世にも奇妙な物語』。アイデアが素晴らしい。そのため、本作については彼女じゃなくても面白いものになったと思います。“ひねりの効いた”ラブストーリーを楽しみました。ただオチの付け方だけがしっくりきません。最後に2人が出会うことは分かっていました。でもタイミングが疑問。何故あのタイミングでソンヒョンはウンジュに会いにいったのでしょう。もう待ちきれなかったのかな?でもこのタイミングでは、単に頭のおかしい人と思われちゃいます。ハッピーエンドのはずがポリス沙汰です。自分が思うジャストタイミングは、ウンジュが走り書きの手紙を投函し、泣き崩れているとき。最高の盛り上がり場面を活かさないのはもったいないと思いました。またソンヒョンと父親の確執~理解のエピソードについてもサラッと流し過ぎ。いいエピソードですし、もっと掘り下げれば作品に深みがでたと思います。アイデアが素晴らしいだけにもっと細かな心配りが欲しいと思いました。そして結論。やっぱ、チョン・ジヒョンはカワイイなぁ。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-19 18:25:26)(良:1票)
22.  僕の彼女を紹介します 《ネタバレ》 
驚きました。まずはそのストーリーのデタラメさに。笑ってしまうような唐突な展開と奇跡の数々。よくぞここまで思い切ったストーリーにできたものだと感心します。でもそれ以上に驚いたのは、約2時間この作品に引き込まれてしまった自分にです。何なんでしょうこの面白さは!前半はコメディ調、一転後半は哀しきファンタジー。後半はツッコミを入れながらも次の展開に興味津々でした。ファンタジー部分はあくまで彼女の妄想(願望)の域を出ていません。いうなれば単なる思い込み。でも言い換えれば人を想う心の強さとも言えます。そこに“引き”の強さがあったのかもしれません。そして何といっても主演女優のチョン・ジヒョン。特別美人とも思えないこの女優さんの何とも言えない魅力ときたら。本作の魅力の大半は彼女に起因していると言ってもいいと思いました。『猟奇的な彼女』は未見ですが、観てみようと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-22 18:48:33)
23.  奈落のマイホーム 《ネタバレ》 
子供の頃からずっと「絶対に笑ってはいけない避難訓練」を叩き込まれ育ってきたせいか、災害時のコメディを「不謹慎」と感じてしまいます。これは同じ災害系コメディでも『サバイバルファミリー』ではなかった感覚であり、停電より巨大シンクホールの方が「より命に関わる」という事でしょう。そりゃそうだ。とは言うものの、慣れてくればこれはこれで悪くありません。「後ろめたさ」がむしろ清々しいくらい。全く人命救助になっていない「息子の泥沼ダイブ」もコメディの範疇と捉えれば腹も立ちません。そう、コメディはある意味「無敵」です。どんな無茶な展開もまかり通るのですから。いっそのこと、大災害でも死者数ゼロの奇跡が見たかったなあと。正直、犠牲者が発生した時点でテンションが下がりました。まるで連勝記録が途絶えた時の落胆とでも申しましょうか。終盤は一般的なサバイバルドラマへ移行してしまったようで少し残念でした。にもかかわらず結末に採用された脱出方法は「奇跡」というより「嘘」。減圧症(潜水病)は無視ですか。どんなデタラメだってコメディなら許されるのに。やはり本作は、コメディに拘って欲しかったと思います。基本的には「面白い」だけに勿体ないと感じました。
[インターネット(吹替)] 6点(2023-11-23 03:42:04)(良:1票)
24.  クローゼット(2020) 《ネタバレ》 
『リング』や『呪怨』等ジャパニーズホラーの経験則から「霊は場所に憑くもの」(いわゆる地縛霊)との先入観があったため、てっきり主人公が越してきた家のクローゼットに何か因縁があるものと思っていたら、これが的外れ。基本的には悪霊のターゲット(虐待されている子ども)の波長に合わせて霊界の扉が開く仕組みであり、多分どこの家のクローゼットでも霊界の入口となり得たのでしょう。どこでもドアならぬどこでも霊界クローゼット。斬新な、そして結構恐い設定です。霊媒師は御札や蝋燭、人形といったクラシカルなアイテムに『ゴーストバスターズ』チックな現代科学をミックスさせて悪霊に立ち向かいます。個人的には好きなテイスト。クライマックスは悪霊に連れ去られた我が子の救出劇。父は命を賭して霊界に赴きます。言わずもがなここが最大の見せ場であり、テーマ(親の愛)を掘り下げる格好の舞台であった訳ですが、特段ひねりもなくあっさり処理されました。やや拍子抜け。同じ主題を有する『仄暗い水の底から』と比べると踏み込みが浅く、残念ながら見劣りします。ただ全体的には綺麗に纏まっており観易い映画ではありました。それが必ずしも褒め言葉にはならないのがホラージャンルの面白いところですが。
[インターネット(吹替)] 6点(2023-04-27 00:28:46)
25.  殺人鬼から逃げる夜 《ネタバレ》 
聴覚障害を持つ主人公と殺人鬼による命を懸けた鬼ごっこ。ハンディキャップがマイナスに作用するのは仕方がないにしても、登場人物の行動や選択が合理性に欠けることや、警察の無能ぶり、通行人の無関心さ等、終始イライラさせられっ放しでした。もっともこれは洋画の殺人鬼ホラーでお馴染みの「あるある」であり、ツッコまれることなど百も承知でしょう。それでもあえて採用したのは、観客にフラストレーションを溜めさせるため。ラストで吐き出させ、カタルシスを得させようという魂胆があるのは明らかです。あざとい手口で品が無いと思うものの、実際まんまと爽快感を感じましたし、エピローグも観客の期待に沿うものでした。悔しいかな(笑)エンターテイメントとして正解と言わざるを得ないでしょう。喩えるなら焼肉のタレで味付けしたようなサスペンスでしょうか(韓国だけに)。繊細さは皆無ですが、分かりやすい濃い口の味付けで、美味いのは間違いありません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-08 20:24:01)
26.  笛を吹く男 《ネタバレ》 
『ハーメルンの笛吹き男』の韓国アレンジ版。原作の笛吹き男は犯罪者(人さらい)でしたが、本作の笛吹き男は息子を殺された被害者であり、その復讐劇の体裁となっています。そこで『復讐もの』について考えてみました。 本復讐劇の発端は、原作と同じ『契約不履行』です。笛吹き男(主人公)は鼠駆除の委託業務を履行したのに、依頼主(村長)から約束の報酬が貰えませんでした。理不尽ですが、そう珍しい話でもありません。現実的には泣き寝入りするパターンが多いでしょうか。だからこそ『ハーメルンの笛吹き男』の報復は常軌を逸しており『恐ろしい寓話』なのです。このホラーを『復讐劇』に転換するために、金銭被害以上の実害が必要だったと考えます。復讐の基本は『目には目を、歯には歯を』。被害と報復には均衡が求められます。笛吹き男の凶行(殺人及び子ども誘拐)に妥当性を与えるには、それ相当の痛みが必要でした。そこで一工夫。『戦時下』や『時代劇』という特殊カードを用いて、理不尽・蛮行がまかり通る『閉鎖された村社会』を作り上げました。これは上手いやり方です。社会秩序が保たれていない世界なら「何でもアリ」ですから。ただ個人的な好みを言えば、それでも希望なり救いなりを残して欲しかったと思います。昨今、限度を超えた激辛やデカ盛が流行っていますが、過ぎたるは及ばざるが如しとも言います。刺激過多で観客の心が麻痺していたら、ドラマの旨味(心の機微)が感じ取れず大味な印象になってしまう気がするからです。もっともこれが韓国映画の流儀であり、また魅力であることも否定しません。また同様の苦情(?)は、日本の某有名監督(〇子〇様)に常々抱いていることも申し添えます。 それにしても村長があの有名ミュージシャンに見えて仕方がなく。「青田、お前が旦那を止めろ」と何度も叫んだことは恥ずかしいので秘密にしておいてください。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-17 20:25:44)
27.  目撃者(2018) 《ネタバレ》 
(ネタバレしています。ご注意ください。) 偶然目撃してしまった殺人現場。犯人は自分が目撃者だと知っている。確かにこの状況で通報したならば、報復の可能性は捨てきれないでしょう。服役後のお礼参りなんて御免被ります。マンション購入直後で「超保守的」な心理状態にあった男が、厄介事を嫌った判断は、正しくはないものの、理解はできます(注:マンションの一般住人が、資産価値下落を危惧して捜査協力拒否の態度を取った事例とは根本が異なります。こちらは論外)。しかし、通報しなければ安全という話でもありません。事実、別の目撃者は口封じされました。この時点で通報一択。我が身と家族を守るには警察に頼るより他ありません。しかし、主人公はこの期に及んでもなお、警察への証言を躊躇しました。最初意味が分かりませんでした。何を迷う必要があるのかと。しかし冷静になってみると、案外人ってこんなものかもと思うのです。例えば、平時から戦時に、日常が非日常に変わるには、段階を踏みます。日々状況が変化するに連れ、備わっていく心構え。新型コロナ禍における新しい生活様式なんてまさにそう。急転直下、劇的な変化に、人の心は対応できません。世界がどんなに変わろうとも、今日と同じ明日が来るのを期待するのです。彼が「非常事態」と認識するまでに要した時間で、実に2人が死亡し、家族も含め多くの被害者が出ました。鱗滝左近次ではありませんが、戦時下で「判断が遅い」は致命的ということ。そういう意味で、本作のメインは男が腹を括るまでの過程にあり、終盤犯人との直接対決の件は無暗に(安易に)刺激過多なエンタメ路線に走った感があります。あそこまで滅茶苦茶やると、もうドリフですしね。ちなみに、刑事役の役者さん(大地康雄と輪入道を足して大地康雄を引いたような親父)いい味出してます。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-05-27 22:59:26)
28.  人類滅亡計画書
松本零士先生、今回は絶対勝てますよ!!!
[インターネット(字幕)] 6点(2021-05-08 23:23:26)
29.  コンジアム 《ネタバレ》 
POVホラーのパイオニア『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の様式をエンタメ重視でアレンジした結果、POVの長所『臨場感』を活かしながら、短所『視認性の悪さ』を払拭した正統派のオカルトホラーが出来上がりました。代償として『ブレア~』もうひとつの特徴『モキュメンタリ―』は失われましたが、大した問題ではないでしょう。『POV』と『モキュメンタリ―』はセットである必要もありませんし。視聴環境が改善されるアレンジなら大歓迎です。恐怖演出も冴えており、基本的に『よく出来た』あるいは『まとまった』映画と考えます。ただ、ホラーとしては満足しません。というのも終始他人事ゆえ、恐さを感じなかったからです。恐怖は身につまされてこそ。『臨場感』はあるのに『他人事』って、すごく勿体ないのでは。お話は『お化け屋敷に行ったらお化けが出ました』という、何の捻りも無い代物。言い方は悪いですが『バカの自業自得』に共感や同情はできません。例えば『ファイナル・ディスティネーション』シリーズのように、第三者の立ち位置でも楽しめる仕掛けがあれば別ですが、なまじ正統派のオカルトホラーであるが故に、物語に惹き付ける要素が無いと辛いです。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-03-05 22:47:06)
30.  悪女 AKUJO 《ネタバレ》 
女殺し屋リベンジ系バイオレンスアクション。セールスポイントは、ノーカット長回しの主観映像でしょう。オープニングとクライマックスで、これでもかと言わんばかりに、撃ちまくり、斬りまくります。確かに臨場感は絶大で、インパクトは強烈。ただし、視認性には難ありで、動きをまともに追うと酔ってしまうかもしれません。既視感あるベタな復讐劇は、古今東西の同カテゴリーの有名映画のエッセンス満載で、さすが韓国映画の面目躍如といったところでしょうか。外連味のある演出は、良く言えばエンターテイメント、悪く言えばマンガチック。最終的には『ターミネーター』みたいになっていましたが、流石にやり過ぎてはいませんか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2018-12-20 19:17:11)
31.  シンクロナイズドモンスター 《ネタバレ》 
設定とオチを思い付いてから、逆算して脚本を書いたような印象を受けます。そう思ってしまうほど、基本となるアイデア(自分と同じ動きをする巨大怪獣が何故か異国の地に現れる)と、結末の“成る程そうきたか“感が抜きん出ているのです。言い方を変えるなら、本筋となるドラマがいまいちピンと来ないというか。アル中負け組の主人公が世界を救う爽快ストーリー。確かに間違いではありませんが、そもそもの原因は彼女にあるワケで。どちらかと言えば尻拭いなんです。そして元カレと幼馴染との三角関係が何とも微妙で。ラブコメのヤキモキが薄いんです。というのも、観客の感情移入先である“イイ人そうな“幼馴染が、結局クソ野郎だったワケです。更に言うならジョーカーとおぼしき常連イケメンの存在に意味が有ったのかも疑問。彼、肝心な場面で空気でした。何だよ結局セフレかと。すげえ羨ましいぞと。つまり、ラブコメな雰囲気アリアリなのに、全然そのカテゴリーでは楽しめなかったのです。一方、SFのギミックとして、理屈は通っているとは言い難いものの、説明責任は果たしており問題なしと考えます(2018.7.20投稿の『◯ディウス』とは似て非なるものです)。アイデアは純粋に素晴らしいと思いました。事情を知らないならまだしも、ロボと同化していると知りながら破壊行為を行ったクソ野郎には正直ドン引きで、もう少し気軽に笑えるコメディだったら良かったと思います。
[DVD(吹替)] 6点(2018-11-05 18:53:41)(良:1票)
32.  殺人漫画 《ネタバレ》 
漫画のストーリーどおり人が死ぬ?観賞前は『リング』の劣化二番煎じかと思いましたが、なかなかどうして、アイデアといい映像表現(演出)といい、見応えたっぷりのオカルトホラーで、十分に楽しめました。ただ、腑に落ちなかった部分が。それは“死者たちは呪い殺したい程、本当に相手を怨んでいたのか?”ということ。特に女編集者の場合、相手は愛娘でした。しかも“殺された”のではなく“自殺を止めてもらえなかった”という消極的な過失。これで相手を呪い殺すなんて逆ギレもいいところです。“霊が呪い殺した”ではなく“呵責の念で自ら命を絶った”が真相であれば、余程納得できたのですが…。このあたりの感覚はお国柄もあるかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-12 21:59:24)(良:1票)
33.  チェイサー (2008) 《ネタバレ》 
(ネタバレしています。未見の方はご注意願います。)))))韓国製犯罪映画ですから、ある程度覚悟はしていましたが、これほどエグいバッドエンドとは…正直参りました。胸糞悪い結末でも、そこに至るストーリー上の必然性やメッセージが感じ取れれば納得出来ますが(他作品のネタバレになるのでタイトルは伏せますが、例えばスティーブン・キング原作の某SFホラーとか)、本作の場合は本当に悪趣味なだけに思えました。これでは殺人鬼系B級ホラースプラッターと同じ。このジャンルの映画ならエンターテイメントと割り切って観られるのですが、本作のようになまじドラマ性が優れていると感情移入してしまうから困るのです。屋敷を抜け出し、近所の小売店に逃げ込んだ時点でミジンの生還確定でしょうに。負のご都合主義まで使って何が何でも殺すのは如何なものかと。ところで、ミジンは警察に通報してから気を失ったのでしょうか?警察より先に元締めに電話するとは思えないので、やっぱり通報はしたのでしょうね。それでも警察は来なかったと。信じられない理由で殺人鬼を野に放ったり、捜査方法が頓珍漢だったり、奴の尾行監視役が無能だったりと、警察行政の役立たずぶりは酷いものでした。体制批判が本作のテーマだったのでしょうか。母を失った少女には、代わりに父親が出来たと解せるラストですが、これを救いと呼べるのかどうか……。物語に惹き込まれたのでツマラナイとは言いませんが、それ以上に嫌悪感が勝ってしまいます。ちなみに、ついこの前『10人の泥棒たち』も観たのですが、キム・ユンソクはいい役者ですね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-12-07 19:58:52)(良:2票)
34.  殺人の告白 《ネタバレ》 
素晴らしいトリックほど、タネは意外なくらい単純なもの。真相が明かされた瞬間「何故気づかなかったのだろう」と思えるのは、筋書きの素晴らしさの証明に他なりません。時効延伸の件も切れ味抜群でした。ほんと、本筋のアイデアは秀逸です。だのに何故、こんなにフラストレーションが溜まるのでしょうか。ハリウッド大作と見紛うばかりのエンタメアクションなんて、この物語に必要ですか?殊更胸糞悪いサイドストーリーを挿入してくるのは、何かの嫌がらせですか?特に理解に苦しむのが結末です。亡き恋人からの、時効延伸のキラーパスを完全に無視して、怒りに任せた私刑なんてオチ、まったく芸がありません。それに恋人からもらった腕時計があるのですから、それを使ってもう一つドラマを魅せられるでしょうに。例えば「残念、今時効が成立しちまった。もう法律ではお前を裁けない。だから俺がお前を裁く」とか。あるいは壊れた腕時計を確認し「お前を逮捕する。時効成立の1分前だ。俺の時計ではな」とか。要するに、センスが致命的に足りないのです。言い方は悪いですが、安普請の悪い邦画(80年代)を観ているような感覚でした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-24 21:26:53)
35.  チョコレート・バトラー 《ネタバレ》 
本作で披露される格闘技+ダンスは、『チョコレート・ソルジャー』と同様のアイデアに基づくアプローチですが、ムエタイよりアクロバティックなテコンドーとの相性は抜群でした。格闘技というカテゴリーからは外れる気はしますが、エンターテイメント性は文句なしでしょう。テコンドーファミリー母と近所のオッチャンが繰り広げる“ストンプ”さながらのリズムアクションも面白く、いっそミュージカル仕立てでも良かった気がしました。なお、本作のジージャー・ヤーニンは客演扱い。次回は“空手”とのセッションを熱望します。武田梨奈、飛松陽菜、長野じゅりあがお相手しますよ。
[DVD(字幕)] 6点(2012-12-04 17:58:53)
36.  頑張れ!グムスン 《ネタバレ》 
開始10分足らずで、登場人物のキャラクター、一家の生活環境、結婚に至った経緯など必要な設定が漏れなく説明されます。このあたりの手際がいい。男の子に間違われる赤ちゃん=丈夫な赤ちゃん。だから夜連れまわしても大丈夫なんですよ、という論法は力技ですが一応計算されている。“夜の繁華街で赤子を背負って奮闘する若妻“という、かなり無理矢理な設定がどうにか成立しています。どんどんトラブルに巻き込まれていく主人公。この流れも悪くない。都会の暗部を見せることで、主人公の正義感を煽る。アホだからトラブルに巻き込まれた訳ではありません。ちゃんと必然性がある。ヤクザを相手にしたことで肝が据わり、結果ダンナも無事に取り返すことが出来た。大筋の脚本は悪くありません。ただしドタバタで終始してしまったのはもったいない。この設定ならば、ベタに人情アピールをしても良かった。また、本作の基本スタイルは「グムスン+赤ちゃん」。そこに魅力がある。天空平手打ちをするグムスンの背中に、赤子がいてこそ画になります。クライマックスで彼女が子供をおぶっていないのはマイナス。この場面に限らず、赤ちゃんという強力な切り札を活用する意識があまり感じられません。もっともっと”お姫様“を利用すればいい。演技が出来なくても、キャラを発揮させる方法はいくらでもあります。結果、この一家に感情移入するまでには至らず、「頑張れ!グムスン!」と声を大にして叫びたくなることはありませんでした。残念。でもドゥナ好きとしては、可愛い彼女が沢山見られて十分満足なんですけど。
[DVD(字幕)] 6点(2007-07-19 19:52:42)
37.  LOFT ロフト(2005) 《ネタバレ》 
黒沢作品恒例“自分はこう読んだ”から。主人公はミイラ。彼女の恋物語と捉えてみます。彼女は、トヨエツ(自分を湖から救い出してくれた恩人)と愛し合いたかった。でも今の姿ではその想いは叶わない。そもそも彼女は自身の美貌を永遠に残そうとするほど、美への欲求が強かった。自分に相応しい生ける肉体を求めます。最初に求めたのは安達の体。その美貌、スタイル(同じ身長)は生前の彼女と酷似していたものと推測されます。安達にとり憑くミイラ。しかしすぐにその肉体を失い,再び相応しい体を捜すことに。安達にゆかりのある西島経由で、中谷を見つけたミイラは、中谷を操り安達の後釜としてあの家に住まわせることに成功します。(冒頭、中谷は泥を吐いていることから、この時点でミイラの関与が伺えます。)トヨエツにお姫様抱っこをされる中谷の姿は、移動の際に抱っこされるミイラの姿と重なります。ミイラは死後の世界の住人。トヨエツと添い遂げるにはあの世でなくてはなりません。トヨエツを湖底に引きずり込み、万事OK。本体を焼かれたミイラは、安達の死体を新たな魂の器に。トヨエツとミイラは湖底で永遠の愛を成就させましたとさ。そういえばトヨエツの貴族顔は、ミイラ世代にモテそう。LOFT=屋根裏部屋(物置)は、魂の置き場所(肉体)を意味しているのかなと思いました。いつもの黒沢テイストは感じられます。でも惹き付けられるものがありません。多分、画に問題がある。上手い画は随所にあります。でもオハコの怖い画に力が足りません。そういう画を撮るのが抜群に上手い監督なのに、どうしてしまったのか。幽霊が普通の人間にしか見えません。ミイラにしてもそう。ホラー上手の監督とは思えません。結果的に淡白な印象に。難解でも“もう一度みたい”と思わせるのが黒沢作品の魅力。その魅力に欠けていたのは残念でした。
[DVD(邦画)] 6点(2007-06-06 19:39:08)(良:3票)
38.  親切なクムジャさん 《ネタバレ》 
自分は復讐そのものを否定する気はありません。人間が持つ、至極当然の感情だと思います。しかし“復讐しても死んだ人間は生き返らない”“虚しいだけだ”という声もあります。この意見も正しいと思う。いずれにしても“人間だから”どうすべきか悩むのです。本作の重要ポイントは、主人公が遺族を復讐に巻き込んだこと。いや正確にいうなら、遺族を巻き込む際に、主人公が“悩まなかった”ことです。普通は悩むはず。遺族にとって良いことなのか?知らずにいた方が幸せではないか?そういうことを考えるのが人間です。しかし彼女がそのことで、悩んだようには見えません。これはどういうことか。彼女は、自分の指を切って詫びるほど、他人の痛みを感じることが出来る人間です。遺族を巻き込むことに、ためらいが無いはずがない。彼女が“悩まない”のは、“人間であることを止めたから”だと思いました。遺族にしてもそう。いつもと変わらぬ(ように見える)振る舞い、事務的に制裁を加える姿が、とても恐ろしいと感じました。一線を越えたのだと思います。人間であることを放棄しなければ復讐は出来ない。一方、復讐をするのは人間であるがゆえ。哀しい矛盾がそこにあります。復讐の先にあったのは、“やすらぎ”か“苦しみ”か。いずれにしても、残された者はこれからも生きて行かなくてはなりません。本作のスタンスはニュートラルです。復讐を肯定しているとも、否定しているともとれます。この姿勢は良いと感じました。惜しむらくは、展開がやや平坦であったこと。物語的な面白さに欠けたことです。こと作品の求心力という点においては、前作『オールドボーイ』に及ばないと感じました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-11 18:24:02)(良:1票)
39.  英語完全征服 《ネタバレ》 
タイトルは大げさ。主人公たちに英語を征服する気なんかありません。ただ、英語に限らず「言葉」の重要性は伝わってきました。心から出た言葉こそが相手の心に届く。キャンディーがエルビス妹を引き止めた拙い英語。エルビスがキャンディーに告白した母国語。あと冴えない中年男タイソンが美人女講師のハートを射止めた「ユー」。伝えたい想いを乗せた言葉は、どの国の言葉だろうと良いものです。全体的なつくりは随分古いタイプのラブコメで、ベタでマンガチックな描写が目に付きました。でも、クライマックスの地下鉄車内の告白シーンは良かったです。クサイけどこんなのに弱いんで。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-09 18:41:48)
40.  人形霊 《ネタバレ》 
基本的に怖くはないのですが、なかなか面白く観られました。ポイントは「忘れやすい人間」と「決して忘れない人形」の対比。60年も怨みをひきずり、当人に対してではなく、その子孫に復讐を果たすというお話。展開は相当強引で“呪い”という言葉を便利に使いすぎかなと思いました。それでも後半の畳み掛けは見事でしたし、オーバーアクションやホラー用の「顔芸」は見ごたえがありました。ただ怖がらせることが目的でないのも良かった。(考えすぎかもしれませんが、“60年前の怨み”という部分に別の意味があるのかもと思いました。韓国作品なので。)生霊のミナちゃんが本物の人形のように可愛らしかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-03 19:28:58)
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