1. グエムル/漢江の怪物
《ネタバレ》 化け物の登場シーンが素晴らしい。電車の窓からの視点による化け物の襲撃シーンなどの挿入が、なんと利いていることか。この勢いで面白くなるかと思いきや、妙なおふざけが緊張感を根こそぎ削ってしまう。つっこみどころ多数。リアリティ度もどんどん落ちていく。まあそれは措いても、やはり悪ふざけが前面に出すぎて、娘が攫われたという緊張感が無いに等しいという点がどうにも受け入れ難い。娘の結末には自分的には納得がいったし、ふざけないでいてさえくれれば普通に楽しめたんだがね。惜しいとこ。鑑賞後、「殺人の追憶」の監督さんだと知って納得。あれも無駄なコメディタッチが緊張感を裂く出来だった。これがこの監督のカラーということなんだろう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-05-31 17:45:24) |
2. 力道山
《ネタバレ》 もう少しちゃんとした伝記物かと思ったが独自の解釈が蔓延しすぎている。差別との戦いという側面を強く描きすぎでもある。やはり韓国製作ということが影響しているのだろうか。大体、力道山は自分が朝鮮出身であることを隠し通して死んだ訳で、そこにこうも差別問題を絡めて描かれては違和感ありまくり。もう少しやりようがあるだろう。これでは朝鮮人であることを誰にも言えない苦悩などは描きようも無い。子供がいたはずだが、子供の姿はなし。再婚をしているはずだが、その面もなし。弟子だった馬場や猪木も登場しない。猪木くらいは登場させて欲しかった。これを単に「信じられるものが何もなくなってジタバタとして堕ちていく英雄の末路を描いた映画」として捉えて観ればそれなりに見ていられるのかも知れないが、力道山の伝記物として捉えるとなんとも言いようの無い出来だ。主演のソル・ギョングは貫禄もあり力道山に相応しく思える。さすがに日本語はたどたどしいけど許容範囲。身体を張ったプロレスシーンも含めて本当によく頑張っています。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-04-06 20:44:27) |
3. トンマッコルへようこそ
《ネタバレ》 心温まる感動の映画と聞いていたのだが、観てみたらただの韓国コメディ。ノリが合わないのでまったく楽しめない。猪がどうだとかもお寒いだけ。演出に一貫性もなく、その場その場で風合いが変わる感じがある。最後もあれで本質的解決があるわけでもなく、寧ろ無駄死に感が強い。自己犠牲で人が死ねば感動を呼べるというものでもないでしょう。ファンタジーに徹せず、妙に現実が幅を利かせてる印象。 [DVD(字幕)] 3点(2008-03-07 19:53:34) |
4. 墨攻
《ネタバレ》 原作は小説もマンガも未読。防城戦の映画で面白いのを観た記憶がないが、これもまたつまらない。大体において国王たちがあまりに馬鹿すぎる。自分たちのおかれた状況が分かっていないようなアホさ加減。一度敵を撃退しただけでもう敵が来ないかのような浮かれっぷりはなんなんだろう。謎過ぎる。王子を人質にとられて逃亡されても、王子を離したと聞いただけで、王子の身柄を確保する前に大量の矢を降り注いで自分たちで王子を殺してしまう抜け作ぶり。おいおい。敵対心あらわだった王子が、何故かいつの間にか彼に傾倒することになっている流れも相当に不自然。あんなプライド丸出しの男がそう簡単に折れはしない。ラストも馬鹿な国王が生き残ってしまうのですっきりしない。その数年後に国王は殺されたとかなんとか字幕で説明されてもねぇ。主人公の風貌、黒人奴隷の存在など、時代的にどうなんだろうと思えるが、知識がないので正誤の判断は出来ないが違和感はある。唯一良いと思えたのは主人公が時たま言う含蓄のある台詞のみ。原作は面白いらしいのでこれを観るくらいならそちらを読みましょう。 [DVD(字幕)] 3点(2007-11-04 18:37:13) |
5. 八月のクリスマス(1998)
《ネタバレ》 日本のリメイク版の方を先に見てしまったので、筋は知った状態での観賞だったが、リメイク版よりも断然こちらが出来が良い。オリジナルは偉大なり。日本映画に良くあるような緩さに、韓国映画特有のノスタルジー感が相まって、これがなかなか心地良い。いつも妙にへらへら笑っている主人公。人の良さに加えて得体の知れなさが加味され、死の病を抱えた彼の心情や人間性が良く表現されています。しかしこれもこの俳優だからこそ生きているのでしょう。ヒロインの今ひとつの美しさや若さの微妙な感じも良いです。ラストはやや潔すぎる感もあるけど、この方が味わいはあります。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-11-04 17:50:05) |
6. マリといた夏
《ネタバレ》 独特の絵柄とフレーム数を落としたような動きが良い味わいを出しています。ただ内容はノルタルジー色ばかりが強くて、何を描きたいのか良く判りません。肝心のマリとの関わりも案外弱く、全体の中途半端感を増してしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2007-01-28 22:36:45) |
7. おばあちゃんの家
《ネタバレ》 これでもかという程のクソガキ振り。この手の映画としては珍しく、明確な成長も無く、少し成長したように見えても直ぐに我が儘がぶり返して元通り。まあ、人間、そうそう簡単に成長するもんじゃありませんが。当然、我が儘ぶりにはイライラするものの、口の利けないばあちゃんに味わいがあったりで、意外に最期まで飽きずに観られてしまう。誇張したキャラ設定による極端な対照性は、映画として成功した部類なんじゃないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-12 23:27:55) |
8. ワンダフルデイズ
《ネタバレ》 3Dと2Dとの融合はいまいちでかなり浮いている。この手のアニメとしては珍しくキャラが驚くほど立っていない。濃いキャラ作れば、自然にたつというものではありません。当然悪役もインパクトに薄く、実にあっさり。ストーリーもふにゃふにゃだし、抵抗に説得力を持たせるだけの背景の描写が乏しいのも痛い。最後の盛り上がりであるはずの内部への侵入作戦もただ突っ込むだけというズサンさ。それでしっかり成功するんだから、おばかっぷりに呆れます。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2006-11-18 17:01:34) |
9. PROMISE プロミス
綺麗な映像もあるにはあるが、なんだかギャグにしか見えないような映像が結構多め。CGも安っぽい。金銭面の制約もあるだろうけど、土台の映像センスがこの手のものに向いていないように感じる。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-23 16:28:52) |
10. イルマーレ(2000)
アイディアは面白いし、それに関してあれこれこじつけじみた説明を加えていない割り切り具合も良い。でも、時間が経つにつれてどんどん失速。生かしきれずに終了でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-24 19:27:39) |
11. 春の日は過ぎゆく
くっつく理由も離れる理由もかなり薄弱。延々といちゃつくシーンが長いくて、テンポ悪くだらだらしすぎな割りに急展開も多く呆れます。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2006-07-03 19:44:52) |
12. 純愛譜
《ネタバレ》 変態男と自殺願望女の出来の悪い恋愛劇。ネットで見た少女に恋をするってだけの話にしておけばいいのに、余計な部分が多い。しかも気持ち悪い。二人の出会わせ方も強引でした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-07-03 19:31:24)(良:1票) |
13. 甘い人生
親分の愛人と主人公の心の結びつきがかなり弱い。ここが弱いと映画全体が説得力を失ってしまうように思う。ボコボコに痛めつけた割りに、主人公が元気すぎるのも難。その手のリアリティは追求しないのだろうと目をつぶっても、あまりに血みどろだ。 [DVD(字幕)] 3点(2006-05-20 17:12:58) |
14. 私の頭の中の消しゴム
脚本が明らかに力不足。その場限りのとってつけな設定や場面が多く、矛盾も多い。普通の恋愛部分に映画の半分以上使ってしまい、病気が絡んでくるのが遅すぎるのも問題。脚本がまっとうなら、もう少し観れる映画にはなったろうに。 [DVD(字幕)] 2点(2006-05-12 16:54:22) |
15. 猟奇的な彼女
ゲロネタにうんざりしたけど、中盤以降はそれなりに楽しめた。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-09 10:27:20) |
16. ラブストーリー
極めて古典的な純愛映画。それはそれでいいんが、ところどころに入ってるくだらないギャグに引いてしまう。時間もちょい長めに感じる。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-09 10:22:28) |
17. オールド・ボーイ(2003)
《ネタバレ》 異常な男の異常な復讐心が濃く描かれている。あの程度のことで15年も監禁されてはたまらない。主人公が共感を生むような人物ではなかったことが個人的に痛い。他にも下の描写が面倒くさい、グロいバイオレンスが多い、近親相姦が土台にあったりなどなど、自分の嫌いな要素を集めたような内容だった。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-29 00:20:02) |
18. セブン ソード
あらゆる面で甘さが目立つ映画。見せ場は最後のドニー・イェンの戦闘シーンだけ。 [DVD(字幕)] 3点(2006-04-25 20:31:14) |
19. 殺人の追憶
《ネタバレ》 証拠を捏造したり、拷問で無理やり自供させたり、やりたい放題な刑事が捜査してんだから、そりゃ犯人捕まらんですわな。意味なくとび蹴りしたりで、妙にコメディっぽく走りがちなのは事件自体が重過ぎるせいからかも知れないが、好みじゃない。 [DVD(字幕)] 4点(2006-04-22 15:45:11) |
20. MUSA-武士-
重厚にしようとしているが、筋がこうつまらないのではどうしようもない。弓使いのおっさんが渋くて良かった程度。それにしても最近の映画は人の殺し方が生々しい。 [DVD(字幕)] 3点(2006-04-22 14:11:30) |