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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 893
性別
自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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【製作国 : ロシア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  ラブレス 《ネタバレ》 
「避妊すれば良かった」。同監督の『父、帰る』同様、説明的なストーリーテリングは避け、観る者に委ねる作り。離婚調停中の身勝手な夫妻が主人公のため、常に醒めた目線で見届ける。愛が欲しいだけで誰かに与えようともしない。貰っても消費してさらに欲しがる。その病理が冷徹な映像美から伝わる。"要らない"息子が最後まで見つからないまま時が経ち、元夫は新たな子供を邪険に扱い、元妻は今でもSNSに依存している。ロシアによるウクライナの問題にしても、他者への無関心が貫徹していて、これからも己のために底なしの幸福を求めて満たされない日々を繰り返すのだろう。その愚かさに気付くことなく、風化していく捜索チラシと枝にはためくテープが息子の存在証明として残り、記憶とともに忘れ去られていく、その非情さがただただ虚しい。
[DVD(字幕)] 6点(2019-01-01 01:15:58)
2.  こねこ 《ネタバレ》 
家族向けの単純で結末も分かり切った物語だが、80分弱で描かれる猫たちの自然な"演技"に、日本でもハリウッドでもこの素朴さと情緒さは真似できない。ソ連崩壊直後の社会情勢と、金の臭いがしない卒業制作ということも功を奏したのだろう。明日も分からない者の悲哀と逞しい猫たちの活躍が違和感なく溶け合わせていた。チグラーシャの物語かフェージンの物語かどっちつかずの感はあれど、完成に2年かけたこともあり、猫に無理矢理なことをさせていない分、猫映画の最高峰というのもよく分かる気がする。危なっかしいシーンがあり、安全に配慮しているとはいえ、メイキングを見てみたい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-02-28 23:45:07)
3.  父、帰る 《ネタバレ》 
ロシア正教では父は神と同等の絶対の存在であるという。何故、十数年ぶりに父が帰ってきたか、そもそも彼は"父"なのか、最後まで明かされない。まるで神聖なベール覆われているようだ。長男は畏れながらも父と信じて慕い、次男も畏れながらも父と信じず反発する。その微妙に移ろいゆく心理描写は空疎で、雄大で、美しい風景と重なる。男と共に湖に沈むパンドラの箱に答えはあるかもしれないが、兄弟も観客もその聖域に触れることすら許されない(一種のマクガフィンと思われる)。水平線の見えない湖を眺める兄弟はその旅を通じて、かけがえのない何かを掴んだはずだ。タルコフスキーを思わせる映像美と繊細で濃厚な心理ドラマの融合。秀作。
[DVD(字幕)] 8点(2017-01-31 23:47:07)
4.  太陽(2005)
幻想的で寒々しい映像美が邦画にはない違和感を醸しており、昭和天皇の浮世離れっぷりを際立たせていた。しかし、デリケートな題材にずかずか踏み込んでいる割には、欧州の監督らしい、従来の昭和天皇像から抜け出せていなかったと思う。意図的に抒情性を排したせいもあるのか、単調で途中でウトウトしたのは言うまでもない。これでは"映画"ではなく、"演劇"である。自分には合わなかった。
[DVD(字幕)] 3点(2015-09-11 18:50:08)
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