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コメント数 1963
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841.  昭和残侠伝 人斬り唐獅子 《ネタバレ》 
おっと、これまたぐる次郎兄貴!(またしてもすいません!)もうなんて言ったら良いのかなあ?ぐる次郎の兄貴に言いたいこと、ほとんど書かれていて、わっしのような新まいが、大きな事、言えないけれど、これだけは言えます。この作品も監督こそ違うけれど、マキノ雅弘監督とは一味も二味も違った雰囲気(勿論、良い意味で)の面白さを感じることが出来ました。ただこの作品、残念なことに藤純子が出ていません。やはりこのシリーズには藤純子の存在はとても大きく思えてならないのが、マイナスです。それでも作品そのものはけして、つまらなくはないし、最後の方なんて池部良演じる風間重吉が、自分の親分に人としての間違い、正義とでも言うのかなあ?自分の意見、意思を貫き通し、看板降ろさせてもらいます。て自ら破門となり、高倉健演じる花田秀次郎に、兄貴!俺はもう、東雲組の者じゃねえ!なんてそれに対し、兄弟!て応える高倉健(花田秀次郎)、戦いの末に死ぬときゃ、一緒じゃねえのか!と言いながら雪の降る中、お互い肩を寄せ合い去っていく。思わず、シェーン!いや、健~!カーンバック!ていやあ、最後は本当にぐっとくるものがあります。
[DVD(邦画)] 7点(2006-04-18 21:04:21)
842.  座頭市喧嘩旅 《ネタバレ》 
勝新「座頭市」もどこまで観たっけなあ?と思いつつ、久しぶりに借りてきて観たのが今回のシリーズ第5作目となるわけですが、悪くはないけど、あと、一押し足りない気がした。相変わらずの勝新座頭市のアウトローぽさ、不気味な笑いを浮かべてみたりする所などはオーラが出ていて良いし、殺陣のシーンも迫力十分だけど、内容的にちょっと感心出来ないものが残る。ところで、座頭市に肩を揉まれて一両払うぐらいなら私は斬られた方が良いなんて、馬鹿な事を思う奴、果たして何人おるだろう?どうせ一両払って、肩を揉んでもらうのならお美津役の藤村志保か、いや、お久役の藤原礼子の方が良いなあ!
[DVD(邦画)] 6点(2006-04-17 20:52:56)
843.  昭和残侠伝 血染の唐獅子 《ネタバレ》 
ぐるぐるの兄貴に既に言いたいことを全部、書かれているので、私がこれ以上、述べることはほとんどないけれどって、まるで、ぐるぐるさんが花田秀次郎の頭みたいで、私が風間重吉みたいだ!おっと、ぐるぐる兄さんて勝手に呼ばせてもらいます。すいません!この映画、とにかく粋て言葉がぴたりとはまるそんな映画です。この映画の中の高倉健演じる花田秀次郎の頭と池部良が演じる風間重吉の二人が本当にかっこ良い。波紋にされた池部良が高倉健に対し、味方となりました。みたいなことを言うんたげど、男同士の義理と人情みたいなものが熱く語られているわけでして、とにかくこの熱い熱い人間ドラマの中にあって、藤純子の存在感とでも言うのか?女としての哀しさみたいなものに心を打たれる終りに何とも言いがたい余韻が残るそんな作品です。マキノ雅弘監督ならではの男と女の描き方とワッショイ!ワッショイ!そ~れ!て感じの本当に粋っていう言葉がぴったしのとにかくこれまた面白い作品でした。
[DVD(邦画)] 8点(2006-04-15 17:47:14)(良:1票)
844.  男はつらいよ 寅次郎心の旅路
竹下景子二度目のマドンナとなる本作は寅さん史上初の海外ロケというのが見所であり、観光旅行気分を味わうという意味ではそんなに退屈はしないけど、だからといって特別面白い作品でもない。それなりに楽しめたという記憶があるので一応6点にしてみるものの、竹下景子も前回「口笛を吹く寅次郎」の時のような可愛さも感じられないし、一度見れば良いかなってぐらいの作品です。
[映画館(邦画)] 6点(2006-04-13 23:12:31)
845.  男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
これ、今、思い出した。我が地元、長野県は小諸が務台なんだよね。寅さん記念館にも二度ほど行ったっけ!そんなことよりもそうねえ、もう、この辺りの作品はどれも同じような感想しか書けない。寅さんが年々、パワーダウンしてきているのが見ていても解るのである。可も無く不可もなくってところだが、まあ、地元の美しい風景を山田洋次監督は美しいその町並みをそのままに美しく撮ってくれているという意味で特別1点プラスしての6点てことで、甘い気はするが、これを見て、だからと言って本家本元の「サラダ記念日」を読もうという気持ちにはなれない。
[映画館(邦画)] 6点(2006-04-13 23:05:22)
846.  自由学校(渋谷実監督作品)
なんとまあ、皮肉の利いた作品だこと。というのがまずは観ての感想でして、この時代って、確か日本では敗戦直後ですよね?戦争によって失われつつある人々の自由というものを強烈なまでの風刺を込めて、描かれているのが凄い。作品全体としては傑作とも思えないし、同じ監督なら「本日休診」の方が私は好きだけど、これはこれでなかなか面白かった。高峰三枝子の嫌な妻ぷりと佐分利信の駄目っぷり、何だか小津監督の「お茶漬けの味」の中の佐分利信でも見ているような気がした。こういう役を演じさせると佐分利信は本当に上手いし、また、そういう役がよく似合う。他にもどの俳優にしても良い味、出してました。笠智衆の切れる姿と東野英治郎のとぼけた味わい、それにほんの少ししか出番のない杉村春子の相変わらずの上手さも強烈な印象を残す。佐田啓二と淡島千景の若いカップルも忘れてはならない。特に淡島千景が素晴らしい。この頃の淡島千景って妙に色っぽいのが気になって仕方ない。この作品を観て淡島千景にドキッとしない男がいたらそいつは男じゃないと言いたくなるぐらいの色気がある。とりあえずは初めてということで7点にしたけど、もう一度観たらもしかしたら8点になるかもしれない不思議な感じの残る作品です。現時点では限りなく8点に近い7点ということで、この作品に対するレビューを終わります。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-04-11 21:41:34)
847.  昭和残侠伝 死んで貰います
この作品、観るまでは任侠映画って、正直言って何だか怖くて観る気がしなかった。ところがこの映画の監督の作品、他の映画を何本か観ているうちに観たいと思えるように感じ、初めて任侠映画を観ることにした。私にとっての任侠映画初体験、この映画を観たことでそれまで自分の中にあった任侠映画に対するイメージが完全に変わった作品として忘れられない映画になった。忘れられないと言えば高倉健こと、我らが健さんは勿論のこと、もう一人そんな健さんの下、時には厳しく、そして、常に健さん演じる花田秀次郎のことを思い見方である風間重吉こと、池部良の事も忘れることなど出来ないぐらいとにかくかっこ良い。男が男に惚れるというのは正にこの映画の健さんと池部良のコンビのことを言うのであろう!映画の中で高倉健演じる花田秀次郎が歌う義理と人情を秤(はかり)にかけりゃ♪義理が重たい男の世界♪の曲、観終わった後に必ずといって良いほど、そして、何度も何度も歌いたくなります。この映画を劇場で観て、興奮した人、感動した人の気持ちがよく解ります。一言で言うなら、正しく「熱い映画」!熱くなりたい人、お薦めです。最後に本日またしても日本映画にとって忘れられない俳優が一人亡くなったというニュースを聞いて、とても残念です。最近、このような悲しいニュースばかり聞く度に本当に残念であるという気持ちにしかならない。池部良さん、あなたは風間重吉も「青い山脈」での好青年も忘れられません。ご冥福お祈り致します。そして、この映画をはじめとするこの人気シリーズで共演してきた高倉健さん、池部良さんの分も長生きして下さい。追記:2010年10月11日
[DVD(邦画)] 9点(2006-04-10 22:21:05)(良:1票)
848.  男はつらいよ 寅次郎物語
シリーズ第39作目となるこの作品のマドンナ、秋吉久美子と寅さんとの相性、果たしてどうなのかなあ?と観るまではかなり不安もあったけど、実際、観てみると思っていたより悪くはなかった記憶があります。作品全体としてはそんなに面白いとは思えなかったけど、悪くもなく、そりなりに楽しむことも出来た作品としての点数です。
[映画館(邦画)] 6点(2006-04-09 22:00:18)
849.  おしどり駕篭
う~ん?けしてつまらなくはないし、それなりに楽しめたけど、個人的な意見として、中村錦之助には美空ひばりよりも、丘さとみの方が合ってる。中村錦之助と1番似合うのは誰が何と言おうと丘さとみだと思う。中村錦之助は勿論、かっこ良くて、歌を歌いながら斬るところや、涙を浮かべるところなんて、本当に決まってるし、あの良さは中村錦之助にしか出せない良さだと思うし、またその他の俳優にしても中村賀津雄もさすがは本当の兄弟だけあって、息が合ってるし、中原ひとみも好演!私もぐるぐるさんと一緒で中原ひとみのが美空ひばりより良い。美空ひばりも好演してることは間違いないけど、やっぱり丘さとみが1番だなあ!丘さとみがあの役ならもっと良かったと思えてならない。全体的にノリは良いし、最後もマキノ雅弘監督らしくて良いし、それにしてもマキノ雅弘監督って、お面好きですよね。中村錦之助と美空ひばりがお面して踊るシーンなど何だか「弥太朗笠」を思い出しました。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-04-09 18:20:43)
850.  次郎長三国志 第六部 旅がらす次郎長一家 《ネタバレ》 
前にぐるぐるさんよりも一足お先に書かせてもらいましたけど、改めて最初から一気に見ていくと、この作品ほど感情豊になる。なれる作品はないということに気が付くわげでして、何しろ前はこの作品しか見てない為に話の展開がいまひとつ解ってなかったのと、感情移入できないものとがあったけど、再び見ると(実はこのシリーズ、ここだけです。見るのが二度目となるのは)それまでの次郎長一家の物語とでも言うのかなあ?色々な物が見えてきて、どうしようもなく泣けて困った。お蝶さんが亡くなる寸前で1人、1人に声をかけていく時の見せる涙、横顔、本当に素敵です。次郎長一家に欠かせないお蝶さんが、送れてやってきたお仲さんの顔が見えないというシーンは泣けて、泣けてどうしようもなく、またこの話の中で出てくるお園さんという女性が何とまあ、素敵なこと!1人、お墓の前でお蝶さんのことを助けて下さいとお参りするところなど、改めて見てやはりこの作品、私はマキノ作品としては珍しい湿っぽい内容でも外せない。よって最初の時の点数より1点アップしたいと思います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2006-04-09 12:48:49)
851.  殿さま弥次喜多 《ネタバレ》 
中村錦之助と中村賀津雄の兄弟コンビによるシリーズはこれが観たのは二本目だけど、個人的には前作の方が良かったなあ!監督が沢島忠監督だけあって、はつらつとして良いのだが、どうも何か物足りない。同じ監督ならば「一心太助」シリーズの方が面白いし、私は好きです。そんな中、丘さとみの石焼芋~~~!て言いながら焼き芋、売って歩くシーンでの可愛さは相変わらずで、本当に丘さみとは可愛い。すいません。どうも久しぶりの丘さとみなので、わたくし、ちょいとばかり変になってしまってます。あっ!美空ひばりのことを言うの忘れるところでした。美空ひばりは悪くはないんだが、可もなくってところで、それよりも美空ひばりの父親演じたマヌケな大河内伝次郎が良かった。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-04-08 18:40:22)
852.  霧の旗(1965) 《ネタバレ》 
イニシャルKさん、すいません。お先に書かせてもらいます。山田洋次監督による何とも残酷であり、人間の持っている恐ろしさ、やるせなさとでも言うべきか?裏切り、裏切られた者の悲しさ、やるせない気持ちというものをモノクロの画面から漂う無情感のある映像美で見せ、無実の兄をお金の為に救わなかった弁護士に対する一人の女性の恨みというものを見事に描いている。脚本が何とあの橋本忍だけあって、見事なまでに計算された仕上がりになっていて感心させられました。倍賞千恵子のこんな恐ろしい演技、冷たい態度を初めて見ました。
[DVD(邦画)] 8点(2006-04-08 18:27:19)
853.  お茶漬の味
お茶漬の味とはこれまた小津監督作品らしくて面白い。この作品、何と言っても鈍感という仇名で木暮実千代演じる妻に言われる哀れな亭主を演じている佐分利信の絶妙なまでの演技が良い味、出していて面白く、また女優陣にしても憎たらしいけれど、どこか可愛い木暮実千代をはじめとする淡島千景と津島恵子の色気と可愛さ、小津監督はここでもまたなんてことのない日常の中にある生活感というものを味わい深く描いていて、私は小津監督の映画を観るとその度に、あぁ~なんだか日本人で良かったとそう思わずにはいられないのである。作品全体に漂う無常感とでも言うのかなあ?そこにある空気、何もかもが日本的で後からじわりじわりとくるものがこの作品の中でもあって、そこが小津監督の作品の良いところだと思います。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-08 18:16:04)
854.  故郷(1972)
うん!確かに「家族」とよく似ている。しかし、似てるからと言って、この作品を二番煎じだ!新鮮味が無いとは言えないし、むしろ、そういう見方では山田洋次監督の作品を観ること、楽しむことは出来まい。山田洋次監督らしく、落ち着いた感じで日本の風景、日本人の家族というもの、人が生きていく上で大切なもの、働くこと。食べること。この映画から感じるものは人、それぞれだと思うけど、だだ一つだけ言えることは、山田洋次監督の描く人間ドラマの中には日本人ならではの生活感というものが実に味わい深く描かれているという事!笠智衆さんと渥美清さん、そして、倍賞千恵子をはじめとする山田洋次作品の常連さん達が画面の中にいる。それだけで嬉しくなる。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-07 23:19:55)(良:2票)
855.  河内山宗俊 《ネタバレ》 
遂に観た。やっとやっと、この凄い映画、親戚がビデオで持ってるというので借りてきて、観た。やはり予想通りの素晴らしい傑作でした。天才山中貞雄監督の見事な手腕によって、どの役者にしても本当に輝いている。素晴らしい演技をしています。中でも若干15歳という若さでこれだけの輝きを放つ原節子が長屋で一人、弟の帰りを待っている時の燐とした美しさ、身売りする場面で見せる表情、何もかもが本当に美しく、とても15歳とは思えないほどの輝きを放っている。とにかくこれだけ役者を光らせた上でこんなにもテンポ良く、観る者を惹きつけて離さないその見事なまでの演出、脚本、構成の巧みさ、間違いなく傑作!これって確かDVD化されているんだよね?間違いなく買いです。
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-02 22:46:44)(良:1票)
856.  関の彌太ッぺ(1963) 《ネタバレ》 
参った!参った!わたくし、この手の作品には本当に弱いです!これも原作は同じ中村錦之助主演の「瞼の母」の長谷川伸で、監督こそ違うものの、もう始まって10分もしない辺りから涙が出てきて、泣けて、泣けて困った。父親を殺されたのも知らずに父の帰りを待つ娘、お小夜の後姿だけで泣けてくる。そして、そんなお小夜の事を預かって欲しいとばかりに頼みに上がる中村錦之助の何とも言えない表情、本当にこういう役と演技をやらせると中村錦之助は上手いし、中村錦之助を観ているだけでも感情移入せずにはいられなかった。勿論、単なるお涙頂戴ものでない、きちんとした決闘場面も用意し、これまた素晴らしい作品でもある訳で、この際、リメイクだろうがそんなことはどうでも良い。とにかくこれは中村錦之助をはじめとする役者達の素晴らしい演技とそれを見事に引き出した山下耕作監督の手腕にも拍手!最後にもう一つだけ言わせて欲しい!お願いだから東映さんよう!中村錦之助主演の時代劇、全部とは言わないまでも少なくともこの作品と「瞼の母」、そして、マキノ雅弘監督の次郎長ものに「弥太郎傘」に「一心太助」シリーズぐらいはDVD化してくれーーーー!
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-02 13:01:23)
857.  なつかしい風来坊
なるほどね。こいつは楽しいや!いやあ、本当に楽しい!何が楽しいかって、そりゃあ、何と言っても主演のハナ肇が可笑しくて、可笑しくて、山田洋次監督の粋な演出とでも言うべきか、同じ山田洋次監督の「遥かなる山の呼び声」が好きな方なら間違いなく楽しめる筈です。こういう人情ものを撮らせると山田洋次監督は本当に上手い!
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-02 12:43:18)
858.  カルメン純情す
「カルメン故郷に帰る」に次ぐ高峰秀子主演による木下恵介監督の人情喜劇です。この作品、前作に比べるとややしんみりしずきているものの、どの登場人物にしても、なかなか面白くて、前作ほどの面白さはないけれど、なかなか楽しめました。戦争という背景を裏手に取った感じの内容で、それにしてもあのへんてこなババアにはやられた。ところで、これ、一人のコメントもないとは、ちょっと意外でした。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-03-29 21:42:53)
859.  早春(1956) 《ネタバレ》 
小津監督、またしても味わい深くて、それでいて、どこか懐かしいような風景を描く。私は益々、小津さんの映画にはまる一方です。この作品にしても一度、観ただけで絶対に忘れらないようなショットを幾つも見せてくれている。例えば、みんなで「蛍の光」を歌う場面!その後の橋、川、ボート、池部良と笠智衆、この二人が座っている所なんて良い場面だと思う。また最後の方で転勤先の田舎の風景に映し出される田舎ならではの街並、仕事を終えて、ただいま~と帰ってくるとそこには奥さん(淡島千景)の服にカバンなど荷物がある。そして、極めつけは「こんにちは!」と入る淡島千景の声、部屋から外を眺めると、走り去る機関車!そこで一言、これまた何とも味わい台詞を吐く池部良!なんて粋な演出とでも言うのか?台詞を言わせる。こんなちょっとしたことでも小津監督という監督は今の監督にはない良さというものが見ることが出来て嬉しい!まだ観ていない小津監督の作品が何本もある筈だ!残りの作品も全て観たいと思う。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-03-28 21:15:18)
860.  男はつらいよ 知床慕情 《ネタバレ》 
私にとって、これが初めて映画館で観た男はつらいよです。そんなシリーズ38作目にあたるこの作品は傑作間違いなしの作品だと思っています。この作品、まずはそれまで寅さんシリーズと言えばオープニングであった夢のシーンが何とないこと。夢のシーンがない寅さんに違和感を覚える人もいるはずですが、例え、夢のシーンがなくても作品の出来が良ければそれで良いのであって、本当の意味で寅さんが元気な姿を見ることが出来るのはこれが最後の作品であると思えるぐらい寅さんが元気です。マドンナ役は二度目となる竹下恵子と三船敏郎をゲストに迎えての親子のやりとり、何もかもが見ていて感動的でした。三船敏郎の黒澤映画とは一味も二味も違ったかっこ良さを思い切り堪能出来た作品として、いつまでも心に残る。そして何度も観たい作品のひとつでもあります。
[映画館(邦画)] 9点(2006-03-10 21:25:54)
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