101. 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花<特別篇>
浅丘ルリ子第3弾、と思ってレンタルしてみたら、ディスクに「特別編」と書かれていて、なんだろうって思ったが、「オリジナル」の前後に吉岡秀隆演じる満男の、寅さんへのモノローグが入っているだけの作品で、「特別編」を観るよりは、普通バージョンを鑑賞したほうがいいと思います。映画自体は、いい作品ですよ。 でも、どうして本作が山田監督にとって最高傑作なのでしょうか? 私も他のレビュアーと同じく全く理解できません。 「男はつらいよ」を知らない人が、本作を鑑賞したら、寅さんのキャラクター像は伝わらないだろうと思います。 確かに笑えるシーンもあります。でも全編センチメンタルになりすぎていて、本作が夏休みに上映されたのか、正月に上映されたのか、私は知りませんが、決して観客が満足して劇場を後にしたとは思えません。 それと渥美さんと浅丘さんは相変わらずですが、他の寅屋の家族たちの演技が、段取り芝居になりすぎて、不自然さを感じます。 注意しておきますが、決して「寅さん」入門編ではありません!初めに本作を鑑賞してしまうと、浅丘ルリ子が出演した前2作の価値が半減してしまいます。 [DVD(邦画)] 5点(2009-07-08 01:15:56) |
102. 歩いても 歩いても
ディスクのタイトルの下に、原作、脚本、編集、監督という肩書で名前が出ていたので、よほどの自信作なんだろうなと思って鑑賞しました。 確かに面白い。女性監督には出来ない計算された伏線がいっぱい詰まっている。 最近の映画は、のんびりしたストーリーでも、2時間を平気で超すものが多くて嫌気が刺していたが、約110分、なんとか最後まで鑑賞出来た。 複線もしっかり、セリフもちゃんと含みを持たせて、なかなかとは思ったが……。 正直言わせてもらうと、山田太一、倉本総、向田邦子のドラマを見つくした私には「もう、こういう映画はいいかな……」という感想しか残らなかった。 ホームドラマを見たことがない人にとっては新鮮さを与えるかもしれないが、同じような映画は過去に山ほど作られていることを訴えたい気持ちになる。 [DVD(邦画)] 5点(2009-07-08 00:33:09)(良:2票) |
103. 白痴(1951)
う~ん……何となく期待し過ぎたのか、鑑賞後の印象は、可もなく不可もなくといったところです。 森雅之演じる青年は「白痴」というわりには、立派な事を沢山言っているし、「白痴」という病気(?)がこの程度のものなら、私の周りには「白痴」以下の人間が沢山います…というと、そ~か! ラストの久我美子のセリフはそれが言いたかったのか。 レビューなんか書いている時点で、私自身も反省しなきゃいけない。 しかし、全編、今の価値観というか、常識が違い過ぎるせいか、感情移入しづらいです。 本作は、50年代に作られたソビエト映画の匂いがプンプンします。原作(本)以上に影響を受けているように感じました。 原節子さんと三船敏郎さんは、役にはハマってますが、観る者の期待を裏切っています。観客は、こういう二人を観たいとは思わないはずです。 長い映画なので、時間に余裕がある人はどうぞ。 [DVD(邦画)] 5点(2009-06-17 23:42:14) |
104. サマータイムマシン・ブルース
《ネタバレ》 「バック・トゥ・ザ・ヒューチャー」を観た後に、皆で話題にするような内容を、そのまんま映画にしたような作品です。 メチャクチャくだらない目的が、逆に面白いけど、学生の馬鹿キャラが被り過ぎて各々の個性が感じられない。それにクドイ。会話のやりとりは全く笑えなかった。 女学生も二人は必要ないだろう? 一人で十分。 100分くらいで終わってくれたのが、これ以上点数を下げなかった理由です。 [DVD(邦画)] 5点(2009-04-30 21:24:41)(良:1票) |
105. 蛇にピアス
《ネタバレ》 数年前に原作読んだときはそれほど面白くなかったけど、公開時の評判のよさにつられて鑑賞。 冒頭、主役のルイとアマのダイコン演技に、かなりコケた。そんなダイコン役者でもセックスと喧嘩だけはリアルに出来るから不思議である。 それに映画でセックスすると決まって「体当たり演技」とか言われるけど、それならAV女優は毎回「体当たり演技」だろうってツッコミ入れたくなる。 演技が下手でもセリフとテンポのよさに前半は惹きつけられたが、アマがいなくなった途端、ルイが哲学者みたいな理屈をペラペラ喋り出し、ラスト30分はもうグダグダ……。 鏡の前で舌ベロに糸入れたところでエンディングロールのほうがスッキリしただろうに……。 蜷川監督の映画、結構好きなんだけど、本作は私の嫌いな「演劇カラー」が露呈してしまったのが残念。 それと友情出演はいい加減やめてほしい。映画の価値が下がる! [DVD(邦画)] 5点(2009-04-15 12:46:37)(良:1票) |
106. 必殺仕掛人 春雪仕掛針
前作と立て続けに見たせいか、すごく退屈だった。 見終わってすぐレビューを書いているけど、岩下志麻以外、全ての記憶が完全に消え去っている。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2021-02-13 01:41:08) |
107. クイール
お年寄りが孫と一緒に見るような映画です。 出演者の中で、犬が一番いい演技をしていました。 「オレ、何やらされてるんだろう……」とか思っていたんでしょうかね。笑 脚本はシナリオの学校を卒業したばかりの人が書いたような、チープなレベルです。 これを見る数ヶ月前に、リチャード・ギアのハチ公の映画を見ていて、その時、犬好きの私は号泣してしまったのですが、本作ではそうはなりませんでした。 きっとハチ公の映画より先に見ていたら、点数は違っていたかもしれません。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2020-08-12 14:42:04) |
108. ザ・リング
小説⇒7点。邦画⇒6点。本作⇒4点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-09-21 07:46:15) |
109. 劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~
テレビ版と一緒で相変わらずアルミンのオタク的な語りにはムカついてくる。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-24 17:53:19) |
110. あしたのジョー(2010)
これを見て、若い人は漫画もアニメも征服したなんて勘違いしないで欲しい。 やはり実写化に無理がある。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-02-05 21:02:58) |
111. 0.5ミリ
他の人と同じ。 長い! とにかく長すぎる! 始まりは面白く作ってあるけど、テンポもかわらず、主人公はただ似たようなおじいちゃんと遭遇するだけ。 疲れたから、途中で休んでしまった。 で、この映画、最後は何を言いたかったの? 主人公は何を得たの? 全くわからない。 映画製作者に言いたい。 社会人は忙しい合間を縫って映画を見ているのだ。 映画を見終わって何も得ることが出来ない作品に、私は価値を持たない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-09-07 21:34:44) |
112. 男はつらいよ 寅次郎と殿様
私は嵐寛寿郎という役者を知らない。だからこの人がどれだけ凄い人かなんて判断はできない。正直ダイコン演技にしか見えないし、これっぽっちも笑えなかった。今までの作品のネタの焼き直しが多く、マドンナと寅さんの関係も最初から最後まで不完全燃焼。そろそろ寅さんも恋愛するには無理な年齢に来たようだ。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-31 22:27:28) |
113. 武士の献立
頭使わないで見れる作品かと思ったら、1時間くらいたって、凄く下手くそなナレーションが入り、なんだかよくわかない話になってしまった。 侍を中心に置けばいいのに、無理して女房役の上戸彩を主役にしたから、話がつまんなくなったんだと思う。 映画のハイライトは全然上戸彩出てこないし……。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-05-16 13:29:53) |
114. パレード
冒頭で2度も通り魔事件のニュースが流れたから、この中に犯人がいるのは容易にわかる。でも、特別な伏線もなく、意味のないサブストーリーが多いので、見ていて正直ダルい。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-12-26 04:12:35) |
115. あ・うん
子供の頃、NHKで放送されたドラマと全然違う。正直今見るとドラマ自体、時代的に価値観が変わっていることを実感した。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-11-29 03:19:22) |
116. 機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者
たまたま友人と「Ζガンダム」の話しが出て、ゴールデンウィークにレンタルショップで一枚50円だったので、テレビ版と映画版3部作をイッキ観賞しました。 正直、中学生の時、「Ζガンダム」は途中でギブアップしたのですが、今改めて観賞して「そりゃそうだ」と思いました。毎回ロボットがドンパチやって、敵が「覚えてろよ!」って退却…。その繰り返しだもん。富野氏が「40過ぎてアニメなんか見るな!」って言う意味、わからなくもないです。 で、本作はというと、テレビと何ら変わることなく、ロボットがドンパチやるだけの内容のないストーリーで、90分で終わってよかったという感想でした。 [DVD(邦画)] 4点(2014-05-06 02:10:03) |
117. サイレントヒル
ストーリーは、あってないようなもの。 私はTVゲームはやりませんが、なんだか人がやってるゲームの横で、ポカンと口を開けて見ているような気分でした。 今の時代、CGで怖さなんて出せるんでしょうか? ほぼ全てCGだけで2時間を超すのは、違う意味で拷問を受けているようでありました。 クリエイターは「怖い」っていう感情を、もっと勉強すべきです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-06 02:03:06)(良:1票) |
118. テルマエ・ロマエ
予告編が面白かったけど本編はそれを超えることができなかった。 笑いのつぼ、一切はまらず、ラストまで観るのが拷問だった。 [地上波(邦画)] 4点(2013-03-06 01:25:55) |
119. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 上映当時、誰かがホモの映画だと言ったものだから、その先入観に捉われて、それしか残らない。 中盤、たけしが「ファーザークリスマス」と笑うところへテーマ曲が流れるシーンと、やはり、たけしがローレンスに向かって言う最後の一言だけが印象に残った。でも、それしか残らない。 何が言いたかったのか全然メッセージが伝わってこないのが残念。 当時、カンヌでは賞をもらえなかったのに、日本の若者の観客動員を運んだのは、大スター、デビッド・ボウイ、YMОの坂本龍一、ビートたけしだったからに他ならない。 これが、ロバート・レッドフォード、高倉健、緒方拳で、テーマ曲も違っていたら、間違いなくヒットしなかったと思う。 私は脚本を重視して映画を観る人間ですが、この映画の脚本から得るものは全くなかった。 [地上波(邦画)] 4点(2013-02-01 06:09:28)(良:1票) |
120. フィッシュストーリー
「アヒルと鴨のコインロッカー」が面白かったので期待したのだけど、構成がここまでくると、内田ひろし作品も含めて「また、このパターンか…」という印象を受ける。 時代背景が違う群像劇が続くが、それが一つにまとまるラストは観客に想像力を全く与えない。全てを説明だけで片づけてしまうので「ああ、そうだったの」で終わってしまう。 映画というのは描写があって「ああ、そういうことだったのか」と頷かせることに感動があると思う。 本作は個人(原作者?)が勝手に想像しただけのもの。一本くらいなら許せるけど、こんな作品が氾濫したら、また邦画は氷河期に突入すると思う。 パンクレコードの製作に、「人生に無駄はない」というメッセージだけは伝わってきた。 タイトルのセンス、セリフのやりとりも面白かったけど無駄なシーンも多すぎ。 数年後には記憶から抹消されていると思う。 [DVD(邦画)] 4点(2009-12-07 18:16:18) |