Menu
 > レビュワー
 > ドラえもん さんの口コミ一覧
ドラえもんさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 903
性別
自己紹介

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : 香港 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  長江哀歌 《ネタバレ》 
別れた妻と子を捜しに、中国は山西省から三峡ダムへやってきた男と、時を同じくして、音信不通の出稼ぎ夫を追ってきた女。その二人に纏わるドラマを軸に、巨大事業の進む長江の“今”をセミ・ドキュメンタリーで描いた作品。雄大な自然をバックに、人々の感動的な出会いと別れといった、豊かな娯楽性を秘めた内容ではあるが、独特の作風で知られるジャ・ジャンクー監督の手になると、かなり趣が異なった作品の仕上がりを見せているのが特徴だと言える。タイトル(日本の)から受ける風光明媚な叙情的イメージも、メロドラマになりそうな男女の再会のシーンすらも、その描写たるや、まったくと言っていいほど素っ気ないのは、描こうとしている対象が、この地に暮らす普通の人々の生活そのものであるからに他ならない。つまりドマラチックな味付けをする事からくる、嘘っぽさを極力廃したいという、彼の基本的なポリシーによるものだろう。(ただ、建物が突如ロケットになったりするような、意味不明な“遊び”もありますが・・・)従って、読後感と言う意味では、まったくと言っていいほど盛り上がりに欠け、一般の観客には不向きだという烙印を捺されかねない作品だとも言える。しかしながら、ここに描かれる、昔ながらの人海戦術で建物を解体する、労働する男たちの逞しく生きる姿こそが、近代国家としての今日の中国を下支えしてきた人々の生身の姿であることは疑いようの無い事実であり、そういった中国人の活力と生活感というものが、画面を通してビビッドに伝わってくる。それだけで十分なのではないだろうか。国策に翻弄され、周囲がどんな状況に変わろうとも、生きていく為には、なり振り構わぬ姿勢と結束力をみせる彼等だが、それぞれ一人一人には、やはり事情もあり苦悩がある事を、さり気無く諭す幕切れが、ことの他、印象的だ。
[映画館(字幕)] 8点(2008-05-06 17:28:56)(良:1票)
2.  単騎、千里を走る。
余命幾許も無い息子の意思を引き継ぎ、その願いを叶えるべく、単身異国に地を踏む父親の姿を通して、子に対する親の深い情愛と絆を描いた、いかにも張藝謀らしい心温まる感動のヒューマンドラマである。中国の伝統舞台のひとつ「単騎、千里を走る。」をそのまま題材にした本作は、そのほとんどが現地でスカウトされた出演者たちによるドキュメンタリーな肌触りと、純朴で嘘が無いと感じさせる張監督独自の語り口による演出法によって、まさしく「良心作」と呼ぶに相応しい映画だと言え、決して悪くは言ってはいけない類の作品である。とは言うものの、いかにも作為的で不満に感じたシーンがないではない。高倉健と子供との別れのシーンなどがそれで、素朴な疑問として、たった一昼夜共にしただけで、果たして子供と心を通わせられるのかという部分に対しては、余り説得力が感じられない。子供の純真さを過剰に強調することで、返って話が嘘っぽくなってしまい、如何にも“ここで感動させてやろう”とする製作者側の意図を感じてしまうのだ。張藝謀の“押し付けがましさ”という悪い面がモロに出たようだ。全体的にソツなく纏まりが良い反面、ただただ真面目主義を画に書いたようで、面白味に欠けるのと、とても今どきの映画と思えない古臭さを感じてしまうのは、不遜というものだろうか。高倉健の初の中国主演映画として早くから話題となっていた割には、興行的にも話題性に於いても、大きくなってこなかったのも、宜なる哉。
[映画館(字幕)] 6点(2007-02-18 18:15:37)
3.  ココシリ
本作は不毛の山岳地帯ココシリを舞台に、チベットカモシカの密猟を巡っての、男たちの熱き闘いのドラマである。ボランティアと言うには余りにも割りの合わない仕事を承知の上で、義憤に駆られて立ち上がる者と、その貧しさ故に、密猟をする事でしか生きる術を見出せない者。彼らを共に秘境で生きる者として、どちらに肩入れする事もなく、カメラは終始冷静さを保持しながら追い綴っていく。厳しい大自然の中で片寄せあって生きている彼らは、人一倍情に厚く、仲間を大切にする民族である。それは密猟者にも注がれるのだが、結果的にその事がアダとなり、捕らえる者と捕らわれる者との立場が逆転してしまう。苦境に立たされても毅然とした態度で臨む孤高の男たちの潔さに対して、密猟者のどこまでも盗人猛々しい、したたかさに理不尽さを覚える。人間たちの対立のドラマと平行して、秘境の厳しさが描かれていくが、方向感覚を失われ、陸の孤島と化するココシリを一つの宇宙という観点から、様々な障害に遭遇する冒険譚として捉えることもできる。しかし男が突然流砂に巻き込まれ、もはや叫び声すら誰にも届かず、たった一人で大地に呑み込まれていく残酷なシーンは、どんなホラー作品よりもリアルで怖い。少しの気の緩みが死を招くように、大自然の前で人間は余りにも無力であり過ぎる。人間が足を踏み入れてはいけない自然界が存在するという事を、如実に物語っているシーンである。それだけに実際の撮影の困難さは想像に難くないが、望遠レンズを活用する事で生々しい迫力が生み出され、男たちの荒々しい息づかいが画面からほとばしってくる。ドキュメンタリー的手法が予想以上の効果を挙げたようだ。この様に「過酷」としか形容の仕様がないほどの厳寒の地で、映画はあくまでも追う者と追われる者とのまさに命懸けのストレートな追跡劇が話の中心に置かれ、頻繁に密猟が繰返されるまでの経緯や、それを長年に渡って野放し状態にしてきた国家の無策ぶりは、敢えて声高に批判しようとはしない。むしろその事は映画のクロージングでさり気なくテロップで流れるだけだが、それだけに、常に死と隣り合わせの男たちの生きざまが、より哀しく胸を打つ。
[映画館(字幕)] 8点(2006-11-11 00:30:24)(良:1票)
4.  香港国際警察/NEW POLICE STORY
長きに渡り多くのファンを魅了し続けてやまないジャッキーのアクションは、どんなに時代が移り変わろうとも、終始一貫変わることがない。子供騙しのようなCGには目もくれず、手作りという、あくまでも活劇映画本来の面白さを狙って生み出されたアイデアを、鍛え上げられた肉体が次々とものの見事に実践してしまう。そんな生身の体から発散される圧倒的な迫力に加え、観客に対する彼の旺盛なサービス精神に、我々は感動し拍手を惜しまないのである。それらの事がコミカルであろうとシリアスなものであろうと、ジャッキーの作品は筋金入りだと言われる所以でもある。しかし映画の中ではやはり時代が進むことにより、犯罪もより高度になり犯人像も複雑を極める。しかも対決するべき今回の相手は、警察の精鋭部隊がいとも簡単に血祭りに上げられてしまうほどの頭脳集団だ。ゲーム感覚で警察を手玉に取る、この序盤のシークエンスが映画的には最も面白く、凶悪犯が手強ければ手強いほど、映画としては面白いというお手本のようである。巧妙な罠にかかり警察官として挑発を受け、散々屈辱を味あわされたジャッキーが苦悩の挙句、酒浸りになってしまう哀れな姿は今まで見られなかったような役どころだが、後半、反撃に出る彼のアクションを際立たす重要なシチュエーションでもある。暗く重い前半から、ジャッキーの畳み掛けるようなアクション全開の後半は、一気に開放感溢れたものとなる。ジャッキーのアクションはアクションへの流れが自然であり、いわゆる見せ場の為のアクションではないと感じさせるところがこの人の凄いところだ。やがて一筋縄ではいかなかった筈の犯罪者グループの脆さが一気に噴出するのだが、中盤あたりまでがすこぶる快調だっただけに、彼らの失速ぶりが作劇としては惜しくもある。 また、ジャッキーの年齢を考えると、危険な目にあう婚約者といった設定にも、やはり無理がある。 それにしても、香港には超高層ビルの多いことを改めて感じさせられたことから、これからのジャッキーのアクションには、ますます好材料となるようだ。
[映画館(字幕)] 9点(2005-07-21 17:24:59)
5.  インファナル・アフェア
終始暗いトーンで貫かれていて、渋さが際立つ香港のフィルム・ノワールの秀作。いわゆるギャング組織への潜入捜査モノだが、一方の警察内部にも幹部として組織の一員が侵入しているという設定の珍しさが興味を引く。しかもその二人は警察学校からの顔見知りで・・・とくれば、いかにも映画的には格好の素材であり、男たちの世界が重厚で骨太なドラマとして展開されていく。こうった作品に付きものの“いつ正体がバレるか”といったヒヤヒヤ感は案外薄味で、むしろ主演の二人の孤独や哀しみあるいは心の葛藤といった、いかにも香港映画の好みそうな点がより強調されている作品だと言える。そしてひたすらストイックさに徹し、定番の女性との色恋沙汰も押さえ気味にした事も好結果に繋がったようだ。剛直型のアンディ・ラウに対し、トニー・レオンの線の細さが気になるが、共に持ち味を発揮していて好演。しかしやはり二人を両脇から支えるエリック・ツァンとアンソニー・ウォンの存在なくしては、これほどの支持を受けなかったのではないだろうか。
7点(2003-12-11 17:36:19)(良:1票)
6.  悲情城市
終戦の年から始まるこの物語は、林家の四人の息子の生き方を見つめることで、台湾の激動の歴史を振り返るというもの。日本と中国本土の二つの文化の間で翻弄され虐げられてきた台湾の人々の、やりきれない悲しみと怒りが描かれていくという、辛口のホームドラマのスタイルをも有した本作は、悲痛で重厚で堂々たる風格をもった大作ではあるが、我々をも含めて外国人には、その歴史及び社会的背景をある程度理解していないと、複雑に入組んだ人間関係もあって、一度観ただけでは頭に入りにくい部分が多いのも事実。それでも、ヤクザ社会からインテリ層までのあらゆる階層を、ごった煮にしたような猥雑感を魅力たっぷりに描出し、一方ではリリシズム溢れる優しくそして切ない恋愛ドラマとしても、侯孝賢の力量は十分発揮できた作品だったと思う。テーマ曲の素晴らしさもまた忘れられない。
10点(2003-12-04 18:23:58)(良:1票)
7.  ハリウッド★ホンコン
香港の下町で暮らすチュウ一家は、男やもめの父に二人の息子がいて、焼き豚屋を営んでいる。三人ともおデブという似た者親子で、この実に愛嬌のある風体がむしろ強烈な印象を残す。商売は繁盛しているようだが、男たちだけの何とも侘びしい生活は、かなりの閉塞感をも伴っている。彼らの住む下層階級の迷路のような雑然とした風情は、日本の昭和三十年代初期の頃に近いものがあり、懐かしく感じるところ。一方で高層の建物が林立する、いわゆる我々の良く知っている近代化された香港の姿があり、彼らは空を見上げるように憧れを抱いているのだが、ここにも近代化の波に押され、解体の危機に瀕してもいる。映画はそんな彼らの前にひとりの少女が現れた事から起きる、ひと騒動をコミカル描いていくが、下町の人情話としてはかなりブラックな部分もあり、一筋縄ではいかないといった趣向がある。やがて、素性も知らないまま風のように去っていく彼女だが、彼らにとってはまさに至福の日々だったに違いない。なんとも殺風景だが実に爽やかな印象の残る不思議な作品である。
8点(2003-10-20 00:30:38)
8.  HERO(2002)
次から次へと冒頭から刺客同士の戦いが展開されていくが、話が進むにつれて、次第にこれがJ・リー演ずる無名の作り話という事が分かってくる仕掛け。このミステリアスな様相を呈する作品世界は、実に魅惑的なのだが、しかしこういう描き方だと、何の予備知識もない状態で本作に接した観客にとっては、混乱する事甚だしいのではないだろうか。つまりストーリーと言える程のストーリーなど無いに等しく、無名の想念の中での戦いを視覚映像化した、極端に言えば、ただそれだけの映画ともとれる。そういう意味においては、実に評価の難しい作品だ。とは言え、このめくるめく鮮やかな様式美と計算され尽くした色彩効果、そして衣裳の艶やかさ等は、初の活劇とはいえ、いかにもチャン・イーモウの作品としての特徴が顕著に表れているし、決闘シーンでのCGを駆使したそれぞれのバリエーションには、やはり堪能させられる。無名の頭の中だけの世界だけに、現実には有り得ないファンタジックな映像もそれなりに納得できるが、ただ「マトリックス」といい、これだけ連打されるとワイヤー・アクションにも少々飽きるのも事実。
7点(2003-09-08 00:30:53)
9.  the EYE 【アイ】
この作品への自信を覗かせるような、点字と触覚を意識した白地のタイトルバックが、まず巧い。眼の見えなかった女性が、手術により、本来見えないものまで見えてしまうという恐怖を描いた本作、例のエレベーターのシーンやショッカーなど、その怖がらせ方に熟知した演出力には只ならぬものを感じる。まさに纏わりつくような恐怖といったところだろうか。ただ、後半の謎解きあたりからクライマックスにかけては、いかにも強引で作り話っぽくて残念だが、近年では出色のホラー映画だと言える。
8点(2003-07-21 15:43:43)(良:1票)
10.  少林サッカー
CGで映像表現できる利点を最大限に生かしきり、見事(?)なまでの劇画チックな作品に仕立てたチャウ・シンチーの、その些かの照れもない潔い姿勢と堂々たる志は、万人に拍手をもって迎えられたのも頷ける。それにしても近頃これほど笑わせてくれた作品は記憶にないが、日本の映画関係者はこれを観て笑ってばかりもいられないのでは・・・。
8点(2002-06-30 14:46:11)
11.  プラットホーム
1980年代の中国をある若者たちの青春を通して、その時代の空気というものを掬い取った作品。天安門事件に至るまでの激動の歴史的な出来事は敢えて声高には描かれず、極めて普通の日常をスケッチ風に、それはまるでバスの窓から風景を眺めているかの如く、決してドラマチックにはならず実に淡々とした描写で展開されていく。主な舞台となる小さな村に遠い過去から脈々と流れ続けている時間やそのたたずまい、あるいはどの国にでもいるような、恋愛や新しいミュージックや煙草などに興味を示す若者たちの初々しい描写など、興味は尽きない。ただ漠然と鑑賞していると漠然とした印象しか残らず、精神的にも肉体的にも充実したときにでも観ないと、まさしく“プラットホーム”に置き去りにされてしまう・・・そんな作品だ。
7点(2002-04-26 15:09:31)
12.  アクシデンタル・スパイ
十年ぐらい前なら正月映画として堂々と公開されていたであろうJ・チェンの新作だが、正月映画の繋ぎ的に公開されたのには、時代の流れとは言えあまりにも勿体無く、個人的には彼の作品のベスト3に入れてもいい程、その出来はすこぶる良い。細かな小道具を使っての小技を効かせたアクションと、大掛かりなアクションとが見事なバランスを醸し出し、その心地良さと興奮度のボルテージは上がりっぱなしだ。とりわけ米映画「スピード」をさらにスケールアップしたような、クライマックスの大チェイスのなりふり構わぬサービス精神には、香港映画の真骨頂とその潔さを感じる。
9点(2002-02-17 17:59:19)
13.  グリーン・デスティニー
明らかにワイヤーワークだという事をこれほど"あからさま”に実演して見せてくれた作品も他に類をみないのではないだろうか。吊り下げられ尚且つ移動しながらも的確に技を演じるその見事さ。まさに計算され尽くしたこれは紛れも無く芸術で、それはあたかもバレエを見ているかのように華麗でもある。この点を評価するかしないかで、この作品の見方は大きく違ってくる。ストーリーには何のヒネリも効かせていない故に、よりアクションが際立ったという好例。
8点(2001-07-07 23:50:03)
14.  花様年華
キワドいセリフもなければ、濃厚なベッドシーンもない。「不倫」という言葉すら一般的には浸透していなかった時代の、これはオトナの男と女の恋愛模様を、ウォン・カーウァイ監督の独特の映像センスで描ききった秀作。二人がいつから恋愛感情を持ち、どの程度の関係を結び、どうして別れたのか・・といった細やかな説明を省略している点で、ストーリーなどまったく重視されていないことは明白だ。あるのはマギー・チャンのチャイナ・ドレスの着こなし(とりわけ真赤なドレスで階段を駆ける姿を捉えたショットが素晴らしい!)と、彼女の匂い立つような成熟した大人の女の色香を見事に映像化した点だろう。
8点(2001-05-13 16:51:28)(良:1票)
15.  ブレードランナー
リドリー・スコット監督独特の作家性がもっとも色濃くにじみ出た作品。そういう意味では彼のベストかもしれない。ダグラス・トランブルの造形した未来都市のイメージは、目が眩むほどの視覚効果で我々を圧倒する。しかしはたしてこういう大仰なSFXが、この作品に本当に必要だったのだろうか?
9点(2000-09-21 23:36:29)
16.  風雲 ストームライダーズ
RPGの実写版で、お好きな人にはたまらない魅力をもっている作品です。見所はワイヤーワークとCGという新旧のSFXの見事な合体にあります。要はファンタジーの世界の話なんで“なんでもあり”なんです。不満を言えば、やたら唐突に出現する登場人物の多さと、貫禄十分の千葉真一の違和感のある声の吹き替え!
7点(2000-06-11 15:38:50)(良:1票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS