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かわまりさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 296
性別 女性
ホームページ kawamari7.hatenablog.com (質問と建設的な指摘をお待ちしています。JTNEWSに届けてあるほうでは文字化けします。)
自己紹介 取り締まる法律が必要な(1)XX中毒。生まれた場所のせいで3歳で兆候が現れ、13歳で表彰状物の重症に、今ではより強い刺激を求め(2)X屋の中だけではなくこのサイトに出没、ネットで(3)XXXXXXがないかと探し回るのに誰も助けてくれません。KW = 「かわまり」「はてなブログ」で原子力開発関連の「プロメテウス達よ」と19世紀ヨーロッパを夢と詩で描いた「黄昏のエポック」を公開しています。  (Xの数に文字数が一致する言葉を入れてください。)

空欄の答え:(1)XX=「言語」、「活字」も可、(2)X=「本」、(3)XXXXXX=「読める外国語」、キリスト教国際病院で生まれ、宗教は仏教。

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1.  汚れなき悪戯 《ネタバレ》 
市場に積まれたリンゴの山の中程からマルセリーノがひとつを掴んだせいでリンゴの山が総崩れに、そして驚いた家畜の牛たちが暴れ出して市場全体がドミノ効果のようにめちゃくちゃになるシーンを何十年も昔、子供の頃に見た時には見過ごしていました。そして、周囲の大人達に冷たくされた寂しさの中でマルセリーノと屋根裏の痩せたおじさんとの交流が始まるのですが、それは子供心にただただ不気味にしか感じられませんでした。  今、大人として鑑賞してもやはり不気味さは拭えません。中南米系のカトリック教徒は奇跡を信じて例えば涙を流したことのある彫刻みたいなものを拝んだりしますが、カルチャーの違いかわたしには到底理解できません。劇中のフランス兵の帽子の形からナポレオン時代(19世紀前半)以降の物語だと推測できますが、マルセリーノの死因は奇跡ではなく心臓麻痺とかじゃなかったんでしょうか?まあ、今なら明らかにもなるし話題にもなるそういったことは不問に付して神様の意思といった宗教がらみの要因だけを問題にするとしても、12人の父親よりも1人の母親のほうがいいというマルセリーノの願いがいとも簡単に叶えられるのは、市場の騒動の件で一時的に冷淡になっていたとはいえ、マルセリーノを一生懸命育ててきた修道士さん達にとってはあまりにも不公平です。  でも鑑賞後にわたしは「人は皆、理由があって生まれ、理由があって死ぬ。」というある宗教家の言葉を思い出しました。乳幼児のうちに天に召される者は周囲の人間に何かを教えて去っていくのだそうです。マルセリーノが修道士達に何を教えたのか、宗教の違いを超えて考えてみてはどうでしょうか?
[DVD(吹替)] 10点(2015-06-08 00:02:25)
2.  永遠のマリア・カラス 《ネタバレ》 
オペラにあまり詳しくない方のため一言。劇中劇の「カルメン」の主役カルメンはソプラノ(マリア・カラス)ではなくメゾ・ソプラノかアルトの役柄です。わたしもマリア・カラスが歌っている「カルメン」のCDを持っていますが、マリア・カラスにしてみれば(劇中でも「カルメンは別物。」と言っていますが)「頼まれたから自分の得意分野ではないけれどしかたなく歌ってあげた作品」なので、口パクも簡単に引き受けたのだと思います。「トスカ」は引き受けたような引き受けてないような・・・。彼女の十八番はやはり「椿姫(ラ・トラビアータ)」です。椿姫(ソプラノ)が歌うアリアの難度は非常に高く、声量が要求されるのでマリア・カラス以外の痩せ型ソプラノ歌手がうまく歌えた例は極めて稀なようです。肺病で死にかけているはずの椿姫の役を太ったソプラノ歌手がやって上演期間中笑いの種になったこともあります。だから、中年を過ぎて美貌とすらっとした体型を保ったカラスが口パクのビデオ版「椿姫」の製作を許したのか・・・恐らく頑強に拒否したのでしょうね。おまけですが、一流俳優の口パクに上の中程度の歌手の声を載せたビデオ作品にはソフィア・ローレン主演の「アイーダ」があります。プレイボーイとして名高い(実際は堅物)のプラシド・ドミンゴ(テノール)が歌うモーツアルトの「ドン・ジョバンニ(バリトン)」も聞いてみたいです。主役のあまりのワルさ加減のせいでいくらうまく歌っても主演歌手はカーテンコールで拍手してもらえないんです・・・でもあんなに太ったドミンゴではやはりうけないかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2012-04-16 02:51:27)
3.  宮廷画家ゴヤは見た
原題「ゴヤの幽霊」とは一体何なのか、悲喜こもごもの80年の人生を全うした天才画家がなんで「うらめしや・・・。」と化けて出たのか(笑)と不思議に思いつつ手にしたDVDで実は幽霊とは・・・。ネタばれにチェックしたくないのでかって勝手な決めつけ書きませんが、「ゴヤは見た」という邦題が期せずして原題よりも内容をよく語っているかもしれません。(こういうケースはまれです。)DVDのケースの裏の説明が褒めちぎっていたハビエル・バルデムの役柄はタイトル・ロールではなくロレンツォ神父でした。僧衣をまとったいやらしいおじさんからフランス革命かぶれでフランスのファッションをまとってナポレオン傀儡政権の手先となるまで迫真の演技でした。ゴヤもよかったけれども、こちらはあくまでも「見る人」に徹していました。職人(=商人)の息子ゴヤは芸術家といっても結構計算高くて肖像画を描きまくって金儲けでも成功したことで有名ですが、一方で真実を描こうとする芸術的欲求も強くて、生活の糧としての活動と芸術的活動をうまく組み合わせていたようです。私たちはこういう生活態度をロレンツォのような偽善者といっしょにはしません。でも、そのロレンツォに「おまえは金のためなら何でも描く。」ととっちめられたりして・・・。ゴヤが(確か)5人の子持ちでありながら次々と子供をなくし、一人しか成人させることができなかったというのも(確か「黒い服を着た女」のモデルにもなっていたはずの)イネスとゴヤとの関係を解き明かす鍵かもしれません。「確か」を二つも並べてすみません。これからご覧になる方、以上のような内容に疑問符をつけてエンドロールの最後の最後までしっかり鑑賞してください。 なお、スペイン語のタイトル「時代の肖像画(Retrato de epoca)」が何となく一番作品に合った題だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2009-02-03 15:33:15)
4.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》 
安楽死や尊厳死という重いテーマ、深刻なテーマに正面きって取り組んでいる作品。「ミリオンダラーベービー」のように前半、他の要素で観客をひきつけたりしないところがハリウッド映画に対抗するヨーロッパ映画の意地のようでもあり、見ていてつらいところでもあります。アルゼンチン映画でアカデミー賞を受賞した「オフィシャル・ストーリー」なんかもそうですが、「良い作品に感動するためには忍耐が必要。」というのがこういった映画製作者の主張のようです。全身麻痺(首から下)で思い出すのは落馬で同じような状態になった俳優クリストファー・リーブです。最近、残念ながら自然死で亡くなりましたが、重装備の車椅子で医学研究や身障者の生活保障の必要性を説いて回り、アカデミー賞授賞式にまで出演した様子から、元気だった頃の役柄と重ね合わせて「真のスーパーマン」と呼ばれまでしたものです。スーパーマンにはおよそ似ても似つかないおっちゃんだから死んでもいいとか、そんなことは絶対にありません。しかしオペラ「ツーランドット」の王子のアリア(この曲、トリノ・オリンピック以後、日本では大ヒットですね)のレコードを聴きながら、おっちゃんがむっくり起き上がってスーパーマンみたいに窓から飛び出したのには驚きました。芸術に接している時には体が不自由でも空を飛ぶ心地になれるのかもしれません。だったら「クリストファー・リーブやこのおっちゃんのように、体が不自由でも生きてみようよ!」というのがこの作品のメッセージなのでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-13 10:53:11)
5.  カルメン(1983年/カルロス・サウラ監督)
カルメンのフラメンコ版という着想が面白いです。ギターは小さなオーケストラだと言ったのはベートーベンだったか・・・オーケストラに負けない音楽とフラメンコの迫力には圧倒されっぱなしでした。ただ、カルメンがドン・ホセを誘惑する時に歌うスペインの風物を称える有名な三拍子の曲は本当のオーケストラとアルト歌手の歌声で流れていましたけどね・・・。10点満点からの減点法で7点なのは重要な役柄の男性に魅力がないからです。監督アントニオがやせぎすで般若みたいな顔をしているので-1点、ギタリストはハゲで少なくとも私には魅力が感じられないので-1点(ギターさえがうまければいいのかもしれませんが、ストーリーの中ではそれだけではすまないのです)、闘牛士役は背が低くて小太りでにやけた感じなのでこれまた-1点・・・のっけから偏見だらけのコメントですみません。もしこのコメンゴが削除されずに残ったらこれらの点を加味して私の点数に上乗せしてください。主演の女優さんは小悪魔的な感じをよく出していました。
[地上波(字幕)] 7点(2005-08-12 03:58:51)
6.  ゴヤ
私が所有しているDVDの中で何度も見たくなるものの一つ。しかも、登録を要請しておきながらこの超辛の点数です。スペインが生んだ偉大な画家で近代絵画の祖といわれるゴヤほど波乱万丈の生涯を送った人は歴史に残る芸術家の中でも珍しいのに、巻頭からすでに温厚なおじいちゃんになっているゴヤが登場・・・彼の若き日の野心や冒険や恋なんかが追憶のフィルターを通して再現されるからこそ美しいと言えないことはないのですが「この人の人生では次に何が展開されるのだろう」といった期待なしに全編に付き合わされる結果になっていますが、こう言えるのはゴヤの生涯について私がある程度知っているからで、そうではない人にとってはのっけからボケ老人(すぐにそうではないことがわかりますが)が登場し、くだくだ回想を述べるという内容に見えるかもしれません。若き日のゴヤ(50歳前後ですが)を演じるマッチョな俳優さんの好演もラテン諸国で主演男優賞を総なめにしたおじいちゃん俳優に食われてしまって、そのこと自体は悪いことではないのですが、ゴヤの波乱に満ちた生涯を「老人向け」指定映画にしてしまうのはもったいないです。それにしても、年月のフィルターを通して展開される老人ゴヤの回想シーンの美しさと迫力は圧巻、スペインの雰囲気を彷彿とさせる音楽もすばらしいです。ゴヤの作品と生涯に詳しい方、スペインの文化に憧れている方、そしてストーリーよりもエキゾチックな映像や雰囲気を楽しみたい方にとってはこの作品は満点でしょう。カルロス・サウラ監督の他の作品、「タンゴ」や「カルメン」と同様、この作品からも同監督の「ストーリーが派手でわかりやすいハリウッド映画とは一線を画したい」という意気込みが感じられるのですが「もうひとふん張りして!」という願いを込めて超辛の6点を献上します。
[DVD(字幕)] 6点(2005-08-12 03:51:31)
7.  タンゴ(1998)
劇場の大画面で見たい映画。冒頭の薄暮のブエノスアイレスの風景からバックの音楽と溢れる色彩に魅了されてしまいます。中年男の舞台監督が親子ほども年の離れた出演者との恋に陥るというストーリー自体は万人向けとはい言えないかもしれませんが、舞台が出来上がる過程とその間の様々な人間関係が詳細に描写されタンゴのリズムと舞台照明が醸す色彩の渦によって現実と虚構の区別もつかなくなるほど・・・。日本では劇場公開は無理かもしれませんが、是非、鑑賞をお勧めします。
[DVD(字幕)] 9点(2005-07-31 06:51:18)
8.  幻の城/バイロンとシェリー
史実はめちゃくちゃ、荒唐無稽で何を言いたいのかわからない作品。バイロンとシェリーの身にふりかかった不幸が全部メアリー・シェリーの空想のせいにされているようであんまりです。自由奔放なシェリーはメアリーとクレアの両方を愛しながら共に文学を目指す伴侶としてはメアリーを選び、クレアはメアリーに対する競争心からこれより数ヶ月前に妻との不仲で悩んでいたバイロンに近づいて妊娠(シェリーの子だという説も有り)、同年暮れに出産。バイロンはこの頃、不幸な結婚のせいで精神的にぼろぼろ、シェリーらの一行と美しい自然になぐさめられ、以後に数々の大作を書くための英気を養ったのですがフランケンシュタイン(?)が登場する代わりに四人の間の葛藤やクレア以外の三人の創作上の悩みなどが全部カットされています。「幻の城」という題名はバイロンとシェリーが一緒に見学した、中世に自由主義者を閉じ込めたチロン城を指すのかと思ったら違うし・・・史実を知らない方にとっては史実との食い違いや作品の深みはどうでもいいことでしょうが、同じ俳優陣、美術/カメラ陣、音楽を使っていろんな要素がもっとうまく表現できたはずです。映画の上では中年になっているポリドリの自殺の動機も薄弱です。ポリドリはこの時、実際には21歳の蒼白い秀才で人間関係が苦手なので文学をめざしたものの、バイロンとシェリーという二人の天才のいじめに合って傷つき、四年後に自殺していて、事実どおりに描かれていれば作品に深みを与えたはずなので残念です。また、足が不自由だったバイロンが足を使わないスポーツを全てこなす行動派でシェリーが思索型の人間だったという事実も反対に描かれています。ヒュー・グラントの演技は脚本への忠実度という点ではよいのでしょうが、ギリシア彫刻のような美男だったと伝えられるバイロンを彼が演じているのは顔だけ見ているぶんにはまるでパロディーでした。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-07-16 12:16:36)
9.  キングダム・オブ・ヘブン
大がかりなセット、砂漠ロケ、凝った音響や美術でこの点数ですみません。オーランド・ブルームを主演に起用した時点でこの作品は駄作に決定でした。4点はすべて音響・美術の評価です。ブルームと言えば「トロイ」で訪問先の王妃ヘレンをかっさらう王子パリスをボンボンぽく演じ、準神話の登場人物にしてはニヤケているのが気になったものの、所詮、兄王子ヘクター(エリック・バナ)の引き立て役だし、絶世の美女のはずのヘレンが普通のネエちゃんで妙につりあっていたので目をつむりました。本論に戻ります。つい最近、ローマ法王として史上初めて十字軍の非を認めたヨハネ・パウロ二世が亡くなりました。この映画の脚本作者/監督は同法王の言葉を受けて「そうです。十字軍はやはりならず者集団でした。贖罪のためといいながら罪もないアラブ人を殺し、参加者はエルサレム陥落の後でやっと安らぎを得ることができました。」と言いたいんじゃないでしょうか。伝わってくるものが何もなかったので、ブッシュ大統領が「われわれは十字軍。」と余計なことを口走り、ローマ法王が割ってはいるというこのご時世から作品のテーマを推測せざるを得ませんでした。監督はいったいブルームに「終始ポーカー・フェイスで台詞だけしゃべればいい。」とでも言ったのでしょうか?あるいは「『トロイ』の時のようにニヤケるな!」と監督が言い、ブルームはそれを金科玉条のように守って・・・。とにかく終始、「ブルームさん、そこではもっと眼が血走ってなければいけないの・・・あんた、もう村の鍛冶屋じゃないんだからもっと威厳出して・・・恋人が絶望して女性の命の髪切ってるんだから調子合わせて・・・そこはもっとリラックスして・・・等々」つぶやきながら鑑賞した疲れる二時間半でした。ハリウッド映画をこういうふうに見たのは久々です。エヴァ・グリーンがとても美しくて真に迫っていました。俳優志望の方はDVDを買って見ると勉強(自信?)になるかもしれません。それだけです。
[映画館(字幕)] 4点(2005-06-25 09:42:17)
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