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コメント数 1963
性別 男性

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41.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
映画ってストーリーだけじゃない。そう私に教えてくれた映画である。この映画を観て、楽しめるか楽しめないかは人それぞれである。当たり前のことであるが故に沢山の意見があって良いのである。スタンリー・キューブリック監督はそういうようにして映画を観る人達に対して、一人一人色んな答えを出させ、考えさせた上で映画の可能性を見出そうとしたと私は思います。はっり言って初めてこの映画を観た時は何が何だか全く理解できず、なんてつまらない映画だと思った。しかし、何年かしてこの映画を観る楽しみ方、それを今は亡き私の最も好きな映画評論家淀川長治さんがこう言っている。映画を頭で観たらつまらないね。もっと感覚的に観て欲しいと。そうなのである。この映画はストーリーだけを追って見たらまず絶対に楽しめない。つまらない。しかし、冒頭の地球が出てくる場面、流れる音楽、沢山の猿、猿が猿同士喧嘩する。猿が空に向って投げる骨、そこでまた流れるクラシックの音楽、映像、音楽、この二つが映画の可能性、更に色んな意味で映画とは何か?ただ笑って、泣いて、面白がるだけが全てでない未知の可能性、映画の持つ力、更にこの映画の存在が多くの映画人に与えている影響力、この映画はそういうものを全て兼ね備えている映画であるのだ。タイトルにある宇宙の旅を体験する映画としてもこの映画は映像の持つ凄さ、スタンリー・キューブリック監督の才気、コンピューター社会の恐さ、人間の狂気、単なるSFの古典では評価出来ない映画であるような、とにかく凄い映画である。
[DVD(字幕)] 9点(2010-10-22 19:44:22)
42.  スーパーガール
何となく昔、テレビで放送していたのを覚えてはいるし、観たような気もする。でも、全くもって内容覚えてない。どんな映画だっけ?何だか久しぶりに見たくなって借りてきた。スーパーマンに対抗してのスーパーガールなんだろうなあ?てのはよく解るし、男ならやはり可愛い女の子が短いスカートで空を飛ぶのを観るのは良いものである。あくまでもこの映画はスーパーガールであることが大きい。もしも、あれと全く同じかっこをむさ苦しい野郎ども、男がしたらとてもじゃないけど見ちゃおれん。スーパーマンはクリストファー・リーブだからかっこ良いようにスーパーガールも女の子だから良いのであって、女の子であるということが重要なのである。別にスーパーウーマンでも良いんだけど、でもやっぱりガールであることの方が良いし、嬉しいものだ!内容なんて大してないし、中身のある映画でもない。それでも良いのだ。全てを許せてしまうのは私が男であるからである。それにてもう~ん?やはり短い。短すぎるぞ!
[DVD(字幕)] 6点(2010-08-26 22:32:14)(笑:2票)
43.  クレオパトラ(1963)
いやあ~長かった。休日の朝から観るには長過ぎるし、ハラハラドキドキのスペクタルものを期待しずきたのか?それともハリウッドの歴史に間違いなく名前を残す美女、←ここだけは絶対に譲れない。美女と言えばこの女優なくして語れない。エリサベス・テイラーのクレオパトラぶり、イメージにぴったしなその美貌、何度も眠くなりかけている所で最後まで眠らずに見れたのはエリサベス・テイラーあればこそである。話としてのワクワク感、面白さという意味でもそれほど感じられない。それでもエリサベス・テイラーを見るという意味では見て損はない。見て良かったと言える。クレオパトラ=エリザベス・テイラー!これを見てしまえば、他のクレオパトラものは観るのをよそう!なんて気分になってしまうほどエリサベス・テイラーの美しさで3時間を超える長さを観ることが出来た。男たる者、やはり美しい女にはついつい見惚れてしまう者であるということが解った映画でもある。
[DVD(字幕)] 6点(2010-08-14 12:45:46)
44.  転々 《ネタバレ》 
良いなあ!何が?散歩に付き合うだけで百万円貰えるとか納豆味の靴下とか塩味の靴下とかその他所々で真面目なようでふざけているような何とも不思議な笑いが醸し出す雰囲気が良い。そして、見ていて最近、歩いてないなあ!私のような田舎暮らしの人間にとっては歩くという行為が年々、薄れていく中でこの映画を見ているとたまには車の生活から離れて遠くまで歩きたい。目的地なんて決めずにとことこ散歩してみたい。そう思わせるだけの魅力がこの映画にはある。出演者の顔ぶれに眼を向けると、何とも個性的な面子きりでそれもまたこの映画の魅力かもしれない。面白いことは面白いけど、映画的なスリリングに満ちた面白さではなく、個性的な人物によるそういう面白さであって、ストーリー的な面白さはほとんど無い。後ろ向きに歩くと若返れるという発想、悪くは無いけど、でもそれって、ある程度の年齢を重ねた人間に向けての発想て気がして、若者に向けての未来への励ましとは大きく違って見える。どうせなら若者よ後ろを振り返り、後ろ向きに歩くより前を向いて歩こうという方が私には共感出来る。面白いことは面白い作品だけど、ちょっと吹っ切れない何かが残る。ところで気になって仕方ないことが二つほどあるのだが、まず一つにあの時計屋のご主人、オダギリジョーと三浦友和の二人を追いかけて来る際、きちんと店の鍵をかけてきたのだろうか?次に吉高由里子の変な歌、何て歌ってるのかよく解らなかった。それが気になって仕方ない。最後にもう少しだけ!岸部一徳を街で見かけると本当に良いことあるのかな?あるんだろうなあ!でもって岸部シローだったらロクなことが起きないと感じてしまうのは私だけか?きっと他にもいるはずである。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-25 16:56:43)(笑:2票)
45.  ユリシーズの瞳 《ネタバレ》 
この監督の映画を観るのはこれが三本目である。相変わらずワンシーン、ワンシーンの力強い映像美、美しい映像美には毎度ながら感心させられる。息を呑むほどの冒頭の船のシーンの美しさ、他にもダンスの場面での力強い映像、そして、この監督の作品に共通する「霧」の場面での暗殺シーンにおける凄さ、ストーリーそのものよりも完全に映像の力強さで見せる監督であるような、とにかくどの映像もこれぞ詩人とでも言うべきか、映像の持つ凄さを覚えずにはいられなくなる。3時間近くある話で、やや長さというものを感じてしまうぐらいストーリー的には特に面白味のある内容でもないし、それでも映像の持つ凄さだけで見せてしまう所はこの監督さんは凄いと言わざるをえないし、個人的には「霧の中の風景」がこの監督の作品の中では今の所、観た中では最も好きな映画であるが、ワンシーン、ワンシーンにおける力強さではこちらの方が上かもしれない。正直、何度も繰り返し観たい映画でもないが、とにかく映像の美しさ、テオ・アンゲロプロス監督お得意の長回しによる映像の力を見せ付けられた思いである。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-04 12:58:34)
46.  ホテル・ルワンダ
今更ながらようやく観ることにしたが確かに凄い作品、物凄い力強さ、メッセージ性のある作品であることは解るし、それでもこれ以上の点数を私には付けられない。こういう悲劇が実際に行なわれていたことの許せなさがひしひしと伝わってきて、許せない気持ちになる。実際に起きた悲しい出来事に眼を背けてはならない。私達、日本人は色んな意味で恵まれている。幸せである。けして、他人事では済まされないこの事実を心から受け止めたい。ただこの作品、そういうった出来事を何だか娯楽映画ぽく、アクション映画ぽく撮っているのが私には何とも評価しずらく、映画は確かに娯楽である。この悲しい出来事は間違っても娯楽なんかでは済まされない。それなら尚更、娯楽的な作りをせずに撮って欲しい。欲しかった。映画は娯楽映画だけでないという考え方も勿論、解るし、色んな映画が存在して良い。だから映画は素晴らしいのであるということを考えながら見終わった後に残る怒り、やるせなさにとても疲れる作品であったというのが私の感想です。
[DVD(字幕)] 6点(2010-05-30 18:19:58)
47.  ライアンの娘
「ライアンの娘」というタイトルを聞くと、私は違うもの、別のことを思い浮かべてしまう悪い癖がある。オークスの前日に借りてきて見た訳だがライアンの娘というとメジロドーベル、オークスでの勝ちぷり強かったなあ!その後も引退するまで毎年、G1勝ちと本当に強かった。まずは映画よりもライアンの娘は私にとってはドーベルなのであり、おっと、何言ってんだよ?て言われる前にここで映画についての感想を言わなくてはと思う。まずは何と言っても美しい映像美にストーリー以上に見ているだけでも何だか一つの芸術品をずっと眺めているような感覚に、これは美しい映像美を思い切り楽しむ映画なのだ!と納得するように、自分に言い聞かせながら観る映画だ!そして、映像の美しさと共にドラマ的なスケール感、テーマは不倫だけど、けして、嫌らしさや不倫ものに付きまとうドロドロしたものも感じられない。アイルランドの独立運動が背景として、浮かび上がる中での主人公、二人の心情というものがよく描かれている。人妻でありながら夫を裏切り、別の男の元へ走るロージーの視線、その視線の奥には女の怖さ、男以上にどうしようもなくなってしまった耐えられない気持ちが痛烈で、これは女の方が男よりも愛に対して、貪欲であるというものをこの映画を見た後に感じたのと、私にはこのロージーのようには絶対になれないと思いました。最後にどんな作品であれ、全てにおいて、全くの手抜きが感じられないデビッド・リーン監督の演出により、ここまでの作品に仕上がっているのは流石であると言うしかない。個人的には「アラビアのロレンス」や「旅情」の方が私は好きであるが、この監督の撮った大作映画は大きなスクリーンで観る方が絶対に良い。海の美しさ、音楽の美しさは映画館で観れば、更にその良さに酔いしれること間違いなしであろう!とにかく全てにおいて、美しい映画!それがこの監督の作品の共通点である。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-05-22 21:17:11)
48.  ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト 《ネタバレ》 
しまった。絶対に劇場の大きなスクリーンで観るべきだったと後悔している。これは凄い。これこそ本物のライブだ!マイケル・ジャクソンの映画じゃ満足出来なかった興奮がDVDでも味わえたのだから、映画館で観ていたらと思うと本当に悔しい。絶対に映画館で観るべき本物のライブ映像の興奮、とにかく全てにおいてかっこ良い。とても平均年齢64歳だなんて信じられん。監督のマーティン・スコセッシ、恐れ入った。どうしたら本物のライブとしての興奮を伝えることが出来るか解ってる。観客の期待に応えてくれる。まず何よりも収容人数僅か2800人というけして、大きくない会場、だからこそより一層、近い距離でライブを味わえる。正にライブの臨場感、演じる者と観客とが一体になっての興奮を映し出すことに見事成功している。ライブ前に顔を出すスコセッシ監督とローリング・ストーンズの面々とのやりとりもその後の最初の曲が流れてきた瞬間の興奮を伝える為の前触れであって、ライブの前後に顔を出す所なんて、これまたある意味、面白く、そして、このライブ映像における撮影、カメラ、至近距離からのアングル、それによってストーンズの様々な顔を見ることが出来るし、ライブ会場に放り込まれたかのような感覚でとにかく、興奮、興奮のしっぱなしです。正直、ローリング・ストーンズの名前ぐらいは知っていたし、幾つかの曲は知っていたぐらいの私でさえもこれだけの興奮を味わえたのだからファンなら絶対に一度は観るべきライブ映画である。
[DVD(字幕)] 9点(2010-05-11 21:10:50)
49.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
作品の狙いとしての面白さや、企画ものしとて見たらそれなりに楽しめたし、悪い映画でもないと思う。しかし、だからって、何もこの映画がこの年のアメリカ映画の一番の映画であると評価され、アカデミー賞作品賞まで獲得するほどのものかという疑問が残る。上手くまとめて大金も手に出来たし、恋人も手にすることが出来たし、それはそれで良いとしてもあのラストの踊りは何?て言いたくなってしまう。劇中で生放送中にテレフォンをかける場面を見て、アカデミー賞とテレフォンは私自身、何の役にも立たない。アカデミー賞を獲得したから、それが必ずしもその年の私にとっての最高の映画という評価を与えるということも出来ない。けして、つまならなくもなければ、普通に楽しめた。でも、やはりこの点数が限度です。それにしても人が一人、死んでいるにも関わらず、大金と女の両方を獲得出来たからって踊る主人公、何を考えているのか?色んな意味で突っ込み所満載のそれもまたある意味、この映画の面白さなのかもしれないが、なにわともあれ、このぐらいの出来でそれがこの年のアメリカ映画の代表だとすると、それだけ今のアメリカ映画全体のレベルの低さというものを覚えずにはいられなくなる。
[DVD(字幕)] 6点(2010-03-24 21:48:42)(笑:1票)
50.  ナイル殺人事件(1978) 《ネタバレ》 
偶然にも昨日同じエジプトが舞台にもなっている「アラビアのロレンス」を見た後の今日、観ていたらやたらとエジプトに旅行しに行きたくなってしまった。ミステリー映画としてというよりも観光気分で映画を楽しんでいるような自分がいる。勿論、ミステリーとしてもなかなか面白く観られたし、それはそれで良いのだが、全てが解決し、船から下りようとするベティ・デイヴィスが「葬儀屋みたいで嫌だったわ」みたいな事を言う彼女に向ってマギー・スミスが放った台詞「どうせもうすぐなんだから良いでしょ」には笑ってしまった。ところであんなけばい女からどうやったらオリビア・ハッセーのような可愛い女の子が生まれてくるのか?不思議で仕方なく、色んな意味で突っ込みたくなる映画としてもある意味、楽しむことが出来た点を一応、評価しての点数ということで、こんなにも騒々しい船になど絶対に乗りたくない。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-28 11:56:59)
51.  アラビアのロレンス 完全版 《ネタバレ》 
念願叶った。今日から一週間の限定公開が私の住んでる所でというわけで見てきました。これは絶対に映画館の大きなスクリーンで観たい。観るべき映画である。この映画が好きな人は絶対に映画館で観るべきだと声に出して言いたい。オープニングのロレンスが亡くなる所を見せることでロレンスとはどんな人物なのだろうか?という想像をかきたてる。この何とも心憎い上手さ、そして、あの壮大な音楽によって映し出される砂漠のシーン、あの映像なんて、絶対にCGなんかじゃ無理な素晴らしさ、まぶしいほどのギラギラした太陽と砂、躍動感に満ち溢れた映像の力、砂漠をらくだに乗って歩く男達、走る馬、素晴らしい撮影とが見事に融合し、ただただその素晴らしさの前に圧倒させられぱなしの3時間半を過ごすことが出来たことが凄く幸せです。冒頭でバイクの事故により亡くなってしまうロレンスが見終わった後、そうえばというようなものを思わせる上手さもこの映画の素晴らしいところであり、何から何までとにかく素晴らしくて、しつこいようだけど、この映画は絶対に映画館で観たい映画であり、観る映画である。それにしてもこれほどまでに見事な砂漠の映像を映し出した映画を私は他には観たことがない。
[映画館(字幕)] 10点(2010-02-27 23:10:47)
52.  ロミオとジュリエット(1968) 《ネタバレ》 
あぁぁぁ!神様!私をお許しください。これほどの古典的名作を今まで見ていなかったことに、そして、私の汚れた心をどうかお許しください。オリヴィア・ハッセーがこの映画の中でヌードになってるということだけはずっと前に聞いて知っていた。こんなにも美しくて、心の優しい汚れを知らない純粋で愛に生きる女、ジュリエットの「あぁぁぁ!ロミオ!あなたは何故?ロミオなの?」とベランダ越しに一人、語っている時の何たる可愛さ、美しさよ、それを下から見ているロミオ、この二人だけの場面のこれこそがこの映画そのもの、私もこんなにも美しい女性が相手なら名前なんか気にしない。例え「バカ」でも「アホ」でも「与太郎」でも「抜け作」でも何でも構わない。名前なんてなくても良い。こんなにも可愛くて、美しいオリヴィア・ハッセーが相手なら、一緒になれるなら、僕は例え、世界中の人達の前で自分のお尻を披露することとなっても構わない。あのおかしなお面だって、被れる。神様!ごめんなさい。こんなにも素晴らしい映画なのに、こんなアホなコメントしか書けない私をどうかお許しください。それにしてもオリヴィア・ハッセーのこの美しさ、あの美しい寝顔も死に顔も一生、忘れることはないだろう!そのぐらいとにかく美しい。ニーノ・ロータの切なくも悲しい音楽も美しいし、イタリアの町並み、素晴らしいセットととにかくこの映画は美しさに酔うための映画だ!自らの命を絶つことになってしまった若い二人に涙すると共に天国でも二人仲良く愛し合う事を心より神様にお願いしたい。この「ロミオとジュリエット」を見てしまったら、もう他の「ロミオとジュリエット」なんか見れない。この作品だけあればそれで良い。
[DVD(字幕)] 9点(2010-02-07 22:46:20)
53.  ラビリンス/魔王の迷宮 《ネタバレ》 
いや~久しぶりに見たけど、面白い。昔、何度も何度も繰り返し見た映画である。まず何と言ってもジェニファー・コネリーが可愛い。ホグルがデヴィト・ボウイの魔王ジャレスを裏切り、サラの見方となる気持ちが痛いほどよく解る。解りすぎてたまらなくなる。気持ち良く立ちションしている後ろで声をかけられる時の慌てようといったらない。もしも、私が同じ立場で気持ち良く立ちションしている時にこんなにも可愛いジェニファー・コネリーに声をかけられたら、ションベン所ではなく、あっ!すいません。お食事中の方はこんなどうしようもないアホなレビューなど見ない方が宜しいかと!ジャレスの命令に従い、毒の桃をサラに渡す苦しみ、ホグルにとって初めてかもしれない親友となったサラとの友情を優先したワイズマン、私は好きです。同じく図体は大きいくせに臆病者のルードも好きなキャラクターとして忘れられない。この映画は確かに子供向けの作品ではあることは否定致しません。しかし、単なる子供向けではない魅力、出てくるキャラクターが魅力的で久しぶりに見てもやはり初めて見た時と同じく楽しめた。セサミストリートを毎回毎回、楽しみに見て育った私としては、セサミスリートのような雰囲気、何とこの映画の製作はセサミストリートを製作した人達であるとのこと、とにかくそんな訳ですから何年経とうが今も変わらず好きだった当時の気持ちと同じ気持ちのままでいられることが何よりも嬉しい。ラスト、サラの部屋で皆が楽しそうにしているシーン、この映画はそんな楽しさに満ち溢れた素晴らしいファンタジー映画としてこれからも見たい。そんな映画である。
[DVD(字幕)] 9点(2010-02-04 21:08:51)(良:1票)
54.  パイレーツ・ロック 《ネタバレ》 
「パイレーツロック」?海賊映画とロック映画のコラボって、タイトルを聞いただけだと何だか駄作になりそうな雰囲気も、予告編を見て、面白そうだとやっと私の住んでる所でも公開となったので見てきました。ロックを愛する者、それはDJもリスナーも皆、気持ちは同じであるということが解りすぎるぐらいに描かれている。その画き方に問題点も多かったり、下品な言葉も飛び交ったり、出てくる女が嫌な女がいたり、そんな女に利用されている(騙されている)男も男でアホだったりと、それなのに嫌な気持ちにはならない上手さがこの映画にはあるから見ていても不愉快な気持ちにはならない。イギリス国民の希望であるロックというジャンル、それを楽しむ人達(DJとラジオリスナー)の気持ちを考えない政府のやり方を見事に打ち砕くシーンで終わっていてくれたらもっと良かったのにという気持ちを残しつつ、その後のパニック映画のような展開はちょっと長過ぎるし、そんな中、臆病者と言われながら一人、最後まで沈没した船の中でDJとしての仕事を全うする船長の男としてのかっこ良さ、沢山の船で皆を助けに来るリスナーやら他の仲間達やら、あのラストの「ロックンロール」て叫びこそがこの映画の一番の良さを物語っていると言っていいぐらいこの映画はロック魂と仲間の大切さ、けして、裏切ったりはしない真の友情、そういうものがきちんと描かれている映画として評価したいと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2010-01-25 21:39:24)(良:1票)
55.  ストレイト・ストーリー 《ネタバレ》 
美しい映画である。田舎町の風景の美しさ、音楽の美しさ、更に人間愛としての美しさなど、この映画はとにかく美しい。十年前に喧嘩したまま別れたままの兄が病気で倒れたと知らされ、このままでは二度と会えないかもしれない。弟の兄への気持ち、それを見事に表現してみせたリチャード・ファーンズワースの名演技がこの映画を単なるヒューマンドラマではない人生の厳しさ、老いていく者の厳しさをあの台詞「若い頃のことを覚えていることは老いていることの短所である」というこの何とも痛烈で心の痛む台詞であって、老いた者にしか解らない。老いた者だからこそ言える台詞である。兄との再会をただ目指してゆっくりとトラクターに乗って走る。物語にこれといった凄いアクションがあるわけでもない。そこがこの映画の最大の長所である。兄との再会を果した時のあの弟の表情と兄の表情が何とも嬉しそうで見ていて良かったね。このまま二度と会えないまま終わらずに本当に良かったね。と言わざるを得ないぐらいこの兄弟の嬉しそうな顔付きはいつまでも心に残りそうです。
[DVD(字幕)] 9点(2010-01-11 11:26:25)(良:2票)
56.  いつも心に太陽を
これは本当に見るからに、どこをどう見ても一昔前のよくあったような日本でもあったようなお決まりの教師ものであり、ここまでベタだと新鮮味が無い上に泣くにもなけない。だからってけして、悪い映画ではない。むしろ、思い切り恥ずかしがらずにここまでベタな展開を見せようとする心意気に対して評価したいし、拍手を送りたい。学校は勉強だけを教える場所でない。教師も同じで勉強だけを教えるだけではまともな大人にはなれない。そんなものをきちんと描いている。人としての有り方を教えてくれる映画でもある。ところで、ジトニー・ポワチエって、ずっと前から思ってたんだが、モハメド・アリに似ている。ボクシングのシーンを見ていると益々、そんな気がしてならない。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-02 11:32:30)
57.  黄色いロールスロイス 《ネタバレ》 
タイトルにもある黄色いロールスロイスに乗る三人の女、それぞれに色々と問題が生じるといったような三つのお話からなるオムニバス映画である。一番最初のジャンヌ・モローが出てくる話はそれほど面白くない。折角の競馬のシーンもそれがいまひとつ生かされていない。盛り上がらない不満だけが残って仕方ない。でもって続く第2話、これは元みかんさんや梅桃さんとお二人の女性がシャーリー・マクレーンが可愛くてたまらないというのも解る。男の私から見てもありゃ、可愛いと思う。あれだけしつこく写真ばかり撮るのを迫る。しかも、どうしてか?右の横顔ばかり撮りたがるアラン・ドロンに対して見せる表情や台詞などがこれは男も女も関係無しに彼女がとても可愛い女にしか感じないであろうというぐらいである。そして、最後の三つ目の話はこれもまたイングリッド・バーグマンが良い。あのダヴッチなる男を車(勿論、黄色いロールスロイス)のトランクの中に入れてユーゴスラビア国王へ会いに行くとか、大使館を訪れるとか、トランクから出されたダヴッチが美しい風景を見て、酔いしれたとか何とか言いながらいきなりイングリッド・バーグマンにキスするのを見て、何が美しい風景に酔いしれただよ?て突っ込み入れてしまいました。イングリッド・バーグマンはバーグマンで眼の前で戦争始まってるのにレストランの食事を楽しむ余裕や負傷した子供を救い出す姿は女としてのというよりも彼女も一人の母としての姿に思わず感動してしまったし、乱暴な車の運転も愛嬌があって良い。話そのものはどれもこれも特別目新しさを感じないけど、華やかな出演者と作品全体の雰囲気が何となく心地良くて楽しめた。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-30 21:29:46)
58.  赤い風車 《ネタバレ》 
名門貴族の家に生まれ、画家としての生涯を全うしたロートレックの生涯を描いている。足の病に冒され、少年時代に足を折るという惨酷な運命の元、初めて出逢った女には嫌われ、コンプレックスの塊となってしまったそんなローレックだが、やがて自分の元に別の女性が現れ、幸せな日々を過ごすものの、最後も酒に溺れ、絵描きとしての苦悩の元に亡くなってしまうという人生の惨酷さ、あの最初の方の優雅で躍動感溢れるカンカンの踊り、それを最後ベッドの中、夢のようにして現れるというあの場面、作品全体の色彩の美しさとはまるで反比例するような人生のはかなさ、何かフェリーニの映画を見ているような錯覚に陥るのは、サーカスの場面など出てくるからかもしれない。カンカンの踊りのような楽しいだけが人生ではないと言っているような作品というのが見終わった後の感想でして、とにかくこの映画の映像美は凄い。映画としての美しさと人生における刹那さの中に何か人間本来の感情を見せ付けられた気がする。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-30 21:22:18)
59.  ダウンタウン物語 《ネタバレ》 
アラン・パーカー監督って本当に子供が大好きなんだね。改めて解ったような気がする。「小さな恋のメロディ」を書いてるだけあって子供の使い方、画き方か本当に上手い。子供のギャングて発想、そして、銃の中には弾の変わりに生クリームって、うわぁ~勿体無い。食べ物はもっと大切にしようよ!てことでちょっとマイナスとは言うもののそれを補うだけの笑い、テンポの良さで見せてしまう手腕は認めざるをえない。それにしても子供が主人公だけに車も自転車と同じく足で漕ぐのには笑わされた。それとこれだけ多くの子供達の中にあってジョディ・フォスター一人だけ同じ子供とは思えないぐらいこの頃からもう大人ぽさ全開です。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-24 21:20:04)
60.  旅情(1955) 《ネタバレ》 
中年の男女の話なんて、どこにでもあるような話であるがここまで素晴らしくしているのはデビッド・リーン監督の素晴らしい演出無くして考えられません。赤いベネチアン・グラス、サンマルッコ広場に鳴り渡る楽隊の響きや大きく聳え立つ鐘、スクリーンいっぱいに舞い上がる鳩の群れ、ベニスの美しい町並み、青い海の美しさ、大空に鳴り響く花火の美しさなど、とにかくどの場面も一度見ただけでいつまでも心に残ること間違いなしの美しい映像美があればこそである。前半はジェーン(キャサリン・ヘップバーン)がカメラを手にベニスの町並みを写真に収めるなどして楽しんでいる姿を見て私達も彼女と同じように旅行している気分にさせられる。ところがそんな彼女がサンマルコ劇場で後ろにいた男との出会いから話は変わっていき、しかも、その男のことが気になり、遂にはどうしようもない気持ちになってしまうその心理状況をキャサリン・ヘップバーンは見事な演技力で見せてくれてます。心の微妙な心理状態を表しているかの如く、監督の計算なのか?ジェーンの服装が変わる様子はまるで女性の揺れる気持ちを表しているみたいだし、ラストのあの駅の別れの場面での白いくちなしの花、届きそうで届かない。あと少しという所で手にすることなくレナードとの別れを済ませた後のジェーン(キャサリン・ヘップバーン)のあの晴々として気持ちの良さそうな表情にイタリアに来て良かった。辛いこともあったけど、それよりも楽しかった事の方が多かったと言っているようである。素晴らしいラストといい、タイトルの「旅情」なんてこれまた正しくその名の通りの素晴らしい映画である。恋愛映画の名作と呼ばれる作品の多くは同じイタリアが舞台の「ローマの休日」を代表するように愛した相手の幸せを自分の事よりも考えて自ら身を引くケースが多く、この映画のジェーンもそうです。愛した相手には奥さんがいる。その事をきちんと解っているから別れる事を決意し、ベニスから離れる事を決意して帰っていたのである。そういう品の良さを感じさせる映画を撮れるデビッド・リーン監督は素晴らしい監督である。
[ビデオ(字幕)] 9点(2009-08-03 22:20:40)(良:1票)
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