Menu
 > レビュワー
 > 目隠シスト さんの口コミ一覧。4ページ目
目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345678
投稿日付順12345678
変更日付順12345678
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
冷静に考えてみると、“秘密を何故自叙伝の中に隠す必要があったのか?”という疑問は残るワケですが、細かい事は考えず、『サスペンスの様式美』を楽しむというスタンスが正しいかと。引き出しの裏に隠されていた資料、カーナビゲーションに入力されていた行き先、顔を曝さぬ敵、島のロケーション、どれも素晴らしきサスペンスの流儀でした。堪能させていただきました。なお一番怖かったのは、元英国ファーストレディと寝なければならなくなった場面。震えました。もう、お断りする選択肢はありませんもの。ある意味、極道の女に手を出すよりもヤバイのに。絶世の美女なら諦めもつきますが、お美しいとはいえオバサン。縮み上がらずに抱けた、主人公の男気を尊敬します。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-09 20:10:35)(笑:1票)
62.  ディセント2 《ネタバレ》 
物語の基本構成(危機状況の作り方・話の組み立て)は前作の方が洗練されていると思います。ただ、前作は前半が上質なサバイバルサスペンスだったのに対し、後半はまるっきりB級モンスター映画。その落差に自分は落胆し、良い印象を持てませんでした。そこで続編となる本作。前作の余白「ぜんぶ主人公の妄想でした」という可能性を完全否定するデリカシーの無いアプローチに若干の反感を覚えたものの、結果この開き直りが吉と出た気がします。モンスターパニック映画として面白かった!それはひとえに徹底していたから。観客が生理的に嫌悪するであろう“痛い”“汚い”をとことん重ねました。精神は崩壊寸前、血と汗と糞が入り混じった臭気に意識は朦朧。観客を極限状態に追い込むことに成功しました。だからこそ、最後の最後で友情を取り戻したサラとジュノ、2人の心に共感できたのだと思います。絶望のサラが発した希望を繋ぐ雄叫びに震えました。前作と違い、作中で生還者が出たことも良ポイント。でも、あのオチはどうかと思います。後味の悪い映画は山ほどありますが、これほど脈略の無いのも珍しい。地底人の存在を隠しておくために、生還者を出す訳にはいかなかった。そんな続編製作への伏線が透けて見えるようです。そんなところに気が回るくらいなら、あのオッサンの素性について説明してくれよと言いたい。最後に味噌は付いたものの、後半の仕上がりは上々。後半失速した感のある前作よりも好印象でした。前作と本作、続けて観ると両方とも評価が上がるタイプの映画だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-20 17:58:57)(良:1票)
63.  ダブリン上等! 《ネタバレ》 
手持ちカメラの多用や、ハイセンスを装うクレジットは鼻につきます。監督に非はないけど、邦題のセンスもダサいです。でも脚本は上等でした。濃いキャラの面々をきちんと描き分け、絡んで団子にならないさじ加減で各人の人生の糸を交差させる。上手いと思います。身から出た錆で窮地に陥る者もあれば、アクシデントで人生を狂わされる人もいる。いずれにしても、思い通りにならないのが人生です。石を投げつけてくるクソガキは、“人生の落とし穴”あるいは“不確定要素”といったところでしょうか。彼が基点となって、それぞれの人生が動いていく。“女を殴る”最低の行為をしたチンピラにはキツ過ぎるお仕置き。自分勝手な連中にも罰が与えられました。銀行マンは終身刑ですか。ご愁傷さまです。でも結果的には、ほとんどの者が好転したと見て良さそう。バス運転手も車椅子の王様になりましたしね。ずっと自分と向き合うことを避けて来たヒゲ娘。ギブスで固められた心の傷。ずっと外す勇気が出なかった。それだけ重症だったのも理解できますが、腐らせてしまったらお終いです。痛みに耐えて、次ぎのステップに進まなきゃ。辛い目にあった彼女には、いっぱい幸せになってもらいたいです。一方、ソース男の方は納得がいかない。あれだけダダをこねて、迷惑かけて、最後にヨリを戻してハッピーって何?腹立たしい。いや羨ましい(笑)。でも、あの2人が上手く行くとは限らない。「禍福は糾える縄の如し」は実証済みです。人生ままならぬから面白い。でしょ?
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-04 18:54:01)
64.  28週後... 《ネタバレ》 
冒頭のエピソードが秀逸。妻を見殺しにした後悔と、迫り来るゾンビの圧倒的な恐怖。追いかけてくる狂気の群れ。走る、走る、ひたすら走る。息があがります。頭がボーっとしてくる。苦しいのは呼吸か、それとも心か。もう何だか分らない。そんな男の気持ちに自分を重ねることが出来ました。逃げおおせたときの虚無感たるや…。ファーストエピソードから一転、次は穏やかな展開。ゾンビは死に絶えたという。安心していい。でも心は晴れません。当たり前です。物語は始まったばかり。これから惨事が起こるのは明白です。心のモヤモヤ、漠然とした不安がまた良いです。中盤までは文句なしに楽しめました。その後も本シリーズならではの設定(走るゾンビ、ウィルス感染から発症までが一瞬であること)を活かしたスリリングな展開で飽く事なく観られました。ただ、中盤までの緩急ある展開に比べると、やや散漫な印象もあり。粗も散見されます。取ってつけたような親子対決も要らなかったと思います。それでも続編として上々の出来。“本当に怖いのは人間だ”という前作からの主張も継続されていました。惜しむらくは、ラストシーケンス。むやみに後味を悪くしないで欲しい。漠然としたものでいい、希望を残して欲しかった。前作の余韻のように。
[DVD(字幕)] 7点(2008-09-12 22:55:40)(良:2票)
65.  キンキーブーツ 《ネタバレ》 
経営危機を脱するために、老舗の紳士靴メーカーが打ち出した新たなビジネスプラン。それはドラッグクイーンのブーツの製作でした。180度(90度?)の方向転換。新しい試みは産みの苦しみ。また、異なる価値観を受け入れること。そういう感動のドラマだと思いました。最近の邦画でいえば『フラガール』に似ていると。でも観想を書こうと内容を整理していくうちに、『フラ』とは異なる価値観を持った映画であることに気付きました。国民性や資本主義に対する捉え方の違いに目が行きました。序盤の大量解雇。このエピソードで工場の経営状態の危機は、全体の共通認識になったものと思っていました。でも違った。解雇されなかった工員たちの意識は“自分がクビにならなくて良かった”という程度。危機意識はありません。それもそのはず。会社の経営は、自分とは関係のない話だから。定時になれば、仕事の途中でも帰ることが出来るのはそのため。労働者・資本家・経営者の明確な役割分担が、社会一般に浸透していることが見てとれます。そういえば、後にマネージャーとなる女性も「社長は皆とは違う」旨の発言をしていました。工員たちが態度を改めたのは、社長の家が抵当に入っている事実を知ったから。シチュエーション的には、先の大量解雇時とそんなに変わらない。少なくとも労働者にとっては。でも彼らは変わった。それは他でもない、社長の身を削った決断に心を動かされたからです。資本主義の原則からは外れるその決断に。でも結果“みんなが”幸せになれました。本作の靴工場の姿は、私たちが良く知る日本の中小企業の姿です。“愛社精神”とか“サービス残業”とかの世界。日本の資本主義は、欧米のそれとは別ものだと思います。労働者の意識のレベルでは特にそう。しかし今、物凄い勢いで変わりつつある。欧米の資本主義を目指そうとしています。勿論、今の日本の形態がベストだとは思いません。サービス残業なんてしたくないし。でも何でも欧米流が正しいのか?とも思う。その疑問に対する答えのヒントが本作には隠されている気がします。
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-27 19:48:34)
66.  カオス(2005) 《ネタバレ》 
『トランスポーター』シリーズで一躍名を上げたジェイソン・ステイサム。今、最高にセクシーでダンディーな中年男。彼の魅力はその渋い雰囲気と、格闘系アクション。本作では一方の売り、アクションをほぼ封印しています。しかし満足。彼には、佇まいでその場の空気を締める力がある。正直演技は上手くないような気がしますが、この雰囲気は役者として得がたい財産だと思います。今後も目が離せません。そのステイサムとコンビを組む新米刑事もなかなかいい。若者の青さと、ステイサムに負けない利発さを発揮しています。彼が後半の主役。24時間の間に彼が成長していく様は爽快でした。カオス理論を持ち出すのはいささか大げさだと思いますが、サプライズありの面白いお話でした。難点はステイサムがもはやビッグネームだということ。オチを悟られないようにするために、もう一工夫あっても良かったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-05 00:08:20)(良:2票)
67.  ロッキー・ホラー・ショー 《ネタバレ》 
どアップの真っ赤な唇が延々と映し出されるオープニング。「SF映画二本立て~」のよく分からない歌詞。でも何故か惹きつけられる。しかもご丁寧に2番まで歌い上げてくれます。もう最初っから、センスが尋常でないことが分かります。案の定、中身もぶっ飛んでる。とは言っても、およそ意味が無いストーリー。でもそんなの関係ねぇ!(@小島義雄)。どうにも心を掴んで放さない歌と音楽、奇天烈なキャラと衣装があればいい。その世界観を味わえれば問題ないです。映画というよりはミュージックプロモ。ですから家庭のテレビで観ては驚きがありません。そんなものかと思ってしまう。やはり映画館で観た方が断然、脳に来るはずです。カルトな人気を誇るのもよく分かる。個人的にもこのセンスはかなりツボです。でも35歳になってからの初見ゆえ、インパクトはさほど大きくありません。多感な時期に本作に出合っていないことは、自分にとって幸か不幸か。んん~難しい(笑)
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-07-20 18:39:56)
68.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
“作らなければ良かったのに”続編だとは思います。前作までの余韻を見事に打ち消しています。ただ、もし続編を作るなら、この結末しかなかったとも思います。B級でありながら優れた娯楽性を有した1作目、液体金属のCGに驚愕した超大作の2作目と比べるとさすがに厳しいですが、本作単独で観るならば十分な出来だと思います。初見はDVD、2度目はCS、そして3度目は地上波吹替え版と都合3回観たのですが、結末を知っていても楽しめる作品と言えそうです。こうなればいっそ、審判の日以降を描いた4作目も観たいです。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-01 19:24:32)
69.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ! 《ネタバレ》 
自分が本シリーズに期待するのは、各種発明のギミックの面白さと疾走感溢れるアクション。どちらも十分に満足できるものでした。ただ、『ペンギンに気をつけろ』や『危機一髪』ほど鑑賞後の爽快感が無いのは何故なのか。ウサギとウォレスの精神の入れ替わり。正確には入れ替わったのではなく、影響しあったと言うべきか。結果ウォレスは月を見るとウサギ男に変身してしまう特異体質に。このウサギ男が結構キモイ。そして怖かった。それに元のウォレスに戻る過程に説得力が無いのも残念。一工夫欲しい。あと視覚効果にCGが使われていたのも。ひと目でソレと分かって、少々ガッカリしました。クレイアニメは粘土100パーセントの表現が売り。もちろん少々のCGで本作の価値がスポイルされることはありません。ただ、効率を追求しない作り手の心意気を感じたかった。不満な部分を挙げましたが、このクォリティで長編を作られては、平伏するしかないというのが本音です。もちろん次回作も心待ちにしています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-03 17:21:31)
70.  トゥームレイダー
アトラクションムービーとしての出来の良し悪しを問う映画にあらず。これはアンジェリーナ・ジョリー嬢のおっぱいを愛でる映画です。間違いない。久々に観返して確信しました。松坂大輔夫人の柴田倫世元アナは、かつてロケットおっぱいと称されていましたが、本物のロケットおっぱいはアフロダイAの事を言う。いやもとい、アンジェリーナ・ジョリー姫の事を言う。圧倒的な存在感、天然ものだけが持つナチュラルな揺れ、極上の一品です。個人的には小ぶりで形の良いおっぱいが好きなのですが、アンジーのおっぱいの前にはそんなポリシーも吹っ飛んでしまう。最高です。おまけにタンクトップ姿満載。無類の腋の下&二の腕フェチとしてはもう平謝りするしかありません。彼女より美形の女優やモデルは腐るほどいますが、彼女ほど魅惑的な女優は他にいない。メロメロでございます。右のおっぱいに+3点、左のおっぱいに+3点、濃厚な唇に+1点。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-08 00:08:54)(笑:1票)
71.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 
予想以上に面白かった最新作Ⅴ。原点回帰との印象を受けたため、比較検証のためにⅠを再鑑賞しました。続編との決定的な違いは、本作は『ゾンビ映画』であったということ。そう、シリーズ唯一『ゾンビ映画』でした。“死”という恐怖の上位に位置する恐怖が描かれるのがゾンビ映画たる所以。自己を失う恐怖。知性を奪われる恐怖。そういう意味では、本作のハイライトの一つである“アリスが三角飛び蹴りでゾンビ犬を倒すシーン”はアクションゲーム『バイオハザード』的には正しくても、『ゾンビ映画』としては間違っていたと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-04-03 21:24:58)
72.  ミッドナイト・エクスプレス(1978) 《ネタバレ》 
「監視状況下での脱出計画の面白さ」と「脱出成功時のカタルシス」。それが“脱獄もの”の面白さだと思います。閉鎖空間がもたらす濃密な空気。秘密裡に事を進行させるという緊張感。設定そのものが秀逸です。その見地からすると、本作は“脱獄もの”とは言えません。そもそも脱獄に重点が置かれていません。刑務所内の緊張感も希薄。主人公に同情は出来るものの、基本的には自業自得という話。カタルシスは小さいです。でも観客に訴えかけるメッセージは痛烈でした。主人公に突きつけられたもの。それは貴重な時を奪われる、人生を無駄にするという現実です。即効性の恐怖ではありません。しかし一度意識してしまうとダメです。その焦燥と不安たるや絶大。人格を崩壊させるほどの威力を持ちます。本作では、あくどい世話人への暴行、面会での自慰行為という形で端的に表現されています。誰でも同じような恐れを感じたことがあるはずです。皆、時間に囚われている。本作はそのことを再認識させます。時を奪われることは、命を奪われること。時間はかくも尊い。
[DVD(字幕)] 7点(2007-02-19 18:23:38)(良:1票)
73.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
「家族の大切さ」をテーマとした、ティム・バートン流の毒入りファンタジー。「悪い子はお仕置きをされ、良い子は幸せを手に入れる」という物語は、典型的な寓話の形式です。でも、主人公は拾ったお金を躊躇無く使い、周りの子供たちが酷い目にあっていても助けに行く素振りさえ見せません。ここに違和感があります。普通なら、主人公はお金を警察に届けたり、あるいは困窮している家族に渡したりするはずです。それに子供たちが困っていたら、何とかして助けようとするのでは。それが世間一般でいうところの“良い子”のはずです。でも主人公はしません。例えば、10円拾って警察に届ける。子供がすると褒められますが、大人はそんなことしません。「困っている人を助けなさい」と言いますが、大人は自分の身を顧みず、他人を助けたりしません。何故なら大人は分かっているから。小銭は落とし主に戻らないことを。他人を助けようとして、自分が災いに巻き込まれたら元も子もないことを。それが世間の常識。大人は自分がしないことを子供に要求するのです。でも本作の大人(=監督)は要求しません。悪い子たちへのお仕置き以上に、この部分が“毒”なのだと思いました。自分も一応大人。自分がしない(出来ない)ことでも子供に要求しています。でも後ろめたい気持ちも少しはある。だからこそ、この毒を心地よいと感じるのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-08 19:00:04)(良:1票)
74.  未来惑星ザルドス 《ネタバレ》 
空飛ぶ巨大顔面岩。赤パンツ一丁、胸毛ぼうぼうのショーン・コネリー。もうこれだけで、本作の価値は決定したといってもいいくらいインパクト大で、直感的に“好き”と感じてしまいました。物語の概要が見えない中盤くらいまでは、宗教的色合いも感じられ、物語が何処に向かっているのか不安でした。しかし物語の大筋が判明した終盤は哲学的な要素も孕み、よりいっそう不安になりました(苦笑)。理解できない、あるいは作中で語られない謎や秘密は結構あります。でも面白い。細かいことはどうでもいいです。だってコネリーが赤パンツ一丁なんですから(くどい)。よく言えば、“人間とは”“生命とは”といった人間が持つ根源的なテーマを問いかける話。ものすごく簡単に言えばSEXの話。B級というよりはカルト作品。時々、こういうテイストの作品が観たくなります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-25 18:29:20)
75.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
家族が人質にされるという状況、国家権力を相手にしていること、さらに自分達が生きていてはまずい状況に追い込まれたこと、蜘蛛の巣に絡み取られたような危機的状況であるはずなのに、3人の宇宙飛行士からはイマイチ緊張感が伝わってきません。これは、3人が当局側に少なからず仲間意識を持っていたこと、また当局の対応に詰めの甘さがあることに起因していると思います。(もっとも当局に用意周到さがあれば、こんな事態にはなっていないとも言えますが。)また、見せ場である逃走劇の部分に工夫が見られず、やや淡白に感じてしまいました。ひとひねり欲しかったところです。(でもドッグファイトは見ごたえあり。)つまり全体的なつくりにやや粗さを感じるのです。でも、設定の良さ、音楽の素晴らしさの印象の方がずっと強い。当局の隠ぺい体質にはリアリティがあり、まんざら荒唐無稽とも言い切れない設定が絶妙です。さらに秀逸な音楽が、緊張感を煽ります。短所を長所が打ち消すため、鑑賞後には満足感が残ります。多分本サイトでの高評価がなければ、自分は出会わなかっただろうと思う良作です。本サイトとレビュワーの皆様に感謝。
[DVD(字幕)] 7点(2006-08-04 21:52:34)
76.  オーメン(1976)
ホラー映画の金字塔。気分を盛り上げるなら、今日(!)ご覧になることをお薦めします。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-06 06:00:00)(笑:4票) (良:2票)
77.  モーターサイクル・ダイアリーズ
南米をバイク1台で旅する2人の若者を描いたロードムービーです。一応目的地はあるものの、旅そのものが目的となっており、旅の中で体験する様々な国、文化、価値観に触れる主人公の感情の揺れが主軸に描かれています。伝記ものですので、旅に起こるイベントやアクシデント等はさほど刺激的ではありませんが、それ故リアルに感じられました。各エピソードはかなり淡白に描かれており、観客がその後の成り行きを想像で補う必要がありますが、逆にその点がこの作品の味になっていると思います。ラストエピソードでは「何かを成す人とはどういう人か」を的確に表現しており、良いと感じました。キューバ革命もチェ・ゲバラも知らなくても十分楽しめます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-07 01:59:23)
78.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
以前、漫画家のおおひなたごうさんが自身のHPで「今年面白かった(印象に残った)映画作品」のトップにこの作品を挙げていたのを見つけて、自分も観ることにした作品です。「死刑制度」を扱ったサスペンスで、よく考えられたストーリーだなと感じました。扱っているテーマはディープですが、作品の面白さは別の部分にあるので、あまり堅苦しく構えてみる必要はないかと思います。出来ることならなるべく予備情報を入れないで観ていただきたい作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-23 01:44:38)
79.  ゴーストワールド
これは痛いです。たぶん10代とか20代前半ぐらいの時に観ていたら、あまりに痛くて布団でジタバタしていたことでしょう。30代でよかった(笑)。周りをバカばかりと蔑んで、自分が特別と思い込んでみたり、自分がどこに行きたいのか判らずイタイラしたり。主に思春期に経験するどうしようもない複雑な感情を味わったことのある人なら主人公に共感はできなくても理解はできると思います。結構コメディの要素もあるので笑えるのですが、意図しなくても周りの人を傷つけてしまう主人公の姿は、ちょっと切なくもあります。暗示めいたシーンもラスト付近にあり、思いのほか深い作品なのかもしれません。この作品、悪くないです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-18 00:30:59)(良:1票)
80.  ラストナイト・イン・ソーホー 《ネタバレ》 
伏線の張り方、ミスリードの仕込み方、意外な真相、どれをとっても脚本は一流です。凝った演出技法や、キャスティングセンスの良さも流石エドガー・ライトという感じ。出来の良い映画なのは間違いありません。ただし今回は手放しで称賛という訳にはいきません。エロイーズの悪夢を延々とみせられ閉口しました。前述したとおり見せ方は凝っていますが同じシチュエーションが反復されるのでどうしても単調になりがち。さらに妄想ともオカルト案件とも判別が着かない状況下、打開策や回避方法が示されぬ為ただ苦痛な時間を過ごす羽目になります。エロイーズもキツイでしょうが観客もしんどい。これがまさしく「無間地獄」かもしれませんが、苦行を課されて喜ぶ観客はいません。サスペンスやホラーで興奮や高揚感を覚えるのは、恐怖の先に希望をみているから。エロイーズの悪夢には絶望しかなかったので、言い方は変ですが「退屈」したのだと思います。 繰り返しますが映画の出来は悪くありません。良い映画です。しかし良い映画である前に、まず面白い映画であることが大事では。エドガー・ライト監督はそういう映画を撮る監督だと思っていたのですが、今回は違ったようです。是非また『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ』みたいに、愛おしくなるような娯楽作品を撮ってください。
[インターネット(吹替)] 6点(2022-09-02 01:54:18)(良:3票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS