Menu
 > レビュワー
 > 目隠シスト さんの口コミ一覧。6ページ目
目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : イギリス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12345678
投稿日付順12345678
変更日付順12345678
>> カレンダー表示
>> 通常表示
101.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
“作らなければ良かったのに”続編だとは思います。前作までの余韻を見事に打ち消しています。ただ、もし続編を作るなら、この結末しかなかったとも思います。B級でありながら優れた娯楽性を有した1作目、液体金属のCGに驚愕した超大作の2作目と比べるとさすがに厳しいですが、本作単独で観るならば十分な出来だと思います。初見はDVD、2度目はCS、そして3度目は地上波吹替え版と都合3回観たのですが、結末を知っていても楽しめる作品と言えそうです。こうなればいっそ、審判の日以降を描いた4作目も観たいです。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-01 19:24:32)
102.  野生のエルザ 《ネタバレ》 
人と野生動物の関係についての大前提。それは“動物に対して、人間はいつだって自分たちの論理を押し通している”ということ。有害鳥獣を駆除することも、ハンティングに興じることも、動物園をつくることも、絶滅危惧種を保護することも、全て人間側の都合です。“野生動物のために”とか“地球のために”とかいう掛け声も、つまるところ人間が快適に(精神的な安らぎも含めて)生きていくためのもの。人間は、そういう強い立場にいます。少なくとも今のところは。この事を自覚する必要があると思います。それは覚悟と責任とも言えます。命を奪うことが出来る側が負うべきもの。主人公夫婦のうち、夫の方にはこの覚悟が伺えます。だから共感できます。では妻の方はどうでしょう。彼女は、「エルザは自然に帰すべき。エルザは自由を望んでいるはずだ」と主張します。この言い方はズルイ。そもそも“彼女が”希望してエルザを手元に置いたはず。だのに、いつの間にか主語がエルザにすり替わっています。これは人と動物との前提を覆すこと。そして自己責任の回避に他なりません。(もっとも、この事は夫によって看破されます。)“ライオン”と“大自然”が事の本質を分かり難くしていますが、ようするに“家で飼えなくなったペットをどうしますか?”という話。別の飼い主を探すのか、何処かに捨てるのか、あるいは殺してしまうのか。本作はハッピーエンド。エルザはきっと幸せになったのでしょう。この夫婦は責任を果たしたと言えます。ただ、それは結果論であることも忘れてはいけないと思います。強者であることを自覚すること。そして謙虚であること。人が野生動物と付き合うための心構えだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-08 18:22:55)(良:1票)
103.  サハラ(1983) 《ネタバレ》 
一昔前の邦画を観ているような。スケールだけはデカイけれど、それ以外はすべて安っぽいです。決して出来の良い映画とは思いません。けれど何故か微笑ましい。バカ映画としての良さがあります。ツッコまれることを厭わない大らかなスタンスとでも申しましょうか。みんな鉄砲に撃たれすぎ。主人公の銃の腕前は神か。仲間をほっといて逃げ出していいの。もうレースなんかどうでもいいじゃん。ツッコみ出せばきりがない。でも悪意が無いから許せます。というかあまり深く考えて作っていないはず。疲れているときにはこんな映画もいいものです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2007-06-04 19:30:42)
104.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ! 《ネタバレ》 
自分が本シリーズに期待するのは、各種発明のギミックの面白さと疾走感溢れるアクション。どちらも十分に満足できるものでした。ただ、『ペンギンに気をつけろ』や『危機一髪』ほど鑑賞後の爽快感が無いのは何故なのか。ウサギとウォレスの精神の入れ替わり。正確には入れ替わったのではなく、影響しあったと言うべきか。結果ウォレスは月を見るとウサギ男に変身してしまう特異体質に。このウサギ男が結構キモイ。そして怖かった。それに元のウォレスに戻る過程に説得力が無いのも残念。一工夫欲しい。あと視覚効果にCGが使われていたのも。ひと目でソレと分かって、少々ガッカリしました。クレイアニメは粘土100パーセントの表現が売り。もちろん少々のCGで本作の価値がスポイルされることはありません。ただ、効率を追求しない作り手の心意気を感じたかった。不満な部分を挙げましたが、このクォリティで長編を作られては、平伏するしかないというのが本音です。もちろん次回作も心待ちにしています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-03 17:21:31)
105.  ミリオンダラー・ホテル 《ネタバレ》 
人はそれぞれ価値観を持っています。生きる上での基準。何が正しくて、何が間違いか。何が大切で、何がどうでもいいことか。ほとんどの人のそれは、社会が許容する範囲に納まるはずです。自分もそう。ホテルに集う人々のそれも、そんなに変わらない。ただ一人の例外を除いては。それがトムトム。彼が他の人々と違うのは、精神的な特徴に所以するのではありません。それはひとえに、彼がエロイーズに恋していたから。恋は価値観を一変させます。「エロイーズと出会って自分は生まれた」という彼の言葉からも、そのことが伺えます。ですから、本作の出来事は万人にとっては悲劇でも、トムトムにとっては違うはずです。イジーを結果的に殺めてしまったことも、あの結末を自ら選んだことも、社会的には許されません。でもエロイーズと過ごした時の重さの前では些細なこと。彼は幸福感に包まれて死んだはずです。人を想う力は世界を変える。そこに自分は、憧れと恐怖そして哀れみと虚しさを感じました。トムトム役のジェレミー・デイビスの演技は抜群でしたが、キーパーソンはエロイーズ。彼女には有無を言わさぬ美しさが必要でした。男が本能的に心を奪われるような。でもそれほどの美人でありながら、ホテルの住人の中に溶け込まなくてはならない。その難しい役どころをミラ・ジョヴォヴィッチは見事に演じていたと思います。普段は生気なく所在なげに。しかし、ふとした仕草や表情は男を虜にするほどに。トムトムと心を通わせるうちに、彼女はどんどん魅力的になっていきました。まるで死者が息を吹き返したかのよう。トムトムの死に客観的な救いがあるとすれば、この一点に尽きると思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-05-30 17:58:07)
106.  トゥームレイダー
アトラクションムービーとしての出来の良し悪しを問う映画にあらず。これはアンジェリーナ・ジョリー嬢のおっぱいを愛でる映画です。間違いない。久々に観返して確信しました。松坂大輔夫人の柴田倫世元アナは、かつてロケットおっぱいと称されていましたが、本物のロケットおっぱいはアフロダイAの事を言う。いやもとい、アンジェリーナ・ジョリー姫の事を言う。圧倒的な存在感、天然ものだけが持つナチュラルな揺れ、極上の一品です。個人的には小ぶりで形の良いおっぱいが好きなのですが、アンジーのおっぱいの前にはそんなポリシーも吹っ飛んでしまう。最高です。おまけにタンクトップ姿満載。無類の腋の下&二の腕フェチとしてはもう平謝りするしかありません。彼女より美形の女優やモデルは腐るほどいますが、彼女ほど魅惑的な女優は他にいない。メロメロでございます。右のおっぱいに+3点、左のおっぱいに+3点、濃厚な唇に+1点。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-08 00:08:54)(笑:1票)
107.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 
予想以上に面白かった最新作Ⅴ。原点回帰との印象を受けたため、比較検証のためにⅠを再鑑賞しました。続編との決定的な違いは、本作は『ゾンビ映画』であったということ。そう、シリーズ唯一『ゾンビ映画』でした。“死”という恐怖の上位に位置する恐怖が描かれるのがゾンビ映画たる所以。自己を失う恐怖。知性を奪われる恐怖。そういう意味では、本作のハイライトの一つである“アリスが三角飛び蹴りでゾンビ犬を倒すシーン”はアクションゲーム『バイオハザード』的には正しくても、『ゾンビ映画』としては間違っていたと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-04-03 21:24:58)
108.  回転 《ネタバレ》 
女幽霊が出現する場面は、ほとんど引きの画のみ。彼女がどんな顔なのか最後まで分かりません。クライマックスで、どーんとおどろおどろしい顔のアップ!そんなホラーに慣れた身としては、逆に新鮮でした。この例に限らず、“目を背けたくなる”描写は一切なし。でも常に不穏な空気を醸し出す演出はお見事でした。言葉はオブラートに包まれているので、直接的な生々しさはありません。でもよく考えると結構ハード。濃い内容を上品に仕上げてあったと思います。ただラストについては不満(疑問)が残ります。何故主人公は、子供たちに霊の存在を意識させることで、問題を解決しようとしたのでしょう。子供たちが、妄想に捕らわれているだけなら有効な方法かもしれません。でも彼女は霊の存在を確信していたはず。その選択が理解できませんでした。それに結末も唐突。後味の悪さよりも、オチの付け方としてしっくりきません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-03-30 22:26:35)
109.  ジャイアント・ピーチ 《ネタバレ》 
空飛ぶ巨大なピーチ、擬人化した虫たち、人形に変わった主人公。全て“魔法”で説明がつきます。機械の大魚も、ナイトメアのジャック登場にも違和感はありません。それは主人公の視点で物語が進んでいるから。実写→アニメへの移行は、世界が客観(現実)から主観(非現実)に移ったことも意味していると思います。主観の世界でなら、何が起こっても不思議ではありません。ニューヨークに到着して、主人公の魔法は解けます。実写に戻るのは、現実に戻るということ。アニメ世界の住人たちも、主人公同様に魔法が解けて、在るべき姿に戻るはず。蜘蛛女はクモに、天道虫おばさんはテントウムシに。それが暗黙のルールだと思っていました。しかしこの予想は外れます。擬人化した虫たちはそのまんま。意地悪おばさんに至っては、車で海底を走ってきたという。ということは、作品の世界全てが現実・非現実の区別のないファンタジーだったのか?いや、そうではありません。巨大な桃は見物料が取れるほど特別なものだった。虫たちもニュースになる存在。本作にも“非現実”の概念はあります。つまり、“非現実から現実に戻ること”よりも“非現実を現実に変えよう”。それが本作の主張です。アニメの世界を現実に変えよう。車は海底を走れないなんて誰が決めたの。“見方を変える”とは、こういうことだと思いました。もちろん不幸な境遇にだって当てはまります。前向きなメッセージだと思いました。なお、スタッフロール終了後、もうひとつ“見方を変える”サンプルがあります。少々悪趣味な遊び心が、ティム・バートンっぽいです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-07 17:52:45)
110.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 
小さなイライラの積み重ね。溜まったストレスの大きさは自分では案外分からないものです。キレるきっかけは僅かな事でいい。瞬間的にキレた場合は、すぐ我に帰ることが出来ます。しかし“タガが外れた”時はそうはいきません。本作の主人公はこのケース。ただし車を捨てた時点で、完全に外れている訳ではありません。ちゃんと段階を踏んでいます。破壊を実行するごとに、その内容もアイテムもエスカレート。そして殺人という一線を越えます。高いハードル。「プレゼントを壊された」「相手がナチス信仰者」という2つの要因が彼の背中を押しています。砕け散ったのは、プレゼントだけではありません。とてもリアルに感じました。自分が本作の主人公にならないとは言い切れない。ですから彼には、“失業していた”とか“もともと短気だった”“精神的に病んでいた”という設定は必要無かった気がします。主人公と対比される存在が退職間際の刑事。嫌味な上司にアホな同僚。不安定な妻。彼もまた、いつキレてもおかしくない状況です。しかし彼は決してキレたりしません。つまり普通の人はキレたりしないという意味。これも不要です。普通の人がキレるから、誰の身の上にも起こりうるから怖いのだと思います。主人公が特別な存在になってしまったことで、少し醒めてしまいました。残念。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-28 18:05:00)(良:1票)
111.  ミッドナイト・エクスプレス(1978) 《ネタバレ》 
「監視状況下での脱出計画の面白さ」と「脱出成功時のカタルシス」。それが“脱獄もの”の面白さだと思います。閉鎖空間がもたらす濃密な空気。秘密裡に事を進行させるという緊張感。設定そのものが秀逸です。その見地からすると、本作は“脱獄もの”とは言えません。そもそも脱獄に重点が置かれていません。刑務所内の緊張感も希薄。主人公に同情は出来るものの、基本的には自業自得という話。カタルシスは小さいです。でも観客に訴えかけるメッセージは痛烈でした。主人公に突きつけられたもの。それは貴重な時を奪われる、人生を無駄にするという現実です。即効性の恐怖ではありません。しかし一度意識してしまうとダメです。その焦燥と不安たるや絶大。人格を崩壊させるほどの威力を持ちます。本作では、あくどい世話人への暴行、面会での自慰行為という形で端的に表現されています。誰でも同じような恐れを感じたことがあるはずです。皆、時間に囚われている。本作はそのことを再認識させます。時を奪われることは、命を奪われること。時間はかくも尊い。
[DVD(字幕)] 7点(2007-02-19 18:23:38)(良:1票)
112.  キス★キス★バン★バン 《ネタバレ》 
設定は、名作『グロリア』『レオン』を彷彿とさせます。ハードボイルドにヒューマニズムのスパイス。本作の場合、付加されるのは父子愛です。対照的なメイン2人の掛け合いには、“振って落とす”笑いの基本がありました。下品になりがちな下ネタも、まったく不快になりません。キャラクター、音楽のセンス、エピソードの組み立てが上手く、とてもお洒落。特に前半は大いに笑えます。そして後半は、泣けました。大きな子供ババは、フィリックスから多くの事を教えてもらいます。空は青いこと。雨は美味しいこと。ウィスキーには水も氷も入れないこと。(ついでにHの仕方までネ。)実の父親が教えてくれなかった“人生の喜び”を知ります。フィリックスは元殺し屋。森山周一郎バリの渋い声を持つダンディ。でも弱い人間でもあります。彼もババの父親と変わらない。結局は自分が傷つくのが怖い。人を愛することは、その人を失う恐怖を孕むこと。それはババの死で明確に示されます。ババパパの危惧は正しかったとも言える。しかしフィリックスは気付きました。人を愛することには、勇気を持って立ち向かうだけの価値があることを。エンディング、わが子を海に連れていくフィリックスに胸が熱くなりました。人生は無常なもの。それは分かります。それでもなお、ババには生きて欲しかった。せっかく人生の喜び、世界の素晴らしさを知ったのだから。フィリックスパパの“嘘よねぇ~ん”をあの時のババにも願ったのは、自分だけではないはずです。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-03 18:46:02)(良:1票)
113.  エイリアンVSヴァネッサ・パラディ
初めて観た時は、あまりのぶっ飛びぶりにさじを投げました。思えば自分も若かった(ウソ)。ただB級以下の映画をある程度鑑賞してから本作を観直したところ、印象はかなり改善されました。これは「良い」部類に入るB級映画。カメラワークは悪くないし、何よりノリがいい。ツクリモノ感ありありの「歯抜け犬」の悲しみのハーモニーに大笑い。驚愕のエンディングに放心状態。2度観てもコンチャ分身の術の意味は分らなかったですが、細かい事はどうでもいいと思えました。本作を『ピンチランナー』とか『デビルマン』といった正真正銘のトホホ映画と同列にしておくのは忍びないので、評点を大幅変更することにします。(2010年1月1日再鑑賞につき書き直し 2点→5点に変更)
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-20 18:51:11)
114.  銀河ヒッチハイク・ガイド(2005)
予備知識なく、何の期待もなく観ました。とても面白かったです。いい拾い物をした感覚。まず良いのが冒頭に流れる「イルカの歌」。もう大好き!歌詞も曲も楽しく、心を奪われました。物語の導入部分からインパクト大で、その見せ方も上手いです。いきなりとんでもない状況に追い込まれる主人公。後はもう“イっちゃってる”物語に身をまかせ、楽しめばいいです。“何が起きているの?”とか“何処に向かっているの?”とか、分からなくてもOKです。大筋の流れをつかんでいれば問題ありません。意外性のあるオチが待っています。本作のテーマは意外と深いと思いました。「無限不可能性ドライブ」「最高の銃」「究極の問い」…よく分からなかった事柄が、ひとつの答え(考え方)を導きます。答えは深くても難解とは限りません。というか、とっても単純。それが素晴らしい。こういう話、大好きです。(注)物語冒頭の「イルカの歌」はエンディングロールでも流れます。この曲終わりで、本作を理解するうえで助けとなるアナウンスがありますので、お見逃しなく。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-12-19 18:48:00)
115.  007/カジノ・ロワイヤル(1967)
ナンセンスギャグのオンパレード。というか出鱈目です。作品として破綻していると言ってもいいぐらい。でもかえって清々しい。これだけ豪華キャストを使っての悪ふざけ、ラストにかけてのワッショイぶり。凄いです。ただ、作品としては正直、面白いとは言い難い。というか、見終えてポカーンとしました。0点か10点かというぐらいアクの強い作品だと思いますが、自分は本作をまだ消化しきれていないようです。なので中間くらいにさせてください。でもエンドクレジットのセンスは好きなのでちょっとプラスで。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-10 22:30:10)
116.  ベルヴィル・ランデブー 《ネタバレ》 
日本産以外で久しぶりにアニメに感銘をうけました。まず惹きつけられたのが、ビジュアル。独特にデフォルメされた人物、造形物が何とも言えずいい感じ。アクが強い。好きな人は途方もなく好きだと思います。(もちろんその逆の人もいるはずですが)。貨物船カッコイイ!ドラマもなかなかです。冒頭、ごく狭い家の中だけで進んでいた物語が、思いもよらぬ広がりをみせます。そのスケールの変わりように呆れるやら感心するやら。完全に大河ドラマです。嵐の大海原、レンタル足こぎボートでさらわれた孫を追いかけるおばあちゃん。シビれます。最初はちょっと不気味で、親しみがもてなかったおばあちゃんが、どんどん愛おしく、そして可愛く見えてきます。シュールなギャグ(スペアタイヤならぬスペア犬)もツボ。音楽性も素晴らしい。難をいうなら、後半盛り上がりに欠けること。クライマックスのカーチェイスに、スピード感やたたみ掛けが欲しいと思いました。おばあちゃんの必殺技にしても事前にその片鱗を見せてくれていたら、もっと爽快だったと思います。それが味とはいえ、やや演出が単調だったかもしれません。たぶん物語中、一番の謎は“何故、老女3人は命の危険を顧みず手助けしてくれたか”だと思います。説明はありません。でも自分は納得しました。若い頃から楽しくやってきた3人。その結束は固い。そんな共同体に違和感なく入り込んだおばあちゃん。ジャズでスイングするが如く、波長のあった4人。3人が協力する気になったのも不思議ではありません。それに老い先も短いですし。独特の世界観を持つ不思議な魅力のある作品。大好きです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-27 18:37:05)
117.  エイリアンVS. プレデター
人気TV番組『どっちの料理ショー』の、カレーライスVSラーメンの回を思い出しました。(番組内容は、出演者の多数決で多数派になったメニューのみが食べられるというもの。少数派に投票した出演者は食べられないルール。もう終了しているので念のため。)大物メニュー対決とあってスペシャル仕様。ラーメン側は確かギョーザをおまけに付けるという荒技に出ました。沸き立つスタジオ。負けじとカレー側がおまけに付けたのは、トンカツ。つまりカツカレーにした訳です。「美味そう~」「ヤバイ、マジヤバイ」「そんなの付けたら反則だよ」的リアクションで絶賛の嵐になるかと思いきや、このときの出演者のリアクションの薄いこと、薄いこと。明らかにテンションが落ちているのです。結果はカレーの惨敗。あるゲストははっきりと「カツは余計だった」というコメントを出していました。(結構ガチな番組だったんですね。)長々と映画と関係ないことを書きましましたが、何が言いたいかというと、プレデターがカレーでエイリアンがトンカツだということです。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-19 19:30:32)
118.  チャーリーとチョコレート工場 《ネタバレ》 
「家族の大切さ」をテーマとした、ティム・バートン流の毒入りファンタジー。「悪い子はお仕置きをされ、良い子は幸せを手に入れる」という物語は、典型的な寓話の形式です。でも、主人公は拾ったお金を躊躇無く使い、周りの子供たちが酷い目にあっていても助けに行く素振りさえ見せません。ここに違和感があります。普通なら、主人公はお金を警察に届けたり、あるいは困窮している家族に渡したりするはずです。それに子供たちが困っていたら、何とかして助けようとするのでは。それが世間一般でいうところの“良い子”のはずです。でも主人公はしません。例えば、10円拾って警察に届ける。子供がすると褒められますが、大人はそんなことしません。「困っている人を助けなさい」と言いますが、大人は自分の身を顧みず、他人を助けたりしません。何故なら大人は分かっているから。小銭は落とし主に戻らないことを。他人を助けようとして、自分が災いに巻き込まれたら元も子もないことを。それが世間の常識。大人は自分がしないことを子供に要求するのです。でも本作の大人(=監督)は要求しません。悪い子たちへのお仕置き以上に、この部分が“毒”なのだと思いました。自分も一応大人。自分がしない(出来ない)ことでも子供に要求しています。でも後ろめたい気持ちも少しはある。だからこそ、この毒を心地よいと感じるのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-08 19:00:04)(良:1票)
119.  となかいロビー 炎のランナー
『ウォレスとグルミット』とはまた一味違った趣がありました。よりくだけたというかポップな感じ。動きの緻密さという点では『ウォレス~』に譲る部分がありますが、エンターテイメント性、物語性では負けていないと思いました。日本語吹き替え陣も流石プロの仕事をしていたと思います。ラストも爽快。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2006-09-08 17:44:51)
120.  未来惑星ザルドス 《ネタバレ》 
空飛ぶ巨大顔面岩。赤パンツ一丁、胸毛ぼうぼうのショーン・コネリー。もうこれだけで、本作の価値は決定したといってもいいくらいインパクト大で、直感的に“好き”と感じてしまいました。物語の概要が見えない中盤くらいまでは、宗教的色合いも感じられ、物語が何処に向かっているのか不安でした。しかし物語の大筋が判明した終盤は哲学的な要素も孕み、よりいっそう不安になりました(苦笑)。理解できない、あるいは作中で語られない謎や秘密は結構あります。でも面白い。細かいことはどうでもいいです。だってコネリーが赤パンツ一丁なんですから(くどい)。よく言えば、“人間とは”“生命とは”といった人間が持つ根源的なテーマを問いかける話。ものすごく簡単に言えばSEXの話。B級というよりはカルト作品。時々、こういうテイストの作品が観たくなります。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-08-25 18:29:20)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS