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マイカルシネマさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 258
性別 男性
年齢 35歳
自己紹介 <尊敬するクリエイター>
ヴィム・ヴェンダース、ニック・パーク、藤子・F・不二雄、冨樫義博

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1.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
ドラマ主体だったのでキューブリックが苦手な自分でも安心して見られた作品。映像美については散々語りつくされていることだが、個人的には屋敷がポツポツと広い間隔で立っていたのが一番印象的だった。後半、バリーが堕ちていく展開は完全にキューブリック節で先も綺麗なまでに読めてしまうのだが、義父が養子に受け入れられないのもお約束事なので嫌われるバリーにはどうしても同情してしまう。最期が描かれていないのが唯一の救いだろう。あと、騎士道精神の残るイギリス軍の進軍シーンには苦笑いさせられた。
[DVD(字幕)] 7点(2006-06-02 22:14:08)
2.  Vフォー・ヴェンデッタ
原作はプロットはシンプルながらもストーリー展開や細かなエピソードが非常に洗練されている大傑作なのだが、本作は原作が壮大なだけに印象的なシーンの切り張りに終始しているところもあり、説明不足や、キャラの掘り込み不足を感じさせる。原作との相違点で目立つのはVとイヴィーの関係、そしてラストだ。原作の2人は父親と娘、或いはレクターとクラリスのような関係だった(だからこそ、イヴィーは成長し、Vの意志を引き継ぐのだ)。しかし、本作では恋人のような関係になっているためVのキャラから受ける印象も異なってくるし、テーマも限られてくる。ラストは映画的演出に沿ったものになっているが、市民の反乱という意味ではこちらのほうがわかりやすい。しかし、注目すべきは本作が市民の生活を極端に悲惨には描いていないところだろう。自由を取るか、安定した生活を保障されるか、という問題は「マトリックス」におけるサイファーの葛藤そのものだ。肝心なのは市民が情報操作に操られ政府に対して盲従、沈黙することなく、自分の意志を持って望むことなのだ。原作とは異なった印象を受ける映画になったのも20年前のイギリス批判から現在のアメリカ批判に置き換えられた事を考えると当然のことといえるのかもしれない。
[映画館(字幕)] 8点(2006-04-25 21:32:51)
3.  エイリアン/ディレクターズ・カット
劇場で見られなかったのが残念だが、デジタル修正されたものを見ると、改めてこの映画が映像、美術、音楽、どれをとっても非常に斬新な映画だったであろう事を実感させられる。むしろ、本作を見た後だと後続のシリーズがやや古臭く思えてしまうくらいだ。当初、B級怪物映画として書かれていた脚本がSFホラー史上の不朽の名作になることなど誰が予想しただろう。繭のシーンは2作目に全く思い入れが無いのですんなり受け入れられた。リプリーの絶望感を表現する上では効果的だったと思うし、「緊迫感が削がれる」というのも2作目で犯している似たような失敗よりはまだマシだろう。イアン・ホルムは以外にも数多くのSF映画に出演しているが(「未来世紀ブラジル」、「フィフス・エレメント」)、やはり一番美味しい役どころなのは本作だろう。オリジナル同様の満点。
[DVD(字幕)] 10点(2006-03-31 11:17:27)
4.  ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!
今までW&Gファンで本当に良かった!オープニングで2人がお決まりのからくりで出動するシーンからもうワクワクしっぱなしでした。「チキン・ラン」は「大脱走」のプロットに縛られ、大人しめの仕上がりだったのに対し、本作は大作に相応しいなんともエネルギッシュな作品でした。間抜けなウォレスをグルミットが救う、というこれまでどおりのプロットを踏まえつつ、ホラー、サスペンス、アクションの定石を丁寧に押さえ、「狼男」、「キング・コング」、「マトリックス」のパロディなど隅々まで工夫が凝らされています。ラストの「ドッグファイト」には「ペンギンに気をつけろ」の懐かしさから目頭が熱くなりました。それにしてもクレイアニメでこれだけ大興奮のアクションシーンを撮れるスタジオが他にあったでしょうか?長編化に伴い大勢のキャラクターを同時に扱う荒業を見せた上に、ここまでパワーに溢れた作品を作り上げてしまうニック・パーク監督とアードマンのスタッフの人々の製作に対する強い情熱を感じずにはいられません。「キング・コング」、「サンダーバード」へのオマージュもしっかり確認できますし、子供向けと敬遠されることなく幅広い年代層に受け入れられて欲しいものです。
[映画館(吹替)] 9点(2006-03-19 16:58:00)
5.  ヤング・ブラッド
香港映画をそのままハリウッドで映画化するとこんな感じになるのかな。「ワンス・ア本・ア・タイム・イン・チャイナ」まがいのアクションが延々繰り広げられる単純娯楽映画。そもそも、三銃士が完全な脇役扱いの『三銃士』の映画化作品はこれぐらいじゃないだろうか。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-01 01:15:50)
6.  リトル・ダンサー
炭鉱の町という閉鎖的な場所から自分の夢に向かって外へ踏み出していくという「ロケット・ボーイズ」的ストーリー。ヨーロッパ映画独特の映像美は良かったけど、やはり突き抜けるように陽気な雰囲気が自分に合わなかったなぁ。ミュージカルはやっぱり苦手・・・ラストもわざわざ成人後の活躍なんか描かなくても良かったのに。おかげで余韻はあまり無し。青春映画のラストの典型的な失敗をやってますな(「8Mile」を見習え)。
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-25 19:50:31)
7.  イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
対照的なボルジャー姉妹とジャイモン・フンスーの演技は素晴らしく、見ているだけで癒される。とは言え、批判される理由もなんとなくわかる。最大の難点は家族が貧しそうに見えない脚本のまずさだろう。入国審査をごまかしたくせにあっさりと仕事を見つけていたり、入院費のシーンでハラハラさせるようなこともせずにあっさりと解決策を出したり。遊園地のシーンにしたってやりすぎの感が否めない。ファンタジックな雰囲気は結構好きなのだけれど、どうも設定自体に所々強引さを感じてしまう。監督自身の体験談を元にしているというが、どうせならもうちょっと自然な流れの映画に出来なかったのだろうか。役者が息の合った演技をしているだけにこれは勿体無い。
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-19 16:24:19)
8.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット
とりあえず話のまとめ方はなかなか上手かったと思う。ダーズリー一家のシーンが無くなったのも個人的には嬉しい。原作のメインテーマと見せ場だけを見ていてむしろスッキリするぐらい抜き出して、ラストの真相判明のシーンも伏線を減らしておくことで短めに切り詰めることに成功している。未だに見せ場を連続で繋げていたり、直前呪文の説明など、もう少し丁寧に作るべきシーンもあったのだが、とくに濃いドラマがあるわけではないのでアズカバン~のような失敗までは犯していない。映像に関しては冒頭のポートキーとクィディッチ会場のデザインには参ったものの、魔法生物のリアルさや、広大な風景、ラストの直前呪文シーンなどのビジュアルはシリーズ屈指の出来でしょう。音楽が変わったのも映画自体の雰囲気が変わっているので全然OK。ただ、ダークな色彩が強くなった分、エマ・ワトソンの演技がくどく思えてしまうようになったのは残念。ブレンダン・グリーソンとレイフ・ファインズにはもうちょっと気高さを見せて欲しかった(ゲイリー・オールドマンは完全に特別出演ですね)。それでも、シリーズ中では1番好きな作品かも。まぁ、前作が嫌いだからそう思うのかもしれないけど。
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-01 22:15:12)
9.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
映像美は間違いなくシリーズ随一なのだが、ストーリーが駆け足的すぎて手放しに賞賛できないきらいがある。原作未読者には非常に不親切な映画だろう。原作の見せ場のシーンをぶつ切りにして、雑に編集しているような印象すら受けてしまう。そもそも、キュアロン監督はドラマよりも映像美のほうを尊重するのだろうか?ラストの叫びの屋敷のシーンが単なる説明だけで終わってしまい、ドラマになっていないのは全然納得いかない。あのシーンが全体で1番重要なシーンのはずなのだが。さらに導入部の風船騒動とナイトバスはシリアスな雰囲気からあまりに浮きすぎているし、ラストの静止画像はロイ・ヒルの下手な真似事にしか見えなかった。ダークな雰囲気はいいが、全体的に中途半端な出来栄えなのがなんとも残念。
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-19 23:37:13)
10.  ビーン
テレビ版は見たことがないのですが、みなさんのコメントを読ませていただくと、本来のビーンは「こち亀」の両津勘吉キャラのようですね。この映画に対して破壊屋のギッチョさんの言うところの「駄作を見て、あ~くだらなかった、と笑うことは出来ても、笑えない映画を見て、あ~笑えなかった、と笑うことは出来ない」ということを実感しました。おまけにギャグとはいっても、下ネタだったり、手術で腹の中を探るような痛々しいものが多いのが受け付けられませんでした。
[地上波(吹替)] 3点(2005-09-06 18:57:12)
11.  チャーリーとチョコレート工場
ファンの人に言わせれば「バートンが原点に帰ってくれた」などと評価されることだろうけど、個人的にはやはり監督は「ビッグ・フィッシュ」でいい意味で大人になったと思わされる映画だった。ジョニー・デップの存在感に加え、原色を使ったセットの数々はいつもながらセンスを感じさせるし、いざというときに歌うウンパルンパも楽しいが、それ以上に盛り込まれたブラック・ユーモアはファンタジーというよりも教訓的な寓話を作り上げていて、そこがバートンの父親の視点も強く感じさせる。余談だが、子役たちが性格に負けず劣らずアクの強い顔つきばかり、毎度ながらバートンの役者選びには感心させられる(バットマンシリーズは別)。クリストファー・リーは「スリーピー・ホロウ」にも出演していたが、オタク監督バートンの元ドラキュラ俳優への敬意の表れなのだろう。ラストの展開もたしかに「ビッグ・フィッシュ」だ。一歩間違えると陳腐になりがちだが、監督の演出によって、わざとらしすぎないメルヘンチックな温かみを持った終わり方になっていて、後味は非常にいい。バートンファンも「ビッグ・フィッシュ」似だからといって目くじらを立てずに、にラストを静かに見守って欲しい。
[映画館(字幕)] 8点(2005-09-06 00:01:08)
12.  EX エックス(2002)
ここまでつまらない映画は久しぶり。いや、むしろまったく「映画」を見た気がしない。スキーシーンだけならそれなりだけど、とにかくテロリストたちがあんまりに間抜けすぎて見ていて煩わしい。いくら雪山だからって毎回テロリストネタに持ち込むなよ。小説なら陳腐でもストーリー着けりゃ売れるだろうけどさ(ダ・ヴィンチ・コードとか)。おまけにラストであからさまにCG使ってるし・・・これならプロモーションビデオ見てたほうが数十倍面白い。
[地上波(吹替)] 3点(2005-08-27 23:49:45)
13.  アリス(1988) 《ネタバレ》 
ディズニーの「不思議の国のアリス」よりも面白い(あっちの白兎もおっさんみたいだったし)。原作のストーリーをある程度忠実に再現しつつ、机、少女の唇(拙~い英語吹き替えはいらない・・・)、はさみをキーワードにシュヴァンクマイエル独自の世界を作り出しています。シュールレアリスムだけに少しばかりグロテスクで理解に困るところも出てきますが、日常の道具だけで作り上げられた世界は少女の存在感を消すこともなく、とても魅力的でした。彼の映画にファンタジーとしての味付けをしたものがギリアムの「バロン」、ジュネの「ロスト・チルドレン」になるわけですね。もちろん、逆にストーリー性を排除するとブリュニエル、ダリの「アンダルシアの犬」という芸術作品になるのですが。ちなみに原作のラストではたんなる夢オチに過ぎなかったのに対し、本作では少女の残酷性と結びつけているのはシュヴァンクマイエルの完全な脚色であり、それまでの世界観を壊さないための工夫といえるでしょう。しかし、ここのレビュワー見てると「乙女の祈り」と同系列の映画として見ている人もいたのはちょっと驚き。制作会社もどうせなら「これはシュヴァンクマイエル氏の考え出した世界であり、実際の少女の頭の中とは何の関係もありません」みたいな注意書きを入れてくれても良かったのに(笑)。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-25 19:28:29)
14.  スナッチ
これは本当に面白かった。内容は「ロック、ストック~」のスタイリッシュさに代わり、脚本をさらに複雑にしたものであるが、こちらのほうが「現金に体を張れ」のある意味、正当な後継者といえるのではないだろうか。まさに「軽快」ともいうべきテンポで5つのエピソードをきれいにさばき、プロットを追うだけでなくところどころに見せ場を作ることも忘れない。とくに「弾丸歯」ことトニーのエピソードは最高。3人の強盗相手の絡みは「パルプ・フィクション」には負けないぜ、と言わんばかりだ(タランティーノ映画の無駄話もこれぐらいなら丁度いいのに)。そうやって10人以上のキャラクターを登場させながら、どのキャラも魅力的に描き分けてしまう監督の才能には素直に脱帽。「オーシャンズ11」はとくにこの映画を見習え、といいたくなる出来だった。
[地上波(字幕)] 8点(2005-07-14 00:55:11)
15.  小さな恋のメロディ
これは単純なラブストーリーとしてではなく、一種の青春映画として捉えることができるだろう。小学生である2人が結婚という手段で教師たち大人に反抗し、独立して言った姿が見て取れるからだ。そう考えると、中盤の学生たちの放課後の風景も彼らが青春を謳歌している姿という見方が出来る。トムをはじめとする友人たちが最後に教師を打ち負かし、2人は未来に向って1歩踏み出していく。ラストの爽快感を覚えるのはそういった背景を感じる事ができるからだろう。だから、2人がその後・・・と考えるのは間違っていると思う。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-06 17:36:28)
16.  エイリアン2
完全版より完成度が低いのでこの点数。それを差し引いてもやはりラストの一連の展開がどうにも腑に落ちない。ニュートをわざわざ助けに行くのはいいが、無傷で助かるって言うところがご都合主義的にすら思えてしまった。既に寄生されている状態でもう一ひねりあったらもっと面白かったかもしれない。おまけに時間制限があって、ニュートと脱出しなければいけない状況でリプリーがあんな行動に出るのも理不尽でその後の展開はもはや自業自得としか言いようが無い。クイーン対リプリーの対決を見せるためにあの展開に持っていったという魂胆がみえみえなのが残念。
[地上波(字幕)] 7点(2005-06-27 17:01:52)
17.  グラディエーター
リドリー・スコット監督の実力を再確認した映画。実際、脚本の出来はそれほど良くない。家族愛というテーマをあまり活かせておらず、ラストも多少強引ではある。しかし、ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックスの熱演と監督のまさにダイナミックという言葉がふさわしい演出でみごとに「ベン・ハー」以来のスペクタクル・ロマンに仕上げている。とくに荘厳なコロッセオと回想シーンなどの美しさには目を見張るものがある。次回作「キングダム・オブ・ヘブン」にも期待したくなった。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-21 23:41:09)
18.  フェアリーテイル(1997)
この映画はいったい何をやりたかったんだろう。「信じる事が大切」ということがテーマのようだが、それなら妖精を実写化せず、妖精が存在したかは観客の想像に任せるのが普通だろう(「34丁目の奇蹟」を見習え)。テーマがないにしてもこれは1種の伝記物なのか、本当に「フェアリー・テイル」なのかそれ自体も曖昧。素直におとぎ話にするならば、記者のエピソードは蛇足だろう。妖精というよりは新種の動物を見つけた子どもたちを取り巻く事件という見方もできると思うのだが、それではあのラストをどう解釈すればよいのか。美しい風景とアール・ヌーボーのガラス細工を思わせるような妖精はとても気に入ったのだが、ストーリーがどうにも中途半端。登場人物の行動は結構筋が通っている。母親が妖精を信じたがるのはなくなった息子の亡霊のようなものを信じているからだろう。フーディーニはこの時代の風潮を示す役割も果たしているのだろうが(ハーヴェイ・カイテルの存在感がすごい)、テーマが曖昧なのでイマイチキャラが活きていないのが残念。脚本だけでなく演出にも問題があるだろう。童話のように幼い子どもにもわかりやすいメルヘンチックな作風にすればもっといい作品になったと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-06 02:53:15)
19.  ネバーランド
こんなにラストで素直に感動できる映画を見たのは「ビッグ・フィッシュ」以来でした。本当に劇場で見てよかったと思います。実は観劇中に隣に座っていたおばさんが前半部で早くも寝ていたにもかかわらず、ラストでちゃっかり泣いていたのを覚えています(笑)。たしかに前半ではストーリー展開がゆるいので退屈するかもしれませんが、これが全てラスト近くでしっかり伏線として絡んでいます。そしてあの「ピーター・パン」初演のシーンへと続くのですが、まさかあんなラストが待っているとは思ってもみませんっでした。「本の中に生きている」という言葉とピーター役の少年の無心の演技に圧倒されエンドロールが流れている最中もささやかな余韻に浸れました。「ビッグ・フィッシュ」などの感動映画の共通点はこういったラストへの落とし所のうまさにあるのだろうと思いました。ジョニー・デップの演技で彼の表情が変わらないのを批判する人がいるようですが、変わらないからいいのだと思います。この映画で変化するのはバリではなく子どもたちです。バリのおかげで長男のジョージは大人になり、ピーターは想像力を持つ事の大切さを知りました。デップはそういった子どもたちの変化を受ける側として地味ながらも非常に良い演技をしていたと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2005-02-01 17:02:49)
20.  ラブ・アクチュアリー
久々に見た後に最高の気分になれる映画に出会えました。19人も登場人物がいる割にはごちゃごちゃした印象は受けず、音楽で各エピソードをつなぎ合わせ、ラストで冒頭の空港に持っていく演出が秀逸でした。さすがに、ジョンとジュディのエピソードは印象が薄く、コリンの話は無理がありすぎる(てっきり犯罪かと思ったほど)などの問題点もありますが、雰囲気的に浮いたエピソードはなく、どれも話としてリアリティがありました(どれかのエピソードに当てはまる人も多いのでは?)。リーアム・ニーソンとエマ・トンプソンの演技も良いですが、久々に情けない役をやっていたアラン・リックマンも印象的です(「ブリジット・ジョーンズ~」のカーティス監督だからか、ヒュー・グラントとコリン・ファースが出ている)。でもそれ以上にこの映画はラストの爽快さに尽きます。ジェイミーやデヴィッドのエピソードなどの舞台設定が秀逸で微笑ましく、ヒースロー空港の人々の出会いで画面を占めるラストシーンで最後まで余韻に浸れました。本当は10点をつけたいところですが、不要なエピソードも考え9点です。
[DVD(字幕)] 9点(2004-12-28 02:52:59)(良:1票)
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