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ちゃじじさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 304
性別 男性
自己紹介 つたない文章力で自分なりのレビューを心がけます。映画館で観た作品は自然と評価が高くなりがちです。

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1.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
この映画には、括弧付きのリアリティと偽りの体験しか存在しない。 執拗に水面に置かれたカメラ、兵士の顔を映すクローズアップや主観的視点。緩急もなく、ひたすら意味ありげに鳴り続ける重低音と音が大きければ迫力があると言いたげな音響。CGに頼らない映像。ヒーローになる事はない名もなき兵士達。 あらゆるものが”リアリティ”という言葉を盾に、これ見よがしに主張し合う。 しかしそのどれもが、映画の画面から飛び出して来る事はない、表面的で小手先のリアリティ。 そもそも、少なすぎる戦闘機の数、観客のカタルシスを満たすが為に示し合わせたように一斉に集う小型船、エンジン停止した戦闘機が不時着する間に寸前までいた砂浜の兵士達がいきなり全員いなくなる、戦場なのにゴア表現が一切ないなど、映画内のリアリティラインすら滅茶苦茶。 体験という視点においてカメラは水面に水中に銃撃戦に度々置かれる。しかし、いざ人が溺れる瞬間、撃たれる瞬間、カットは変わり”カメラ=観客の視点”は直ぐにその場から逃げる。観客は痛さも苦しさも味わう事はない。観客は第三者として、特権的な立場を保ったまま、決して当事者になる事はない。 観客は陸海空を何にも縛られもせず、時制をも超越して自由に動き回る事ができる。そこにはリアリティも究極の体験(あるのは必ず安全圏が確保されている、アトラクションのような体験)も決してない。映画の最後まで、スクリーンと観客の距離が縮まる事はない。 そして、驚くようなショットも表現もない。 インターステラーを観た時も思ったが、この監督は、決められた映画という枠の中で、深く見られがちな主題の皮を被り、メロドラマを軸として、驚きも色気も危うさもない演出と映像で真面目な映画を作る監督なんだろうと思った。 余談だが、ボルトン中佐が怪訝な顔をして空を仰ぐ→カットが変わって敵機が迫り来るという度々繰り返される演出は、鈍重でしかない。 空戦の場面もカットを細かく割り、クローズアップ、主観、引きのショット、別場面を織り交ぜるので緊迫感に欠け、構図が分かりにくい。
[映画館(字幕)] 5点(2017-09-22 01:09:54)(良:2票)
2.  エクス・マキナ(2015) 《ネタバレ》 
ただ単に愛したAI(女性)に裏切られたという話。エヴァの見た目が美しいため対象が例えAIであろうが、人間とAIの差異や種族を超えた情愛の行方への説得力も生まれない。 あの閉塞された状況であれほど美しい見た目のAIにそそのかされたら、ほとんどの男はなびくだろう。 ネイサンの真意もエヴァの裏切りも、意外なオチと思わせる為のオチとしてしか機能していない。 そんな凡庸で革新性もない物語。 ただラストの緑の自然の中にいる自由なAIと赤い光の人工物の中にいる捕らわれた人間という対比は抽象的に機能していた。
[DVD(字幕)] 5点(2017-02-16 23:27:38)
3.  28週後... 《ネタバレ》 
感染が拡大する原因を作った、当人達からは終始後悔の念すら感じられない。ピンチになると、善い大人が現れて無条件で助けてくれる。結局、自分達を守ってくれた人たちはみんな死んだけど、自分達は他の人達とは違って免疫があるので助かる。でも兄弟達が向かう場所で感染は拡大し、人間の世界は滅亡に向かっていく。 極端に言ってしまえば、一家族、もっといえば兄弟だけのあまりにも閉じた世界の物語が、世界を滅ぼす。 希望の象徴として描かれることが多い子供が、イギリスに戻ってくるところから最後まで徹底的に滅亡の象徴として描かれる。 オープニングの逃走劇、ヘリコプターによるゾンビ殲滅、監視カメラやスコープなどの画面を通して閉塞感を表すなどの表現も含めて、映画としてとてもよく出来ていて、ゾンビ映画としても画期的な作品だと思うが、個人的な好き嫌いで言えば、本当に嫌いな映画。
[DVD(字幕)] 5点(2016-04-09 19:21:59)
4.  28日後... 《ネタバレ》 
全体を通して目立つ斜めに構えられたカメラアングル。緊迫した場面での異常なまでのクローズアップ、ぶれる画面、細かいカット割り。それらは、緊迫感や閉塞感、疾走感を表す表現なのだろうけど、自分にとってはただただ見にくく、解りずらく手段と目的が噛みあっていない印象を受けてしまった。独特の表現方法が合うか、合わないかで評価が大きく分かれると思った。 誰もいない町を彷徨う前半からは、絶望、終末感を感じたが、軍と接触してからの後半は、「死霊のえじき」で観たようなテーマ性、展開を感じたし悪く言えば小さくまとまってしまった気がした。 ただそれまでずっと固定されたカメラの俯瞰ショットで捉えられていた、ただただ町を彷徨う姿が、マンチェスターに車で向かうシーンで始めて行動に目的が生まれ、その瞬間、車の移動とカメラの動きが噛み合い、程よい距離感で車が捉えられ、タイヤの回転と共に、主人公達の中で間違いなく何かが動き出したことを暗示させる場面では、絶望の中で生まれた一時の爽快感、希望を感じた。
[DVD(字幕)] 6点(2016-04-06 16:18:48)(良:1票)
5.  見えない恐怖 《ネタバレ》 
個人的には、冒頭から主人公が三人の死体を発見して、地下に落ちるところまでが物語のピークだった。 三人の死体の見せ方やそこに至るシークエンスはジャパニーズホラーに影響を与えている気がしたし、死体を発見しパニックに陥る事で、今まで歩きなれていた家が、彼女に対して全く違う顔を見せる恐怖の演出もよかった。 演出とカメラワークでここまで恐怖や緊張感を作り出せるのは凄い。 「絞殺魔」でも思ったが、未知のものに見られる恐怖の描き方が生々しく、真に迫ってくる。 それはラストカットの無数の野次馬の目線にも象徴されていた。
[DVD(字幕)] 6点(2016-02-20 22:55:49)
6.  フューリー(2014) 《ネタバレ》 
士気高揚のためにみんなで酒を飲み交わす場面はいいと思うが、いつ敵が来るかわからない状況なのに常に見張る役がいない。緊迫感に欠けるし、切羽詰った状況であることが伝わってこない。 ドイツ軍が一艇の戦車に対してただ逃げ惑うだけであったり、戦闘中の位置関係もカットが切り替わった瞬間いきなり変わっていたり、戦闘の真っ只中でただ会話する場面が度々出てくるので、場面に連続性が無く、緊張感が途切れてしまったり。 今まで散々死体をリアルに残酷に見せておいて、最後は何度撃たれても綺麗なまま死ぬブラピであったり、何事もなくドイツ兵に見逃されるノーマンであったりと作品内のフィクションラインがバラバラですごく違和感を感じた。
[DVD(字幕)] 4点(2016-02-14 10:25:29)
7.  アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 
彼らは常に一般人には見えない敵、たとえば貧困や差別や偏見と、団地=自分達の居場所を守る為に戦っているのだと思った。そしてその戦いは公に評価される事はない。エイリアンとの戦いにそれが全て象徴されていた。 BGMとシンクロするような短いカットの連続がテンポのよさ、若者達の行き場のない疾走感をうまく表現していた。
[DVD(字幕)] 6点(2015-11-06 10:00:29)
8.  アクト・オブ・キリング 《ネタバレ》 
善悪の基準、倫理観、常識、価値観全てが日本でごく普通に暮らす自分の想像を越えていたと同時に、映画の作り自体も自分の映画に対する常識をはるかに越えていた。 アンワル・コンゴの吐くものすらでこない、苦痛そのものでしかない嗚咽から果てしない闇の中に進んでいく姿。 彼が罪を認識するという贖罪の始まりに立ち、終わることのない悔悟の世界に踏み入れた事をあらわしているのだと思ったが、そんな解釈すら自分の小さな物差しでしか計れていない善悪の基準と思える程、底知れない人間の業に触れてしまった気がした。
[DVD(字幕)] 7点(2015-10-18 20:01:27)
9.  フォーリング・ダウン 《ネタバレ》 
渋滞から外れた車=社会から外れた主人公、から物語が始まる。そこからは、ただ堕ちていくだけ。主人公が取る行動はどう考えてもただの八つ当たりだし、どこからどう見ても変人。しかし、誰もが普段世の中に抱えているであろう不満、鬱憤を晴らしてくれるその姿はスカッとするし、本当の意味での等身大のヒーロー、善悪の基準を揺るがす絶対的な存在にも思えた。 誇大化していく自意識が、強力になっていく武器で表現されていながら、最後の最後で武器が水鉄砲になるという皮肉。二人の男が最後にたどり着き、対峙した場所が二人の人生の行き詰まり具合をあらわすような桟橋であったりと、その映像による表現にも凄さを感じた。
[DVD(字幕)] 8点(2015-09-04 21:20:03)(良:1票)
10.  モンスターズ/地球外生命体
間のとり方、視線をめぐるドラマ、ミクロからマクロへの視点の移行。絶対的な物への恐怖。それを前にしたときの絶望を超えた“人間”という生物としての強者への憧れ、尊敬。どれをとっても素晴らしいし、無駄がなく、とてつもなく見ごたえがあった。 個人的には、黒沢清のホラーやスピルバーグのモンスター映画のような緊張感、カメラワーク、演出を感じたし、ラストシーンには未知との遭遇のラストを重ね合わせてしまうぐらい感動した。
[DVD(字幕)] 7点(2015-08-25 18:09:28)
11.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 
序盤何の説明もなく始まり、奴隷商人に捕まり南部に売られるという過程を唐突な展開にすることで、観ている観客に状況を把握させないという見せ方がソロモンにとってのそれとシンクロさせるようなつくりになっていた。また鞭打ち場面や首吊り場面に代表される観客にも苦痛を感じさせるような長回しも含め、全体的に説明を極力排除し観客にこの場を体感をさせるような映画だった。 ブラピのいいとこどりには少し違和感を感じたが、自国の負の歴史と正面から向き合った作品を作り、その作品がアカデミー賞を受賞するという事には懐の深さ、映画文化の成熟を感じた。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-30 16:36:27)
12.  トゥモロー・ワールド
ゼログラビティにも通じる、長回し。そして物語を一人称で語り、伝えたい事を映像で見せることで感じさせる映画。堪能しました。
[DVD(字幕)] 7点(2015-02-13 16:50:34)(良:1票)
13.  英国王のスピーチ
こういう題材で映画を作る事が出来る社会の懐の深さと魅せることが出来る巧みさを感じました。
[DVD(字幕)] 6点(2011-12-17 23:58:11)(良:1票)
14.  アポロ13
NASAの技術者たちのプロフェッショナルぶりにしびれました。職種を問わず仕事に誇りを持ち真摯に取り組む姿はかっこいいです。 宇宙飛行士に焦点が当てられる映画は多々ありますが、裏方や家族の苦悩をこれだけしっかりと描こうとしたその姿勢だけでも見所があると思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2011-03-21 18:53:21)
15.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
ビデオ屋によって置かれている棚のジャンルが違いそうな作品でした。 それぐらい色んなジャンルの要素(作品の土台になっているコメディ、中盤のミステリー、後半のアクション)、社会風刺、グロさを持っていて、それぞれが邪魔をすることなく絶妙な分量でうまい具合に混ざり合っているので、どの分野でも十分に満足させてくれ、くどすぎず飽きることなく文字通りワクワクドキドキハラハラさせてくれます。  一見すると大味に見えますが、内情は綿密に作りこまれています。それでいて村民が殺人を犯す理由を稚拙で馬鹿馬鹿しく留めているので、変な高尚さを感じさせず作り手の計算が鼻につきません。 子どもの時に楽しい映画を観ていたときに感じた感情を思い出させてくれるすばらしい映画でした。
[DVD(字幕)] 9点(2011-03-20 21:23:43)(良:1票)
16.  シャーロック・ホームズ(2009)
シャーロックホームズがスマートすぎて泥臭さ必死さが感じられず、ピンチがピンチに見えずに、盛り上がりに欠けた印象でした。たぶんそれが自分の中でいまいち面白くなかった理由です。
[DVD(字幕)] 4点(2011-02-22 18:19:11)
17.  シンプル・プラン 《ネタバレ》 
金が絡むと人間の本性が見えてくるって表現は実に的を射てますね。 一つの出来事がきっかけで、今まで見て見ぬ振りしていた問題や隠していた不満、思いがすべて表に出てくる。最後には全てが崩れ、後には妙な爽快感と後悔が残る。自分の体験にもあるなぁ~と思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-19 18:13:04)
18.  リバティーン
ジョニーデップは魅力的だが、ロチェスター伯爵という人物には魅力を感じなかった。最初の語りでハードルが上がりすぎてしまった気がする。
[DVD(字幕)] 3点(2010-01-10 02:20:40)
19.  その土曜日、7時58分 《ネタバレ》 
強盗の日を境に全てが変わった。今まで貯めていたそれぞれの感情が爆発し、事実が明らかとなる。全てがうまくかみ合わない歯車、その事件をきっかけにして、アンディは父の思いを知り、父に対する見方が変わり道が見えかけた所でのあの結末にも皮肉を感じた。 話しを人物ごとに分けて見せる事で、一人一人の心情の変化が読み取りやすくなり、それぞれの思いの違いがはっきりと見え、感情移入しやすくなっていた。自分はその中でも一番不安定な存在のアンディという人間に魅力を感じた。
[DVD(字幕)] 6点(2009-11-20 19:16:24)
20.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 
最初は小さなことが雪だるま式に色んな人を巻き込みながら、大事になっていき観終わった後に何ともいえないばつの悪さを感じさせるのはコーエン兄弟の得意技。みんなまとめて皮肉って最後に笑ったのは整形女。そこにどんな意味があるのかは分かりません。
[DVD(字幕)] 5点(2009-11-08 12:32:22)
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