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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 893
性別
自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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1.  永遠と一日 《ネタバレ》 
政治的要素はあまりなく、2時間強の長さのため、アンゲロプロスの中では取っつき易い方。それでも初見時は長回しや難解な台詞の数々でしんどかった。エレニ・カラインドルーの音楽と時空を跳躍した撮り方が頭から離れず、数年後再見したら秀作と再評価。妻に先立たれ、自らも死を目前にした老詩人の魂の彷徨。アルバニア難民の少年の強かさと未来への眼差し。交錯する生と死。"永遠"になった過去と新しい"一日"を刻み始める現在。難しく考える必要はない。これは新しく生まれ変わった詩人の物語だ。
[地上波(字幕)] 8点(2015-09-06 15:33:02)
2.  ユリシーズの瞳 《ネタバレ》 
採点不能に近い。ハリウッド俳優のハーベイ・カイテルを主演に据えているものの、3時間近い上映時間に長回しと政治的要素が強いため、映画館で観ていたら確実に寝ていた(本来のアンゲロプロスはこんな感じだろうが)。しかし、映像に目を見張るものがあるのは事実で、白黒からカラーに移り変わる際に現れる青い船、ワンカットで捉えた数年に亘る元旦、運河を渡る巨大なレーニン像、雪のサラエボ市街の交響曲と霧の中の虐殺が目に焼きつく。映画の歴史とは常に真実の記録と表現の闘いの歴史であって、独裁国家であったギリシャや旧ユーゴとは無関係ではないはず。1995年のカンヌ映画祭では、クストリッツァの『アンダーグラウンド』が最高賞、本作が次点であると見るに、当時の旧ユーゴ内戦の関心度の高さが伺える。
[ビデオ(字幕)] 5点(2015-09-01 20:32:13)(良:1票)
3.  霧の中の風景 《ネタバレ》 
政治色が強く、長回し及びロングショットの多用で芸術映画を地で行くアンゲロプロス監督作品の中では 一番分かり易く敷居の低い映画であることには間違いない。  深い黒で覆われたオープニングから引き込まれ、初めて列車に乗った時の高揚感に胸が躍る。 まだ見ぬ父親に宛てた繊細で詩的な手紙に雪で時間が止まった群衆、 失われていく馬の命と遠景の結婚式の対比、 あまりに透徹であまりに美しい映像の力に魅了される。 それ故に政治的・難解さといったフィルターがあまり掛かっておらず、 現実が寓話に侵食し破壊していく様をまざまざと見せ付けられる。 トラック運転手に犯されて"女"にされた姉や時代の流れで廃れていく旅芸人の一座、 ヘリに引き上げられた神の手がそれだろう。  再会し恋愛感情を抱いたにも関わらずすれ違いで別れる際の旅芸人の青年の詩的な台詞が胸に迫る。 悲惨な現実を経て、ボロボロになって辿りついた姉弟を迎え入れるようにそびえる樹木は、 死によって彷徨う姉弟を慰める父親そのものかもしれない。  ある意味で救いかもしれないし、監督の厭世観を感じさせた。
[ビデオ(字幕)] 9点(2015-01-17 22:33:20)
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