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1.  エル ELLE 《ネタバレ》 
イザベル・ユペール繋がりで、シャブロルの『甘い罠』のサスペンスの味わいを思い出したり、 同名タイトル繋がりで、ブニュエルの脚に対するフェティシズムを連想したり。 特に夏休み明けだけに、非心理的表情と奇矯的言動のアンチ・ハリウッドぶりは心地よくすらある。 その真意を容易には読ませないユペールの表情に終始引き込まれる。  門、窓、ドア、鏡が頻繁に活用されるが、特に窓外を背景にしたリビングのショットは風や鳥、猫や侵入者が次々と 現れ静かなサスペンスで張りつめさせる。  この窓のあり方も実にシャブロル的だ。
[映画館(字幕)] 7点(2017-09-05 23:19:38)
2.  出発 《ネタバレ》 
カーアクションも勿論だが、モッズコートを羽織って跳ね回るジャン=ピエール・レオーの軽快な動きでもって映画が疾走する。 路面電車の軌道すれすれのポジションで危険なスタントなども披露し、随所で驚かせてくれる。 レオー自身は運転してはいないという事だが、凝ったアングルとポジションによって彼の運転シーンも迫真でまるで違和感がない。  モーターショーのシーンなど、ゲリラ撮影と思しきショットも多々あるが、 堂々と落ち着きのあるカメラのおかげで場面がそこだけ浮き上がるなどということはない。 ほどよい即興の感覚によって街が活写されている。
[DVD(字幕)] 7点(2017-06-09 23:42:36)
3.  レッドタートル ある島の物語 《ネタバレ》 
傾斜のある砂浜と空のラインの間に人物が全身のショットで配置される。引きのショットが中心となり、 地と海と空に囲まれた人間や動物は、その存在の小ささが際立つ。 そのロングショットによって顔の表情を省かれ、科白を省かれた分、身体全体のアニメーションで歩き・走り・泳ぎなどの基本動作を表現する 作画スタッフの力量が露わとなる。歩き方ひとつとっても、心情を反映した様々なパターンがあって描き分けは簡単ではないだろう。 シンプルなラインと動きだからこその、アニメーションの醍醐味がある。いかにもデジタル風な亀は残念ではあるが。  出会った男と女が水中で優雅なダンスのように舞い合う夢幻的なカットが、まるで『アマゾンの半魚人』の水中シーンのように美しい。  凪いだ海の繊細なタッチ、荒れ狂う海を表現する豪快なタッチも独特の味を出していていい。 砂浜に絵を描くシーンの筆跡の表現では、描いた絵を一旦消した上からさらに絵を描くといった凝った芸当も見せてくれる。  動画そのものの力で最後までドラマを牽引してみせてくれたのは立派だ。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2016-09-19 23:02:51)
4.  神様メール 《ネタバレ》 
カトリック教会での炊き出しシーンをはじめとする風刺の数々に笑い、突飛な発想にただ唖然とし、左手のダンスに魅入る。 鳥と会話を交わす、水面を歩む、人々の内なる音楽を聴くなどの、少女がみせる奇跡のささやかさがいい。  母親のつくり出したカラフルな空模様自体にはさして感動するものではないが、 劇中ほとんど笑みを見せなかった少女がその空を見上げて笑う、その笑顔のショットが何より素晴らしいと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2016-06-04 23:54:58)
5.  フランス組曲 《ネタバレ》 
ドイツ占領下のフランス。貞淑なヒロインと紳士的なドイツ軍士官のスリリングな視線の劇。 特に序盤のシチュエーションはオフからの足音等の音響と共に、メルヴィルの『海の沈黙』のような静かな緊張感を湛えている。  半開きのドアや鏡面等のフレーミングによって、ヒロインのミシェル・ウィリアムズは小さく切り取られているが、 ドラマがそこから大きくうねるのに伴い、義母役:クリスティン・スコット・トーマスと共に彼女もまた枠を越えて大きく変貌していく。  萎縮する女から、恋を経て雄々しく前進する女へ。ミシェル・ウィリアムズがひときわ魅力的だ。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2016-01-10 23:53:06)
6.  グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 《ネタバレ》 
延々と続く路上の移動風景が画面右からのワイプで切れたかと一瞬錯覚するが、 それは実は撮影スタジオ内で映写されているスクリーンプロセスの裏側からの 回り込みの映像であり、カメラはそのまま、撮影を終え祝福されながら スタジオを出て行く女優の後ろ姿を捉える。  付き人を伴い、控え室へと戻る彼女をカメラは延々と追う。 控え室の中には部屋一杯の花束があり、そこにグレース・ケリーの ロイヤルウェディングを伝えるラジオ音声が被る。  女優からの転身を出だしのワンショットで語るその簡潔さや 103分のコンパクトな上映時間は好ましいのだが、 その間ニコール・キッドマンの表情を 何度も「異常接近」レベルでクロースアップするカメラは相当にクドい。  シネスコで何ゆえにそこまで、何故その場面で、という寄り方を クライマックスのスピーチに至るまで延々と繰り返していくので、 次第に印象が悪くなっていく。  ヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)との通話も、 わざわざ画面分割してみせたりと、結局は要領が悪いのではないか。  アナモルフィック・レンズによる画面の感触は良好で、衣装と調度品はよく映えている。 
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2014-10-20 22:36:34)
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