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マイカルシネマさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 258
性別 男性
年齢 35歳
自己紹介 <尊敬するクリエイター>
ヴィム・ヴェンダース、ニック・パーク、藤子・F・不二雄、冨樫義博

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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
ドラマ主体だったのでキューブリックが苦手な自分でも安心して見られた作品。映像美については散々語りつくされていることだが、個人的には屋敷がポツポツと広い間隔で立っていたのが一番印象的だった。後半、バリーが堕ちていく展開は完全にキューブリック節で先も綺麗なまでに読めてしまうのだが、義父が養子に受け入れられないのもお約束事なので嫌われるバリーにはどうしても同情してしまう。最期が描かれていないのが唯一の救いだろう。あと、騎士道精神の残るイギリス軍の進軍シーンには苦笑いさせられた。
[DVD(字幕)] 7点(2006-06-02 22:14:08)
2.  YAMAKASI ヤマカシ
ベッソン監督は一体何を考えてるんだろうか。「TAXI2」でお世話になったYAMAKASIを犯罪者集団に貶めただけじゃないか。恩知らずも甚だしい。おまけにいいかげんな社会制度批判マガイまでやりやがって。強盗と恐喝犯を勝手にヒーローに祭り上げるな!
[地上波(吹替)] 3点(2006-04-26 17:29:19)
3.  ジェヴォーダンの獣
フランスの安易なハリウッドアクション映画のモノマネですな。ストーリー展開にも意外性が無いし、獣の造形もチープ。なによりも主役のフロンサックとマリアンヌに全然魅力が無い、というか、完全にカッセル夫妻に喰われてしまっています。この美術セットと脇役陣ならもっと面白い映画が作れただろうに・・・リュック・ベッソンの悪影響映画の1つでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-14 21:09:17)
4.  エル・スール
絵的には「ミツバチのささやき」よりこっちのほうが好み。青空と陽光を受ける雲が個人的にツボなので。幼い頃は尊敬し、神秘的な存在だった父のイメージが事件をきっかけに崩れ始めるところはすんなりと入り込めました。ホテルで父が語る初聖体拝領の思い出をエストレリャが淡々と聞き流してしまう演出は素晴らしいです。ホテルに残る父の孤独な姿と悲劇的な結末、ここまでは良かったんですが、それだけにラストが尻切れトンボ感が強いのが残念です。あえて父のイメージを想像させるという見方をするにしても、「南編」への未回収の伏線が多く、「未完成」の印象が残ってしまうのです(シリーズ物の中篇のような感じ)。やっぱり、これは「南編」あってこその作品なのではないかと。
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-01 00:23:41)
5.  レオン(1994) 《ネタバレ》 
「純愛」だとか言っといて結局ベッドインを求めたり、メッセージ性が露骨過ぎる麻薬シーンなどがある完全版よりは評価出来る。今や言わずもがなのベッソンだが、本作もリアリティがあるか、と言えばやはり無い。その点では「ニキータ」のほうが良く出来ている。それから、ラストは死にに行ったという考え方には疑問。即死したら台無しだろう。それから本作の脚本で気に入らない点を付け加えるとすると、レオンは偶然スタンスフィールドに狙われた、という設定。マチルダ絡みの理由にしたほうが急な展開にならずにすんだはずである。最後に、ラストのトニーの行動はただケチだったからではないと言う捉え方もたしかにありかもしれない。女性のために辛い目に遭ってきたレオンが今度は少女に騙されようとしている、そんな悔しさからだという考え方も出来る。とは言ってもベッソンがそんな手の込んだ裏設定を考えていたとはとても思えないのだけれど。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-04 01:24:32)
6.  TAXi3
リュック・ベッソン、またしてもやってしまった、というぐらいの駄作。前作までは独特のテンポのある「凡作」に収まっていたが、今回は脚本の荒唐無稽さにまさに「ブレーキが効かなくなった」状態。オープニング、出産騒動、強盗計画、とにかくいろんな映画からパクリまくっている上に、突っ込みどころは多いが、与太映画としてもまるで面白みがない。観客も審査員もいないスキー大会、ダニエルのいい加減な推理。それはともかく、データの盗み方やスイス式処刑装置にはただ呆れるしかなかった。おまけに人種差別ギャグ(ハリウッドでは絶対に出来ないだろう)や下ネタまで出てくるのは何とかならなかったのか。ジベール署長は相変わらず良い味出しているが、この作品を救うまでには至らない。肝心なカーアクションにはまるで爽快感がなく、そもそも映像のごまかし方がいい加減すぎてとても時速300キロには見えない(普通の電車に追いついたかと思えば、次の瞬間電車がTGVに早変わり)。見たことを後悔するまではないが、ハッキリ言っていいとこなしの映画。
[地上波(吹替)] 3点(2005-06-04 16:07:41)(良:1票)
7.  キス・オブ・ザ・ドラゴン
ストーリーよりもCGやワイヤーアクションに毒されていない生のジェット・リーのカンフーが見られたことが最大の収穫です。それ以上でもそれ以下でもありません(なにしろ脚本はリュック・ベッソンですからね)。とくにホテルと警察署での格闘シーンがすごい。アクロバティックなジャッキー・チェンと比べ、ジェット・リーはとにかく素早いです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2005-03-20 15:18:58)
8.  WASABI
このところ駄作しか作れないリュック・ベッソンについていくジャン・レノは正直感動モノ。もちろん本作も紛れもなく「DASAKU」。冒頭の意味不明なナレーションからいきなり引いてしまったが、脚本が完璧なまでにメチャクチャでギャグと捉えるにしてもあまりに酷すぎる。特に日本の捉え方はリュック・ベッソンが嫌日家だという事がよくわかった。おまけに広末のファッションにいたっては葬式に露出高めの罰当たりな服装で出席させるという有様。ただ、唯一の救いと言えば監督がこれをコメディ映画にしたところ。コメディとは言え駄作に間違いはないのだが、「クリムゾン・リバー2」や「ミシェル・ヴァイヨン」みたいにシリアスに撮られるよりはずっとマシ。本当のところレビューなど書きたくはなかったけれど、ジャン・レノと涙ぐましいほど頑張っている広末涼子のスカした奮闘振りは称えたい。でも、やっぱ3点。
[地上波(吹替)] 3点(2005-01-24 23:29:06)
9.  太陽に灼かれて
ロシア映画は初めてですがこれは名作だと思います。話自体は非常にゆったり進みますが、最後まで退屈せずに見られました。前半部でコトフ大佐とその家族の生活が美しい風景の中で牧歌的に描かれ戦車や戦闘訓練すらも村人は淡々と捉えています。しかし、後半でミーチャの正体が明らかになるにつれ画面に緊張感が漂ってきました。劇中に登場する巨大な気球と火の玉(偽りの太陽)が彼らを陥れる政治の影のメタファーになっているのだと思います。前半で登場する運転手をラストに持ってくるのもそういったコントラストを明示しているのでしょう。ラストはいつまでも余韻を残します。前半部は役者の演技でまとめていますが、特にナージャは映画に明るさをもたらす意味で「都会のアリス」のアリス同様、魅力的なキャラクターでした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2004-12-15 17:01:13)(良:1票)
10.  パリ、テキサス
トラビスの両親の離婚話はトラビスとジェーンの関係にも通じるところがあります。つまり、人は相手を理想化すると愛を忘れてその相手を束縛してしまうという事。だから、トラビスの本音の会話は常にトランシーバーや鏡越しに行われるのだと思います。あのラストもトラビスが彼らを愛するが故の決断と見て取れるのではないでしょうか。彼のラストの行動を身勝手だと思う人たちもいますが、トラビスとジェーンを再会させたのは他でもないハンター自身であることを忘れてはいけないでしょう。あの丁字路でハンターが指摘しなかったらどうなっていたのか、と。冒頭でテキサスを放浪するトラビスの姿は忘れかけていた過去の自分を捜し求める旅でもあったのだと思います。そしてラストで再びその旅に出る事になるのでしょう。つまり、物語は彼が自分を見つけ出す以前の物語であったのでしょう。ヴェンダース、ミューラー、シェパードの三者が作り出す映画の寂しい雰囲気は心に残ります。途中でトラビスたちが見るビデオの映像がお気に入りの一つです。
[DVD(字幕)] 10点(2004-12-05 16:13:19)
11.  8人の女たち
最初から最後まで画面に惹きつけられっぱなしでした。なんと言うか、監督のセンスの良さに感心させられるところが多かったです。役者一人一人の個性を浮き彫りにしたような配役の妙(ピエレットとオーギュスティーヌは特にハマリ役)、最初は極めて一般的なイメージを持たせておきながら、後半でその真相が暴かれていくのですが、役者たちの熱演も手伝って全く違和感を感じさせないところがすごいです。こういった役者たちの力を最大限まで利用しきれるところがオゾン監督の持ち味でしょう。さらに、それに影響されるファッションセンスも非常によく、とくにルイーズの服装が前半は似合わないのに、後半で崩れていくと似合ってしまうところがうまいと思いました。ミュージカルとミステリはあくまでもこの映画の色付けでしかないでしょう。そういうところに期待して見ていてはこの映画を楽しめないと思います。
[地上波(吹替)] 8点(2004-11-24 22:41:50)
12.  ターミネーター2
私は特別編の方を先に見ましたが、こっちはやはり「不完全版」というしかないほど足りな過ぎです。キャラ説明における重要なシーンをいくつか省いているため、サラが警備員を半殺しにしたり、T-800が学習したり、ラストのジョンの一連の行動に説得力がなさ過ぎます。というわけで、特別編の評価から-2させていただきます(「真」のT-2の評価は特別編のレビューを見てください)。
[地上波(吹替)] 8点(2004-11-20 23:29:18)
13.  フィフス・エレメント
ベッソンのコミカル・アクションの先駆けとなる記念碑的な作品、この映画は頭を空っぽの状態にして観るに限ります。ストーリーは妙にテンポの良すぎる展開、ご都合主義、とってつけたようなコーベンの経歴とカンフー、メッセージなど突っ込みどころを上げていたらきりがありません。ベッソンもこれだけ面白そうなSFセットを使いながらどうしてこんなありきたりなストーリーにしてしまったのでしょう。前半部をコメディにしてしまったのが後半のシリアスな展開にほとんど説得力を持たせないのです。前半でただ馬鹿なだけだったエイリアンが後半で急に強くなってるし、ゲーリー・オールドマンも今回はイマイチでした。ただ、こういったストーリーとドラマの部分さえ無視すれば楽しめるシーンは結構あるわけで、裏ブレードランナーのような都市デザインや、迫力あるアクションシーンは理屈抜きに引き込まれました。特にオペラはすごかったです。M・ジョボヴィッチも演技下手で最初はなじめなかったですが、結構なはまり役だったと思います。海外でそこそこの評価を受けるのも少しはわかるような気はしました。
[地上波(吹替)] 6点(2004-11-12 22:57:10)
14.  大人は判ってくれない 《ネタバレ》 
アントワーヌの姿に自分を置き換えて見ることができました。この映画は反抗期を迎えた少年とその少年の行動を理解しきれない大人たちの姿をどことなく曖昧なリアリティをもたせて描いた作品だと思います。題名とあらすじからもうちょっと極端な話かと思えば、実際にはドキュメンタリーとしても見られる作風でした。主人公のアントワーヌは中高生の不良少年の典型と比べてもそれほど悪い少年ではありません。家に帰れば、食事の準備もし、宿題もやろうとはします。友人と学校をサボった後も、「次の日は学校に行く」と言うほどの真面目な面も残っています。ただ、周りの大人が彼を悪い見方でしか捉えないだけなのです。学校の先生は彼がイタズラをしてもただ体罰を与えるだけです。アントワーヌが完全にすくいようのない子供でなかったのと同様に、周囲の大人も父親など悪い人ばかりではないのですが、彼を理解しようとする一方で分かり合おうとする時間が取れないのです。そんな彼を理解するのはやはりルネや感化院の子どもたちだけでした。彼はそんな世界から何とか抜け出そうと何度も家出を試み、最後に成功したとき彼は憧れの海辺を前にわずかな希望を得る、と言う見方ができると思います。母親の中盤での豹変振りは理解に苦しむところでしたが、感化院での様子を見て彼女はやさしく接していれば問題は起こらないだろうという安直な考えを持っていたのだろうと思いました。それと見ている最中に当時のフランスの色々な事がわかりました。それにしても感化院まで少年に体罰を与えるなんて・・・ 再犯に走る少年はどれくらいいたのでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2004-11-10 18:32:23)(良:2票)
15.  テス
トーマス・ハーディの原作小説をポランスキーが映画化、ということで原作にはかなり忠実に作っています。19世紀イギリスの美しい風景、そしてヒロインをN・キンスキーが演じている事が原作の雰囲気を十分に伝える事に成功していると思います。原作の名シーンもしっかりおさえてありますし。結局、彼女にとって一番の悲劇は自分が貴族の一族だった、ということではないでしょうか。ただ、原作に比べて惜しい、と思うところは妹のライザの存在がまったくと言っていいほど無視されている事。原作ではテスが最後ストーン・ヘンジでエンジェルに死後、彼女と結婚するよう頼む貴重なシーンがあったのです。それともう一つはエンジェルの苦悩のシーンがないこと。あれがないせいで、この映画は原作を知っている私にとってもエンジェルがよけい身勝手なだけに思えてしまいました。ラストもどうせならエンジェルが義理の妹のライザと去っていくシーンで終わったほうがよかったです。そういうことで、評価は7点にしときます。
[ビデオ(字幕)] 7点(2004-10-24 10:44:35)(良:1票)
16.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
いまいち、この映画の言いたいことがわからなかったなぁ。いくら実話とはいえ、本当に映画化する必要があったのでしょうか。ピアノは主人公の急場をしのぐちょっとした伏線のようなものになったぐらいであまり主人公にとって重要ではなかったみたいだし、彼を助けた兵士の死には胸を打たれるものがありましたが。彼自身の無力ぶりを演じたブロディは好演でした。 しかし、全体的に観れば実話なりの話のテーマのあやふやさが目立っていました。ただ、兵士の銃が弾切れになったときに兵士は平然と弾を詰め込んだりと、細かいところは良くできていました。
[映画館(字幕)] 4点(2004-09-27 17:12:39)
17.  バイオハザードII アポカリプス
前作よりもストーリーはずっとゲームに近く、「バイオ1」が前置き的な作品だった事がよくわかりました。監督が変わるとここまで作品の雰囲気が違っちゃうんですねぇ。前作ほどエキゾチックさも近未来感もなくなっていました。脚本の方は「ブレインデッド」、「エイリアン4」などのモンスター映画やゲームのパロディを周到しつつ、次々に舞台や敵クリーチャーを変えて楽しめる展開にしています。特にネメシスからの逃亡劇はすごかったです。ただ、監督の方はというとせっかくアクションの見せ場をたくさん作っているのにそれが活かしきれていない気がしました。皆さんの言われているとおり、アクションシーンのカット割が見づらかったです(ネメシスとアリスの格闘シーンは最悪)。それに映画の雰囲気自体は前作のほうが良く出ていたと思いました。例えば、前作では登場人物の意外な事実とかそういうことが判明するシーンが多かったのに、この映画ではほとんどなかった。やっぱりアンダーソン監督に・・・それは無理でも「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダー監督にやってほしかった。ネメシスのクリーチャーにおいては完全に満足です。あと、ジル役の人の演技もゲームどおりで緊張感が伝わってよかったです。でも、やっぱり完成度を1作目と比べるとそれより点を低くせざるを得ません。
[映画館(字幕)] 6点(2004-09-05 12:36:42)(良:3票)
18.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 
この映画を見た頃はホラー映画を毛嫌いしてて、ただ偶然WOWOWをただで見られるチャンスだったので見ただけなのですが、そこそこ楽しめました。とにかく研究所と主人公たちの置かれている設定が斬新で近未来的な映像も光っています。少しばかり散漫なストーリーや、ゾンビ映画としての魅力の薄さはありましたが、ゾンビ犬の登場などゲームに似たシーンが多かったし、子どもの声をしたマザーコンピューターも異質な雰囲気をかもし出してて良かったです。なにより、特筆すべきはこれだけの低予算でこれだけ優れたSF描写を可能にした事ではないでしょうか。カーペンター監督と比べると、内容よりも見せ方に工夫をした映画、といった方がいいでしょう。青い研究所などに近未来的な清潔感があってとても美しかったです。冒頭のウィルスの箱詰めとクイーンが研究員を殺すシーンなどで一気に引き込まれました。冒頭とラストのBGMも冷たい感じでお気に入りです。でも、レーザーの部屋で生き残りそうだった隊長まで死んだり、解毒剤が効かなかったりと、そういうところは救いようのない作りに出来てはいるのですが、ちょっと気に入りませんでした。それとスーパーリッカー、これはとても良かったです。CGのチープな質感はこういうクリーチャーの不気味さを出すのに最も貢献できるのではないでしょうか。ゲームファンにはリッカーがボスキャラになるのは意外でしょうが、こういう異質な映画のボスキャラとしては最適でした。ゲームの映画化としては十分合格レベルです。 補足 この映画はバイオ2の前振りですが、こちらの方が何度も見たくなる映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-08-23 22:08:38)(良:1票)
19.  ターミネーター2/特別編 《ネタバレ》 
私は特別編しか見ませんが、私の映画ではベスト3に入ります。キャメロン監督の作品の中でも特にアクションのキレがいいと思います。ダイナミックなアクションでありながら、無駄な破壊物はほとんどなく、ラストの工場の戦いなど舞台設定が非常に優れています。前回はT-800の圧倒的「強さ」によって他を威圧する緊張感を作り出していたわけですが、今回はT-1000の疲れ知らずな設定による「しぶとさ」で襲われたときに危機を打開する緊張感が高まりました(T-1000が再生するシーンがかなり恐い)。見せ場の雰囲気を盛り上げる演出も素晴らしく、無表情の中にも時折クールなセリフを放つシュワルツェネッガーがすごくかっこよかったです。後半部で一見戦いが終わったと思わせるのは、キャメロンアクションの定番ですね(笑)。しかも、ドラマという面から見ても感動的でありながら、ハードボイルドでした。それと、やっぱりラストの平和な2029年のショットをカットしたのは正解でした。3が出なきゃ結末としても納得のいかないものになりますからね。
[DVD(字幕)] 10点(2004-07-22 23:27:39)
20.  シティ・オブ・ゴッド 《ネタバレ》 
冒頭から一気に引き込まれました。伏線の張り方とか、カメラワークや構成が本当にうまいです。しかも、ただ淡々とギャングの日常を描いているだけじゃなくて、ブスカペやベネの友情やリトル・ゼの孤独、善人がどんな風に悪人に変貌するのかもちゃんと描いているところがいい。結局、ラストのあの悪ガキたちも粋がっているくせして、はた目から見ればただのチンピラに過ぎない、ってところが前半とシンクロすると思う。
[DVD(字幕)] 9点(2004-07-15 12:22:17)(良:1票)
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