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1.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 
無表情で淡々と仕事を片付けている男二人。彼らは何者なのか。これからどのように展開していくのか。その余りにもアブノーマルな(まるでタランティーノを彷彿させる)導入部の冷酷で身震いするような思わせぶりは、その後、実に呆気なくカタが着いてしまう。物語の主人公の素性がバレてしまう切欠となる、実に巧い作劇である。生半可ではない無類の強さと凶暴性を秘めた男が、過去をひた隠しにしながら家庭を持つ事の矛盾と難しさがテーマの本作は、演じる役者のイメージだけで、有無を言わさぬ説得力を齎した稀有な例だと言える。彼の名はV・モーテンセン。なるほど、“アラゴルン”だもの。だから、いくらE・ハリスが強面のメイクで凄んでみても、不気味で貫禄十分なW・ハートであろうとも、所詮彼の敵ではないのである。家族の幸せを邪魔する者。男にとって彼らはまさに「許されざる者」であり過去を清算する為に単身乗り込み、何の躊躇もなく一気呵成に一撃を食らわせる姿に、命を賭けて家族を守る事しか男には無いことが雄弁に物語られる。しかし、妻や子供の前では、借りてきた猫のようにしおらしくなってしまう姿には、思わず微笑んでしまう不思議さ。監督はD・クローネンバーグ。いかにも彼らしいグロっぽさが随所に見受けられるが、近年の作品群からは推し量れない程、冒頭から幕切れに至るまで、余りにものストレートなアクションであり、このような通俗的なタイプの作品も撮るのかと、その様変わりは少々意外な気もする。しかしながら、たたみ掛けるようなテンポの良さとカタルシスは、カナダ人でありながら、伝統的なハリウッド作品を十分に熟知し継承している証しだと思う。なかなか現実には有り得ない設定だが、妙に納得してしまう作品だ。
[映画館(字幕)] 9点(2007-01-22 00:07:54)(良:2票)
2.  カオス(2005) 《ネタバレ》 
「トランスポーター」でお馴染みのJ・ステイサムを主役に据えているからには、ド直球のアクション映画を連想しがちであり、少なくともトリッキーなキャラクターではない(?)分だけ、余計な先入観を持たれないという事が、本作の本当の狙いであって、最後の最後で、ものの見事に思い知らされるという、実に巧妙に作られた作品である。 映画の設定としては、まず頭脳明晰な敏腕の刑事と新米刑事とのコンビを軸にしていること。そのベテラン刑事は誤射という不祥事を起こし停職中であること。同僚の女刑事との関係はワケありで、また一方、新米刑事は殉職した父親の意思を受け継いで刑事となったこと。白昼に起こった銀行強盗の首謀者は、停職中の刑事を名指しで交渉役にあたらせ、挑発し続ける。やがて、警察内部に内通者がいる事が浮かび上がってくる等々 ・・・。つまりは、どこにでも転がっていそうな刑事モノであるが、それら定番の要素を物語に生かしつつ、映画は観客を“ある方向”へ巧みに誘導していく。ここには犯罪者集団と刑事たちとの白熱の頭脳戦と追撃戦、それに伴う若き刑事の成長物語といったパターン化された面白さが流れとしてあり、決して謎解きとしてではなく、さも純粋な刑事モノであるかの様な体裁を保持しながら、途中で主役が死亡(?)するというハプニングを経て、ラストの大ドンデンへと繋いでいく。劇中、この巧妙なシナリオを仕掛けた男の「カオス理論」を示唆する事による暗示は、映画の中のセリフひとつひとつが伏線やヒントとなって提示されている事を意味し、散りばめられた事象がひとつに収束していく事により、驚愕の結末へと辿り着くのである。昨今のアクション映画としては小品で、腑に落ちない点もあるが、話題になるだけの事はある。監督は、「Uボート 最後の決断」を撮ったT・ギグリオで、脚本家としてもなかなかの才人で、この人も将来が楽しみな一人だ。
[映画館(字幕)] 8点(2006-12-24 18:02:01)
3.  みなさん、さようなら(2003)
私も↓の方たちのコメントにほぼ同意見です。一人の人間の人生の最期を看取る為に集まった家族、仲間、友人たち。死の病に臥せる父親をも含め、その妻や息子たちらが取った行動や言動をカメラが追う。平たく言えば、ただそれだけの映画である。ベルイマンのように、人の生と死を冷徹に見つめ哲学的に語るというような作品ではないし、M・ライデルのような、しみじみとした情感溢れる人間ドラマにもなっていない。そもそもこの作品から私たちは一体何を見出せばいいのだろうか?一体何に感動すればいいのだろうか?何処に共感する部分があっただろうか?人の死をまでも金で解決してしまおうとする息子。丸々と太って、余命幾ばくも無い病人にはとても見えない好色オヤジ。そして彼に纏わる、その一風変わったインテリぶった取巻きたち。様々な人物たちが画面を賑わすが、しかし父親と息子との確執に象徴されるように、何かにつけ説明不足で、彼ら個々の関係が見えてこないという憾みが残る。このあたり、いかにもフランス映画的と言えばそうなのかもしれないが、特有のエスプリも不足気味で、やはり描くべき抑えどころはきちんと描くべきであろう。つまるところ、ひとつの物語に登場する人物たちに感情移入できないという事ほど不幸な事はなく、またコメディでもなければシリアスでもない作風も災いしたか、近年これほど曖昧で無味乾燥な印象をもった作品も珍しく、個人的にも期待していた作品であり、しかも数々の世界的な賞を授賞しているだけに、余計その罪は重い。いや、むしろ本作に1票を投じたそれぞれの選者たちにこそ、その責任の重大さを認識して欲しい。
3点(2004-05-05 11:57:25)(良:2票)
4.  スナイパー(2002)
オープニングからエンディングまで、狙撃手としての主人公がひとつの部屋に張り付いたままというのも珍しい設定だが、この「静」の主人公に、蜂の巣を突っついたような他の登場人物たちの「動」という対比が本作の狙いであり面白いところ。ただ、ここに描かれている状況や彼のモチベーションを理解するのに時間がかかる事と、それを知ってしまえば、もっと他に方法がなかったのかと思うこともしばしばで、状況設定の面白さとは裏腹に、命懸けとは言え、彼の回りくどいやり方には少々矛盾を感じてしまう。そしてそれは監督カリ・スコッグランドの演出プランに責任を負うところ大であって、そのメリハリの無さが作品を凡庸な印象にしてしまっている。
6点(2003-11-08 23:07:30)
5.  閉ざされた森 《ネタバレ》 
次々と事実が変化していくことにより、再現シーンも同様に変化していく。(「HIRO」のように最近の一種の流行りか?)いったい何が、そしてどこまでが真実なのか最後の最後まで解からない仕掛けになっている本作、“結局全部ウソでした~!”って結末には正直シラけてしまう。酒やご馳走が並べられた途端、お開きになった宴会みたいで、C・ニールセンより、必死になってストーリーを追い、煩雑な人物名をも整理していた我々観客こそイイ面の皮だ。ビールを飲みたくなるのはこちらの方で、消化不良を起こしてしまう程の後味の悪さ。本国では“リピーター続出”などと冗談のように書かれていたが、リピートするほど面白い話では決してありません。
4点(2003-10-16 00:11:43)
6.  スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
子供の頃の“ある出来事”がトラウマとなって精神障害を起こした主人公が辿る迷宮の世界。薄汚れたコートの下に何枚ものシャツを重ね着して登場する彼の姿に象徴されるように、全編を通してジメジメとした肌寒さを感じる創りとなっている。このジメジメ感が蜘蛛のイメージと重なるのかも知れないが、所詮、大した意味はなさそうだ。結局、謎解きや演出力を楽しむというよりは、この孤独と狂気といった繊細な役柄を巧みに表現した、R・ファインズの演技力を堪能するべき作品ではないだろうか。決してお奨めしませんが・・・。
6点(2003-06-02 00:12:02)
7.  ドリームキャッチャー
同じS・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」の4人の少年たちに特殊な予知能力を持たせて、20年後に地球を侵略するエイリアンと対峙させたら・・・という一つのアイデアから誕生したのが本作の大雑把なストーリー・ライン。確かに序盤からのミステリアスな展開には、久々にワクワク・ドキドキ・・・なのだが、話が進むにつれて強引で回りくどい設定ばかりが目に付いて、結末は意外にショボくて極めてありきたりだ。山小屋での恐怖感溢れる密室サスペンスから、一気に「インディペンデンス・デイ」の巨大UFOの攻撃を彷彿とさせる侵略SFへとトーンが変わり、かなり生々しいエイリアンの描写など、それなりに見せ場も用意されてはいるが、肝心の主人公たちの特殊な能力が、ストーリーそのものにどれほど生かされているのかと言った、多くの疑問も感じた作品でもある。
6点(2003-05-05 23:53:24)
8.  ザ・プロフェッショナル
強盗のプロたちの華麗な盗みのテクニック・・・と言うよりも、ここではかなり大胆な手口での強奪が小気味良く描かれていく。周到に計算されているようでいて、監視カメラで簡単に顔が割れてしまうなどという大雑把な部分もあるのだが、窮地を事も無げに切り抜けていく様に焦点が充てられている作品ともいえる。それだけに、彼らを追うはずの警察側の描写が前面に出てこない為、作品的な拡がりが感じられないのは惜しい。仲間割れや裏切りに加えて取引相手の襲撃など、結局はお約束どおりの展開に終始する訳だが、恋人も仲間も棄て、“信じられるのは己のみ”という、これぞプロフェッショナルの真髄をみる幕切れは痛快そのもの。G・ハックマンのふてぶてしさ、したたかさが、老いてなお健在だということを知らしめてくれたという意味でも、小品ながら実に味のある作品だといえる。
7点(2003-04-30 16:04:13)
9.  太陽の雫
タイトルはおそらく“ゾネンシャインの子孫”という隠喩だろうか。本作はそのゾネンシャイン家の親子三代を通しての、ハンガリー激動の近代史を描いたもの。常識的な感想としては、長尺でありながら一大叙事詩としてよく纏め上げられている。が、しかし3時間という上映時間の中にエピソードを詰め込みすぎた為か、場面展開が目まぐるしく変わり、“何故”という疑問の余地を挟むことも、また余韻に浸る間もなく、ストーリーは忙しなく流れていく。だから話の繋がりが解り難く、肉親や家族らそれぞれの登場人物の描き方やその消息など、実に曖昧な印象となってしまっている。おそらく実際はもっと多くのエピソードを入れたかったに違いない筈で、いっその事あと1時間ほど長くしていれば、もっとゆったりとスッキリした作品になっていただろうに。なかなかの力作であり、またレイフ・ファインズが見事に三役を演じ分けていただけに、惜しいと思う。つくづく長編歴史ドラマの難しさを感じた。
7点(2003-02-13 18:16:05)
10.  プレッジ
作品は一見、犯人探しをしているようでいて、実は一人の男の執念を克明に追った点が狙い。そして、この引退したベテラン刑事の長年の感による、思い込みあるいは妄想ともとれる執拗な捜査に対して、まったく予想外の結末が用意してある。果たして“あの人物”が犯人だったのだろうか?なんとも虚しい結末だが、ひとつの事件が人知の及ばないところで展開し、まったく予断を許さないものだと言う事を、S・ペンは言いたげだ。それにしてもこのことごとく予想をはぐらかせる演出力は、彼の監督としての力量を十分証明しているし、一種の強迫観念のように個人的な意地で犯人探しをする主人公を演じるJ・ニコルソンの主演男優賞級の好演もあり、本作はまったく無駄のない、サスペンス映画としては申し分のない出来となっている。
9点(2002-10-14 15:28:06)
11.  チョコレート(2001)
自殺に追い遣ってしまうほど息子を嫌い、自分の幸せの為には父親を施設に放り込んでしまう事も厭わないという、かなり身勝手な人種差別主義の男。その彼が事もあろうに、これまた不幸を絵に描いたような黒人女性を愛してしまう。それはまるで心の空洞を埋め合わせするかのように。果たして彼は本当に彼女の事を愛しているのだろうか。映画はそのあたりの様々な“何故?”の描き込みが不足している為か、なにか釈然としない印象で感動するまでには至らない。しかしその作品的欠陥を主役の二人の熱演が補っているのがなによりの救いだ。男の素性を知ってしまったた彼女が、彼の差し出すスプーンを黙ってそっと口にする幕切れは、静かな余韻を残して秀逸。
7点(2002-09-23 18:18:22)
12.  スパイダー
ある少女誘拐事件でたまたま捜査のパートナーとなった女刑事。人形のように整った美貌の持ち主だが、無表情でどこか影のある存在。その彼女に人生や仕事の悩みなどを打ち明けられたとき、かつて囮捜査が裏目に出て事故死させてしまい、救えなかった同僚とをついついダブラせてしまう主人公。目まぐるしく展開される作劇と、なんとも思わせ振りで巧妙なトリックについつい騙されそうになるが、冷静に考えれば大方の予想はつくというもの。したがって急転直下のクライマックスも決して唐突ではなく、十分に納得できるだけの説得力をもっている。細かい点を挙げればご都合主義的な部分もあるが、M・フリーマンの圧倒的な存在感がそれを補って余りある。
8点(2002-08-25 15:35:13)
13.  ラットレース
いつも忘れた頃にやって来るジャンルの作品で、今回は気紛れな賭け事好きの大富豪の道楽で、棚ぼた的に集められた面々による、ルール無しのなりふり構わぬ賞金争奪競争が展開されていく。こういった作品は仕掛けが大袈裟なほど面白く、そういう点ではまず水準の出来だと言えるし、ラストのオチもいかにも今風の味つけが施してあり、抜かりが無い。出場者の中では、特急列車に飛び乗ったり(ビックリ!)、突然立ったまま眠ってしまうという特技(?)の持ち主のローワン・アトキンソンがまさに儲け役で、頭一つ抜けていたと思う。
8点(2002-02-22 00:30:12)
14.  アポロ13
月に到着・征服するはずが機械の故障で不可能となった時点から、この極限状態におかれ生命さえ危険にさらされる三人の宇宙飛行士という物語は、たちまち帰還がテーマとなってくる。人知の及ばない神的な宇宙にいながら、結局、人間の知恵と技術によって助けられるという、宇宙に対するロマンというよりも、むしろ実話としての重みを感じざるを得ないし、またアメリカ映画の基礎とも言える“フロンティア・スピリッツ”と“ゴーイング・ホーム”というテーマをも見事作品に生かされている。
8点(2001-10-20 23:41:26)
15.  エンゼル・ハート
恐怖感・不安感というものを、ドイツ表現主義的陰影のある映像で最大限の効果を上げ成功した作品として、今なお鮮烈な記憶として甦る。 旧式のエレベーターの長い影や換気扇の音ですら不気味で、さらに天井から雨漏りのように滴り落ちる血のイメージや、謎が謎を呼ぶといった構成等々、この作品の雰囲気を盛り上げるには十分すぎるほどの仕掛けが、随所に施してある。ただそう言った映像面に比べて、ストーリーにおける西洋の契約社会という側面の描写が喰い足りないせいか、少し解かり辛い印象をも受ける。
8点(2001-10-06 13:51:51)
16.  X-ファイル ザ・ムービー
先日TV放映で再見。さすが米国同時多発テロでのWTCビル爆破事件のあとだけに、序盤のビル爆破シーンのカットは致し方の無いところ。それほどまでに臨場感溢れる凄まじいシーンを余すことなく捉えたカメラは秀逸で、そのトーンを押さえたカラー映像と撮影効果の素晴らしさは全編を通して揺るぎが無い。凝りに凝ったシュチュエーションの中でも、ほとんど絶望的なクライマックスの救出劇などは最も好みとするところ。かなり過小評価された気の毒な作品だが、個人的にはお気に入りの一本。
8点(2001-09-29 23:13:19)
17.  イグジステンズ
ぐにゅぐにゅ、ねちゃねちゃと肉体と機械の結合(融合)のテーマは今回も健在。でも相変わらずの虚構の世界と悪趣味のクロネンバーグ・ワールドには食傷気味!
6点(2000-05-05 23:55:18)
18.  ボーン・コレクター
クライマックスの“犯人”の登場のしかたは少し唐突で、あれだけ猟奇的な殺人を犯したわりにその動機や心理描写が希薄だ。エンディングの大団円も甘ったるい!
6点(2000-04-26 15:30:51)
19.  シン・レッド・ライン
“何をいまさら”と言いたくなるような浮世離れした駄作!
2点(2000-01-24 00:05:01)(良:2票)
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