Menu
 > レビュワー
 > 民朗 さんのレビュー一覧。10ページ目
民朗さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1317
性別 男性
ホームページ http://minrou.seesaa.net/
年齢 36歳
メールアドレス baker221b@live.jp
自己紹介 全体的に甘めの評価になりがちです。
当然映画のジャンルによって評価にバラつきがあります。以下参考までに……。

評価が高くなりやすいジャンル:ミュージカル、B級アクション、ロマコメ、バカコメディ
評価が低くなりやすいジャンル:ミステリー、サスペンス、ラブロマンス

基本的に過激な映画が好きです。暴力的な意味でも、性描写的にも、人間性の描き方でも
どれだけ感動的な映画であっても尖った所が無い映画より、過激な表現がある映画の方を評価しています。

13.4.27(追記)……TOHOシネマズが6月1日から高校生料金を1,000円にするとのこと。
今は若い方が映画館に少ない状態なので大変素晴らしいと思います。
(日本の料金はそもそも海外に比べて高すぎる。価格も一律で決められているから劇場間の競合も生まれにくい)
でももうちょっとシネコン自体が上映する映画のラインナップを改めた方が良いのでは。
客が集まる邦画をバンバンかけるのは経営としては正しいけれど、いつか必ずしっぺ返しが来るのは判り切っていることなのに。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314
>> 通常表示
181.  リンガー! 替え玉★選手権 《ネタバレ》 
「主人公がスペシャルオリンピックス(知的発達障害の人達が参加するスポーツ大会。日本もよく各地で開催してます)にスポーツ賭博で勝つために障がい者のマネをして出場する」。あらすじだけ聞くと胸くそが悪くないような話ですが、どっこいこれが感動できる上質なコメディとなっています。 まず主人公の設定が上手く、彼に観客が不快感を抱かない作りになっています。主人公のやっていることは最低ですが、彼は最低であると初めから自覚しているし、そもそもそんな行為に及んだきっかけは職場でクビにされそうだった知的障がい者の男を自分で雇ったから。教会に懺悔しに行ってますし大抵の人が彼を好きになるのではないでしょうか。 そんな好意的な主人公の周りで、知的障がい者を食い物にするテレビ局?の奴ら、障がい者に優しいフリをして女の心を掴もうとする男(コイツが本当に最低)、一人前の人間として知的障がい者を扱おうとしない主人公の叔父(コイツも最低。Retardと呼んだりする。許せん)が登場し、世間に蔓延する差別を描写していく。この辺りのセンスは製作のファレリー兄弟の手法に近いですね。 キチンと主人公の成長物語ともなっているのが、基本を押さえた映画という感じで良いです。ギャグも洗練された感じで楽しく笑えるものばかり。これを制作のファレリー兄弟が監督していたら下品なギャグの釣瓶落としになっていたことは間違いないので、やや控えめなコメディ演出の監督にして大正解だったと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-09 21:42:54)(良:1票)
182.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
「天才肌と努力型」、「軽薄さと不器用さ」、「対照的なレーサー同士の戦いと友情」……こう書くと如何にもありきたりな展開に終始し凡庸な作品になりそうなものですが、そこをクリアして堂々たる良作に仕上げてしまう辺りの手腕が、流石はハリウッド派の巨匠、ロン・ハワード。 実際に観終わって考えてみると、なんら奇をてらった展開は無いんですよね。張られた伏線を余すところなく回収し、人物描写の丁寧かつ的確でキャラクターの行動一つ一つに納得がいく。そして観客がアガるレースの場面を適度なテンポで挿入する。しかしこれだけの丁寧な演出、脚本は普通の監督には出来ません。正にお手本の様な映画。その模範解答の様な出来をありきたりと取るか、優秀と取るかは人それぞれですが、私は良い映画だと思います。 また、私は車輪がついているモノには基本的に興味がない男らしくない人間なのですが、そんな私でもレースの場面には結構テンション上がりました。やっぱりアクションの魅せ方が上手いのでしょうね。普段は「全部おんなじやん」と思ってしまうハンス・ジマーの音楽も、F1カーの唸り声を上げるエンジン音と同期している様な感じで、素晴らしかったです。 主人公二人の人生はどちらも恰好いいのですが、やっぱりニッキー・ラウダの生き様に惹かれますね。鑑賞後に調べてみたのですが、ウィペディアに載っている彼のストイック&非名声欲な姿勢からの数々の武勇伝が凄く面白いです。地元のガソリン・スタンドで代金の代わりに優勝トロフィーあげたとかイケメン過ぎる。
[映画館(字幕)] 8点(2014-02-07 18:32:12)(良:1票)
183.  猿の惑星 《ネタバレ》 
驚愕のラストシーンに関しては最早言い尽くされている為、そのラストに至るまでについて書きたいと思います。謂わばこの映画は人類の歴史の縮図。最後にザイアスは人間について如何に愚かだったか示しますが、猿たちも何ら変わる点は無い。 つまり私達人類が無意識に行っている愚行を、チャールトン・ヘストン演じる主人公を通して客観的に見つめることになる。それは家畜や奴隷への理不尽であり、宗教と科学の結びつきの醜悪さであり、論理を放棄した不学の滑稽さでもある。そして最後に主人公が叫ぶ呪詛、全く身につまされます。 古典SF映画としての演出も文句なしに素晴らしいです。背面から捉える案山子の様なオブジェの不気味さ、それを煽るジェリー・ゴールドスミスの現代音楽風のスコア、滑らかなパンショット。問答無用のSF映画の金字塔の一つ。
[映画館(字幕)] 9点(2008-10-10 10:07:38)(良:1票)
184.  ちゃんと伝える 《ネタバレ》 
父親と息子の関係を描いたヒューマンドラマ。園子温印とも言える血や残酷シーンは全くありません。また不用意にカメラを動かさず殆どフィックスで撮っているのも、ダイナミックなカメラの動きが持ち味の園監督らしくなく可也異色作に見えます。恐らくこれは一つの親子(エンドロール後に映画を実父に捧げているので園監督自身かも)を描いたドラマであるからこの様な落ち着いた画作りにしたのでしょう。 本作はタイトルの通り「伝えることの難しさ」がテーマ。厄介なことに身近な家族・恋人にこそ大切なことは伝え難い。また結婚についてとても真摯に厳しく評している作品でもあります。普段、強烈な映画を撮り、色々な人から「極端だ」「無茶苦茶だ」と言われる事の多い園監督の根底の真面目さが解る作品ではないでしょうか。 何とも素晴らしいのが、映画の中でガンを知らさせる人の描き方。二人出てきますが、どちらも告げられた直後は硬直し自失している様で一応話を聞いてもいる。妙な演技のリアルさに唸らされました。
[DVD(邦画)] 7点(2013-10-28 22:27:06)(良:1票)
185.  プリティ・ウーマン 《ネタバレ》 
まあ、面白いです。単純に映画として出来がいいと思います。笑わせるところではキチっと笑わせてくれますし、伏線の回収もテンポよくやってくれます。不満を述べるとすれば、まあ在り来たりなシンデレラストーリーだと言う事でしょうか。いい意味でも悪い意味でも単純な映画ですね。 それでもエドワードが「仕事を休んだ」後でヴィヴィアンとキスする展開は素直に良かったですし、エドワードが繰り返すロマンチックな演出も嫌味がない程度に抑えているのは好感が持てました。 あとジュリア・ロバーツの完璧なプロモーションと笑顔の可愛さを観るだけでも十分価値があると感じましたね。ただ彼女どうみても街の娼婦というよりは、高級コールガールっていう顔ですよね 笑
[DVD(字幕)] 8点(2009-05-07 23:51:12)(笑:1票)
186.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 
2時間ずっと苦笑し続けた映画を観たのは久々でした。もう突っ込み所がありすぎるので、細かい事は態々書きませんが、一番キツイのは最早「ゾンビ映画」では無いと思った事です。全世界がT-ウイルスに感染している(って設定でしたよね?確か)のに、この映画の中では主人公一行は感染するのでは無く、単にゾンビに食われるだけの存在に。ゾンビ映画ならではの、仲間が人間ならざる"モノ"に変わってしまう、そして殺さなければならないという極限状態を、この映画は自ら放棄しています。これじゃ普通のモンスターパニック映画だ。演出も今更にマトリックスのウォシャウスキー兄弟や300のザック・スナイダーを半端に真似ているだけで、オリジナリティはゼロに等しいかと。あと見せ場で繰り返されるスローモーションがクドい。とにかくクドい。ポール・W・S・アンダーソン監督ってこんな演出でしたっけ?良く分からん。彼が1作目から一貫している演出としては、カメラを素早く横切るゾンビ位なもんです。あと個人的に音で執拗に驚かそうとするのは凄く嫌い。そんな演出は誰にだって出来る気が。そりゃオバケ屋敷で「ワッ!」って叫ばれたら誰だって驚くでしょ。
[映画館(字幕)] 2点(2010-10-01 23:51:18)(良:1票)
187.  L.A.コンフィデンシャル 《ネタバレ》 
本作で一番面白かったのは何と言ってもキャスティング。特に物語の核となる三人の刑事達のキャストは完璧ですね。頭はキレるし正義感もあるんだけれど生意気な新米刑事にガイ・ピアース、しょっちゅう暴れ回る暴力刑事に私生活でも暴れ回ってるラッセル・クロウ、TV業界への露出が多い曲者刑事にケヴィン・スペイシー。彼らは本当に役にピッタリ嵌ってた。 ストーリーは腐敗した警察で巻き起こる内部抗争ですが、主人公が実質三人もいる上に、それぞれの性格が全く異なっている上に、誰の視点から描かれている訳でもないので、話がどう転んでいくか予想のつかないサスペンスが連続するという凝った作りになっています。 ただ50年代のロスを描いたにしては、画面があまりに綺麗に写りすぎている気もしました。いかにも現代で当時を再現しましたって思ってしまいましたが、その辺りはどうなんでしょうね。
[地上波(字幕)] 7点(2013-05-19 23:41:39)(良:1票)
188.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
3D上映されるということで、久々に(約十年ぶりに)観てみました。子どもの時は単なるゲームと殺し合いを組み合わせた映画くらいに思っていたのですが、大人になって見ると非常に深いメッセージが映画に込められている気がして驚きました。この映画に出てくる大人達はみんな大人としての自信を喪失している人ばかりです。そしてこんな世の中になってしまったのは全て子どもの責任とし、軽々しくガンバレ、ガンバレと連呼する。恐らく深作監督は子どもを責める前に、大人が自分を真剣に見つめろと言いたかったのかな。そうであるならば、これは子ども向けでは無く、大人にこそ観てもらう必要がある映画だと思いましたね。しかし子どもに対しても明確なメッセージは込められています。子どもは大人の事を一丁前に非難するなら、お前もそんな大人にならない事に責任があるんだぞ!という事でしょう。多分。良く高校生が殺し合いをするからと非難されがちな映画でしたが、映画が持つメッセージはお世辞抜きで素晴らしいものだったと思います。ただ個人的には台詞を画面に出したりする、いつもの説明過多な深作監督の演出は苦手だったりします。
[映画館(邦画)] 7点(2010-12-17 01:29:27)(良:1票)
189.  イーグル・アイ 《ネタバレ》 
まあハリウッドにありきたりな、大して何も考えずに観れる一本です。映画を見慣れている人には直ぐにオチというか、主人公二人に奇妙な指示を事細かに与えてくる人物が誰なのかが分かってしまうのですが、もし分かってもアクションシーンは相当迫力があるので退屈せずに観れるかと思います。それにしてもスピルバーグは、現代のサイバー時代を危惧してこの映画を作ろうとしたらしいですが、そういう危機感はイマイチ感じれませんでした。 空港のベルトコンベアのシーンを観て、相変わらずスピルバーグはアクションシーンの舞台の演出が上手いと思いました。
[映画館(字幕)] 7点(2008-10-20 00:28:16)(良:1票)
190.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 
遂に完結したホビット三部作の最終作。元々は二部作の予定だっただけあって、延々とクライマックスの様な戦闘が続く構成になっています。予定通り二部作だったなら、恐らくスマウグの根城を目指すところから後編の始まりだったのでしょうね。今回の作りですと、やはり最強のドラゴンであるスマウグがあっけない感は否めません。事実、それがオープニングですし。 但し、『指輪物語』『ホビット』を愛してやまないピーター・ジャクソンが作っていることもあって、一本の映画として何とか成り立つように様々な工夫を凝らしていると思います。トーリンが我を失ってしまうが、黄金の間に冠を投げ捨て、再び戦士として立ち上がる時の高揚感は素晴らしい。キーリとタウリエルの恋愛話も単調になりがちな戦闘シーンの連続の中で上手く機能している。原作には登場しないレゴラスを大活躍させることでマクロな視点のアクションシーンに限らず、一対一のアクションも面白く魅せている。本来、『指輪物語』とは違い、単純なストーリー構成をしている『ホビット』を映画化した作品として、ここは評価出来るのではないでしょうか。 しかしこの映画が合わない人がいるのも良く分かる。繰り返される遠景カットは人によってはピーター・ジャクソンの悪癖に見えるでしょう。でもやっぱり原作の『指輪物語』に慣れ親しんでいる身からすると、あの作品世界を映像化しているだけで満足してしまうのですよね。だから複雑な構成を持っている『指輪物語』はともかく、前述の通りの構成の『ホビット』は本来大衆向けではなく、完全にマニアのために作られている作品というのが本質だと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-31 08:55:21)(良:1票)
191.  キャビン 《ネタバレ》 
これは本っ当に観客を選ぶ作品ですね。もっと言うと鑑賞条件を選ぶといっても良いかもしれません。劇場の周りにホラー(特にスプラッタ・ホラー)好きがいるのがベスト。私は運良くそういう人達しか集まらない様な会場で鑑賞できましたので、劇場内は爆笑の連続という大変楽しい映画体験でした。 今までもホラーの定形を崩した作品ってのは『スクリーム』『ブレアウィッチ・プロジェクト』『パラノーマル・アクティビティ』など何度も作られていますが、大体の作品がまず定形を崩すことで本来ホラーに最も必要な怖さが減退していることが多いと思います。しかし、この映画は終盤まで「ホラー映画って作るの大変なんだぜ?お色気シーン入れるのにも一苦労」というネタで爆笑させておいて、最後にはキッチリとモンスターが暴れまわり観客のテンションはクライマックスに達する。しかも暴れるモンスター達は過去のホラー映画の謂わばチャンピオン級ばかりなのだから盛り上がらない訳がありません。 そして最後の最後にシガニー・ウィーバーが現れたシーンで大爆笑。最近オチ担当みたいな女優さんになってますね。アンタもうちょっと役選べ!
[試写会(字幕)] 9点(2013-03-11 22:47:55)(良:1票)
192.  プレシャス 《ネタバレ》 
久し振りに映画館で泣きました。自身がHIVに感染している事が分かった後、プレシャスが周囲に感情をさらけ出してしまうシーンで、涙を抑える事が出来ませんでした。それでも周囲の友人は優しくプレシャスと接してくれる。取り返しの付かない人生なんて存在しない。人生に疲れてしまった時、この映画はそっと救いの手を差し出してくれる気がします。そういう優しさに溢れた映画でした。
[映画館(字幕)] 9点(2010-08-23 00:52:44)(良:1票)
193.  デッドコースター
前作と殆ど変わらない作り。ホラー性はまだ前作の方が強かったかも。そこら辺は見る人の好みによって評価が変わりそうですね。 あと女優さんの顔のレベルがかなり高かったんですが、そこのこだわりはなんだったんでしょうか(笑)
[地上波(吹替)] 6点(2008-08-24 17:00:21)(良:1票)
194.  幸せへのキセキ 《ネタバレ》 
この手の映画はちんまい女の子を可愛く撮った時点で勝ちだと思います。「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニング、「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン、そして今作ではマギー・エリザベス・ジョーンズの様にです。とにかくミー家の末っ娘が可愛いんだこれが。動物園の生き物に夢中になっていると思えば、大人顔負けのシニカルなギャグを飛ばしたりもする。そのコロコロと変わる表情の豊かさを観ているだけで「OKー!」という気になってしまったのです(念の為に言っておきますが断じてロリコンではありません)。それから主人公の兄のトーマス・ヘイデン・チャーチの役柄も「サイドウェイ」の時の役と殆ど違わない様なキャラで観ているだけで笑いがこみ上げてきました。相変わらず何でも女が基準なんだな、お前は。お話も小さな世界のちょっと幸せな話といった感じで気楽に楽しめますね。もうお腹も出てきてオッサンな主人公が自身の生活への不満を虎の一騒動と同期させて描くのも上手いと思いましたね。主人公が基本的に自身の心情を吐露しないこともあり、ここの魅せ方の上手さは秀でていたと思います。ちょっと残念だったのは音楽の盛り上げ方でしょうか。とにかく泣きを入れるシーンでは感動的なテーマ曲が鳴り響くのでちょっとそのしつこさに辟易してしまった感はありました。
[映画館(字幕)] 7点(2012-06-16 23:17:13)(良:1票)
195.  カンフー・パンダ2 《ネタバレ》 
2Dで鑑賞。一作目と同じく、切り絵や2Dを織り交ぜた映像テクニックは素晴らしく、いくら見ていても全く飽きませんでした。今回の敵が前作のパワーキャラと同じだとマンネリ化すると踏んだのでしょう、暗器使いの達人風になっていた点もグッド。一匹一匹のカンフー・マスター達のキャラが相変わらず立ちまくっていた点にも大いに満足しました。ただ問題点を挙げるとすれば、「2」の宿命である「成長してしまった主人公にどうやって再び逆境を与えるか」ということでしょう。今回のポーについては出生の秘密となるのですが、これがイマイチ乗り切れませんでした。ポーは前作の時点で最強のカンフー使い、ドラゴン・マスターとなっているので、ただ昔の映像がフラッシュバックしただけで弱くなるというのには無茶な設定と言わざるを得ません。思い切ってドラゴン・マスターの力を完全に失ってしまう位にした方が盛り上がった気がしました。あとエンディングを見る限り、当たり様によっては続編を作る気満々な締め方でしたが、3作目の公開の暁には、是非声優の変更をお願いしたいと思います。いくらなんでも酷い部分が多すぎます。モブキャラの声の適当さなどは聞くに堪えませんした。もしくは字幕版も大々的に公開してほしい。
[映画館(吹替)] 7点(2011-08-21 00:51:39)(良:1票)
196.  踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 《ネタバレ》 
もうファンでもないのに映画館まで観に行った私が悪いということでしょうが、折角1,800円払ったので言いたいことを言おうと思います。最後までテレビドラマの質から脱却できない作品だったなというのが率直な感想です。「海猿」シリーズみたく続編になるに従ってステップアップするならいいですが、「踊る」シリーズはいつまでたっても10年以上前の演出方法を繰り返しているのでホントにルックがショボく感じます。未だに作り手の頭は90年代なんでしょうか。捜査本部の会議室は無駄に暗かったり(明るくしないと目悪くなるよ)、警視以上のお偉方がいる部屋は月明かりの下みたいにメチャ暗い。こんな"暗い部屋にいてしかめ面してたら悪役っぽい"なんて演出しているからバカみたいに見えるんですよ。警察の犯行をもみ消そうとするお偉いさんが全員の前で「さて、臭いものに蓋をしようかな」ってそれ「お主も悪よのう」くらい間抜けな台詞でしょ。なんで声に出して全部説明しちゃうのよ。観客をハラハラさせようとするなら音でビビらせる演出しか出来ない。観客を盛り上げようとするとテーマ曲をうるさい位大音量で流す演出しか出来ない。なんかちょっとでも新しいことしようとか監督は思わないのでしょうか。脚本が崩壊しているのはこのシリーズ毎度のことですから別に期待もしてなかったので気にしていませんが、せめて撮影くらいは真面目にしましょうよ。オープニングから東京スカイツリーを斜めにして撮る!しかもなぜか微妙に斜めに(ピサの斜塔くらい絶妙な傾き加減)。今年完成したばっかりなのに不吉!!最後の初代プレステのムービーみたいなバスのCGには何も言うまい。前作までの様に出オチのようなギャグを後半のシリアスな場面で挟んでこなかったのが本作の唯一の利点だと思います。但しそれ普通の映画だったら普通に出来ていることですからね。やっぱりダメか。スッカスカの内容を適当にでっち上げて昔からのファンから金を吸い上げるのは結構ですが、こんな全体的に古臭い作りの映画が現代の日本のスタンダードとしてヒットしていれば当然邦画のレベルも下がらざるを得ないなと痛感しました。世界よ、これが日本映画の現状だ。最早、邦画界の癌。
[映画館(邦画)] 2点(2012-09-22 23:56:42)(良:1票)
197.  太秦ライムライト 《ネタバレ》 
チャップリンの傑作『ライムライト』を基に、斜陽となった時代劇の衰退と微かに見える未来への希望を描いた作品。「5万回斬られた男」とも言われる斬られ役者の福本清三さんが、ご本人の分身ともいえる主人公を演じます。 確かに時代劇は衰退の一途を辿っていることは間違いないでしょう。近年でも時代劇は度々映画でも公開されているものの、それは若い美形俳優を主役に据えた(本作の中で描かれる『ODANOBU』の様な)アクロバティックな殺陣の作品だったり、ラブストーリーを主軸に置いた作品だったり、コメディに特化した作品だったりする。松方弘樹や近衛十四郎らスター時代劇俳優は既に若者への求心力はないし、ましてや福本清三さんの様な謂わば裏方の時代劇俳優は辛酸を舐める思いで仕事をしているのでしょう。 しかしながらこの映画を観ていると本当に時代劇俳優の、松方弘樹らの殺陣の美しさに惚れ惚れする。終盤の桜が舞い散る中での松方弘樹と敵役を演じる福本清三さんの立ち回りは大変格好良かった。心底この文化が斜陽になり消えかかっている事実に悲しさを感じました。そう思わせるだけでこの映画は勝ちだと思います。まだまだ若い者に時代劇を受け継いで復興させられる筈だ!という時代劇役者たちの矜持を感じました。 私も最近の時代劇は余り足を運ばなくなってしまいましたが、これからは積極的に観に行って時代劇業界を支えてみたくなりました。但し、出来ればやっぱり本作で描かれる様な美しく、また血沸き肉躍る殺陣の作品が観たい所です。 でも手放しで喜べる出来かと言うと断言できない所もありました。一番は悪役が何となく改心してしまうこと。いや、いつ改心したかも明示されないので、本当に脚本の都合で良い奴になったようにしか見えない。せめて主人公の限界を超えた奇跡の立ち回りを見たことで、つい感極まってしまい考えを改める位の理由づけは欲しかった。また根本的な問題ですが、主演の福本清三さんは主演俳優としての演技に慣れてないためなのか、滑舌の問題で聞き取り難い箇所がいくらかあった。
[映画館(邦画)] 7点(2014-11-05 21:26:24)(良:1票)
198.  スターシップ・トゥルーパーズ3 《ネタバレ》 
2で大コケして、反省したのか、変人ポール・バーホーベン(褒め言葉です)が製作総指揮として戻って来た第3作。 相変わらず、地球連邦軍のCM?は馬鹿馬鹿しくて笑えました。 しかし豪く予算を削られたのかは知りませんが、新種として登場したスコーピオン・バグは一瞬しか出番はないし、カミカゼ特攻バグの火薬シーンは明らかに火薬不足だろ!って言いたくなる迫力の無さでガッカリでした。 でも最後にベックともう一人の女が神様に祈ってると、マローダーが降りてくるシーンは下らなすぎて爆笑でした。 一般人には余りオススメ出来ませんが、一応7点としておきます。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-28 11:45:15)(良:1票)
199.  アルゴ 《ネタバレ》 
イラン内での描写の緊張感が尋常ではなく手に汗握る二時間でした。ベン・アフレックは俳優から転向したのに素晴らしいですね。役者のアップから他の役者のアップへのパンショットや小道具を執拗に追うカメラワークは「ボーンシリーズ」のポール・グリーングラス監督の様で実に臨場感があります。その忙しなく緊張感溢れるシーンの合間にハリウッド映画界の皮肉をコミカルに描く辺りのバランス感覚もとても良かったです。役者では相変わらず棘のある爺さんをやらせると最高のパフォーマンスを見せるアラン・アーキンが大物プロデューサーを熱演。もう少し主人公が上官の命令に背き独断で作戦を実行するに至る描写や、カナダ人に扮する為に試行錯誤する描写などを加えてほしい気もしましたが、緊張感を持続させ得る上映時間としては本作の二時間程度がベストなのでしょうね。
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-01 00:20:17)(良:1票)
200.  映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち 《ネタバレ》 
新・ドラえもん映画の中では突出した出来だったと思います。名作と誉れ高い鉄人兵団のリメイクということで公開までは不安しか感じていませんでしたが、実際に観てみるとリメイク元の省略できるところはバッサリ削って、本作はリルルとピッポ(ジュド)と人間たちの交流に力を入れているという良改変。今回は監督と脚本を一新したらしいですが、英断だったと思います。ギャグとシリアスな場面をごっちゃにしないドラえもん映画が帰ってきた気がしました(ギャグも中々面白いんです)。ただ今回の大きな変更点であるピッポの登場はハッキリと失敗だったと言いたいと思います。リメイク元の最も素晴らしい点は血も涙もないロボットのリルルがしずかちゃんを通して人間の素晴らしさを知り、かつその後にアムとイムに"他者を思いやる気持ち"をプログラミングすることで人間以上の存在(天使)に生まれ変わるところだと思うのです。リメイク元ではのび太が最後にこう呟きます、「メカトピアはどんな風になったかな……、きっと天国みたいな世界になってるな!」。私たちの世界は戦争、差別、憎しみで溢れています。でもロボット(リルル)は他者を思いやる気持ちを持ったことで、人間が未だに到達できない世界を作り出せた。私たち人間も"他者を思いやる気持ち"をもう少し多めに持ってみようよ、ということがリメイク元の鉄人兵団の最も観客に伝えたかったことだと思うのです。 で、今回のリメイクはどうかというと、ピッポを登場させたことでメカトピアの世界でも、リルルが壊れかけのピッポを修理してあげる様な思いやる気持ちが既にあることになってしまっているので、他者を思いやる気持ちでは人間以下だったロボットが最後に天国の様な世界をつくったという、衝撃的かつ感動的なラストの効果が弱まってしまっています。この映画がやりたかったことはハッキリしていると思います。それは"他の種族への理解と和解"でしょう。ピッポとのび太はどんどん仲が良くなり、最終的に互いを友達と認め合い、闘えなくなってしまう。ちゃんと話せはお互いに理解しあえる存在であるということをこの映画は伝えたかったのだと思います。それはそれで素晴らしいテーマだと思いますが、鉄人兵団をリメイクするのなら「今の人間に足りないものは何なのか?」「どうしたら戦争や差別は無くなるのか?」まで突っ込んでほしかったと思います。
[映画館(邦画)] 8点(2011-03-25 09:46:51)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS