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プロフィール
コメント数 2254
性別 男性
年齢 77歳
自己紹介 団塊の世代 映画鑑賞歴50年以上 見た映画はおよそ3000本?

1960年~1985年頃はよく映画を見に行きました。その後2000年頃までは忙しくほとんど映画を見なかったのですが、DVD登場とともにまた見るようになりました。最近はメモと記憶を頼りに昔見た映画のDVDを探して懐かしんでいます。

ESPERANZAとはスペイン語で、「希望」の意味です。夢や希望、感動を与えてくれる映画は好きですが、むごたらしい映画や命を粗末にする映画は嫌いです。

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181.  逢びき 《ネタバレ》 
不倫と言えばれっきとした不倫なのだが、とても心の残るラブストーリーだ。全編を通じて流れるラフマニノフのピアノコンチェルト、第1楽章から第3楽章までのいろいろなメロディーを駆使して演奏される。軽く言えばBGMなのだが、それが劇中の人物の心理を巧みに描写していてまさに劇音楽。それでも途中までは6点か7点かと迷う段階だったが、終盤にきて9点か10点かを迷うくらいまでにヒートアップ。功労者は何とおしゃべりのドリー夫人だった。残酷なまでに切なく、そして通常の生活に戻る。不倫恋愛もので、これほど丁寧な作りで、胸をえぐる映画を私は他に知らない。
[DVD(字幕)] 9点(2013-01-10 22:38:52)(良:1票)
182.  いちご白書 《ネタバレ》 
スタートの主題歌「サークルゲーム」は良く印象的、だがいちご白書の若者たちと同年代を過ごした私にとっては、大いに不満の残る映画だった。前半の恐ろしく退屈な青春ドラマと、後半の講堂での警察との衝突が、あまりにも不釣り合いというかかみ合わない。 講堂での衝突シーンはおそらく現実に起こったできごとをそのまま表現したものだろう。無抵抗の学生を強権発動でもって排除していく様子がリアルに描かれている。 しかし、なぜそれほどまでして学生が立てこもったのかが描かれていない。これでは経験に乏しい現代の若者が見ても疑問に思うだけだろう。 毛沢東やゲバラの写真が掲げられてあっても、中は至って平穏。議論も活動も何もない。理想に燃え激論を戦わせた私たち日本の学生運動とはまったく異質、「革命ごっこ」にしか見えず、ずいぶん甘い学生運動だ。やはり資本主義大国の米国ゆえだろうか。 唯一おもしろかったのは食料調達係と雑貨店主人のシーン。 
[映画館(字幕)] 5点(2012-02-13 23:35:23)(笑:1票)
183.  太陽が知っている 《ネタバレ》 
ずいぶん昔に見た映画なので、点数は参考程度(自信なし)。アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」(1960年)の大ヒットを受けて、日本では「太陽はひとりぼっち」(1962年)「太陽が知っている」(1968年)と太陽とアラン・ドロンが親戚関係になってしまった。 もちろん、原題と太陽は何の関係もなく、監督もまったく別で、2匹目どころか3匹目のドジョウなのだが・・・。 この映画の「La Piscine」は英語で言えば「The Pool」、これでは味気ない。さんさんと降り注ぐ太陽、けだるい雰囲気、そこへ登場するモーリス・ロネとロミー・シュナイダー、完全犯罪となればやはり「太陽は知っている」で正解だろう。海がプールになったと思えばよい。若きジェーン・バーキンも登場するし、ミシェル・ルグランの音楽も良い。
[映画館(字幕)] 6点(2011-05-03 15:50:47)(良:1票)
184.  アンナとシャム王
「王様と私」がミュージカルとして傑出したものであれば、この「アンナとシャム王」は歴史映画として評価できると思う。「王様と私」に比べると、まじめすぎておもしろさは一歩譲るが、重厚感があってシリアス、欧米諸国に脅かされるシャムの運命と思い悩む王の姿がよく描かれている。 脇役陣もしっかりしていて、特にリー・J・コッブのクララホームの存在が光る。(王様と私とは比べものにならない)欲を言えば、リンダ・ダーネルのタプティムはもっと悲劇的に扱えたかも、そして息子ルイの死はあっけなかった。
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-08 20:55:17)(良:1票)
185.  サザエさん(1956) 《ネタバレ》 
私は子どもの頃(50年以上も前)「ジャンケン娘」と「サザエさん」を見たことがある。「ジャンケン娘」は元祖三人娘(美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ)、サザエさんでは江利チエミが主役を務めた。 大人っぽい歌を歌う美空ひばり、西洋のハイカラな歌を歌う雪村いづみと違って、彼女は明るく庶民的で、まさにサザエさんそのものだった。 ところが私の記憶にしっかりと残っているのはテレビのサザエさんシリーズ、サザエさんはもちろん江利チエミが演じたが、マスオさんは小泉博ではなく川崎敬三だった。 映画のサザエさんは確か二人が結婚するまでの映画だったと思う。おもしろい映画だったことはよく覚えているが、小泉博の顔がどうしても思い出せず、すぐ川崎敬三になってしまう。 江利チエミは明るくお転婆なサザエさんを演じているが、実生活は大変苦労をした人である。大きな不幸を抱えながらもおくびにも出さず、強く生き抜いた人でもあった。早すぎた死(美空ひばりよりもなお早い)に哀悼の意を献げたい。
[映画館(邦画)] 6点(2011-04-19 08:05:19)(良:1票)
186.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
東西冷戦の時代、その時代を象徴化するかのような映画がまったく同じ年1964年に製作された。「未知への飛行」とこの映画だ。1962年に起こったキューバ危機は、米ソ両国の核ミサイルが乱れ飛ぶ一触即発の危機だった。そうした緊迫の情勢から生まれた映画なのである。 まじめに正攻法にその緊迫感を表現したシドニー・ルメットといわゆるブラックコメディとして皮肉ったキューブリックの優劣を決める必要はないが、「未知への飛行」を知らないままで来た私は、ずっと好きな怖い映画だった。 一人三役をこなしたピーター・セラーズ、映画館で見たときは三役だとはまったく気がつかなかった。
[映画館(字幕)] 8点(2012-05-10 06:28:17)(良:1票)
187.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 
戦後最悪の自然災害となった東北関東大震災から10日がたった今、3.11以前も以後も変わらずに映画レビューを書ける自分の環境に感謝しつつ、亡くなられた方被災に遭われた方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。 今回の災害はまったく人ごとではないし、予想外ですむことではない。私は当然のことながら、若い時に見たこの映画を思い出さざるを得なかった。この映画は単なるパニック映画ではない。人間ドラマであると同時に、日本人いや世界の人に向けた警告のメッセージなのだ。 この映画の最大のポイントは、日本が全滅という危機に陥ったらどうするのか、あるいは陥る前にどうするだと思う。この映画制作時には「何もしない」という選択肢も大きな意味を持っていたが・・・。 ある政治家は今回の大災害を「天罰」と言ったが、そうではないと思う。日本がいや世界が、いかに自然を粗末にし、甘く見たかだろうと思う。 大地震が起きれば津波も起こる、心配なのは原子力、発電所はもちろんだが、世界に何万発とある原爆と実験場、それは大規模地震でも本当に大丈夫なのだろうか。 何かあっての予想外ではすまされない、阪神淡路の大震災、東北関東大震災、ぜひとも教訓にしたいものである。 そうだ、キリスト前の大昔にも「ノアの箱舟」という教訓があったのでは・・・。 
[映画館(邦画)] 7点(2011-03-21 01:58:58)(良:1票)
188.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
数年ぶりに映画館で映画を見た。前回はポニョ(何という落差) 最近映画館を避けるようになったのは、前評判が良くてもはずれが多いことと、映画館でのめり込んで泣いてしまうのが恥ずかしいから、それで無難なものだけを選んでいたのだったが・・・。 この映画は正解だった。永作博美と井上真央という大好きな女優が出演していたこともあるが、まさに心を揺さぶられる映画であった。 原作、TVドラマ、映画にはそれぞれの良さがあり、較べることは無意味だとも思う。インタビューで原作者の角田さんが、「小説は私の手を離れた時点でひとり歩きをしていくと私は思っています」と言っていたのが印象的だった。 映画はいきなり裁判のシーンから始まり、親の永作博美と子の井上真央の物語が平行しながら進められていく。最後の最後までこの二人がスクリーンに同時に登場することはなかった。いかにも映画らしい効果的な演出だったと思う。 印象的なシーンも多かった。泣いていた赤ん坊が永作博美に抱きかかえられ、笑うシーン(私にはそう見えた)出るはずのないおっぱいを飲ませようとするシーン、4歳の女の子が駆け下りてくるシーン(家出?)など、もちろん大詰めのフェリー発着所のシーンは私だけでなく周り中が号泣だった。 さて「八日目の蝉」という題だが、理解力に乏しい私には、八日目の世界がまだ見えてこない。これからもたくさんの人が書くであろうレビューをぜひ参考にしたいと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2011-05-18 23:26:15)(良:1票)
189.  スミス都へ行く 《ネタバレ》 
キャプラの理想主義はわかるが、手放しに賞賛はできないだろう。どうも極端すぎると思うし、己の信ずるところを貫き通し、自分だけが正しいと思うのは間違いだとも思う。 我が国の国会にも「牛歩戦術」というものがあったが、それと同様に端から見てると「何をやっているのだ?」という疑問が残る。議会は我慢比べの場ではなく、正々堂々と議論する場てある。それに演説があれだけ延々に続いたのに、ラストがあっけない。
[DVD(字幕)] 6点(2011-11-05 05:55:27)(良:1票)
190.  天地創造 《ネタバレ》 
映画「天地創造」は学生の時、封切りで見た。たぶん子どもの時見たモーゼの「十戒」が良かったからこの映画も見ようと思ったのだろう。今でも「十戒」と「天地創造」は混同することがある。 「十戒」は旧約聖書でも「出エジプト記」、「天地創造」はそれ以前の「創世記」、それも50章まである中の22章までである。こうして考えると、旧約聖書がいかに膨大なものかがわかる。 さてこの映画「天地創造」の主題だが、私は「神への畏敬の念」だろうと思っている。神を冒涜し享楽にふける民は、ことごとく神の罰を受けている。 禁断の実を食べて、エデンから追われたアダムとイブ、弟アベルをねたみ殺してしまったカイン、ノアの方舟 、バベルの塔、ソドムとゴモラの滅亡と続いた・・・。 しかし、映画後半部の主役アブラハムは善人であり、神から罰を受ける理由は全くない。それなのに、年老いてできた息子イサクを神に献げなければならないという大きな試練を受ける。神の御心を得るには、我が子までを犠牲にしなければならないのか、これがこの映画の一番のテーマだろう。 息子を縄で縛り、まさに刃物を突きつけようとした瞬間、アブラハムは許される。それほどまでの信仰心ゆえに、後の人から崇拝されることになるのであろう。
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-24 10:44:15)(良:1票)
191.  招かれざる客(1967)
この映画の中の娘と同じ年代頃に映画館で見、母親と同じ年代くらいになってDVDで見た。その間40年、映画に対する見方も変わった。若い頃は人種差別問題として映画を見たように思うし、娘の性急さがひどく気にもなった。しかし今になって見れば、すべての登場人物を受け入れることができるし、性急さにも対応できるようになったと思う。 「時がすべてを解決する」とか「決断するには慎重に考えて」は真実だろう。しかし、1時間かけてわからなければ、一生理解できないというのも真実のような気がする。 映画はそれほど濃縮された濃い内容だった。登場人物それぞれの会話に人を引きつけるだけの重みがあるし、ストーリーは予想できるのにも関わらず、観客を引き込む力が十分で、まるで舞台劇のようである。 K・ヘプバーンをスクリーンで見たのは初めてだったように思う。日本ではローマの休日のO・ヘプバーンが人気があり、キャサリンてどんな人?だったのが、さすがは米国一の女優、大スターというのを実感した。 シドニー・ポワチエについては目が怖くて最初好きでなかったが、この映画のおかげで好きになることができた。 スペンサー・トレイシーは当時はキャサリンといくつもコンビを組んだ人とは知らなかった。最後のスピーチも頼むから俺にしゃべらせてという感じで好きでなかった。 長くなったついでにもう一つ、メイドさん役の女優さんはイザベル・サンフォードという人だが、何と50歳にして初出演でありまたその演技がなかなか良い。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-05-30 16:47:04)(良:1票)
192.  追想(1956) 《ネタバレ》 
この映画のイングリッド・バーグマンはアカデミー主演女優賞まちがいなしのできばえで文句の付けようがない。またお相手のユル・ブリンナーも実力俳優らしい演技でこれまた良い。しかし、私が一番好きだったのはあのお婆ちゃん皇太后のヘレン・ヘイズ。どこかで見たお婆ちゃんと思ったら、あの「大空港」のただ乗り婆ちゃんだ。しかしこの映画はそれよりずっと前、このときは婆ちゃんと言ったら、「失礼な、無礼者」と言い返される歳(56)だったのだ。この皇太后、ラストが実に良い。自分は過去に生きる、若い人には未来があるというような粋な計らい。大感激! そして忘れられないのは、あのロシア風な哀愁に満ちたテーマ音楽。
[DVD(字幕)] 8点(2013-04-01 23:41:59)(良:1票)
193.  ラヂオの時間 《ネタバレ》 
おもしろさだけで考えれば、まさに超ウルトラ級、さすが脚本家三谷幸喜。一つのわがままをきっかけに、次々と起こる難題、切り抜けたかと思うとまた別の難題が持ち上がる。 結果は純粋の日本のメロドラマが、米国シカゴを舞台にした超スペクタクル冒険ドラマに変身するという離れ業をやってのけた。こう全編改変されては、原作者もたまったものではない。ついにスタジオ占拠と・・・。 こういった息もつかせぬ展開は、舞台劇ならではのこと。舞台劇大好きの私にとっては痛快そのものなのだが・・・。 ここまででみると、高得点をつけなければならないのだが、いやまてよと振り返ってみると、ドタバタ以外に何があったのだろうか、渡辺謙は大変感激したようだが・・・。 余談になるが、本当の物語、熱海を舞台にした平凡な主婦と漁師の恋の物語は、どんなのだったのだろうか、これもちょっと見てみたい。 (後日追加) 我を通しそれに諂う登場人物が多い中、このラジオドラマを見事にしめくくった保坂ナレーターに拍手を送りたい。彼はスタート時はアナウンサーたるこだわり(上を見上げる)を示していたが、最後は原作者夫婦の味方だった。突如ドラマの中に飛び込んできた原作者の夫をキャストの中に入れ、混ぜくったバッキーさんを外した。このエピソードを思い出し、評価点を7点から8点に訂正!
[DVD(邦画)] 8点(2011-03-08 21:31:16)(良:1票)
194.  都会のアリス 《ネタバレ》 
自然を相手にやたら写真を撮りまくり、訳のわからぬ独りごとを言うフィリップ。別れた女に会いに行っても、彼の話は一方的で相手には通じない。 そういう彼がふとしたことから9歳の女の子アリスと旅するようになった。大人になりきれていないフィリップに対して、この少女はしっかりした面を持っていて好き嫌いもはっきりと言う。母親と離ればなれになってもなかなか弱音を見せないし、アムステルダムでは、オランダ語がわからない彼を逆にリードする。しかし気丈に見えてもやはり少女、唯一トイレに隠れて泣くシーンが印象的だ。 祖母の家を探す旅で二人は少しずつ心が通じ合うようになる。写真を撮ったり、泳いだり、へんてこな体操をしたり・・・。実に心が癒されるシーンの連続だ。 結局は警察に任せておけばあっさりとなのだが、回り道をしたことによって、フィリップも成長したということだろう。 ペーパームーンと比較される映画だが、悪いことはやっていないし、情感漂うこっちの映画が私は好みだ。
[DVD(字幕)] 8点(2011-08-06 13:06:53)(良:1票)
195.  ALWAYS 三丁目の夕日‘64 《ネタバレ》 
前作、前々作を上回っているとは言わないが、決して劣ってはいない。東京タワーが建設とともに始まった物語が、1964年東京五輪の年になる。小学生だった一平君や淳之介君も高校生になった。(ちょうど私と同世代、私も当時高校生) いろいろなエピソードに情感が漂うのも前と同じで、当時の流行も巧みに取り入れられている。鈴木オートのカラーテレビは画期的、さぞ高かっただろう。 物語は若い世代へと移り継がれる形で終わるが、ほほえましくもあり、良いと思う。
[映画館(邦画)] 8点(2012-01-23 17:46:46)(良:1票)

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