Menu
 > レビュワー
 > たきたて さんのレビュー一覧。13ページ目
たきたてさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2284
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

共感できるレビューには「良」、
新しいことを発見させてくれたレビューにも「良」、
とても楽しく読ませていただいたレビューには「笑」
投票をしております。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243
>> 通常表示
241.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 
 タイトルから純粋なヒューマンドラマを勝手にイメージしていのですが、実際はサスペンス色の強い娯楽ムービーでした。  後半に進むにつれて、サスペンス色はどんどん強くなり、『交信』はもはや犯人を出し抜く裏技を使うためのギミックと化してしまいます。ただそれによってエンターテイメント性の高い作品へと昇華されたのはまぎれもない事実。どちらかといえば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に近い、B級エンタテイメントのノリかもしれません。  こういうアイデアは『パラレルワールド』になるという考え方が一般的になってしまっているので、過去の行動が変わることによって現在に突然影響が出始める演出は、気にしないようにしてても、どーしても違和感を禁じえません。  『父親が死ぬ』⇒『母親が仕事を休んでかけつける』⇒『医療ミスにより殺人鬼死亡』という本来の道筋が、『父親が生きている』⇒『母親は通常通り出勤』⇒『医療ミスを防ぐ』⇒『殺人鬼が殺人を継続』⇒『母親死亡』という道筋に、未来が書き換えられてしまうという、わかりやすく面白いプロット。つまり決してつまらない作品ではないのですが、題材が自分には合わなかったみたいです。  『記憶の設定』に一貫性がないところも気になって仕方がない。本作では『記憶』に関する部分が、本来最もデリケートで難しいはずなのに、そこんとこのルール設定が非常にあいまいなのは辛いところ。  万人受けするのもわかりますし、見ていて飽きないのですが、気になる点が多すぎて物語に集中しきれませんでした。  ってゆーか邦題により変な先入観持たされたのが一番まずかったかもしれませんね。  ついでに言うなら、父親が助かった代わりに、死ぬはずではない運命だったナイチンゲールが一人だけ殺されたままです。もしその人の子供や家族が30年後の未来にいたとすれば、その人たちの存在や未来は大きく塗り替えられてしまったわけです。  そういった事実があるかもしれない一方で、自分達だけハッピーエンドっていうのはいかがなものでしょうかね。
[DVD(字幕)] 6点(2015-12-18 05:11:40)(良:1票)
242.  サボテン・ブラザース 《ネタバレ》 
「笑いたい、愉快な映画を見たい!」と意気込んで見ると、失敗するタイプの映画です。「あ、借りるの間違えた!でもせっかく借りたから見てみようかな。」くらいの気持ちで見ると、楽しめる映画だと思います。 特に最後の20分くらいはちょっぴり爽快な気分になりました。20分間に1回くらい、面白いこと言ったりします。くらいの、映画です。 ただ、透明な騎士と歌う木は必要かな?
[DVD(字幕)] 4点(2011-07-15 02:18:40)(良:1票)
243.  バッドボーイズ(1995) 《ネタバレ》 
 テンポが良く、スピード感があります。マシンガントークの掛け合いが面白いです。カーアクション、ガンアクション、すべてあります。なのに、なぜいまいち面白くないんでしょう。肩の凝らない娯楽作品が好きで、ビバリーヒルズコップなんかすごい楽しかったのに、これはなんか全然盛り上がりませんでした。  多くの方が指摘されているように、コメディ、アクション、すべての要素において中途半端感が強いからかもしれません。どれもつきぬけきれていないんですね。  例えば、二人が生活を入れ替える設定ひとつとっても、説得力がなさすぎるんですよ。これが不可避な設定で、しかも絶対にばれてはいけないという緊迫感の中であれば、ばれないようにする工夫の面白さがよりひきたつと思うんですよね。でもさっさとばらしちゃったほうが早いじゃん、って、思うんですよ。しかも普通に気付いちゃっているし。この作品の盛り上がりにかける原因の一つは必然性の欠如だと思います。娯楽作品だって整合性のあるストーリーのほうが面白いんです。  もうひとつは、カメラワークがなんかいまいちな気がするんです。いや、技術的なことは全然わからないんですよ。ただ、一般人鑑賞者として、なんか、特にアクションシーンのカメラワークがいまいちな気がしたのです。アクション自体は派手なんですけどねー。見るべきところがいっぱいありそうで、実際はほとんどない、中の下くらいのコメディアクションでした。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-03-07 05:01:52)(良:1票)
244.  パラサイト・バイティング 食人草 《ネタバレ》 
 『怖い』というより『痛い』。そして『気持ち悪い』。恐怖感より嫌悪感のほうを強く感じちゃいますね。  外では村人たちが武装して、一歩でも外に出れば射殺。水も食料も残り僅かで助けが来る保障もない。唯一の望みは遺跡から鳴り響く携帯だったわけですが・・・。いやいや。その携帯の正体がそれじゃあちょっと八方塞がりすぎるなあ。  ここまで手も足も出ない状況でひたすら消耗していく様子を見せられると、気が滅入ってしまいます。  ホラー映画に求める、ハラハラとか、ドキドキとか、たまに訪れる反撃のカタルシスとか、なんかそーゆーのが全然ないんですよね。  食人草は良かったと思います。パックリ口開けてガブっとかじゃないのが良い。なんか本当にこーゆー植物いそうですよね。寝ている間に傷口から侵入するとか、なかなかいい感じです。  舞台もいい。こじんまりした遺跡というのが好み。ただ、低予算のためか、ほとんど遺跡の外の話ってのは物足りなさを感じます。  この舞台設定と、アグレッシブな若者を揃えた割りには、ホラーに寄りすぎている感じはします。もうちょっとだけアクションアドベンチャー的要素もあれば、また評価は違ったかもしれません。  主人公がひたすら篭城を主張し、友人は脱出を主張する。保守派と革新派。結果保守派が勝利し、映画はひたすら陰鬱で地味なものへ。その割には極端に痛い描写、生々しい描写あり。うーん。微妙に私の好みからずれていて残念でした。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-13 21:33:12)(良:1票)
245.  わが心のボルチモア 《ネタバレ》 
フォレストガンプのような伝記ものかと思い借りました。はい、伝記ものでした。ですが実話ではないんですよね? 淡々とした映画は苦手なのですが、この映画はなぜか目が離せません。なぜなら、店を大きくしてゆこうとする二人の仕事が成功するかどうか気になるからです。 そして、ひとつひとつのエピソードに、趣とリアリティがあるからです。 家族会議も良かったです。 きわめつけは、定期的にはさみこんでくるプチサスペンス。 刺される父。飛んでくる蜂。脱線する都電。生きていた弟。火遊び1・・・からのまさかの火遊び2。火遊び2はまじヤバイです。 この映画って、一見淡々としているように見せかけて、全然淡々としていません。不思議な映画でした。面白かったのですが、結局その後マイケルの父はCMの仕事?で成功したのか、わかりません。親戚とも結局不仲なままで終わってしまいました。 別に良いのですが、なんとなくしっくりこない終わり方だったので、5点にします。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-15 01:01:56)(良:1票)
246.  リーサル・ウェポン3 《ネタバレ》 
 3作品の中では一番好きかもしれないです。(4は未見)  路線がはっきりしていて、コメディとアクションにかなり力を入れてくれている分、人間ドラマは控えめになっている印象です。  とは言え、息子の友人ダリルを撃ち殺してしまったことを後悔するエピソードは見応えがあったし、若い警官が、『警官キラー』でドラムカン越しに撃ち殺されるシーンも強烈なインパクトがありました。  もし、ストーリーが本当に適当であれば、どんなにアクションが光っても、物足りなさを感じるんですよね。  アクションはカタルシスを感じるためのツールの一つだと思っています。ですので、説得力のあるストーリーあってのアクションじゃないかなーと思うわけです。そういう意味では、リーサルウェポンシリーズは、悪いやつがもう本当に胸糞悪くなるくらい悪いやつばっかりなので、素直にリッグス達を「がんばれ!」って気持ちで見られます。だからアクションがより爽快に、コメディな演出はいっそうおかしく感じられるわけです。  このシリーズはなかなか楽しいですね。 
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-05-14 01:23:56)(良:1票)
247.  ドライブ・アングリー3D 《ネタバレ》 
 ニコラス・ケイジが出るアクションやサスペンスはだいたい見るようにしているので。  普通のバイオレンスアクション。かと思いきや、なんか人外のものが暴れまわる話。  ジョン・ミルトン(ニコラス・ケイジ)は何故死んだのか。どうやって現世に復活できたのか。神殺しの銃とは何なのか。監査役とは何者なのか。一切の説明がなし。すべてご想像にお任せします状態。ここまで開き直りまくりのまる投げ状態だと逆に清々しいというかなんというか。まあ、ザ・バカ映画って感じで。  ただB級グルメに位置する作品なんでしょうが、そこまでおバカに徹する気もないみたいでして。  復讐劇であり、救出劇。そしてニコラス・ケイジの要所要所での迫真の演技。ミルトンの過去の独白なんか、どーゆー気持ちで見ればよいのか。おそらく、ストーリーに深みを持たせようとか、そーゆー気持ちは製作側にあるんじゃないだろーかとも思われるわけです。ですが演出やCG、展開はバカ映画そのものでして。なんともちぐはぐな作品になっています。  ですので、復讐劇ならではのカタルシス、救出劇ならではの爽快感、そんなものとは無縁の作品となっております。  ミルトンを追っかけていたマッド・ポリスの方々が最後まで絡んできて、三つ巴戦とかにしちゃえば、もうちょっと盛り上がったかもしれないですね。それからジョナ・キングでしたっけ?ミルトンの相手をするには、ラスボスとして小物すぎた印象。悪役にもそれなりのカリスマが必要ということでしょう。  最高に良かったのは監査役。ヒロインはいまいち。
[DVD(字幕)] 6点(2020-12-06 13:38:20)(良:1票)
248.  トリプルX 《ネタバレ》 
 こんなにつまらないアクション映画を見たのは久しぶりかも。  迫力なし。緊迫感なし。セリフは棒読み。  特に、ヴィン・ディーゼル、アーシア・アルジェント、マートン・ソーカスの3人がひどいです。  この3人のセリフが、いかにもセリフなんです。暗記したセリフを間違えないように暗唱しているだけのように聞こえます。まるで感情が伝わってきません。これだったらいっそ吹替えで観たほうが良かったかもしれないです。  そもそもヴィン・ディーゼルが役柄に合っていません。彼の良さが完全に死んでいます。  ヴィン・ディーゼルは『ワイルド・スピード』『ピッチ・ブラック』『リディック』といった代表作で演じたように、アンチヒーローで本領を発揮するタイプです。ちょっとスカした感じが良いのです。  この作品でも、前半は良かったです。問題は中盤以降。正義に目覚めたらだめです。アツくなったらだめです。ヴィン・ディーゼルがアツくなればなるほど、こちらの熱が冷めていきます。  序盤のアクションでスローモーションの多用がありましたが、それもやめてほしい。ジャッキー映画じゃないんですから。  『どう?このアクション凄いでしょ?』っていう製作サイドの発表会につき合わされているみたいです。  そりゃ凄いです。でもそれを自分の口から言わないのが粋ってもんでしょ。凄いアクションをさりげなく見せてくれるのが格好良いのに。  ロブ・コーエン監督の作品は、どれも序盤は良いのですが、後半がいつも息切れ気味です。  だから観た後の満足感がいまいち。やっぱりアクションはラストを盛り上げてくれなくちゃ。  何点にしようか迷いますが、『トリプルX』にちなんで3点。  いろんな意味でトリプルプレーです、この映画。
[DVD(字幕)] 3点(2017-04-06 12:34:06)(良:1票)
249.  ラスト・ターゲット(2010) 《ネタバレ》 
 良く言えば手堅いつくりなんでしょうけど、手堅すぎて面白みに欠けます。アメリカ産とは思えないくらい淡々としています。なんかヨーロッパ系のお堅い感じの作品。  特に前半1時間はオープニングを除いてこれといったことが何も起りません。  何か起りそーな予感はある。そーゆー緊張感はずっとある。音楽も『なんか起るぞー』って感じで煽ってくる。でも何も起りません。そんな予感と緊張感だけで1時間ひっぱるのは流石に無理だと思います。  依頼された銃で自分が狙われるかもしれないと気付き、銃に細工をしかけておくっていうのは、ありがちだけど好きなオチ。結果、女ヒットマンの頭がパーンってなっちゃうのもビジュアル的になかなか良かった。  ただ女ヒットマンも、それくらいの危険は察知してほしかったです。ジャックが警戒しているのはカフェでわかったはずだから。渡された銃に何か細工がしてある可能性くらいは考えなよ。  なぜボスが自分を消そうとしているのか。そーゆー背景を一切語らない潔さと分かりやすさは嫌いじゃないです。
[DVD(字幕)] 5点(2021-02-26 14:35:13)(良:1票)
250.  隣のヒットマン 《ネタバレ》 
 前半は誰が本当のことを言っているのか、誰が味方で誰が敵なのか全くわからなくて面白い。  後半、ある程度真相がわかってくると、オズ(マシュー・ペリー)がつっこみ役となり、コメディとして笑えるやりとりが増えてきます。今作のコメディ感覚は、日本のコントや漫才に通じるものがあると思います。それはずばり『ボケ』と『つっこみ』の温度差でしょう。  唯一まともな感覚のオズがマイノリティーで、裏社会に生きる人たちがマジョリティを占めているため、なぜかオズが浮いている感じになっているのが面白おかしい。なのになぜか、普通の人で一番本件と無関係で、唯一殺人願望がないオズが、気付けばマフィアからもジミーからも重要なポジションをおおせつかっているこのシュールさ。  『いったいこのストーリーでいったら、ラストはどーなんのさ?どーもなんなくね?もう無理じゃね?』と思っていたら、無理のない形でなぜか丸くおさまってしまってもうびっくり。とても上手い脚本でした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-11-22 15:24:03)(良:1票)
251.  SAFE/セイフ 《ネタバレ》 
 ジャンル『ステイサムもの』っていうのがあってもいいくらい、ステイサムものです。  今作のステイサムは特に強く、もはやスティーブン・セガールがのりうつっています。  愛する妻が殺されて茫然自失とはいえ、冒頭やられっぱなしになっているのが不自然なほど驚くべき強さです。  ただ前半にフラストレーションをためるだけためさせといて、後半いっきに爆発させるっていうストーリー展開は嫌いじゃないです。  これぞ間違いなくカタルシスを感じる王道パターン。  まさかの四つ巴戦ってのもアツい。チャイニーズマフィア、ロシアンマフィア、悪徳警官ズ、ステイサム(笑)。  ステイサム以外は全員悪党。更には市長、その市長とつながっている刑事、少女に親切にした女性も全員悪党。  いや、きもちいいくらいクズばっかりです。  対するステイサムは一人。仲間、協力者、いません。しかも女の子のお守りつきのハンデマッチ。  にもかかわらず、銃で、素手で、時には皿で、どいつもこいつもかたっぱしから皆殺し。まさに鬼神のごとき活躍ぶり。こーゆー感じのスカッとするアクション映画はスティーブン・セガール以来でしたので、とにかく爽快でした。  不満点を挙げるなら、チャイニーズマフィアのボス、ロシアンマフィアのボス、汚職警官のウルフ警部、市長、この人たちが生き残っているのが気に入らない。せめて妻を殺したロシア野郎くらいはやっちゃって良かったんじゃない?セガールなら有無を言わさず秒殺なのに、ジェイソン・ステイサム演じるヒーローは、妙なところで紳士的なのが玉に瑕だ。  ちなみに市長がウルフ警部に、ルークがいかに凄い人物か説明するシーン。『切り札』みたいなこと言っちゃって。ここ、個人的に胸アツ激アツシーンです。だからてっきり市長はルークの理解者で味方になるかと思いきや、こいつはこいつで悪い奴なのね。残念。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2023-07-16 20:56:05)(良:1票)
252.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
 もったいぶるなぁ。事件が起きるまでおよそ1時間。・・・もったいぶるなぁ。  まあ、そのもったいぶりかたが嫌いではないです。  もしかすると、前半はラブロマンスみたいな雰囲気をあえて出したのかな。タイトルもThe Birdsだったから、まさかホラーとは思われないかもしれない。当時予備知識無しで映画館で見たひとたちは、さぞかし度肝を抜かれたことでしょう。そう、これは後の時代にDVDやらで簡単に鑑賞できるということを想定して撮られたものではないのです。当時リアルタイムで、予備知識なしで、何の心構えもなく油断した人たちをあっと驚かせるような、そんなエンターテイメントムービーの先駆けだったのでしょう。きっと。  つまりは、あの前半の甘ったるい恋愛パートは、ただのミスリードなのです。『愛の鳥』もミスリード。ああ、これは恋愛ものなんだと、観る人を油断させるための『愛の鳥』なんです。そこからあの惨劇。何も知らずに見ていたら・・・。  そもそも鳥が人を襲うようなパニックムービー自体が当時としてはかなり斬新だったのではないでしょうか。  CGがない時代に、この映像はいったいどうやって撮ったんだという映像が盛りだくさん。  今まで撮ったことがないであろうジャンルの映画を、この完成度で仕上げるのはまさに天才です。  今のように数多くの映画があふれている時代でもなかったでしょうから、お手本になるような映画も無かったんじゃないかな。  こーゆーパニック映画のパイオニアとして、この作品を世に送り出したヒッチコックの功績は極めて大きいと言えるでしょう。  ヒッチコックの映画のなかではこれが一番好きかもしれないなぁ。パニックものが好きという、個人的嗜好もありますが。  作品の出来自体は7.5点くらいなのですが、ヒッチコックの他作品との差別化を図る意味も込めて8点で。  面白かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2023-09-05 02:19:26)(良:1票)
253.  30デイズ・ナイト 《ネタバレ》 
 2時間近い長尺ながら、開始20分足らずで最初の犠牲者を出す潔さ。田舎町ひとつを壊滅させるスケール。犠牲者多め。適度なペースで物語がどんどん進むのが良い。  いわゆる『ゾンビ系映画』では『すでに荒廃した街』や『ゾンビが巣食う街』ってのはよく描かれます。ですがそうなるに至った経緯を描いた作品っていうのは、意外と多くないんです。この映画はゾンビ系ではありませんが、吸血鬼の一団によって田舎町ひとつが壊滅するまでを描いた貴重な作品です。次々と町の人たちが襲われていく様子は圧巻です。  嫌悪感を抱かない程度のグロ描写。心臓が止まらない程度の緊張感。私の好きな『かくれんぼホラー』のテイストも含まれているおまけつき。ホラーアクションとして、バランスが良い作品と言えそうです。  難点を挙げると、主人公達の行動選択に説得力が欠けていたこと。まあ元々が吸血鬼サイドに有利すぎる条件で八方塞がりなので、仕方ない面もありますが。だとしても『警察署まで行って○○をすれば助かる』『町外れの工場へ行って○○すれば逃げられる』など、明確な理由、説明、説得力が欲しいです。『成功すれば必ず助かる』という希望は、ホラー映画では絶対に必要。希望が無い状況では、恐怖ではなく『絶望』や『諦観』が幅を利かせてしまうのです。
[DVD(字幕)] 7点(2019-08-15 18:43:51)(良:1票)
254.  プールサイド・デイズ 《ネタバレ》 
 『この映画何が面白いの?』と聞かれると、『○○が良い』とは、正直答えられない作品なんです。  ですが強いて言うなら、『よくわからないんだけどなんか良い』作品です。  中学、高校と友人が全然いなかった自分。バイトを始めて、実は自分が結構仕事ができる人間だと気付く。職場では信頼され、友人もできる。とにかく居心地が悪かった『学校』。一番自分らしくいられた『職場』。そんな経験をもつ私にとって、この少年、とても他人とは思えないわけです。  この少年と同じような立ち位置を経験したことがあるかどうかで評価は大きく変わるでしょう。  主人公の少年ダンカン。いきなり『3点』をつけられるオープニング。性格最低の母親の彼氏。その彼氏の連れ子で、性格最悪の義理の姉。この二人がとにかくダンカンを見下し、馬鹿にし、ハブにする。そんな状況に母親は『目をつぶれ』『協力しろ』とダンカンに暗に求める。いやはや、最低の家族です。  そんな最低家族を、なんとなく見返すクライマックスのシークエンス。派手ではないのですが、ちょっとだけすっきりします。  バイト先の人たちがみんな良い人。みんな明るく魅力的。理想的なバイト先です。  そして何と言っても隣の女の子。ちょっとムチムチなのがポイント高い。そんな女の子とどんどん仲良くなっていくのが、またたまらない展開です。  最低家族が、全然家族としてうまくいっていないのに、みんなが馬鹿にして見下していたダンカンは、なんかすごい楽しい人生送っちゃってて。これがちょっと痛快なんです。つまり、そーゆーところが『なんか良い』作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-18 04:50:43)(良:1票)
255.  ナイス・ガイ 《ネタバレ》 
 ジャッキーが大好きなので、彼が出る映画はとりあえずどれも見るようにしているわけですが、やはりラストでアクションを封印されるのは辛いです。ラスト以外では、序盤でもデパート内でも工事現場でもアクションを頑張っているのに、最後の最後で重機使って破壊しまくって終わりってのは、ジャッキー映画としてどうなんでしょ?ファンを裏切る行為になるんじゃないですか?  そんで、ジャッキー映画の悪いパターンっていうのはしっかりこの作品でも踏襲されてるんですよね。その一つがスローモーションの多用。そんで、同じシーンをアングル変えての複数回再生。『どう?これすごいでしょ?』っていうのをアピールされるのは好きじゃないです。ストーリー上必然性のあるアクションを準備し、それをさらっとやっちゃうほうが、個人的には感動します。『ああ、このアクションって大変なんだ。』っていうのを劇中内で見せるのってダメじゃないですか?せめてそれはメイキングのほうでやって欲しいです。  そしてもう一つがヒロイン複数制。今作でもヒロイン的なポジションの人物を3人も用意しちゃったことで、ウェイトが3等分されちゃって、どのヒロインも魅力が半減しちゃいました。個人的にはミキ一人で十分だったと思います。
[DVD(字幕)] 5点(2014-06-20 02:15:19)(良:1票)
256.  マダガスカル 《ネタバレ》 
 当時かなり子供向けっぽかったので見るのを敬遠していました。でもどんどんシリーズ化されていくので、『もしかして面白いのか?このままその面白さを知らずに人生終わっていいのか?』との思いに駆られ見てみることに。淡い期待はありました。結果、あんま、いや結構つまらなかった・・・。  まずマーティがちょっと気に入らない。マーティーは草食だからいいでしょうけど、アレックスは肉食。マーティのせいで2日もご飯食べられずフラフラ。それなのにマーティーは『お前はアレックスだろう。キングだろう。』の精神論一点張り頑張らせようとする。目くじら立てるような映画でないことはわかっています。これは、え・い・が。あ・に・め。でもなんかマーティの無神経さがカンに障っちゃったんです。  徐々にアレックスが野生に目覚めていく過程は面白い。ですが結局その野生を克服するのもアレックスの心ひとつ。何だかなあという醒めた目で見ちゃいます。  で、巷でとても評判良いのがペンギンズ。そして私がちょっとついていけなかったのもペンギンズ。いや、そのキャラクター自体は好きですよ。動物の擬人化だって今や当たり前ですから気になりません。やたら交通アクセスに詳しいキリンなんて楽しいじゃないですか。  でもね、ペンギンたちの貨物船乗っ取りは、やはりいくらなんでもやりすぎじゃないかと思っちゃうわけですよ。それがOKならなんでもアリになってしまう。ギリギリ許容できる範囲を超えてしまっている気がするのです。  まあでもシリーズ化されるほどの人気の秘密を知りたいので、続編も見てみることにします。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2022-04-21 02:50:15)(良:1票)
257.  コヨーテ・アグリー 《ネタバレ》 
 歌あり、ダンスあり、家族ドラマあり、恋愛ドラマありで、いたってわかり易いシンプルなストーリー。  ラストは夢を追う主人公が友人、父親に励まされながら成功するサクセスストーリー。  軽快なテンポだし、明るいし楽しいし、みんな良い人だし、気持ちよく見れるんですが、なんか物足りない気もします。  ああ、そうか。きっと主人公の努力と才能にスポットがあたりきれないまま物語が終わってしまうからでしょう。  それに、『コヨーテ・アグリー』が舞台及びタイトルとなることの必然性が弱いのが何よりの問題。  お店のトラブルを、主人公のヴァイオレットが歌を歌って場を収めるシーンがありましたが、そこだけなんですよね。あとはどちらかというと、お店の存在自体が主人公の邪魔をすることが多く、テーマのぶれを感じます。  特に、事前に連絡していたにも関わらず、『今お店を抜け出されたら困る。』っていう女主人。何だそれって感じです。そこは夢を追う主人公を応援してほしいです。そんで主人公も店に残って、チャンスをふいにするし。極めつけは、『彼氏が店に乱入したことによる規則違反でクビ』って。それで普通に辞めちゃうし。リアルかもしんないけど、これじゃあただのバイトです。  面白い題材ですし、見ていて飽きないからエンターテイメントとしては成功している作品だと思います。  ただ映画としては中途半端な印象が拭えない、もったいない出来。  ラストの曲も、屋上で歌っていた弾き語りのバラードなんかをやってほしかったな。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-11-21 14:57:37)(良:1票)
258.  ハリー・ポッターと秘密の部屋 《ネタバレ》 
 前作同様、今作でも次々繰り広げられる魔法ワールド。『空飛ぶ車』『瞬間移動』『変身薬』。魔法世界の住人達も次々登場。『屋敷しもべ』『暴れ柳』『アラゴグ』『マンドレイク』に『バジリスク』。『いたずら妖精』なんかもいましたね。  正直これだけでファンは大満足。正直終盤くらいまではずっと画面を見入るほどの面白さ。  だからラストのバジリスク戦。あれだけは何とかならなかったのかと思うくらい、結構残念な出来です。原作読んだときは、『嘆きのマートル』の種明かしに、『トムの正体』、『バジリスク退治』から『日記の消滅』まで息もつかせぬ展開だったのに、映画ではもうなんかダラダラ。演出がダメなのか、編集がダメなのか、演技がダメなのか、何が悪いのかもうよくわかりません。  『不死鳥が来てバジリスクの目を潰してくれた』→『武器が無いと思ったら、帽子の中から出てきた。』→『バジリスクにかまれた!もうだめだ!と思ったら不死鳥の涙で大丈夫だった』って、そんな次から次に何でもOKになるんだったら、50年前に何とかできたでしょーに。とか、思っちゃうんですよねー。  それに、あくまで魔法使いですから。ひたすら肉弾戦やって、剣でブスっ、はないでしょーよ。  そこは魔法と機転とアイデアで乗り切ってくださいよー。  とまあラストがぐだぐだだった点を除けば、おおむね満足度の高い本作。  何しろ好きなシリーズ、好きなジャンルの映画ですから。どんなにひどいクライマックスでも、これより低い点数はつけられません。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-03-01 03:24:27)(良:1票)
259.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 
 実話を元にした映画っていうのは、事実を捻じ曲げることができません。  ですので、映画として、どうアレンジし、味付けしていくのかが大切だと思います。  そういった意味ではこの作品、やや薄味すぎるのではないかなと。  ジャッキー・ロビンソンという偉大なメジャーリーガーの伝記としては価値ある作品。  ただ映画の内容は、史上初の黒人メジャーリーガが成功していった事実を淡々と述べただけのものに収まっています。  劇中の障害は差別のみ。描かれる差別は『トイレ』『シャワー』『宿泊拒否』『飛行機』といったオーソドックスなもので、そのひとつひとつが表面的な描写のみです。あとはひたすら『ヤジ』ですね。  ロビンソンを強く差別していたチームメイトはトレード。リッキー会長という最も強力な権力者は味方だし、チームメイトも一部を除いて良い人ばかり。野球だって順調に活躍し、挫折なんてしません。  いや、サクセスストーリーは好きなんですよ。ですがさすがにここまで山場がないと、カタルシスを感じることもないわけです。  かといって事実にない事件を起こすわけにもいかないでしょうし。好きなジャンルではあるんですが、実話ものの限界を感じます。  音楽はすごく良かったです。  『全選手が42のユニフォームを着る日』や『42は全球団において永久欠番』のエピソードは感動しました。それを知ることができただけでも、この映画を見た価値があります。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-05-25 02:37:47)(良:1票)
260.  世界一キライなあなたに 《ネタバレ》 
 なんといってもエミリア・クラークが文句なしにかわいい映画。彼女を見るだけでも価値のある映画と言えそう。  ただストーリーがね。映画に夢や希望、爽快感やカタルシス、そういったものを求める人とは相性が悪そうです。  なにせ順風満帆の人生を送っていた好青年が半身不随になっちゃうわけだから、もう最初から希望がありません。しかも某類似作品のように友情メインのサクセスストーリーではなく、自殺を望み、それを周りが容認しちゃう結末。正直見たくなかったです。こんな話と知っていたら、たとえエミリア・クラーク主演と知っていたとしても見ていなかったでしょう。  ただもしかすると、エミリア・クラーク演じるルー目線で見る人にとっては、ある種シンデレラストーリーになる可能性もあります。見る人によって、悲劇にもなるしサクセスストーリーにもなりそうです。  ルーとウィルが少しずつ親密になっていく様子は心温まります。個人的にはどんな未来が待っているにせよ、二人がそのまま結ばれて共に歩んでいく夢を見せてほしかったものです。  ウィルが『自分が何でもできた頃。その頃に行ったパリの思い出を現在の自分で上書きしたくない。』というシーンがあります。それをあえて、ルーと二人でパリを訪れることにより、『更に幸せな思い出で上書きしてくれた』ぐらいの甘々な落とし方だって別に良かったんじゃないだろーか。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-04-03 14:57:25)(良:1票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS