281. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
「面白くない」という評判も聞いてはいたんだが、観ないコトにはコメントしようがないのでCATVで観てみた。ひゃ~全編CGてんこ盛り!!もうコレ1作でお腹一杯食べ切れませんてな感じ。ただ、私は熱狂的なSWオタクではないので客観的に観ることができた。それを踏まえて言わせて貰えば、先ずヒロイン!この1点に絞れば、明らかに誰の目にもレイアの○スよりゃアミダラの方がキュートだと思ったハズ。ナタリー・ポートマン万歳!!キャ○ー・フィッシャーの200倍は美しい。旧3部作を聖書かコーランみたいに崇め奉るマニアも認めざるを得ないだろう。ま、しかし褒められるのもココまで。ストーリーはというと、ルーカスもあれだけ長ーーーーーーーく(16年?)引っ張った割にショボい規模のローカルな戦いに終始して拍子抜け。もっと壮大な感じを出さなきゃ~マニアはおろか一般ピープルも納得しないよん。あと、ポッドレースを「ベン・ハー」のチャリオット・レースにダブらせた方もいらっしゃるようだけど、個人的にはあんなCG丸出しのレースにゃ何の緊張感も湧かなかったナァ…。だって何でもアリっしょ?チャリオット・レースの(スタント監督ヤキマ・カヌート入魂の)本物の迫力には遠く及ばないどころか比較対象にすらならないッス!!最後にダース・モールがチョット描写不足過ぎて、キャラが立たない内に死んだのは勿体無い気がした。殆ど無言だったし。惜しい。 6点(2003-03-21 01:51:53)(良:1票) |
282. フラッシュ・ゴードン
マックス・フォン・シドーもトポルもティモシー・ダルトンもギャラにつられて、こんなC級怪作に出演したのを末代まで後悔したに違いない! 5点(2002-12-26 02:29:06)(笑:1票) |
283. リバティ・バランスを射った男
《ネタバレ》 最早この時点でのフォードのストーリーテリングの上手さは枯淡の域に達している。回想を巧みに用いながら、或る西部の伝説を解き明かしていく中で細部への演出にも抜かりが無い。フォード自らがこよなく愛し描いてきた西部劇そのものへの挽歌ともいうべき本作でのMVPはJ・ウェインでもJ・スチュワートでもなく、伝説の礎ともいうべき無法者リバティ・バランスを絶妙に演じたリー・マーヴィンだろう。彼の憎々しいまでの好演がなかったら作劇全てが”おじゃん”になっていただけに余計にそう思えてくる。難点は‥回想場面でのジミー扮するランスが全然若くないので「彼は…若いんだっ!!」と脳内補完しながらでないと今イチ回想話にのめりこめないコト。いっそ若い実力派男優を立ててダブルキャストで臨んで欲しかったかなぁ~。遺憾ながら2点マイナス。 8点(2004-08-14 17:41:43)(良:1票) |
284. ナバロンの要塞
《ネタバレ》 冒険小説一本槍!なアリステア・マクリーン作品の中でも出色の面白さを放つ同名原作だけに名脚本家カール・フォアマンが脚色した本作は抜群の面白さ。その道のプロを集めた少数精鋭の特殊部隊モノの草分けとして、その後の男性アクション映画に与えた影響には計り知れない歴史的意義があると言っても過言ではなかろう。難攻不落のナバロン要塞に挑む命知らずな6人の特殊工作員!なんてサワリを聞くだけでワクワクしてくるじゃないッスか。難点は…俳優陣のネーム・バリューがハッキリ明暗を分けて、キャストを一見しただけで「ああ~、コイツが死んでコイツは生き残るな。」とネタバレし(過ぎ)ているトコロ。スタンリー・ベイカーとジェームズ・ダーレンじゃあ意外性も何もあったもんじゃ無いw。それと、ヤッパリ独軍側が余りにお間抜けで爆破工作のサスペンスが今イチ盛り上がらないし、J・リー・トンプソンの監督ぶりが些か重い。でも彼にとって間違いなくベストワークだろう。冷静沈着なリーダーとして観る者を納得させるペック扮するキース・マロリー大尉が実にキマっている本作に…オマケして8点。 8点(2003-08-31 16:21:52)(良:1票) |
285. 激突!<TVM>
リチャード・マシスンの珍しくナイスな原作(サスペンス物ばっかり書いてるがハズレ多し)を得て、TVムービーで作り上げた若きスピルバ-グの処女作にして(多分)生涯の最高傑作!以後幾多の作品を発表しているが、個人的にコレを越える傑作にはお目に掛かっていないのが現状。「金を掛けりゃあ、良いってもんじゃあないだろ?」とハリウッドのお偉方に大見得切ったようなチープなシチュエーションとダイナミックな演出はもう拝めないのかナァ…。原題は「Duel」。決闘、ですか。確かに。余談ですが、私もラジエーターホースが破裂してオーバーヒート!ボンネットからモウモウと白い煙が立ち上った経験有り。それもよりによって一番交通量の多い交差点のド真ん中で!デニス・ウィーヴァー扮するセールスマンの気持ち(オーMYガッ!)がイタイほど理解できた瞬間でした…。 9点(2002-12-22 02:55:38)(良:1票) |
286. BEST GUY
皆さんの評価に禿げしく同意致します!一流アスリートの肉体美に憧れて通販で”アブ○ロニック”を購入するも敢え無く挫折した虚しさに似通ったモノを感じてしまいますナ。航空自衛隊マンセー映画に2点。 2点(2004-04-19 01:55:28)(笑:1票) |
287. キングコング対ゴジラ
日本特撮界のパイオニア円谷英二も矢張りウィリス・H・オブライエンに魅せられし一人であったコトをカミングアウトした歴史的な一作。日本が世界に誇る怪獣王「ゴジラ」とオブライエンが創造した偉大なるモンスター「キング・コング」の夢の対決!!にワクワクしなかった当時の子供など皆無だったに違いない。が、しかーーーーーし!な、何と現れたコングは今イチ冴えない(失礼!)ヌイグルミではないか!!着ぐるみゴジラと格闘するんだから人形アニメが不可能なのは一寸考えれば当たり前なんだが、何にせよ個人的にはココで激しく失望。ハッキリ言わせて貰えば「こんなのコングじゃなーーーーーーーーーーーーい!!!」の一語。対するゴジラの造形が後のマニアをして”キンゴジ”と呼称せしめ歴代ゴジラ中最も爬虫類的イメージを前面に打ち出した秀逸な出来だっただけに実に惜しい!肝心のコングとゴジラの対決も何処かコミカルを狙った演出で重厚さに欠ける上に、どちらが勝っても角が立つと思ったのか結局ドロー(引き分け)に終わる煮え切らなさ。申し訳ないが3点マイナスさせて頂きまする。円谷英二特技監督御免なさい…。 7点(2003-10-02 01:47:15)(良:1票) |
288. 処女の生血
《ネタバレ》 まぁ‥一種のパロディのつもりなんだろうけど、オリジナルであるブラム・ストーカー原作への愛情など欠片も無くひたすらグロテスク極まる一篇。下ネタ炸裂で余りにお下劣過ぎて全然笑えないし。ウド・キアのドラキュラ弱っっっ!てか弱過ぎだろ?こんなモン製作したカルロ・ポンティもどうかと思うが、矢張りデ・シーカ御大の役者出演には個人的に疑問符の嵐(こんな駄作に出ないでよ~!)…。出たがりポランスキーはどーでもイイけどねw。前作「悪魔のはらわた」といい、ホラーへのセンスも愛情も持ち合わせない輩は怪奇映画にでしゃばるんじゃねえ!!と声を大にして言いたい。悪いが7点マイナスゥ! 3点(2004-05-11 04:43:32)(良:1票) |
289. イワン雷帝
映画史上に残る巨人セルゲイ・M・エイゼンシュテインの偉大なる遺作。兎に角、主演のニコライ・チェルカーソフが鬼気迫る見事な演技で”雷帝”と恐れられたイワン4世になりきっており正に圧倒的。民俗学的見地からも歴史学的見地からもツッコミを一切許さぬエイゼンシュテイン拘りの完成度は未完に終わった第3部への叶わぬ期待を弥が上にも高め、つくづくソ連当局(てかスターリン)の無粋な横槍に憤りを感じずにはいられない。当然ながら文句ナシの10点満点! 10点(2003-01-02 18:47:56)(良:1票) |
290. タイムマシン(2002)
曾孫サイモンには1895年に原作小説を発表した偉大なるH・G・ウェルズの才能も先見性もSFマインドの欠片も受け継がれてはいなかった!!という虚しい事実を確認しただけ…。ついでに監督の才能も余り無いみたい。こんなCG大洪水&大安売りの凡作で曾祖父の名を汚した報いとして6点マイナス。 4点(2004-10-23 04:03:21)(良:1票) |
291. サンダカン八番娼館 望郷
《ネタバレ》 とにかく晩年の北川サキを演じる田中絹代が圧巻の名演技!若き日のサキに扮した高橋洋子もまぁ熱演してはいるが、ハッキリ言って全く勝負になっていない。ボルネオでの回想場面と熊本は天草での現在とが対比される形で物語は進むが、天草編が圧倒的にインパクト大なので皮肉な事にバランス崩壊しているかのような印象を受けた。確かに彼女ら”からゆきさん”が遠く異郷の地で身を鬻ぐに至る運命も悲惨ではある。が、何より酷いのはそこまで身を落としても全く報われることなく、人の住む処とは到底思えぬようなあばら家で孤独な老後を送らざるをえないコトではなかろうか。それでいて彼女は笑みを絶やそうとせず、自暴自棄に陥ることもなく気丈に生きている。この余りに悲しくも気高い老女を田中絹代が演じたればこそ、本作はかくも堂々たる佳作の風格を備えることができたと言えよう。老醜を晒すことなく美しい面影を残して銀幕から引退したガルボや原節子のような潔い生き様も決して否定はしない。が、矢張り私は老いてなお演技に情熱を傾けた田中絹代の生き様の方にこそ深く感動を覚える。 9点(2004-12-31 23:39:47)(良:1票) |
292. ストリートファイター(1994)
いくらお子様向きとは言え、コイツは非道い!何より痛ましいのは名優ラウル・ジュリアの遺作がコレになっちまったってコトだ~!!キャプテン・サワダって…そんなのゲームに出てたっけか? 3点(2003-01-02 17:06:04)(良:1票) |
293. ラスト・ショー
映画評論家から転身した変わり種、ピーター・ボグダノビッチ監督による何ともホロ苦い青春映画の秀作。さびれた場末の映画館オーナー・サムを演じたベン・ジョンスンが味わい深い名演でオスカー助演男優賞を、主人公ソニー(ティモシー・ボトムズ)と肉体関係に陥る、体育教師の妻役のクロリス・リーチマンがオスカー助演女優賞を各々獲得。特にベン・ジョンスンはジョン・フォード西部劇での派手な乗馬アクションしか取り柄のない大根、という先入観を覆す見事な演技で男の渋さを体現し痛快。取り壊しが決まった映画館での最後の上映作品は「赤い河」(1948年・監督:ハワード・ホークス)。ジェフ・ブリッジスと旧交を温めつつソニーの観るラストショーは余りに切ない。個人的には結局結ばれることなく終わったサムとの若き日の恋を、イタズラっぽい表情でソニーに告白するエレン・バースティンも鮮烈な印象を残す。 8点(2003-01-29 12:44:30)(良:1票) |
294. 雨あがる
クロサワの遺稿を”黒澤組”とも言うべき縁のスタッフが映画化。ただ、いくら彼の傍で仕事をしたからと言っても演出家としての力量まで受け継いだ訳ではないので、出来は飽くまでそれなり…ってトコかな。それと、黒澤のネーム・バリューに「おんぶにだっこ」っていうか、スタッフが黒澤シナリオの再現に傾注し(過ぎ)て、本来黒澤作品に満ちていたダイナミズムが却って削ぎ落とされていた気がする。あとは…黒澤作品に限ったコトじゃないんだが、かつての邦画は渋い脇役や大部屋俳優たちに支えられていた事実を痛感させられた。本作に決定的に欠落しているのも正にココなのだ。特に長雨で足留めを食らった安宿での酒宴シーンは脇役が只のモブシーンのパーツでしかなく味わいに程遠い。あと、ラストを原作から改変したのが黒澤自身なのか本作スタッフなのか知らないが、山本周五郎の味わいが薄められたみたいで個人的には非常に遺憾である。役者では寺尾聰はそう悪くない(でも宇野重吉みたいな味はナイ)が、宮崎美子の奥方は生活感が無さ過ぎて余り頂けなかった。リアリズムに拘るならお歯黒メイクくらいしろ!と言いたい。三船史郎の殿様は若き日の父親を彷彿とさせる大根ぶりだが、逆にそれが味につながっていたのでまぁ良し。オマージュも程々にして、もっとスタッフ自身の個性を打ち出し黒澤を超えるぞ!!くらいの高い志を見せて欲しかった…!!でも、そりゃ酷過ぎるかな。取り敢えず6点どうぞ。 6点(2003-08-10 23:32:49)(良:1票) |
295. スピード2
監督が交代してないシリーズ続編でココまで禿げしくツマラナく仕上がった例がかつてあっただろうか?「メジャーリーグ2」?「ロスト・ワールド ジュラッシク・パーク」?いや確かに1作目よりは落ちるけどコレ程ヒドい出来じゃなかった。本作の場合、相撲の番付で言えば”大関”から一気に”十両”へ転落!て感じ。映画界にはカド番は存在しないので落差も凄い。3点。 3点(2003-12-03 05:10:32)(笑:1票) |
296. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
前作に比べ恐竜の数・種類もグッと増え、CG技術もアップ。とくれば面白くなりそうなんだが、前作の衝撃度からすれば格段に落ちる。ま、二作目の宿命だな。だからと言って派手にすりゃ良いってもんじゃないだろ?キャストも前作の主要メンバーだったグラント博士(サム・ニール)も出ておらず、ジェフ・ゴールドブラム扮するイアン・マルカムだけの一枚看板じゃ弱い。ローラ・ダーンも出せよ。(まぁ、リチャード・アッテンボローは出てるが意味ナシ)スピルバーグも前作を超える、とか考えず敢えてB級で行こうとしたフシがあり、サンディエゴにT-REXが上陸するラストは1925年のウィリス・H・オブライエンの名作「ロストワールド」&円谷英二の1954年版「ゴジラ」へのオマージュだと思われる。が、スピルバーグ本人が楽しんでいるだけで此方は置き去りにされて戸惑うばかり…。 6点(2003-01-22 11:21:59)(良:1票) |
297. フェア・ゲーム(1995)
試写会のタダ券があったんで、暇潰しに観に行った。観終わっての感想は…「まぁ、タダだしな。こんなモンだろ?」「元スーパーモデルだか何だか知らないけど、あのオンナは到底弁護士には見えん。インテリジェンス無さ過ぎ!」「もし入場料払って観たとしたら、金返せレベル当選確実だよなぁ…。」「例えビデオレンタルで観ても許せんだろう、こりゃ。」「ああ、試写会で良かった~。イヤ、待てよ。貴重な時間を浪費したか…プンプン!!」以上…。 5点(2003-03-05 00:55:55)(良:1票) |
298. ブレイド2
前作は未見。で、観てみると明らかに「一見さんお断り」な作りに先ず疑問。ブレイドの無敵ぶりや戦う理由も何かよく分からない。リーパーズが何故あんなに不死身なのかも説明不足!折角ドニー・イェンを出演させながら全く活かしきれていないダメダメさ。何よりウェズリー・スナイプスが個人的に見てちーっとも颯爽としておらず、ラストの死闘も何でドツキ合いになるのか意味不明。アメコミをCGバリバリで実写化しただけの如き陳腐で陰気なアクション映画に…5点。 5点(2003-08-14 05:35:14)(良:1票) |
299. 街の灯(1931)
これまたモロ直訳ながら名邦題の鑑!!名作「サーカス」から実に3年をかけて完成に漕ぎ着け、以後チャップリンが自ら作曲も手掛けるようになった記念すべき傑作である。実話に基づいたストーリーであることは最早有名な周知の事実だが、パクリなどというレベルを完全に振り切った渾身のシナリオで周囲の揶揄を払拭したのは痛快の一語。どなたも触れているので今更とは思うが、矢張り書かずにいられないのは勿論ラストのたった3枚の字幕。「You?」「You can see now?」「I can see now.」ブラボー!トレビアン!イヤ全く素晴らしい!!これほど簡潔にして要領を得た、切なさといじらしさが同居した愛らしい会話が、トーキーへと移行した後に一体幾つあったというのだろうか?チャップリンが凡百のお笑い芸人と全く次元を異にする天才たる所以である。勿論、当然、絶対に10点満点しかありえない!!! 10点(2003-02-01 01:44:19)(良:1票) |
300. クリムゾン・タイド
もし邦題がモロ直訳で「赤潮」だったら、如何にハックマン&デンゼルと言えど絶対にヒットしなかっただろーな。尤も片仮名そのまんまもどうかと思うが…。 6点(2003-12-11 02:05:08)(良:1票) |