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プロフィール
コメント数 188
性別 男性
年齢 56歳
自己紹介 SF, アクション, ファンタジー, ホラーが好きです。
昔観た映画も必ず観直してからレビューしています。
また、TV放送のものは無用な編集が入ってしまうので、
レビュー対象にはしません。

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評価順123
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21.  ハプニング 《ネタバレ》 
予備知識なしで観たので結構楽しめた。シャマランの作品は一市民の視点から大事件を俯瞰させるので、自分が立たされた状況の情報が少ないのは仕方ない。その辺に「何がおきているか分からない恐怖感」を演出しているのだろう。ただ、もう少し恐怖に対抗するための法則を明確にした方がいいかも。より少人数の集団が襲われにくいのなら、最後までそれを通したほうがいいのでは?ただ、時間的には1日くらいしかない物語の中での情報としては、全てが確証の無い推測でしかない。予測が裏切られること自体がまた恐怖になっているのかもしれないな。かなり酷評が多いが、全体的には及第点と思う。
[DVD(吹替)] 6点(2009-04-05 10:10:15)(良:1票)
22.  ヒックとドラゴン2
珠玉の一本とした前作に劣らず、本作も間違いなく素晴らしい内容ではあるのだが、物足りなさを感じた。本作では少年と大人の中間にいるヒックの心情がメインに描かれており、前作で印象的だったドラゴンの飛翔シーンや、個性的な仲間たちとの関わりが控えめになっているのが原因かな。本作のテーマは「大人になるということ」だろう。父親から次期族長としての将来を期待されながらも、ヒックは自分自身にも、進むべき道にもまだ納得できない。本作は、ヒックが大人になるために用意された物語だと考えると、やはりあの「開放感」が控えめになるのは仕方ないのだろう。ネタバレになるので抽象的な言い方になるが、「大人になるということ」は、大切なものを失うことで生まれた責任を果たすために、別の大切な何かを捨てなければならない、ということだ。もう無邪気な子供ではないのだ。そしてトゥースにもまたヒック同様、試練が訪れる。この大きな試練を2人が乗り越えることで、ヒックとトゥースの間に真の絆が生まれることになる。まあ、何だかんだ言っても見て損は無い映画ではあるので。
[DVD(吹替)] 6点(2016-09-21 23:52:57)(良:1票)
23.  ゴーストバスターズ(1984) 《ネタバレ》 
久しぶりに鑑賞。当時流行ったテーマソングが頭の中を無限リピート。いい加減すぎるキャラクターが多く、科学的にもストーリー的にもツッコミどころ満載ではあるが、今観てもノリが良く面白い。ゴーザの見栄えはもっとどうにかならなかったんか?ミシュランのマスコットみたいなマシュマロマンが可愛くてステキなのは今も変わらなかった。現在でも及第点ってことで。
[DVD(吹替)] 6点(2010-07-31 13:45:30)(良:1票)
24.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
バットマンがあそこまで普通の人間になってしまうと、別に「バットマン」でなくても いい感じ。観客はある程度人間離れしたヒロイックなアクションを求めているわけで、 これじゃ、超大金持ちで格闘家の普通の人間を主人公にしてもいいんじゃない? どちらかというと、人間の心理を巧みに操るジョーカーの方がよっぽどひーろーだと 思う。あと、この作品、女性の描き方がひどく、全然魅力的なヒトが出てこない。 レイチェルも2人で取り合うような女かね?全編通してストーリーが非常に暗く、最終的 なカタルシスも無し。単純なアクション映画を期待していたのにな。でも、バットポッド の登場シーンは燃えた。タイヤの太さの理由が良く分かった。
[映画館(字幕)] 6点(2008-08-18 23:21:07)(良:1票)
25.  ブレードランナー/ファイナル・カット
残念ながら劇場での鑑賞はできませんでした。劇場でご覧になった方が羨ましい限りです。代わりに限定DVDを購入していたので、これにて鑑賞。美しいその映像に感動、感動。昔、初代の劇場版を池袋文芸座で観た時は、よく内容が分らず退屈な映画だと思いました。でも何故か何度も観返したくなる不思議な魅力があり、映像の美しさもさることながら、ヴァンゲリスの音楽のすばらしさ、デッカードやレイチェル、ロイなどの登場人物に魅せられ、原作を読み、また映画を観ることを繰り返してきました。この映画はSFという形式ではありますが、「生命」について描いている映画だと思っています。「生物」の定義を問い、限られた「命」を「生きる」ということ、生命の本質について問うているのではないでしょうか?また、ラストはやはり今作のように、いきなり終了の方が好きです。今では私の生涯で最高の映画になっています。
[DVD(字幕)] 10点(2008-01-19 17:47:36)(良:1票)
26.  スーパー! 《ネタバレ》 
深く考えさせられる内容であることは間違いないのだが、鑑賞後の後味が悪く、安易に人に勧められない映画である。妻を薬の売人に寝取られた冴えない主人公が、神の啓示によりヒーロー「クリムゾン・ボルト」となり巷の悪に罰を与え、妻も取り戻そうと一念発起する...のだが、弱っちくて返り討ちにあうこと多々。そこで凶器による不意打ち一撃離脱方式に変更。一応彼の考える悪いことをした人しか襲わないのだが、その描写が姑息でえげつなく、嫌悪感バリバリ。また、途中から押しかけ女房的に相棒となる「ボルティ」の言動がヤバく(悪い意味)、エロくて傍若無人で観ていて引きまくる。ヒーローものは悪を罰する際に幾ばくかの爽快感が生まれるが、この映画のヒーローたちの行動には爽快感や格好良さがない。ただ、そこに現実感が湧き上がる。ヒーローが一般的な正義(法律・マナー)に反した人を殴ったり殺したりすれば、ヒーローも正義に反してしまう。数多のヒーローたちの存在の矛盾を皮肉り、ヒーローとサイドキックとの性的関係を揶揄した内容は趣味で及第点。
[DVD(吹替)] 7点(2012-04-28 21:25:31)(良:1票)
27.  ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー 《ネタバレ》 
前作にも増して、全編いい意味でほんわか能天気な感じが漂っている。各色(赤・青・オレンジ?・白?)揃ってきて、なんだか日本の戦隊物みたいになってきた。異形の者たちが人間と自分たちの立ち位置に悩んではいるが、「はいはい結局そうなのね、わかっているさ」とふっ切っている感じがさっぱりしていていい。相変わらず「恋ばな」も「中学生か!」と突っ込みたくなること間違いなしで面白い。ただ前作もそうだったのだが、ヘルボーイの能力がいまいち不明確で、せっかくの「ぶっとい右腕」も単なる盾としてしか使わず、何の役にも立っていないのが惜しい。まあオメデタの話もあって今後も面白くなりそうなので、続編があればぜひとも観たい。
[DVD(吹替)] 7点(2009-08-10 13:50:29)(良:1票)
28.  ジョン・カーター 《ネタバレ》 
原作は未読。空間転送が、肉体ごと転送されるのではなく、先方に肉体のコピーが作成されて意識だけが転送されるという設定は良いと思う...のだが、如何せん演出的に色々な設定が活かしきれておらず残念。飛ばされた新天地で主人公は超人となるのだが、ただただ大ジャンプできることばかりが強調されており勿体無さ過ぎ。また、敵方のボスがショボく、すぐに背後に黒幕がいることが分かってしまうため、単なる操り人形に見えて興醒めする。中ボスもラスボスも呆気なく倒されてしまい、カタルシスを感じる暇さえない。とまあ悪口ばかりが挙がってしまうが、ワンコは可愛いかったし、見るからに悪役の腕4本の人たちが以外にいい人で救いとなった。期待が大きかっただけに少々辛口かも。最後に、3Dで鑑賞したが演出的に3Dである意味が全く無く、映画館への高いお布施になっただけ。前売り券使用だと一人500円プラスのくせに2D上映が夜1回しかないとはボッタクリもいいとこ。映画業界の収益増への起爆剤になれそうだった3D映画の芽を摘むことになりかねず、非常に不満に思う。
[映画館(字幕)] 5点(2012-04-16 23:32:13)(良:1票)
29.  ボディ・ハント
通りのはずれの一軒家。殺人事件の真相とは。両親の離婚により、郊外に母と二人転居することなった女子高生エリッサ。転居先の貸家は格安で、隣家で殺人事件が起きた曰く付きの物件。その隣家には、事件唯一の生き残りの青年ライアンが、近所から忌み嫌われながらも生活していた。その事件とは、ライアンの妹キャリー・アンが両親を殺したと言われるものだった。ある雨の夜、エリッサが帰り道をライアンに車で送ってもらうことになる。ライアンが思わぬ好青年だったことから2人は急速に親しくなっていくが、彼には他人に話せない秘密があった。そして、その秘密がエリッサ母娘を戦慄の恐怖に引きずり込んで行く...。全体的なまったり感は否めないが、十分面白い内容だった。最初ホラーだと思って観始めたら、完全なサスペンスものだった。ライアンの境遇が非常に同情を誘うもので、見せ方が上手く、感情移入してしまう。伏線とミスリードを誘う描写が多く、謎が少しずつ明らかになるにつれ、どんでん返し。物語冒頭の殺人の真実が暴かれると、いい意味で裏切られること間違いなし。また、ジェニファー・ローレンス始め役者の演技も良く、小粒ではあるが、なかなかの良作だと思う。だが、一点腑に落ちないのは警官の挙動。警察なら犯人未検挙とはいえ、殺人事件の真相もある程度は分かっていて然るべきなのになぁ、と思う。若しくは全部知っていての態度なのか?詳細は観てのお楽しみ。ハナマル!
[DVD(吹替)] 7点(2017-01-14 13:25:46)(良:1票)
30.  ウォンテッド(2008) 《ネタバレ》 
普通のサラリーマンが実は暗殺集団の血を引く者だった、という展開はありがち。でも物理法則を無視した数々の技能は新しく新鮮。「ジョジョの奇妙な冒険」のスタンド使い同士の戦いな感じで、アリエナイ!が好きな人ははまります。ストーリー展開は今ひとつなので、何も考えずにアクションを観るべし。続編にも期待したいが、あのラストだと繋げていくのは難しいかな。
[DVD(吹替)] 7点(2009-03-14 12:05:09)(良:1票)
31.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 
予知夢を見て死神の手から逃れ(てしまっ)た主人公たちが、順番に色々な方法で死んでいくというプロットは当然変わらないのだが、既に観る側がそのプロットを知っているが故に、シリーズを追うごとに「何で自分たちが?」「どうしたら生残れるのか?」というドキドキハラハラ謎解き感は薄れ、「どのように主人公たちを殺すか」だけに重点が置かれるようになって来ているのが残念。ただ、冒頭の橋の崩落シーンは圧巻で、ここだけでも観る価値はある。それとラストのシリーズ1作目に続くヒネリは、シリーズのファンとしてはやられた!って感じ。しかし、もうこれでシリーズは終わりになってしまったっぽいので残念だな。
[DVD(吹替)] 6点(2012-04-16 23:56:55)(良:1票)
32.  G.I.ジョー(2009) 《ネタバレ》 
ストーリーはまあまあ単純な勧善懲悪もの。全編アクションの連続で退屈する暇なく最後まで魅せる。特に加速スーツで追いかけっこするアクションシーンは今までにないスピード感が出ていて興奮すること間違いなし。科学的に考えると、Gや衝撃で中身の人はぐちゃぐちゃになると思うが、理屈ぬきで楽しんだほうがよい。ただ、例によって日本の風景や生活描写が間違っており、「またかよ」となる。意図的か?忍者は今の(たぶん近未来でも)日本には居ないよ。また、悪者側の指揮系統がなっておらず、誰が首謀者なのか、何がしたいのか、イマイチ判然としないのがマイナス。世界的に迷惑なことをしているのは分かるのだが、そこから彼らにとってどのようなメリットが生まれるのか説明不足。あと、最終的に米国乗っ取りを考えているみたいだが、ナノバイト弾頭でワシントンを攻撃しようとした意図が分からん。大統領も死んじゃうのでは?まあ、シリーズ化しそうな勢いで終了したので、続編に期待してみたい。
[映画館(字幕)] 7点(2009-08-18 09:47:43)(良:1票)
33.  ソウ2
まだ一本の映画としても成り立つ構成になっている。警察が絡み始めて密閉空間でのドラマ性は薄れてしまったが、最高の特等席でゲームの行方を見物する手法も健在で、ラストのドンデンは「おおっ!」となる。一見不条理に思えるゲーム内容も逃げ道が存在しており、「命の大切さ」についてそれなりのメッセージを投げかける。余命わずかなジグソーの後継者も現れ、このレベルなら続編にも期待が出来、十分及第点と思う。
[DVD(吹替)] 7点(2010-04-09 21:57:58)(良:1票)
34.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
ウィンターソルジャー=帰還兵。前作ラストで現代に蘇ったキャプテン・アメリカの活躍を描く、シリーズ第二弾。あの『アベンジャーズ』の戦いから2年。スティーヴ・ロジャース(=キャプテン・アメリカ)は、慣れない現代生活に苦労しつつも、諜報機関「S.H.I.E.L.D」で世界の平和維持活動に従事していた。あの戦いでともに戦ったナターシャ・ロマノフ(=ブラック・ウィドウ)も同僚として共に活動している。そんな中、S.H.I.E.L.D長官ニック・フューリーが襲われ、匿ったキャップも同僚のはずの攻撃部隊によって襲われる。実はS.H.I.E.L.D高官であるピアース一派が指揮権を奪い、密かに世界を支配する計画を進行していたのだ。「インサイト計画」による恐怖支配。それは、空中空母ヘリキャリアとスパイ衛星を利用し、「平和維持」の名のもとに現在・未来に脅威となるテロリストを殲滅するというものだった。何とか難を逃れたキャップは、ブラック・ウィドウや新たに仲間となったファルコンと共に、暗号を解読して手に入れた資料を基に秘密基地を探し当てる。だが、そこで彼らを待っていたのは、予想だにしない人物だった...。世界平和を維持すべく組織されたはずのS.H.I.E.L.D。だがその内部は、かの「ヒュドラ」によって食い荒らされていた。この点は、テレビシリーズ『エージェント・シールド』ともリンクする内容となっている。そしてキャップと互角の戦闘力を持つ「ウィンター・ソルジャー」との熾烈な戦い。シリーズ屈指のアクションとして見事な内容になっていると思う。実はキャップとウィンターソルジャーは、コインの表裏のような関係であることが判明する。根源的な「正義とは何か」という問いを提起している内容は、単なるアクションものとして終わらせない深みを作品に与えている。"ファルコン"や"エージェント13"など、キャップに近しい魅力的な新キャラも登場し、シリーズ続編への期待も高まる。ハナマル!
[DVD(吹替)] 7点(2017-05-01 23:54:05)(良:1票)
35.  パニック・フライト
深夜フライト[RED EYE]。緊張感と駆け引きと勇敢さ。マイアミの高級ホテルでマネージャーを務めるリサ。彼女は、郷里テキサスで祖母の葬式に参列し、その帰りで深夜フライトに乗り込む。機内には空港で知り合った男性ジャクソンがおり、偶然にも隣席。紳士的なジャクソンとのつかの間の同行をうれしく思ったリサであったが、実は彼は要人暗殺を企てるテロリストの一員だった。飛び立った飛行機の中で、彼は自宅にいるリサの父親を人質とし、ホテルに宿泊する要人の部屋を変えるように脅迫する。彼に従わなければリサの父親の命は無い。身動きの取れない機内で、リサの静かな闘いが始まった...。まず、有能なホテルマン、リサを演じるレイチェル・マクアダムスが非常に魅力的。いかにもキャリアウーマン然とした見た目と立ち居振る舞いでハマリ役。好感度抜群ですぐに応援したくなる。また、巧みにリサに近づくテロリストを演じるキリアン・マーフィーも適役。紳士然とした好青年から、いきなり無表情な卑劣漢に切り替わる不気味さが良い。父親を人質に取られ助けすら呼べない状況のリサは、思いつく限りの方法でただ一人、父親や暗殺対象の要人を助けるために奮闘する。いつの間にかリサに感情移入して一緒にテロリストと戦っている気分になっている。そしてリサの悲しい過去のことが語られ、何故こうも彼女が勇敢に苦難に立ち向かえるのかに説得力が与えられる。演出が非常に的確で見事だと思う。リサはテロリストから逃げ切ることができるのか?リサの父親と要人の運命は?それは観てのお楽しみ。ハナマル!
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2017-01-15 23:19:19)(良:1票)
36.  ファイナル・デッドサーキット 3D 《ネタバレ》 
この映画のコンセプトは好きなんですがね・・・。シリーズ通しての魅力である主人公たちが何とか生き残ろうとして死神のルールを解明しようと足掻く様が、ネットでちょこっと調べてすぐにネタバレという時点で「ファイナルディスティネーション」の根幹を放棄している感じで×。見せ場である死のピタゴラスイッチはシリーズを追うごとに大掛かりになってきており結構楽しめるが、スプラッター度も高くなり、ただ無意味にキャラクターを死で廃棄している感じで×。ラストも1作目をなぞっているだけで意外感がなく、このシリーズもそろそろ終焉を迎えた感じで×。非常に残念。
[DVD(吹替)] 5点(2010-06-07 22:51:55)(良:1票)
37.  ガタカ 《ネタバレ》 
遺伝子によってのみ個人が評価される未来。遺伝的に弱者な不適格者は夢を見ることすら許されない。ある若者は甚大な努力によって遺伝子の烙印を消し去ろうと試み成功する。最高の適格者として生まれ、不適格の烙印を押された若者の助けを借りて。友情と反目の中、本当の友人として強く結びつく二人。遺伝的に不適格者の烙印を押されたヴィンセントが主人公ではあるが、後天的に不適格者となったジェロームの境遇に、より惹かれた。最高に優秀な遺伝子を持っていても必ずしも思い通りの人生が遅れるとは限らない。彼は生まれながらにして不適格者として烙印を押された若者の夢に自分の夢を重ねるようになる。優秀な遺伝子さえあれば個人の存在を偽れるというこの世界において、最後の最後に「燃えてなくなる」ことで「自分の存在に自分で決着をつけられた」ジェローム。いずれにしても悲しく重い物語のラストは、不透明ながらも若者の光に満ちた(同時に暗く閉ざされた)未来を予感させ、非常に心を打つ物語として心に残った。
[DVD(吹替)] 7点(2011-05-30 22:48:07)(良:1票)
38.  モンスターズ・インク 《ネタバレ》 
物語は分かり易い展開で、個性豊かなモンスターたちが暮らす世界は街並みの1つ1つが丁寧に作り込まれ、加えて彼らの動きのコミカルさ、なめらかさは感動せざるを得ない。彼らモンスターが勤める会社が「モンスターズインク」だ。人間界の子供たちを怖がらせ、叫び声のエネルギーを集めるのが仕事。子供たちの部屋に繋がる不思議な無数のドアを越え、今日も仕事に励むのだ。一つ目で緑のモンスターのマイクは、お調子者で自惚れ屋。大きく毛むくじゃらで見た目は怖い青いモンスターのサリーは、心優しく穏やか。マイクがマシンガントークで場を盛り上げ、サリーが優しくサポートする。主人公のサリーとマイクの掛け合いは見ていて楽しい。だが、「子どもが怖がるモンスター」たちは、実は子供に触われない。子どもたちには猛毒があると信じられているからだ。そんな二人の下に、ひょんなことからモンスターを怖がらない女の子が現れる。二人が、怖がりながらも「ブー」と名付けた女の子の世話をする様子は、非常に微笑ましい。三人の掛け合いがテンポよく、楽しさを醸し出している。アクションあり、サスペンスあり。怒涛の展開の後、二人とブーの別れが来る。小さな女の子を大きなモンスターが優しく抱きしめる。丁寧にキャラクター描写をしてきたことで、簡単に感情移入できるのだ。そして物語のラスト。二人が子供と触れ合えたことで、モンスター世界の「エネルギー革命」が起こる。二人の友情のおかげで最後のシーンが生まれる。あと、エンドロールもお見逃しなく。NGシーンが面白いので。非常に夢のある心暖まる映画である。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2014-11-02 12:11:10)(良:1票)
39.  11:14
複数の短編がうまい具合にリンクしており、ラストに向けて「ほほぉ、なるほど」と思わせてくれたところは良い。でも、各話の内容が他愛も無いことである上に狭い1つの町での出来事のせいか、うまくリンクするほどに作品の広がりが無くなっていってしまった気がする。あと、久しぶりに見たパトリック・スウェイジやヘンリー・トーマスの歳のとり方がショックだった。
[DVD(吹替)] 6点(2008-02-04 19:40:23)(良:1票)
40.  PUSH 光と闇の能力者 《ネタバレ》 
かなり面白かったが、世間的には評価されないみたいでがっかり。でも全体的には面白いんだが。伝わらないか・・・。登場人物の人となりが薄っぺらく、彼ら彼女らに感情移入しにくいところが低い評価の理由かな。内容は闇の国家機関から狙われる能力者たちの物語。能力者たちの能力が明確に分類されていて、同じ能力を持つものたちの中でも優劣が存在するのが秀逸。記憶操作"プッシュ"が題名となっているが、あまりその能力は重要でないような気がする。もっと使い方がうまければ、もっと展開が面白くなるのにという場面が多いし。また、"プッシュ"がなぜ国家機関にいいように使われているかも疑問。裏から誰でも操れるのに。敵味方で同じ能力を持つ能力者がいるため、シミュレーションゲームや将棋のように、どの能力でどのようにチームを組むかが戦略の鍵となる。どちらかというと直接攻撃に長ける能力が少ないため、予めの立てた作戦内容が物を言うのだが、未来予知"ウォッチャー"の能力に戦局は左右されやすいようだ。自ずとアクションがこじんまりとして地味になってしまうのも、低評価につながっているか。あのラストなら続編ができそうだが、人気なさそうなので期待薄かな。残念。
[DVD(吹替)] 7点(2011-06-10 23:01:18)(良:1票)

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