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プロフィール
コメント数 109
性別 男性
自己紹介 2008 7/22みんなのシネマレビュー登録

ぼちぼち復活。

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41.  バンク・ジョブ 《ネタバレ》 
そこそこ期待してはいたものの、これほどとは思いませんでした。これは傑作! 1時間50分という尺で主人公ら強盗団、ギャング、汚職・堅気警察、MI5などの組織の関係、対立をす早い語り口でタイトに描ききった脚本は素晴らしい。 そして見事なキャストと演出。有名どころはステイサムだけと言ってもいい地味なキャストながらも、ステイサムだけが目立ち過ぎる事もなく、ほぼ全ての人物の個性がきちんと際立っている。 正攻法で確実に落ち着いた映像、緊張感と軽快さを絶妙に兼ね備えた演出も、古き良き犯罪映画という感じで心地いい。 それに加えて1970年代の雰囲気、ファッション、音楽(T-REXの“Get It On”サイコー!)もいい。 これは抑えた演出でこそ光る点でしょう。 そして最後に映画的なカタルシスがバッチリ効いてくる。駅の裏口(?)で殴り合いという小さなアクションでも、それまでの積み上げたドラマ、演出でグッと際立つ。ジェイソン・ステイサムかっけー! キメるところはビシッとキメた素晴らしい犯罪映画です。2008年公開作ではベスト3に入る作品です。
[映画館(字幕)] 9点(2008-12-06 21:50:14)(良:1票)
42.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 
まずキャスティングからして素晴らしい。寺島進や大杉蓮らこれまでの北野組は出てないものの、ラーメン屋での笑顔が恐い椎名桔平や、恐そうなんだけれどいかにも幸薄そう(殺されそう)な國村準や石橋蓮司の顔。地味で目立ちすぎない故に危うさも備えた中野英雄、たけしの昔気質で落ち目のヤクザ感等々・・・。それぞれが見事な具合で描き分けられ(出演時間もほぼ一緒!)、これといった主人公はもちろんのこと、狂言回し的存在すらない。それでいてこの物語の推進力。ほとんど俳優たちの表情、所作だけでも十分に魅せてくれます。 これまでの北野作品と違い台詞を排した心象描写は一切無く、ひたすら続く怒号の応酬。口汚い罵り合いに反して映画のテンポはとても心地良く、そんな中に不意打ちのように飛び込んでくるバイオレンスシーンがまた素晴らしい(語弊があるか!?)。顔を切り裂かれ、口をドリルでぐちゃぐちゃにされ、箸で耳をぶっ刺される・・・工夫を凝らした痛い痛いシーンの数々がバイオレンス映画としての価値も多いに高めています。 北野作品としての分かり易い特徴は殆ど見られないものの、『ソナチネ』や『キッズ・リターン』に並ぶ完成度だし、僕の好みで言えば北野映画一番と言ってもいいくらい。極めてタイトにビシッと整った楽しい楽しい一級のバイオレンス映画に仕上がっています。
[映画館(字幕)] 9点(2010-06-16 02:12:17)(良:1票)
43.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
僕は007って言われるとピアース・ブロスナンが一番に思い浮かぶ。しかしテレビで見かけるのは『ダイ・アナザー・デイ』ばかりだったので、007ってのはつまらない作品だ、という偏見が植え付けられていました。そんな僕にとっては今作はほとんど007デビュー作のようなものです。 まず主題歌の格好良さ、ヤマカシを取り入れたアクションで一気に引き込まれました。今見返すと007シリーズのアクションはなかなか時代の流れを感じてしまうものも少なくありませんが、今作のアクションはシリーズ中でも屈指の出来映え。最もインパクトがあるのはやはり冒頭のチェイスですが、中盤の格闘、崩れていく建物の中での戦闘も十分に見応えがあります。激しいアクションにも関わらず、カメラワークは落ち着いているので混乱することはないし、ロケーションの美しさも味わえる。アクション、撮影については全く文句なく仕上がっています。 そして議論を呼んでしまったクレイグ版ジェームズ・ボンド。僕はもともとダニエル・クレイグが好きなので評価は甘くなりますが、それを差し引いても彼はイイ。苦悩するボンドの熱のこもった演技には引き込まれる。 ただ今作の脚本のポール・ハギス、どうも彼と007というのは食い合わせが悪い気がしてなりません。今作を観た後過去の007シリーズを何本か観直しましたが、それらと比べても今作はトップレベルの質を持っています。今後しばらくは色褪せることのない作品です。 しかしポール・ハギスが007と合わないというのは真面目過ぎる所があるからなのです。作品全体の質の向上と引き換えにジェームズ・ボンドというキャラクターの魅力、男というより男の子の憧れともなるジェームズ・ボンド像は無くなってしまっているのです。 今作がボンドが僕らのよく知る007になるまでの物語だというのは分かりますが、この調子でいくとあの天下無敵の憧れの007にはなりえません。作品とキャラクターどちらをとるのか、難しい所ではありますが、あちこちに気を遣ったりしないでもっと肩の力を抜いて、遊び心を持って作って欲しいな。ただ今作がシリーズでも抜きん出たレベルであることは間違いないし、やっぱりラストのセリフにはしびれました。
[DVD(字幕)] 7点(2009-03-04 00:07:13)(良:1票)
44.  グッド・バッド・ウィアード 《ネタバレ》 
いやーこりゃ面白い!まさに痛快。ベースは『続・夕陽のガンマン』で、あとはガンガン好きなものぶち込んでみました、という潔い作品。ド派手なアクションは冒頭の列車バトル→闇市での銃撃戦→大平原での全員集合チェイスと、徐々に激しさを増す構成でナイス!特に大平原チェイスは、劇中でドウォンが語っていた「人生は追いつ追われつの連続」を、コソ泥vs馬賊団×2vs関東軍vs賞金稼ぎでカオスに展開。そこで流れる「悲しき願い」と、ウィンチェスターライフルをぐるんぐるん回しながら馬を駆るドウォンにテンション上がりっぱなし。この豪快な物量作戦には参りました。 ただそれ以外の部分では間延び感が否めない。『続~』の冗長さをも魅力にしてしまう雰囲気は出せていなかった。『続~』では、コイツがアイツを追っかけて、ヤツがアイツを利用して、コイツがアイツと手を組んで・・・と展開していたものを、ほぼ全員宝を見つける事だけに絞った事で、簡潔したというより希薄になってしまったところがある。それと、本作はユン・テグ中心で語られていくが、やはりここはドウォンを映画の世界観への案内役として立てた方が良かったのではないだろうか。 もしくは、ユン・テグをもう少し掘り下げて過去の残酷な自分を忘れようと明るく振る舞う男として描いても良かったかもしれない。劇中でもドウォンとの会話で「心が痛む」と言っていたが、もう少しここは拡大してもいいと思う。 他にも、ユン・テグの正体がバレるのが大平原チェイスの直前だったり、エピローグがドウォンとユン・テグの再決闘だったりと、魅力的なシーンがたくさんあった。確かにこれ以上尺を延ばすと全体としては辛くなってくるだろうと思うので悩ましい所。 ただ何より、たたずまい一つで画として魅せてしまう3人は本当に素晴らしかった。 それだけで十分と言っていいくらいに。
[映画館(字幕)] 7点(2009-09-13 20:59:17)(良:1票)
45.  ショーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
ダメ人間のショーンとエド。特にエドはマジで救いようが無いくらい・・・。こういったダメキャラって大抵さっさと処理されるか、邪魔ばっかりしていいキャラにならないんですが、この映画は彼らをホントに活かしている。自然と愛着が湧いてきて、いつの間にやらエドは一番死んで欲しくないキャラに・・・。物語はゾンビ映画ファンならたまらないであろう(ロメロが認めてるんだもん!)オマージュを捧げながらも、親を殺し、仲間と生き延びていく事により、少しだけ大人になっていくショーンの成長物語にもなっている。ラストはゾンビたちを生かす、というアイディアも皮肉で可笑しい。エドなんて「豚小屋に住め!」とか言われて本当に住んじゃうし、元の生活とあんまり変わってない。ある意味彼は生き残ったのかも。ショーンとエド、変わってしまったけれど、変わらぬ二人とエンドロールの曲ではちょっと切なく、グッとくるものが・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-14 11:28:28)(良:1票)
46.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
重厚なストーリー、しっかり作り込まれた舞台。本気でダイヤモンドに関わる問題を考えさせるには少々安直と言えば安直ですが、問題提起するには十分なはず。何よりもこの映画は、問題提起という目的も含めた社会派アクションとして成功しています。エンタテインメント性強く描きながらも、リアルで臨場感あるつくりは高く評価したい点。 それに加えてこの作品が成功した要因は役者陣の素晴らしさでしょう。以前から気になっていたジャイモン・フンスー。漁師の割には小奇麗な印象はありますが、相変わらず上手い。ジェニファー・コネリーも芯の強い女性役にはやはりハマる。そして今作一番の驚きだったレオナルド・ディカプリオ。僕は「タイタニック」などで王子様的なイメージがあったディカプリオが苦手だったのですが、今作で見直しました。彼もそういったイメージのせいで悩んでいたんですね。 彼が演じるダークな人物、アーチャーのたたずまいが大いに今作に重みを持たせています。語られずとも彼の過去に何か影が差していることを感じさせます。ソロモンを脅すシーンなど、全編気迫ある演技を見せていました。 ラストが映画的過ぎるとも思えましたが、あの程度であれば大して気になりません。社会派映画として、リアルな演出、問題提起、役者の演技力、全てにおいて及第点以上で、娯楽作品としても優れた良作です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-10-05 00:22:04)(良:1票)

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