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プロフィール
コメント数 2254
性別 男性
年齢 77歳
自己紹介 団塊の世代 映画鑑賞歴50年以上 見た映画はおよそ3000本?

1960年~1985年頃はよく映画を見に行きました。その後2000年頃までは忙しくほとんど映画を見なかったのですが、DVD登場とともにまた見るようになりました。最近はメモと記憶を頼りに昔見た映画のDVDを探して懐かしんでいます。

ESPERANZAとはスペイン語で、「希望」の意味です。夢や希望、感動を与えてくれる映画は好きですが、むごたらしい映画や命を粗末にする映画は嫌いです。

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81.  女の園 《ネタバレ》 
私も同年の「二十四の瞳」より断然すばらしいと思う。確かに「二十四の瞳」は万人に愛され親しまれる名作である。それに比べると決して万人向けだとは思わない「女の園」は、新しいものを求める者、旧来のものを打ち砕こうとする意志のある者には、強く胸に響く。 私は古き伝統を守ろうとすることは決して間違っているとは思わない。しかし時代は常に新しく変わっていかなければならない。伝統を守ろうする者と新しきを求めようとする者は必ず大なり小なりぶつかり合い対立をするのが常だ。 戦前女性は男性より低く見られたり、従う者とされていた。戦前はほとんどなかった女子の高等教育(大学)の道が開かれても、そこに横たわる思想はなかなか変わろうとしなかった。 映画は一人の女子学生の自殺という悲劇を生むが、誰のせいだったのだろう。一言で言えば時代のせいだったのだろうか。 繰り返し何度も聞かされる女子学生の歌は非常に印象的で忘れられない。
[DVD(邦画)] 9点(2012-06-26 22:52:34)(良:1票)
82.  若草の頃
太平洋戦争中に作られた米国映画は、戦後になってようやく日本でも公開された。だからこの映画も戦後作られたジューン・アリソン主演の若草物語より後になってしまった。共通するのは4人姉妹、天才子役マーガレット・オブライエン。ストーリーも何となく似ているが、私はこっちの方が好き。ジュディもオズの魔法使よりさらに輝いていた。有名な歌の数々もすばらしい。家族愛も、みんなで万博をという街の姿も。ダンスパーティでの爺ちゃんの粋な計らいには、思わず拍手した。
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-08 08:53:43)(良:1票)
83.  雨に唄えば
ミュージカルとして申し分ないだけでなく、トーキーの出現による映画の舞台裏を描いたストーリーも大変好きだ。キャシーのように陽があたるようになった女優さんもいれば、リナのような女優さんもいて一抹の寂しさも感じる。ただこのリナの場合は仕方ないが・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-05 12:01:53)(良:1票)
84.  ハチ公物語(1987)
我が家でも、私が子どもの頃秋田犬(雑種?)を飼ってたからよくわかるのだが、秋田犬ってとても利口で飼い主に忠実なのです。逆に知らない人や不審者には吠えまくるし噛みついたりもする。だから近頃のかわいいペットじゃなくて、番犬にぴったりの犬なのです。散歩好きで力も強いから、飼い主をぐんぐん引っ張って歩くんです。それでもなおエネルギーが余っていて、鎖を切ってよく逃げたりもしましたが、逃げても必ず家に戻ってくるんです。この映画を見ながらその頃を思いだしました。一緒にお風呂に入るとまではいかなかったけど、主人公の先生が言うように「犬には犬の犬格がある」の言葉には、その通りと賛同です。飼い主の先生がが亡くなってもなお駅まで出迎える忠実な犬、誰か親身になって飼ってくれる人はいなかったのだろうか。かわいそうにとは思うけど、どなたかが言われていたように大きくなった秋田犬を前の飼い主に替わって飼うのは大変難しく懐かせるのは容易なことではない。私からすれば飼い主からこよなく愛され立派な犬格を持った犬だったからこそ、ああいうその後になったのだと思う。史実と異なるラストかもしれないが、これでよかったと思う。米国でリメイクされたそうだが、こういう感情の綾を活かせるか心配。
[DVD(邦画)] 9点(2017-12-18 21:04:40)(良:1票)
85.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 
大昔見たときは、いくら善悪の判断がおぼつかない子供たちとはいえ、十字架を盗む、お墓をいじるという行為に少なからず抵抗があった。しかしその後何度も映画を見てからは、それも許せるようになった。それだけ私自身が成長したのかもしれない。 この映画では「反戦」という言葉は使わなくても、それが十分に伝わってくる。どんなに相手が悪いことをしても、最終的には大きな心で許すということ、それが反戦、平和に繫がってくるのかもしれない。 この映画の幼い二人の演技は、演技であることをまったく感じさせない。人はそれを「神かがり的名演技」と言う、他に言葉が見つからないのだ。 私は大学の頃、クラシックギターを弾いていたが、この曲のテーマ「愛のロマンス」を何度も何度も弾いたのは言うまでもない。 
[映画館(字幕)] 9点(2011-05-01 18:37:01)(良:1票)
86.  旅情(1955) 《ネタバレ》 
この映画のK・ヘプバーンはとても好き。アカデミー主演女優賞ではバラの刺青のアンナ・マニャーニに敗れたけども、ハイミスの女性をこれ以上に誰が演じきることができるであろうか。 「旅愁」のモノクロと違いカラーの美しさが光る、それもヴェニスの街だけで・・・。音楽も「ヴェニスの夏の日」がしみじみと情感をさらに盛り上げている。 ラストシーンもとてもよい。見送らないでと言いつつ、見送りに来てくれるのを待つ。そして彼女の好きなクチナシの花、実にすばらしい終わり方だ。
[DVD(字幕)] 7点(2011-08-14 21:09:45)(良:1票)
87.  マリリン 7日間の恋
マリリンを演じたミシェル・ウィリアムズがすばらしい。セックス・シンボルと讃えられ持てはやされたモンロー、天真爛漫な面を見せるかと思うと演技で悩み自室に閉じこもる。そういった様々な顔を巧みに演じている。 ミシェル・ウィリアムズはマリリンをやりたくて志願したらしい。その意欲が映画にも現れている。それに対してコリン役はちょっと地味で魅力が今一歩。ジュディ・デンチなど脇役陣も蒼々たるもの、その中にあってハリーポッターで子役を演じていたエマ・ワトソンがびっくりするくらい美しく成長していた。 
[映画館(字幕)] 7点(2012-05-23 16:26:37)(良:1票)
88.  ハムレット(1996)
さまざまな解釈ができるシェークスピアの戯曲、その中でも最も長大なハムレットの物語をケネス・ブラナーは主役を演じるとともに、19世紀の世界に舞台を移しかえて作り上げた。超豪華なセットとキャスト(贅沢この上なし)は言うに及ばず、舞台劇全部を映画化する完全版。このような大がかりな映画は二度と制作できないだろうとまで言われた。これを単に映画と見れば、何と大仰なと思うだろうし、舞台劇を映像化したと見れば何と楽しめるハムレット(中身は悲劇だが)ということができよう。もちろん見る側の好みにもよるが・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2013-04-06 15:12:28)(良:1票)
89.  オーロラの彼方へ
前半はSFファンタジー風ヒューマンドラマに思えて非常に良い。だが後半はストーリーが荒く安っぽいサスペンスドラマになってしまったみたいだ。
[DVD(字幕)] 6点(2013-10-01 20:11:15)(良:1票)
90.  典子は、今 《ネタバレ》 
「こころに夢を抱いて たどった旅路に~」(主題歌の歌詞) なつかしいなあ、あれから30年も経ったのだ。DVD化されたことも今まで知らずようやく再鑑賞した。 映画が作られた頃、私はすでに教壇に立っていた。そして「障害者をかわいそうだと思ってはいけない。少し不自由なだけなのだ。だから君たちには進んでお手伝いをしてほしい」と熱く語っていた想い出がある。 典子さんが一人で広島まで旅をするが、その途中で何度「すみませんが、・・・していただけないでしょうか」を言ったことだろうか。これからの世の中は、この「すみません」が半分くらいですむようになってほしいと願わずにいられない。 それともう一つ、典子さんが映画出演を引き受けたいきさつについてだが、実は映画の前にもテレビドラマのドキュメンタリー出演依頼もあったそうである。しかし、彼女はテレビを断り映画を選んだ。 テレビが悪いというわけではないが、興味本位で見てほしくない。見るからにはお金を払ってでも見てくれる人、障害者をありのままに見て理解してくれる人に見てほしい。だから映画を引き受けたのです、というようなことを聞いたことがある。 彼女はみんなは私より余分に手が付いているだけ、とても便利そうに見えるが私はほしいと思ったことはないとも言っていたように思う。
[試写会(邦画)] 8点(2011-05-23 10:49:19)(良:1票)
91.  あゝ野麦峠
この映画は勤務先の高校生を引率して見に行った映画です。(歳がわかるなあ) 映画好きの教頭先生の尽力で、この頃は毎年学校をあげての映画鑑賞をしていたのですが、当の生徒たちも私の方が感動してしまったことをよく覚えています。 明治初期の富国強兵の世の中にあって、貧しさ故に娘を売らなければならなかった親の辛さ、そして女工になった娘たちのつらさが痛いようにわかる映画です。今思えば、大竹しのぶさんだけでなく、原田美枝子、友里千賀子、古手川祐子といった蒼々たる若手女優陣が出ていたのですね。 何としてももう一度見てみたい映画の筆頭です。 
[映画館(邦画)] 9点(2011-03-15 21:03:43)(良:1票)
92.  黒い画集 ある遭難
サスペンス小説としてはおもしろいかもしれないが、実際の犯罪としては成り立たないのではなかろうか。いかに策を巡らしたとしても、天候などの自然現象や偶然を操ることは不可能だと思う。それに悪天候は一つ間違えば自分自身も巻き込まれてしまう。 登山のグループは本当の信頼関係ができていなければ成り立たないだろうし、自然の驚異をおそれ、山を愛するものでなければ登山家の資格なし。
[DVD(邦画)] 6点(2011-10-30 21:25:04)(良:1票)
93.  合衆国最後の日 《ネタバレ》 
人質事件が発生した際の日本と米国の対応はまったく違う。日本は人質の人命尊重第一に考え決して強行な態度は取らないが、米国は犯罪防止を第一に考え、犯人を射殺するし人質が巻き添えを食らってもそれは仕方がない事だと考える。だから大統領は人質になることをためらったのであり、映画を見てる側も最後の結果を予測する事ができるのだ。(犯人を射殺して解決すれば万歳であり、大統領は気の毒にとか運がなかったですませる) ベトナム戦争の多くの犠牲や核開発の恐怖など、すべてが米国の威信を保つためであり、大統領ですら使い捨てという米国の醜さを表していると思う。だからこそ、広島・長崎の原爆投下も正当化するし、反省とか謝罪をまったくしない強い米国があるのだと思う。 ところで猛毒なガスを発生させる液体、昔映画を見たときはまったく気にもとめてなかったが、これがあの「サリン」だったとは。
[映画館(字幕)] 7点(2012-09-19 22:00:04)(良:1票)
94.  アルバート氏の人生 《ネタバレ》 
19世紀のアイルランドは大飢饉に見舞われ、生きることが精一杯の時代であったという。その時代に若くして両親を亡くし、一人で生きていかねばならなかった主人公にとって、少しでも多くの収入を得るには、男性として生きる以外になかった。映画の主演グレン・クローズは1982年の舞台劇においても同役を演じている。そして死ぬまでにもう一度スクリーンの上で演じたいという強い念願のもとに作られた映画である。主演女優のみならず、製作から共同脚色、主題歌の作詞までつとめた。
[映画館(字幕)] 7点(2013-03-22 08:38:10)(良:1票)
95.  ひめゆりの塔(1953) 《ネタバレ》 
小学校の教師をしていた私の父は、映画好きであったにもかかわらず、このような戦争映画を見に、私たち家族を連れて行くことはなかった。おそらく戦争中の悲しい苦しい体験をしていたからだろうと今になって思う。 ということで、私が見たのは小学生の頃、親戚に連れられてではないかと思う。映画の内容も、登場人物も誰が誰だかもわからず、いくつかのシーンしか覚えていない。その中で、置き去りにされていった兵士やこども女学生たち、機関銃や爆弾で無差別に殺されていった沖縄の人たち、つかの間の明るい太陽の元でキャベツでバレーボールをしていた女学生たち・・・。ただひたすら負傷兵のお世話をし、逃げまどう。 大人になってDVDで見ると、ああこんな映画だったのだということが思い出される。 今もなお沖縄は米軍基地によって悩まされ続けているが、このような悲惨な現実も知らず、沖縄の人は「ゆすりたかりの名人」と言っている人がいると思うと、本当に悲しくなる。 この映画は、戦争を知らない私たちが一度は見ておかなければならない映画だと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2011-03-11 11:12:54)(良:1票)
96.  終戦のエンペラー
この映画を日本映画として見ると多少物足りないかもしれない。しかし米国映画として見たら、おつりが出るほどの良い映画だと思う。外国人監督が日本を舞台にした映画を描くと多少なりとも違和感を覚えることが多い。日本の文化や伝統、因習、生活空間といったものが欧米とはすごくかけ離れているからだ。ところがこの映画は、私が見たそういったものの中で一番違和感がない。それどころか、日本人監督以上に戦争直後の日本を描いていると思う。またその時代において、天皇とは何か、戦争責任はあったのかを追求していった実在の人物フェラーズ准将には頭が下がる。我々日本人にとっても天皇がどういう存在だったか知ることができるし、大詰めの天皇とマッカーサーの面談は見もの。この映画は日本人だけでなく、広く外国の方にも見てほしい映画だ。
[映画館(字幕)] 9点(2013-07-31 21:28:25)(良:1票)
97.  男はつらいよ 私の寅さん 《ネタバレ》 
岸恵子さんが好きなせいもあるが、シリーズの中では結構好きな方に入る。前半と後半に大きく分けられるが、前半はいつもと逆に寅さんが留守番で、家族の方が九州に旅行する。その旅行前、ふてくされる寅さんにさくらさんが言う言葉が実に良い。「本当はお兄ちゃんと私がしなきゃいけなかったことよ」という兄思いのさくらさんに思わずじーん来てしまった。 後半はデベソの妹りつ子さん、柱の傷はキリギリスに始まり、ショパンやシューベルトの曲を経て別れの曲まで、さすが絵に打ち込む芸術家だ、格調が高い。岸さんによく似合っている。 ついでながら、わたしもこの前年ぐらいから見始めた寅さんシリーズだが、この頃は非常に人気があった。ちなみに観客動員数は、シリーズの中でこの映画が最高だったと思う。
[映画館(邦画)] 8点(2011-12-31 13:52:46)(良:1票)
98.  危険な関係(2012)
幾度となく映像化されてきた「危険な関係」今回は1931年の上海が舞台。中国のチャン・ツィイー、香港のセシリア・チャン、韓国のチャン・ドンゴンとアジアの名優をそろえてきた。スキャンダラスなエロティックさは中国映画だから今ひとつだけど、三者をめぐる関係はなかなかのもの、見応えはある。ただ日中戦争前の不穏な空気は感じるものの、日本軍が関係してくるような原作にない独自の展開はなかった。
[映画館(字幕)] 6点(2014-03-18 07:44:07)(良:1票)
99.  モロッコ
日本初のトーキー映画ということで、評判が高いがそれだけのことで、内容がどうなのかが問題だろう。男は浮気好きの遊び人であり、女は薬物中毒(原作)の歌手兼娼婦、まったく好きになれないタイプである。しかも男女とも煙草をふかしまくって格好だけをつけるのも見苦しい。またそれがどうして惹かれ合うようになるのかも、心理描写が乏しい。 問題のラストシーンだが、サソリが多く過酷な砂漠の中を何の準備もせず素足で歩くなどとは非現実的。それに朝の間は気持ちよいが、日中は砂が高熱になってしまう。
[DVD(字幕)] 3点(2011-07-07 20:36:22)(笑:1票)
100.  陽のあたる場所 《ネタバレ》 
これとよく似た映画はいくらも見たが、そのどれとも違う。これは原作の小説の題が示すように「アメリカの悲劇」なのだ。上流階級と労働者階級の身分の違い、考え方の違いなど相容れない社会の矛盾を感じるし、こういう階級が存在しなかったら、このような悲劇も起こらなかっただろうと思う。 犯罪者が上流社会の人間であれば、金の力で事件をもみ消したり、いろいろ圧力を加えたに違いない。事実この映画でも、親戚関係であるはずなのに、自分たちとは関係ない手だてをしている。 それに対し罪を犯した主人公は、手を下したかどうかではなく、殺意を持ったことが罪なのだということに気づき極刑を受け入れているし、アンジェラは階級や事件を乗り越え真実の愛を貫こうとしている。 役者の表情や心理描写も巧みだし映画はよくできている。いろいろ考えさせられる面もあり、このような映画の中では最も優れた映画のように思う。  
[地上波(字幕)] 8点(2012-03-22 23:55:31)(良:1票)

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