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プロフィール
コメント数 519
性別 男性
自己紹介 60代のおっさん

好きな言葉

期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)

座右の銘にするのはどっちだ

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121.  グリニッチ・ビレッジの青春 《ネタバレ》 
マザースキー監督自身の体験を基にした、ほろにがい青春ドラマです。ニューヨークのグリニッチ・ビレッジには、俳優、作家、画家を目指す若者が集まっていた。いずれも個性豊かで才能もあるが、当然、成功への道は決してたやすいものではない。芽が出ないまま、埋もれてしまう者がほとんどなのだろう。誰でも、若い頃、一度は、夢を追いかけようと真剣に考えたことがあるはずだ。成功したのだろうか。いま、後悔はないのか。最後は、主人公だけがオーディションに受かり、ハリウッドへ旅立っていく。未来への期待を全身に表現し、輝いている表情がまぶしい。
9点(2004-02-27 00:49:09)(良:1票)
122.  サイダーハウス・ルール
自分の境遇や運命を受け入れるか、それを打破するべく挑戦するか。時として悩むことなのだが、男と女の違いと、自分が生まれるまでの状況は、どうしようもないルールなんだろうな。人生がスタートして、その後は自分の意思で切り開いていくしかないんだが、社会におけるルールを無視することもできない。うそは使いようによっては役に立つし、いつかは打ち明けるべきものというものでもない。孤児院の子供達の姿に感動した。
8点(2005-03-12 17:34:17)(良:1票)
123.  かくも長き不在
記憶の無い男と、彼を自分の記憶の中に何とか引き込もうとする妻。二人の心のすれ違いが静かに進んでいきます。男は妻に対する感情は無いに等しいが、妻は夫への感情が不在であった期間を超えて大きくなっている。かみ合わないじれったさ、受け入れてもらえない悲しさ、いつか必ずといった希望が、さり気無く描かれる戦争の傷跡や条件反射のように断片的によみがえる記憶により、重く心に響きます。記憶に縛られ、記憶を生きがいにするしかない人間の本質が悲しい。
8点(2004-06-02 20:05:20)(良:1票)
124.  ナチュラル 《ネタバレ》 
左わき腹に血をにじませ、激痛に耐えて、こん身の力で振りぬいたバット。ジャストミートしたボールは照明塔を直撃。逆転サヨナラホームランだ。賞賛と驚きで騒然とする観客の目の前を、ゆっくりとベースを周るが、顔は苦痛にゆがみ、足がふらつき、遂にホームベース前で倒れて、最後は、這いつくばって、手でホームインか。と、思ったあなたは「巨人の星」ファンでしょ。
8点(2004-07-20 19:20:47)(笑:1票)
125.  火垂るの墓(1988)
国家や社会の都合により犠牲になる、弱者である子供たちの悲しみが伝わりました。ただ、単純に戦争をやらなければ良いと言うだけでは、解決にはなりません。現実に、いまでも、多くの子供たちが大人のエゴや無関心の犠牲になっています。犯罪、いじめ、虐待などで連日悲しいニュースが報じられています。この作品でも、あの親戚のおばさんをはじめ、多くの大人たちの態度に疑問を感じます。慈悲やいたわりが感じられない言動は、しょせんは、他人。自分と身内が一番かわいいという人間の本心が露骨に表現されて、それは、今でも同じなのではないかと思われます。助けることのできた命であるという点では、悲しい現実です。この教訓は生かされているのかがむしろ大切なのではないかと感じました。
[ビデオ(邦画)] 7点(2004-01-09 01:40:29)(良:1票)
126.  おくりびと 《ネタバレ》 
父が亡くなった時、私は一人実家で仏壇の掃除をしていて、若くして亡くなった父の弟の位牌の前に置いてある石を見つけた。その事を妻に話したら、この映画を観ることを勧められた。私の実家はこの作品の舞台と同じ山形だが、このような納棺の儀式はなく、また、石文の習慣も聞いたことが無かった。ただ、仏壇の石の意味が解ったような気がして、心が和んでいった。そして、行方不明だった主人公の父が発見され、その手のなかから石が出てきたときは、思わず、父や父の弟、そして祖父母の事が思い出され、涙が止まらなかった。どのような事情があるにせよ、子を思わない親はいない。すてられた子にとって、どんな親の言い訳も納得できるものではないが、それでも、後悔の日々を生きていく親の心情は、私には十分伝わってきた。死を扱っているが、どう生きるかを考えさせてくれた作品だ。
[DVD(邦画)] 9点(2012-04-12 22:39:07)(良:1票)
127.  グッバイガール
愛が生まれていく課程が、センスのいい台詞と見事なまでに計算されたストーリーで描かれていく名作です。子供と親の関係も考えさせられます。親の付属物や所有物ではなく、あくまでも対等です。主役の2人が、常に、自分の気持ちと同じくらい娘の気持ちを大切にしていることに、感動しました。生意気な娘にこびているのではなく、一人の人間として付き合っているのです。屋上でのパーテイーが良かった。第2章よりは、出来はいいけど、こっちは、一人で観たので、この点数。
9点(2004-04-18 00:03:24)(良:1票)
128.  道(1954) 《ネタバレ》 
前半はジェルソミーナの純粋さと悲劇的な立場に誰もが涙する。金で売られ、主人は暴力で拘束する。それでも、妻であることを感じた時の喜びの表情が切ない感動を与えてくれる。自分が必要とされていると感じたら、どんな人でも、やはり、生きがいに結びつく。そして最後は、ザンパノの、愛を感じることが遅すぎた後悔の涙に、胸が締め付けられる。自分が死に追いやった女性が、最愛の女だったと気づいたとき、男は浜辺で泣くしかないだろう。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-04-09 01:42:46)(良:1票)
129.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
イーストウッド監督の戦争の本質に近づこうとする良心が感じられる。ひとつは、徹底した偏らない視点だ。敵と味方、善と悪、規律と堕落といった対立軸を日米のどちらのサイドでも描き、戦争映画に不可欠であり、また、イーストウッド自身が得意としていたナショナリズムをいとも簡単に切り捨てている。色々な角度から見なければ物事の本質を見失うという真理をそのまま示しているようだ。もうひとつが、兵士として戦った人間を描いていることだ。最前線に送り込まれた兵士達をそれぞれの視点から、現在の我々と同じ感覚で捉えている。戦争という異常な状況に身を置く兵士達の精神と人生を、国家間の対立や戦略とは距離をおいて丁寧に、客観的に。60年前に硫黄島にいた多くの若者達と、今を生きる我々と、何が違っているのか。同じではないか。君たちは歴史を知っているのか、彼らを忘れていないか、という問いかけが重く心に響く傑作だ。
[映画館(字幕)] 10点(2007-02-10 00:43:22)(良:1票)
130.  大いなる幻影(1937)
戦争が単なる殺し合いでなく、敵を憎んでいるわけでもない。国家に対する忠誠はあるものの、戦闘を離れれば敵兵でも人間として尊重する、紳士である軍人達が輝いている。現代の伝えられる戦争とは異質の人間的な振る舞いに新鮮さを感じる。しかし、戦争が生み出す悲劇とわずかな希望に生きていく支えを見いだす人々は、どの時代でも同じである。「戦争が終わったらここに戻ってくる」幻影であるとわかっていても言葉にすることが、人間の悲しさであり、素晴らしさかもしれない。
8点(2004-04-18 23:47:22)(良:1票)
131.  ビューティフル・マインド
ラッセル少しは痩せろよ、演技うまいんだし。悩める天才数学者が、マッチョはないだろう。役作りは、少しはデ・ニーロを見習え。
8点(2004-01-09 00:15:26)(笑:1票)
132.  映画に愛をこめて/アメリカの夜
トリュフォー監督の映画に対する想いがひしひしと伝わる名作です。長い撮影期間中、すべてが思いどおりにいくはずもなく、「撮り終えることだけを考える」ことがあったり、「何とか蘇らせたい」と思うことは、監督の正直な気持ちとして理解できます。また、作品の完成に向かって情熱を持って協力する出演者やスタッフなどの姿も感動を呼びます。私たちが、生活をし、仕事をする上でも、同じことが言えます。うまくいかず落ち込んだり、まわりの協力でうまく切り抜けたりもします。そして、何より重要なのは自分自身の前向きな熱い気持ちです。映画作りと人生はまさに同じ、猫が言うこと聞かないのも。
9点(2004-03-07 20:55:26)(良:1票)
133.  刑事コロンボ/殺しの序曲<TVM>
私もコロンボクラブの仲間に入れて下さい。最後の犯人との1対1の謎解きと会話が、じっくりと時間をかけており、しかも二人の人生観にも及んで、見ごたえがありました。天才と自負する犯人の同じ天才仲間への対抗心が、人間らしさを感じました。世の中には、頭のいい人がいるんですね。
8点(2004-03-21 21:45:16)(良:1票)
134.  ゴジラ(1954)
記憶に新しい戦争の記憶、癒されぬヒロシマ・ナガサキの傷あと、ビキニ環礁水爆実験の現実、核兵器が世界に広がっていく言い知れぬ恐怖。当時、日本人だけが持ちえたであろうこれらの不安と怒りのメッセージを、ひとつの映画に込めようとしたスタッフの情熱と、天才特撮監督円谷によって生み出された傑作。ゴジラが永遠にゴジラであり続けるのは、この作品によって誕生したからである。末裔がプロレス界入りしようが、アメリカに渡ってジュラシックパークでアルバイトしようが、腐ってもゴジラなのだ。
10点(2004-09-28 19:51:51)(良:1票)
135.  終電車 《ネタバレ》 
トリュフォー監督の技術と感性が見事に花開いた傑作だ。ベルナールがレジスタンスだと告白した時のマリオンの平手打ち。物語の展開に合わせて変化していくマリオンの心理描写。心地よい余韻と微妙なバランスを感じさせるラスト。音楽も素晴らしい。そして何より、ベルナールと初めて顔を合わせた時のルカのセリフに唸ってしまった。あの心境に達したら夫として、男として何も言うことないな。
10点(2004-11-06 20:38:06)(良:1票)
136.  戦場のピアニスト
ポランスキーの傑作。おそらく、シュピルマンの実際の体験に基づく歴史の一こまを切り取って見せたら、このとおりだろうと感じた。まったく、演出自体を、現実の出来事に忠実に従った形(と思われる)にして仕上げている。シンドラーのリストは、監督の意図が反映された演出を感じたが、ポランスキー監督は、事実をそのまま見せることに執着している。こういうことが、歴史のある時期に起こった、ということだけの表現。そこに関わった人達の様々な思いや感情を置き去りにし、無常に歴史が動いていく映像。それが、見る者の胸を打つ。
10点(2004-01-09 01:59:13)(良:1票)
137.  ピアノ・レッスン
ピアノを習っている娘の最近の練習曲が、この曲。早くレビューしろと言ってるようで。言葉を持たない主人公の心の拠り所がピアノであったが、結婚を機に、男性との関わりを通じて、女性としての自分を見つける課程を描いていると感じました。男は、女性に気を使うより、感情をぶつけるべきなのかなあ。優しさと強引さ、欲望と理性、相手の感情を敏感に感じないと妻を失うというのも酷だなあ。縁がなかったで片づけるられる状態でもないし。相性が悪かったと言うことなら多少理解できます。言葉のない役を演ずるのは難しいだろうなと感じました。オスカー受賞は納得です。
8点(2004-05-30 23:07:30)(良:1票)
138.  風と共に去りぬ
前半最後のスカーレットが神に誓う言葉の衝撃が、名曲とともに心に残っている。この強さはどこから来るのだろうか。私の常識では、自分を抑制できることこそ強さに結びつくが、わがままで勝手な人は、むしろ弱い面が多いと思っている。彼女のわがままは、自己主張や生きることへの執着と結びつき、どんな場面でも、あくまでも自分を中心として行動している結果なのかもしれない。いずれにしても、この場面は感動した。私の生きていく上での心の支えにもなっている。生きていくことは、きれい事ではない。戦いであり、常に勝つ努力をしていくことなのだ。たとえ傷ついても、明日また新たな気持ちで挑戦していけばいいのだ。
10点(2004-01-30 00:37:48)(良:1票)
139.  刑事コロンボ/自縛の紐<TVM>
恥をさらすようだが、練られたストーリーだとは感じたが観終わった時はピンと来なかった。何で靴の紐ごときで、と思ったのですが、皆さん(特にNo1の方)のレビュー拝見して、なるほどとだいぶ遅れて関心した次第です。言い訳ではないが、観ていたときは眠くて、終わったら寝ることだけ考えてたもんで。(立派な言い訳だって?)相変わらず、犯人に思わず同情しそうになるぐらい、これでもかと、犯人の気分を逆なでするコロンボ節が炸裂しています。
7点(2004-12-24 18:44:53)(笑:1票)
140.  砲艦サンパブロ
ロバート・ワイズが、時代の流れに対応して揺れ動く国家の意思と、それに巻き込まれ苦悩する個人の感情や行動を通して、戦争の空しさを描いています。激動の時代の中国に大国の利権を確保するため派遣されている砲艦。しかし、実態は戦闘もなく中国人を雇い無意味に日々を過ごしているだけ。こうした中、国家の思惑とは関係なく、兵士達は人間として価値を見出し、愛する人をみつけ、日々を生活していきます。やがて、時代は動きだし、個人の感情、愛、思いは全て無視されるように流されていきます。スティーブ・マックイーンの唯一オスカーにノミネートされた名演が光る大作です。かなり重い、ずしりと胸に響く、名作です。
8点(2004-04-04 00:22:09)(良:1票)

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