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プロフィール
コメント数 519
性別 男性
自己紹介 60代のおっさん

好きな言葉

期待はあらゆる苦悩のもと(シェークスピア)

人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。でないと人間はすぐに思いあがる(ツルゲーネフ)

座右の銘にするのはどっちだ

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161.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
やられた、という感じですね。「めぐり合う・・」でも確かに時代の変化と主人公達の変化をうまく絡ませて味わい深く表現していたんだけど、これは秀逸です。ケイトの演技はさすがですが、マイケルの役の二人もこの主人公の心情を旨く表現していたんじゃないかな。若いときの一途な愛と真実を知ったときの苦悩、そしてそれらの過去を体験として冷静に受け止める年齢になった時の複雑な心境と自らの家族関係を踏まえた生き方なんか、主人公の気持ちがスーと入ってくる感じでした。出所を控えて再会した時のすれ違いには、予想できた事とは言え、グッとくるもがあった。女は過去が未来へと繫がって欲しい希望を見出そうとしたけど、男にとっては過去は思い出でしかないという現実を確認することになっていまった。再会して、又何かが起こるのではという双方の気持ちに、結局は決定的な亀裂を生じるという悲劇が目の前に突きつけられたのだ。教会で賛美歌に聞き入るハンナのエピソードをもう少し掘り下げたらさらに良かったんだが、それでも、まいったなあ。
[DVD(字幕)] 10点(2010-01-10 00:06:59)(良:1票)
162.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
この作品で描かれ、また、批判の対象となるのは国家的な陰謀である。陰謀というと聞こえが悪いが、要するに国家の利益を守るための活動である。成功する必要があり、反対するものにはそれなりの対応が必要になる。そこに、正義とか法令遵守などの甘い感情の入る余地はない。巨匠ポランスキーにとって、自身がこれまで、国家的な迫害や危険にさらされてきているだけに、こういう描写は、真に迫るものがある。夜や雨の場面がほとんどであり、ダークな雰囲気をかもし出している。ストーリーやしかけは単純であるが、見せ方がすばらしい。最初は乗り気でない主人公が、徐々にのめり込み、気がつけば、危険を顧みず深入りしている。最後には、真相を解明したかに思われるが、こうした組織が、簡単に見逃してくれるはずはない。監督自身が、体験上身にしみているという事を暗に示している、衝撃の結末となっている。
[DVD(字幕)] 9点(2012-04-21 00:59:35)(良:1票)
163.  南京1937
すべてフィクションで共産党の宣伝用ですと言っても、これはいただけません。「パールハーバー」を作ったアメリカもどうかと思うけど、まだ「ラスト・サムライ」も作るようなバランス感覚を感じます。一党独裁と民主主義の違いなのか。自己抑制に優れる日本人と言えども、いっそ、日本的美的精神を世界にアピールする自己満足作品を作ってはどうでしょうか。とにかく、これは日中友好の妨げになるだけだと思います。
1点(2004-01-28 22:44:28)(良:1票)
164.  刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM> 《ネタバレ》 
前半は、往年のスターの華やかな世界が忘れられない感覚は理解できても、ちょっと、わがまま過ぎると感じていました。しかし、途中で、痴呆症であることがわかったとき、しんみりとなり、犯人に対する気持ちが変わってきました。ラストはいい終わり方です。
8点(2004-04-10 13:25:46)(良:1票)
165.  さらば愛しき女よ 《ネタバレ》 
ロバート・ミッチャムがマーロウと違うのは目だな。あんなにたれ目ではない。私は本物のマーロウを見ていないが、と言うか、実物はいないから、つまり、小説を読んだ印象との比較という表現が正しいのか。とにかく、目は違っている。強いて言えば、お腹と体つきも違う。歳もかな。それに比べると、シャーロット・ランブリングはそっくりだ。もっとも、当然ベルマも見ていない。本題に戻ろう。原作との違いはあるものの、これは渋い名作の一つと言えるだろう。唐突な印象のあるオープニングからの展開も、主人公の記憶をたどるという手法がじわじわと後に生きてくる。廃退した都市で起きた事件とそれに関わる人間を、静かに距離を置きながらたどっていくうちに、見るものは、閉塞感しかない何ともやりきれない状況と一時現実を忘れさせてくれるスター選手の活躍に熱中する主人公達の台詞などに、今の自分を重ねることができるようになる。ディマジオのエピソード挿入は成功している。努力が報われない警官のやるせない表現なんかも原作を上回っている。もう映画館で観てから30年以上も経つのに、印象が色あせない。むしろ、主人公の年齢に近づくにつれ、あのけだるさと心地よい疲れが理解できてくる。名作である。邦題も最高だ。でも、やっぱりマーロウはあんなにたれ目ではない。
[映画館(字幕)] 10点(2008-04-05 23:12:29)(笑:1票)
166.  マジェスティック(2001)
戦争で戦った若者達が命を懸けて守ろうとした国家が、いつのまにか理想からかけ離れていく事に対する憤りを感動的に描いています。自由と民主主義を守るために、アメリカは第二次世界大戦に参戦しました。しかし、多くの若者の犠牲により勝利した「自由の国」が、その後、共産主義から国を守るという名目のもとに「赤狩り」により言論や集会の自由を奪う行為を行います。自由を守るために戦えと言っていた国家が、新たな敵と戦うため国民の自由を弾圧したのです。国家や国民のためと信じて命を懸けた人たちの行為を、国家自体が裏切ることは、現在でも、またどの国でも起こり得ることかもしれません。犠牲になった若者達の声を代弁する議会での演説が胸を打ちます。「命を懸けて守ろうとしたのはこんな国ではない。」ダラボン監督会心の作品です。
9点(2004-03-20 21:07:20)(良:1票)
167.  キング・コング(1933)
「ピーター・ジャクソンがしくじったら、思いっきりぶん殴ってやれ、コング!」「ガルル(わかってるぜ。あの二人以上にぶっ飛ばしてやる。)」「そう言えば、最近ギラーミンとラウレンティスを見ないぞ」(キングコング76’に続く)
10点(2004-06-22 20:50:26)(笑:1票)
168.  ポセイドン・アドベンチャー(1972)
この作品を最初に観たとき、スコット牧師の言動にえらく感動した覚えがある。同じ時期に、ある宗教団体の勧誘を受け、宗教的美辞麗句を聞かされた。しつこい勧誘員に、断る理由をあれこれ言っているうち、次第にテンションが上がって、あのシーンを引き合いに出し、宗教家の価値は困難な場面に遭遇した時にこそ決まると言うような事を、かなり熱く語った記憶がある。きっと、自分の言葉に酔っていたのだろう。場面を思い出し、涙なんか浮かべて。勧誘員は「何言ってんだろう、この人」というような顔をしていた。
9点(2004-10-05 18:07:52)(良:1票)
169.  猿人ジョー・ヤング
98年にリメイクされた「マイティ・ジョー」のオリジナル。特撮技術は10年前の「キングコング」に比べるとかなり進歩しています。特に、実物のライオンとの格闘シーンは見所の一つ。個人的には、昔テレビで見て、オルゴールの曲を聴くと所々場面を思い浮かべるほど印象が残っていて、思い入れのある作品。と言う訳で、かなり点数は甘めです。
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-30 23:40:55)(良:1票)

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