181. アマデウス ディレクターズカット
大好きなモーツァルト。全て聴いていないが、優雅で不自由のない生活を送る中で、幼少の頃から数々の名作を作り出した貴族と思っていたのが、音楽以外の事は子供並みの無邪気さと、お金に苦しむ姿は意外だった。神に類い稀なる才能は与えられたが、あまりに早く召されてしまったのは幸せだったのか不幸せだったのか。音楽を心から愛するが故に嫉妬に苦しむサリエリには胸が詰まる。敵わないと認めるのは辛い事だけど、認めた上でたとえちょっとでも近付けるために出来る事をやるという様に考えれば楽になれたのではないだろうか。 8点(2004-04-14 22:16:36) |
182. 暗殺者のメロディ
アラン・ドロンのこの作品は未見で期待していたのだが、いまひとつだった。闘牛でボロボロにされて口から血を吐いて死んだ牛が引きずり出されて解体されるシーンは、三人の子供を殺され亡命して、なおかつスターリンの意志によって殺されたトロッキーの最期を象徴しているように感じた。 5点(2004-03-12 23:42:02) |
183. 愛と精霊の家
愛を欲しがるばかりで決して人には与えないエステバンが孤独になっていくのを見て『市民ケーン』が思い浮かんだ。ブランカが拷問されたのは因果応報というか神がエステバンに与えた罰なのだろうか。豪華キャストの中でアイアンズの超老け役は良かったが、何よりフェルラ役のグレン・グローズが素晴らしい。朽ち果てたような最期の姿は強烈で、もっと生きていて欲しかった。 6点(2004-03-05 15:32:11) |
184. アサシン(1993)
マギーがレストランからボブの所へ戻ったシーンを見て、二人のラストが3通り予感されたけれど、どれも外れていたのは物足りなかった。ハーベイ・カイテルの存在感とバーンの殴られぶり、蹴られぶり、絞められぶりに6点献上。ニキータのリメイクとは知らなかったので早速観てみよう。 6点(2004-02-27 21:48:56) |