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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2255
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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101.  アイアン・ドアーズ 《ネタバレ》 
“殺すつもりならとっくに殺している”は常人の発想。脱出の希望を抱かせた挙句、あえなく餓死という最悪のシナリオも有り得たので、この結末ならハッピーエンドと言っていいのでしょう。本作で描かれている脱出ゲームもどきの拉致監禁は、中盤で主人公が口走った『異星人による実験』の可能性が高いと思われます。2人が目にした外の世界は、とても“この世のもの”とは思えぬ光景でした。さて、宇宙人はどういった意図で2人を誘拐し、またどのような実験を試みたのでしょう。説明は一切なく観客が想像を働かせるしか術はないのですが、おそらく極限状態における人間の生態観察が目的といったところでしょうか。殺し合いではなく、“共生”を選んだから彼らは解放されたのだと感じます。力を合わせて穴を掘る行為、子孫を残すための協力…。脱出劇としてもミステリーとしても面白味はありませんが、人種も違う、言葉も通じぬ“異性人”2人が、共に手を携える姿に、見るべき部分はあったと思います。最後に宇宙人へ文句を。鍵の場所が分かり難過ぎです。あれで気付けという方が無理。ほとんどの人間が、次のステップに進めませんよ。それに水くらい用意しておきましょう。水を摂取しなければ気力を奪う以前に、体力が削がれ行動が制限されてしまいます。『HUNGER』(2009・アメリカ)映画を観て、勉強するように。ていうか、二度とこんな実験はするなよ!
[DVD(字幕)] 5点(2012-05-13 20:59:14)
102.  アジャストメント 《ネタバレ》 
“もしかしたら自分の人生も調整されている?!”と観客に思わせ為には、主人公は感情移入し易い庶民の方が相応しかったはずです。それに、一般人だって世界を変えてしまう可能性はあるのですから(風が吹けば桶屋は儲かるワケですし)。どうして主人公は未来の大統領候補である必要があったのか。アメリカのリーダーたるもの、神だろうと天使だろうと、何者にも左右されない自由意志を所有している!ということを宣言したかったのでしょうか。まあ、それはそれでもいいんですが、結婚間際の花嫁をさらうような真似は、どう考えてもダメでしょう。パーティで下半身をモロだしするより始末が悪いと思います。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2012-04-25 20:21:50)
103.  悪夢のエレベーター 《ネタバレ》 
当初、観客はエレベーターに乗り合わせた第三者でした。誰かに感情移入した状態ではなく、いわば5人目の乗客。一歩引いた立場ゆえ、状況を客観視する余裕がありました。そう、マンションのエレベーターに閉じ込められたくらいで生きるの死ぬの嘘くさい。最初のサプライズは不発でした。そういう意味では、視点が主役に固定される“ネタバレその後”が本作のメインと言えます。マンション管理人への致命的な誤解、そして事件の黒幕について、知れば知るほど、事態が悪化するほどに、観客は主人公と共に恐怖の渦に巻き込まれていく仕組みです。でも自分はコチラも大丈夫でした。冷静でいられた。それは主人公に共感できなかったから。所長は“いい人”過ぎました。例えば、助手が言うように愛人の自殺など放っておけばいい話。でも彼にはそれが出来なかった。ラスト走り出したのも、これから黒幕が引き起こすであろう次の悲劇を防ぐため。我が身の保身よりも、人命を優先して考えられる男です。繰り返しますが、主人公はいい人だった。しかるに彼は、管理人を2度にわたり殺しました。混乱したから。勘違いしたから。そういう言い訳は確かに出来ます。でも人間って、そうじゃないだろうと思う。切羽詰ったときに出るのが本質です。1度目は過失だとしても、2度目のスパナは覚悟の一撃。今更管理人が目撃者じゃなかったら、どうだと言うのでしょう。事件隠蔽を図るなら、どのみち奴の口は塞ぐ必要がある。主人公の中途半端な善人ぶりに、というより人物造詣のリアリティの無さに、自分は感情移入できませんでした。
[DVD(邦画)] 5点(2010-08-02 20:44:57)
104.  アマルフィ 女神の報酬 《ネタバレ》 
織田がポリスに銃を向け、天海を逃がした件には疑問が残るものの、それ以外の脚本はそんなに悪くないと感じました。織田主演の映画の中では、上々の部類に入るかと。でもイマイチ物語に入り込めないのは何故か。“渋い”というよりは“辛気臭い”、“優雅”というよりは“カッコつけ”という作品の全体像。これは織田の演技が醸し出している雰囲気だという気がする。『県庁の星』でも感じた事ですが、彼の演技は観ていて楽しくない。当たり役の青島刑事、『振り返れば奴がいる』の司馬はホントにイキイキしているのに、どうしてなのか。キャラの色がハッキリしていない役には向いていないのかな?本作の場合は、輪をかけて天海が上手くありません。脇役は豪華なのに仕事を与えてもらっておらず勿体ない。キャスティングが上手くいっていないような気がします。配役が変われば、随分と印象の変わる映画ではないかと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-03 21:28:02)(良:2票)
105.  アン・ハサウェイ/裸の天使 《ネタバレ》 
主人公ら高校生たちが「退屈だ」「スリルが欲しい」と嘆くのは、実生活にリアリティが無いからです。生きている実感が無い。それはすなわち彼らが“責任と恐怖”を知らない事を意味します。大人はいつも感じている。生きる糧を得ることの厳しさを。属するコミュニティに対する役割を。行為の結果を想像しながら動くのが大人。其処にはいつも責任と恐怖が付きまといます。ですから、遊び半分で危険な地区に足を踏み込んだりしない。覚悟もなしに銃を持ち出したりしない。図体は一人前でも、彼らはまだ子供だということが分ります。黒人文化の“まねっこ”が好きなのも、幼いパーソナリティの表れ。ケツも自分でふけません。もっとも、かく言う自分も彼らを笑う資格はありません。自分だって、あれくらいの頃はガキでした。不平不満や文句だけは一人前。何の権利であんな大口を叩けたのか今となっては謎ですが、実際自分は愚かでした。今も理想とする大人像には程遠い体たらくぶり(苦笑)。ただ希望があるとすれば、人は反省できる生き物だということ。無様な自分を肥やしにできます。幸いなことに主人公は、自分のバカさ加減に気付けたようです。痛みと引換えに少し大人に近づけた。ただ、これも生きていればこそ。クラスメイトの兄ちゃんたちは、もう反省する事さえ適いません。“自分と他人の命を大切にする”。最も大切なルールを教えてこなかった親は罪深いと感じました。最後にまとめの一句。「ハサウェイの パイオツ肴に ふける夜」ほら、こういうところがダメでしょ自分。
[DVD(字幕)] 5点(2010-04-13 21:10:21)(良:1票)
106.  悪夢探偵 《ネタバレ》 
女刑事が殺人鬼(正確には自殺幇助者)へ電話を掛けたのは、捜査協力を依頼した悪夢探偵とリスクを分かち合うため。私も命を賭けるから、あなたも命を賭けてという理屈です。最初から悪夢探偵の助けを期待しているから無茶が出来た。その心の余裕が、彼女から悲壮感を奪っていると感じました。本当に切羽詰っているなら、もっと様々な対策を講じたはず。何も無い部屋へ監禁してもらうとか、仲間に付き添ってもらうとか。限界まで眠らずに居ようと粘ったはず。仮にそれが無意味なことだったとしても、そうせずにはいられないのが人情。彼女の追い込まれ方が不十分だから、夢と現実の区別が容易につく。惑わされずに済みました。「悪夢」を扱った映画にしては物足りない。もっとも本作の致命傷は、女刑事の配役にあると思います。シリアス一辺倒は流石にキツイ。意外とあのそっけない感じは、コメディでイケるかも。
[DVD(邦画)] 5点(2008-02-05 18:54:15)
107.  アルゼンチンババア 《ネタバレ》 
(1番投稿失礼いたします。なお本文には妄想エロ表現が多数含まれていること、並びに初球から暴投みたいな投稿でありますことをお許しください。)  役所を虜にしたアルゼンチンババアの魅力とは何でしょう。彼女の優しさが、憔悴していた役所の心を癒したのは、想像に難くない。でもポイントは其処ではありません。彼に生きる力を与えたもの。それはアルゼンチンババアの女としての魅力だと感じました。もっとも外見に囚われると分かり難い。ボサボサの白髪。悪臭漂う住まいと身なり。年齢も相当イッている。普通なら性の対象にはなりません。しかし中身はどうか。アルゼンチンタンゴの情熱ほとばしる“モテポヨ”ボディ。真っ赤なルージュ。そして何より顔は鈴木京香ですもん。一度抱いてしまうと脳がとろけちゃう。「クサキモチイイ」禁断の熟れた果実です。浮世の辛さを忘れるのには、肉欲に溺れるのが手っ取り早い。相当の床上手と推測します。家族の再生が表テーマとするなら、裏テーマは“生と性”。直接的な表現はほとんどありませんが、間接的なエロ表現が多い。例えば、竹輪を食べる従兄弟、魚肉ソーセージを頬張る役所。長さといい、食感といい、自分にはアレの比喩表現としか思えない。つまり、その、あれですよ。「パックンチョしてもらった」ということ。京香は妊娠していましたし、堀北の二日酔いの嘔吐もツワリを連想させます。前フリは、従兄弟の卑猥な言葉に戸惑う(というより、自分の気持ちに気付いたような)堀北のアップ。彼女はもう「おぼこ」じゃないと睨みました(笑)。堀北は子供ではなく女。だから全てを許して、父や新しい母を受け入れたのかなと。死に行く命もあれば、生まれてくる命もある。その事をダイレクトに表した希望のラスト。ただ、随分とお気楽な着地点だとも思います。普通に考えて、役所のやっていることはメチャクチャですし。そんなに人生簡単なら、役所も逃げたりしないと思う。最後に堀北へ忠告。プロの料理人を目指すなら、台所にネコを入れるのは止めてね。
[DVD(邦画)] 5点(2008-01-07 18:20:16)(笑:1票)
108.  unknown アンノウン(2006) 《ネタバレ》 
ただ脱出が目的ならば、最初から電話で警察に助けを請えばいい。それが出来ないのは、物理的な環境によるものではなく、心理的に抑制されているから。誰の心の中にも、自分が誘拐犯かもしれないという疑念がある。だから逃げることに徹しきれない。この設定は上手いと思いました。ただその反面、誰が犯人か推理することを放棄せざるを得ないのがツライ。誰でもいい、明らかに“シロ”の人間を設定し、彼を探偵役にしても良かったのではないかと。(もちろん結果彼がクロでも構いません。)“記憶の回復“に謎解きをお任せしてしまったのはもったいない。主役(観客の感情移入先)はジャケットを着た男。彼が潜入捜査官だったというオチでは弱いので、実は悪人だったというサプライズはアリだと思います。でも伏線が無いので取って付けたような印象。これまた惜しい。雰囲気○、着想○なのですが、そこから先の展開にアイデアが欲しかったです。
[DVD(字幕)] 5点(2007-12-01 20:23:01)
109.  悪魔の沼 《ネタバレ》 
序盤、宿屋の主人が女を鉤で刺し殺したシーン。あれは生々しかった。ただ、ここがマックス。後は緩やかな下降線でテンションが落ちていきました。大鎌のビジュアルは良いのですが、リアリティには欠ける。しかも男が使いこなせておらず、こけおどしに見えたのはツライ。もう一つの目玉、クロコダイルも本能的に恐怖を抱く対象じゃない。不意打ちでしか人を殺せない宿屋の主人は、殺人鬼として疑問符が付きます。なごみ系レトロなB級ホラーとして楽しむが吉。怖くは無いです。
[DVD(字幕)] 5点(2007-10-21 17:11:51)
110.  アキハバラ@DEEP 《ネタバレ》 
DVDパッケージのコピーは、『秋葉原版IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』。でも自分の先入観は『7人のおたく』のほう。お手軽に笑えて楽しめるライトな作品を予想していました。しかし意外やシリアス。アキバ系カルチャーの世界で生きる5人の若者が主人公です。彼らの住みかはネットの海。その願いは、自由に海を泳がせて欲しいということ。海は誰のものでもありません。だからみんなでこの恩恵を享受しましょう。設定される敵は、海の覇者。力で海を占有し、さらには主人公たちの夢を強奪します。強大な敵に対して、彼ら“アキハバラ@DEEP”の面々は、どう立ち向かうのか。構成はシンプルで分かり易いです。でも、腑に落ちません。彼らは皆アウトサイダーです。既存のルールに捕らわれない世界で生きることを選んだ者たち。いや選ばざるを得なかったのかもしれません。それが、アキバ文化の世界であり、@DEEPという場所だったはず。だから其処を愛してやまないのです。大切な場所を守るために戦わねばならなかったと。ここまでは理解できます。彼らを応援したいとも思います。しかし暴力に対抗する手段が同じ暴力とはこれ如何に。“目には目を”である必要性を感じません。そこに、製作者の安易さを感じとってしまいます。何故、クライマックスをありふれたアクションにしてしまったのでしょうか?アキハバラである必然性も、アウトサイダーである必要性もありません。アキバカルチャーというキャッチーな素材を、客寄せに利用したかっただけのように見えてしまいます。でも、それでは底が浅いのでは。彼らには、既存の枠に捕らわれない、自由な発想で立ち向かって欲しかったと思います。ゲームでもいいし、アニメでもいいです。アイデンティティを誇示しなかったら意味が無いと思うのです。結果的にトンデモコメディになる可能性は高いですし、収拾がつかなくなるかもしれません。でもその深みに踏み込まなければ、アキバ文化を扱う価値はないと思いました。彼らの自我は、そんなDEEPな場所にあるのですから。ところで話題は冒頭に戻ります。JR秋葉原駅近くの公園といえば、ある公園が思い出されます。昭和通り口。某タワー型書店と道を挟んだ場所にある小さな公園。横はラーメン屋でした。もう10年以上行っていませんが、今もあるのでしょうか。あのパーク(公園)なら“DEEP”だと思います。
[DVD(邦画)] 5点(2007-09-26 18:21:55)
111.  あなたに降る夢 《ネタバレ》 
天使を介在させることでファンタジー色を強調。好感度の高い(?)ニコラス・ケイジの起用により、上手く美談に仕上げています。ただ、自分はいいお話だとは思いません。とくにオチがいけない。みんなの善意が主人公カップルを救ったという結末ですが、その必要性を感じません。2人が得た大金は所詮あぶく銭。それを失ったところで元に戻るだけです。ニコラスは愛情がない妻と縁が切れたわけですし、ブリジット・フォンダも誠実な夫を手に入れた。2人はこの出来事から、十分な恩恵を受けています。お金以上のものを手に入れた。何も無いところからでも、2人は前を向いて歩こうとしています。それでいい。それが素晴らしい。だのに、この期に及んで援助が必要でしょうか。新聞記事に煽られて寄付をした人たちに言いたい。自分の善意を満足させたいなら、ユニセフに寄付したほうがよほど有益だと。赤十字でもいい。愛の小鳩事業団やカンガルー募金、ドラえもん募金だってある。北への支援米は止めておいてね。本当に援助を必要としている人たちへ、その善意を向けて欲しい。強欲妻へのお仕置きは、無いと締まりが悪いでしょう。ただ、金タライの一つも頭に落としておけば十分だと思います。正直、彼女に良いところは見当たりません。でも極悪ってわけじゃない。誰よりも人間らしいのは、実は彼女なんじゃないかと。よく見ればライス国務長官よりもちょっとカワイイし。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-06-26 18:07:57)(良:1票)
112.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 
義父が盛んに言う「悪いのは家じゃない。罪を犯すのは人間だ。」という台詞。義父を凶行に駆らせたのは確かに悪魔の仕業。しかし何故悪魔の代理人に彼が選ばれたのでしょう。先の事例から察するに、成人男性だった(悪魔の原型に近い)という理由もあるでしょう。でもそれだけではない気がします。同じ物を食べても、食あたりを起こす人と平気な人がいるのと同じ。彼が選ばれたのは、心の闇に付け込まれたからだと思います。血の繋がりの有無を見せつけられたよう。ここが一番残酷かも。結果的に被害は犬一匹に止まりましたが、家族の間に出来た溝は深い。おそらくずっと埋まることはないでしょう。この手のジャンルとしては奇跡的な被害の少なさ。恐怖の質も即時的なものなので気軽に観られると思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-02-20 18:16:36)(良:1票)
113.  アナコンダ2
前作に比べて“アナコンダ=動物”という位置づけが明確になっていました。積極的に人間を襲うモンスター性は弱まり、単純に大きい蛇という感じ。人が襲われたのも彼らのテリトリーに踏み込んだから。殺された蛇は気の毒とさえ思いました。本当に恐ろしいのはやっぱり人間ですな。CG技術の進歩や夜のシーンを多用したためか、アナコンダにほとんど違和感を感じませんでした。秘境アドベンチャーものとして、気軽に楽しめると思います。前作よりは好きかも。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-10-04 18:48:27)
114.  アナコンダ
まずアナコンダが小さい。正確には頭が小さい。ヘビだから胴体に比べて頭が小さいのは当然ですが、人の頭と同じくらいの大きさではインパクト不足。かといって、頭を大きくしすぎると、全長は途方もない大きさになってしまいます。見せ場である“ヘビにぐるぐる巻かれている人間”や“丸飲みされて胴体に浮かび上がる人間”も表現できません。このあたりのさじ加減は難しいところです。また、捕食後もガンガン動いたり、執拗に人間を襲ったり、ヘビの性質にそぐわない部分に違和感を覚えました。ヘビであるなら、ヘビの特性を活かさないと意味がありません。そこを無視するとモンスター映画になってしまいます。(動物系パニック映画の長所は、動物に馴染みがある点です。想像しやすいから恐怖も生まれやすい。モンスター映画には無い“強み”です。)また本作のアナコンダにはあまり知性が感じられませんでした。敵の狡猾さもまた、恐怖を生む重要な要素です。
[地上波(吹替)] 5点(2006-09-26 17:56:25)
115.  あしたのジョー(2010)
矢吹丈は野良犬です。もちろん雑種の。鋭い目つきで唸る、今にも咬みつきそうな狂犬。これに山下のイメージがどうにも一致しません。例えるなら彼は、毛並みの良い血統書付きの猟犬だから。見事な筋肉も引き締まったボディも、所詮は飼い犬のそれ。あしたを約束されている飼い犬と、あしたを掴み取らなければ生きて行けない野犬とでは、放つ雰囲気が違うのは当然です。このミスマッチは如何ともし難いものがありました(なお、演技力や役作りの問題ではありませんので、非は山下にはありません。単純なキャスティングミスと考えます。)では誰なら適任だったかと考えてみたのですが、窪田正孝は如何でしょうか。柱となる主役がキマれば、多少(いや大いに)無茶な漫画・アニメの実写化でも、それなりにサマになったのではないかと思われます。
[地上波(邦画)] 4点(2015-01-06 19:57:00)(良:2票)
116.  悪魔の棲む家(1979) 《ネタバレ》 
雑音で通話を妨害したり、受話器を持つ手に火傷を負わせたりする件は納得出来ます。一応電話線であの家と繋がっているので。でも遠く離れた教会の神父への攻撃や、家に向かう車に対する妨害は、いくらなんでもやり過ぎだと思いました。それがOKだと際限が無くなってしまいます。厄災は家屋敷地内に限定した方が、「家」に問題があることを印象付けられたと思いますし、“家から逃げれば大丈夫”という希望を残すことが重要だったと考えます。敵が強大過ぎると諦めが生まれます。諦めてしまえば、恐怖は消えてしまうのですから。諸悪の根源は地下の隠し井戸にありました。ですから、井戸発見後は時間を置かずに畳み掛けた方が、物語としてスマートだったと思います。先住人の殺人鬼と夫の顔がウリ二つであった事実だけでは、オチとしては弱いです。ディテールは、王道のオカルトホラー。雰囲気は悪くないと思いますが、如何せん物語に核がなく散漫な印象を受けました。
[DVD(字幕)] 4点(2011-11-03 21:26:32)(良:1票)
117.  アイドル爆弾(OV) 《ネタバレ》 
爆弾装着と解除のルールについて整理してみます。愛里を標的に指定した犯人の証言から判明しているのは以下のとおり。①爆弾はある組織により装着される。②爆弾装着者は、新たな標的を指定し、さらにその者が別の標的を選んだ時点で最初の爆弾が解除される。③標的はフルネームを言える知人に限定される。④複数の標的を指定することが可能。その他、状況から推測されるのは以下。A.爆弾は、脳波や筋肉を感知して爆発する性質を持ち、装着者に多大なストレスを与える。B.装着者が次のターゲットを選んだとき②のルール説明は必須ではない。C.複数の標的を選定した場合でも、そのうち1人が新たな標的を選べば爆弾は解除される。露見しているゲームルールはこれくらいでしょうか。でも、本来はもっと様々な制約があるはずです。例えば④なら人数制限があるはず。一度に100人とか無理でしょう。Bが有効ならば、いくらでも人殺しが出来る。③の“知人”の範囲は何処までOK?自分なら某将軍様を指定しますが。提示されていない“裏ルール”の存在が予想できます。『カイジ』や『ライアーゲーム』は、この部分にポイントを置いた作品でした。一方、本作は“爆弾魔に翻弄されるアイドルちゃん“という事象を披露することに終始します。前述の作品と比べると、残念ながら物足りない。アルバトロスのモキュメンタリーとは思えぬ真面目なつくりだったので(主演のアイドルちゃんも熱演でした)、せめてオチは納得のいくものを用意して欲しかったです。あんな投げっぱなしの結末は良くないです。あ、手榴弾ってことか?
[DVD(邦画)] 4点(2011-08-07 17:57:56)
118.  アンフェア the movie 《ネタバレ》 
「クールで強いヒロイン」と「意外な犯人」。TVドラマ『アンフェア』が支持されたのは、この2つの要素があったからだと思います。映画化に当たって、グレードアップが期待される項目でもあります。しかしコレがサッパリ。自動車爆破に巻き込まれた娘を抱えて「誰か、救急車を!」と叫ぶ主人公に幻滅します。“母の顔”は雪平のキャラクターで重要な位置を占めるもの。それが決して“強い母”ではないことも承知しています。でもどんなに弱い母親でも、我が子のためになら必死になれるはず。他人に助けを求めるという行為では、母の弱さしか伝わってきません。携帯をサッと取り出し救急車を呼びつつ、僅かに母の顔を覗かせる程度の表現で良かったのではないかと。まず徹底されるべきは、彼女の“強さ”の部分。伝染病に侵された娘とのシーンも然り。親子の絆をアピールする前に、やらなければいけない事があるでしょう。刑事の強さに、娘を守る母の強さが加わってこそ“強くてカッコイイ”と言えるのではないでしょうか。「意外な犯人」のファクターも×。映画に先行して放送されたTVスペシャルは、“犯人役”になれるキャラクターを創造するためのもの。主要キャラクターを犯人役で消費し過ぎたツケを払わされているようなもの。それくらい映画通でなくても簡単に想像出来てしまいます。江口が犯人では、むしろ当たり前過ぎて逆にビックリする始末(笑)。○曜サスペンスの如きノリです。やはり映画としては安っぽいと感じてしまいます。終始スケブラで奮闘した篠原に+1点オマケでこの点数です。
[DVD(邦画)] 4点(2008-01-22 18:57:43)
119.  明日があるさ THE MOVIE 《ネタバレ》 
日々仕事に追われ、子供の頃に抱いた「夢」を忘れてしまった大人。もう一度「夢」を見てみようよ、というお話。でもどうなんでしょう。大人が本作を観て感動できるのでしょうか?私たちの仕事もいわば毎日ロケットを飛ばしているようなものです。製品やサービス、業績という名のロケット。でもそれが高く飛ぶとは限りません。思ったほど飛ばなかったり、思わぬ方向へ飛んだり、エンジンに点火できないこともある。でもまっすぐ高く飛ばそうと真摯にロケットを作り続ける。それが仕事です。本来の仕事をないがしろにして作ったロケットが高く飛んでも、そこに爽快感があるのでしょうか。むしろギバちゃんの「仕事の中に夢を見つけろ」という台詞のほうが胸にきました。もっとお笑い色を強くし、ハチャメチャな展開の中で飛ぶロケットならば、それもいいでしょう。でも本作はリアル路線の作品。「映画だからスケールでっかく、最後にロケットでも打ち上げるか」というノリ、「夢を忘れないで」という美しいテーマだけでは感動は生まれません。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-11-02 18:02:17)
120.  アンドロイド・モンキーズ 仮想都市からの脱出(OV) 《ネタバレ》 
『マトリックス』の世界観で説く人生訓。猿とは“自制が効かない動物”の典型。アンドロイドとは主体性なく惰性で生きる人間の揶揄。主人公が仮想都市『ドリーム・タウン』で経験した出来事は一体何だったのか?夢?それとも現実?この部分が物語の焦点でした。ところが現実世界の公園で主人公がアキバアイドルのCDを取り出した時点で、あっさりネタバレしてしまいます。仮想都市で取得した物質を現実世界に持ち帰る事が出来るはずもなく、彼の夢(白昼夢)であった事が確定してしまったワケです。これにはズッコケ。彼がポケットに手を突っ込んだカットで暗転ならば、あらゆる可能性が残されたのに。余韻ぶち壊しでした。また、仮想都市からの脱出についても、主人公の意思によるものでなかった点もズレていました。仮想都市の恐ろしいところは、本人が望むならば(おそらく)いくらでも居られること。究極のモラトリアム。自発的に抜け出す事がどんなに難しいか。少なくとも、主人公のようなパーソナリティの人間にとっては。彼が能動的に現状打破を試みる展開が必要だったと思います。なお映像は自主制作映画レベルですが、流石『劇団唐組』と言いましょうか、名前を知らない役者さんばかりでしたが、演技は悪くなかったと思います。
[DVD(邦画)] 3点(2012-04-22 20:20:42)
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