1. 赤ひげ
黒沢明はやることがもう一周した、これからどしようと考えていたのではないか・・・なんて僭越な事を考えてしまうほど熟しきった作品。三船も一緒に落ち着いた演技が似合う人になっていた。これ以降黒沢は傑作を作っていないと思う。それぐらいこの作品は最後の輝きをもっていた。ブラームスの交響曲第1番そっくりの主題曲も大好きです。でかい、太い、重いセットもお気に入り。 10点(2001-09-29 15:37:05) |
2. 愛する(1997)
前半は恥ずかしくなるような恋愛模様なのですが、後半の主人公の行動は感動しました。ひたむきでけなげな、本当に人を救う姿を見れました。こんな人と文通したい。 9点(2003-09-23 12:46:06) |
3. アメリカン・ビューティー
「父性」が失われていくに連れ「男性」がどんどんのしてくる。家族の絆が薄まる事で、また守るべきやすらぎを探してしまう男の本能でしょう。改心しても、1度「父性」を経験し「男性」に戻ってしまったものに対しての罰からも逃れられない。気付いた時には後から・・・パン!なかなか堅気には簡単に返してもらえません。「父性」「男性」どちらをやっていくにもパワーがいる。世の中そんなに甘くない。 9点(2001-10-22 11:24:20) |
4. 悪魔の手毬唄(1977)
横溝・市川シリーズの中でも原作のおどろおどろしさをよく出していて、なおかつ情に訴え掛けるものがある。ラスト北公次が泣き崩れるシーンから「リカさんを愛していらっしゃったんですね」あたりでグッと来ました。戦後の暗さを引きずりつつも、現代薄れているアナログな行動がが心落ち着かせます。金田一が自毛ではなく、カツラになったのは頭が盛り上がりすぎて残念でしたけど。 [映画館(邦画)] 8点(2003-05-28 09:50:55) |
5. アンタッチャブル
勧善懲悪というものを考える時、いつもこの映画が頭に浮かびます。ドアをブチ破って密造工場に押し入るシーン。あの何分の一でもいいから勇気が欲しくなる。モリコーネの音楽は反復する。派手やかではないですけどいつまでも心に染みている映画です。「講義終了!」かっこい~! 8点(2002-07-04 11:37:46) |
6. 歩いても 歩いても
おばあちゃんが、店屋物の鰻重の出費をぼやくシーンにリアルを感じた。既存の故郷美学映画または田舎平和映画を少しほじっくった感じがいい。 [映画館(邦画)] 7点(2009-09-29 21:02:10) |
7. アメリカン・ギャングスター
これまでのマフィア映画を研究したなぁという場面が見られる映画です。「ゴッドファーザー」のほうが重厚で、「グッドフェローズ」のほうがテンポ良かった。しかし、約2時間40分を飽きさせず見せる作品は久しぶりだった。やはり、ストーリーより映像で見せる監督ですね。詰まった画面。塵みたいなものがよく映っているのが印象的。 [映画館(字幕)] 7点(2008-05-04 22:32:53) |
8. アルマゲドン(1998)
この作品に限らず、ブラッカイマーandマイケルベイ コンビは「まあ細かい事はいいからお祭りを楽しもう」的なジャンルを確立してしまったと思う。少なくとも私には。ストーリー、映像におけるマイケルベイの娯楽感覚好きっす。走馬灯O.K。 7点(2003-09-13 02:02:23) |
9. AIKI/アイキ
《ネタバレ》 おさえ気味の演出、ありがち過ぎず奇をてらい過ぎないストーリーでしみじみ良かった。じたばたしつつも、何か前に進む方法を考えている主人公を加藤晴彦が好演。合気道の修行で精神面も落ちついてくる過程が、荒波から凪になる感じで清々しい。それと石橋凌が良い。あんな先輩欲しいですね。しかし最後は2人とも強くなり過ぎ。そこがやりすぎでスーパーマンもしくはチャンバラ入ってしまった感じです。 7点(2003-08-25 19:58:51) |
10. アメリ
アメリの内なる世界を外に広め、人々に影響を及ぼしていく姿がとても可愛かったし、ある意味頼もしかったです。人ばかり気にして自分を変えていくだけの人が多い今の世の中、この無邪気な個性に引かれました。仕掛けられた謎解きも楽しかったです。久しぶりにフランス色のフランス映画を見た気持ちでした。一場面一場面、女性雑誌のグラビアに載せられるようなきれいな写真でしたね。アメリのファッションは最高。 7点(2002-08-16 09:55:15) |
11. 悪魔のいけにえ
一番一番一番恐い映画です。そんな意味ですごい。こんなにリアルに撮られてしまうと、立ち直るのに時間がかかってしまいます。ヤダよ~もう一度見たくないよ~別に誰も勧めている訳ではないけど。ホント点数つけるの困ってしまいます。 7点(2001-11-28 03:01:45)(笑:1票) |
12. アメリカン・ヒストリーX
ファーロングの太った友達が、怒りを差別へ持っていってしまう醜さを表現していたように思えます。あのような人が一番多いのでは・・。要はイデオロギーではない、怒りなのだ。ノートンの肉体改造にはただただ感心するばかり。 7点(2001-10-20 11:12:54)(良:1票) |
13. アイズ ワイド シャット
キラッキラツキラッ豆電球は揺れる~の綺麗な画面はさすが我が愛しのキューブリック。しかし筋はいまいち。トムクルーズの真面目な行動(?)は好感持てます。年とってセックスにこだわると何故こうなってしまうのか。新皮質ファック。 6点(2003-10-15 13:38:38) |
14. アラバマ物語
今見てみるとそれほど驚く内容ではないのですが、差別の問題を子どもの視点から端正に描いています。そして父親の強さ、子どもの素直さ、いろいろな人と共に生きるあたたかさなど、今なくしつつあるものを感じました。映像の隅々に懐かしさがある。 6点(2003-10-15 00:57:23) |
15. 穴(2001)
結局独白頼りのストーリーになってしまうからさて真実はわかりません。嘘を言っていたのになぜ告白し出すのかも不自然。・・・穴がたくさんある「穴」です。・・・でも映像や雰囲気は好きでプラス作用も多い「穴」です。 6点(2003-09-25 12:11:17) |
16. 或る夜の出来事
スマートな作品。男の強さと包容力で女性を魅了し教育するなんてあのころの時代ですね~。楽しい会話は続くのですが私としては退屈な場面もありました。 6点(2003-09-22 15:25:42) |
17. OUT(2002)
主婦感覚の行動や道具で死体損壊・遺棄という犯罪に手を染めていく。深刻にならない主婦の図々しさを会話にユーモアを交えてこう生かすか。前半はTVと同じくらい引き込まれました。しかし後半は行き当たりバッタリの展開で、サスペンスからいつのまにか短絡的行動を追う安いストーリーになってました。佐竹に追われる緊迫感をないがしろにしたのは実に残念。4人の個性はよく出ていて、女優も良い演技をしていたので惜しかった。もっと面白くなる題材。 6点(2003-05-26 14:35:35) |
18. 青い春
最初は「家族ゲーム」のような独特の空間がある映画かなと思っていたのですが、トイレで包丁を使うシーンから不快感が出てきました。確かにユーモアのある会話やバイオレンスの刺激で飽きはしないが、安易すぎる暴力描写がやりすぎで安っぽい。学芸会のような喋りは下手なのか、それとも漫画で言う「ヘタウマ」なのか? 6点(2003-03-10 11:11:19) |
19. あの頃ペニー・レインと
ウイリアム・ミラーの思春期特有の一途さとペニーレインの可愛らしさが微笑ましく見れました。題材的には微笑ましく見過ぎてはいけないのかもしれないですけど、みんないい人なんですよね。ロックが題材だったのでもっとロックンロールして欲しかったです。ケイトハドソンは私の大好きだったゴールディホーンの娘でしたか。母に負けずに魅惑的。日本版は、ウィリアムにえなりかずきで・・・いける? 6点(2002-02-05 11:18:07) |
20. 赤い風船
監督もしくはフランス映画に思い入れがある人が見ると良いかもしれません。今、見ると、ストーリーやアイデアが自主映画止まりの雰囲気です。 [映画館(邦画)] 5点(2009-09-29 20:33:00) |