21. 風の谷のナウシカ
アニメとはいえメッセージ性が強く、しかもそれが今後も古くなるどころか、益々現実性を帯びたものになるような気がする。環境問題、優しさの中の本当の強さ・・見る人にそれぞれの思いを起こさせる。繰り返し見るに値する映画だと思う。私は物言わぬオームを思いやるナウシカの心が、現実世界の理想を象徴してるようで印象的だった。 9点(2003-07-08 20:48:11) |
22. 学校Ⅲ
これは職業訓練校が舞台。リストラされた中年やら、障害児をかかえた主婦など様々な人が仕事を得る為に学ぶところ。生きる手段のための勉強だから皆真剣です。人間、こうしてせっぱ詰まると本気で学ばざるをえない。これも一種の「学ぶ」ということの原点ですね。出演者では自閉症の少年役の黒田勇気君が良かった。この子を抱えて学びながら、乳ガンになる大竹しのぶの母はさぞ大変だろうと思いましたが、実際にこういう人もいて頑張っているんだろうと思います。監督はそういう人たちへのエールを送ったんではないでしょうか。 7点(2003-05-31 21:23:12) |
23. 学校
夜間中学という目立たない日陰の存在を取り上げたところが新鮮。学校の存在自体がいろいろ取りざたされてる時に、こんなにして一生懸命学んでる人たちがいるんだよ、と学校の原点を教えてくれる。字を初めて学ぶイノさんや、仲間達の友情やエピソードなどに暖かい眼差しを感じる。 7点(2003-05-31 21:00:00) |
24. 會議は踊る
70年以上前のオペレッタ映画、古いですねぇ、でも今見てもうきうきいい気持ちになる。最高の場面はリリアン・ハーヴェイの帽子屋の娘が、お城に招待されて馬車で行くシーン。「ただ一度だけ」という歌を歌いながらカメラがずっとそれを追っていく。この時の歌がとてもいい。見てしばらくはこの歌ばかりが鼻歌になって出てました。 7点(2003-05-31 20:45:21) |
25. 蒲田行進曲
よかった。もう20年以上経つけど良かった。落ち目の銀ちゃんのクサイ演技も、ヤっさんの純情ぶりも小夏のけなげさもいい。平田満のヤスはひたすらやさしい。でも階段落ち前の大暴れなど愛する小夏にひどい暴言・暴力はそれまでのヤスの言動からは極端に変貌。いくら不安だとはいえ、ちょっと無理を感じるし違和感がある。池田屋のシーンの風間杜夫は大川橋蔵をホーフツとさせた。大好きな松坂慶子さまはここでもとても美しく、お上手で言うこと無し。ラストシーンはカットの声で本当に映画が終了。舞台のアンコールのように出演者が笑顔で並ぶ。いいシーンです。映画を作る楽しさ、喜び完成した満足感などといったものがひしひしと伝わる。3人による「鎌田行進曲」の歌声や作品中の音楽も盛り上がる。深作監督のはマル暴映画も他のも苦手、でもこれ1本で印象はアップ。階段落ちのスタントさんはほんとに死ぬ気でやったことだろう。見えないスタントさんにも拍手! 8点(2003-03-11 13:37:11) |
26. カンゾー先生
今村監督はきれいごとは無しで人間を生々しく泥っぽく描く。年取っても相変わらずエネルギッシュなのがすごい。柄本明が熱演なんだけどなんか疲れる力演ぶり、もう少しぴったりはまる役者はいないものか、、、麻生久美子や世良公則、唐十郎など脇の役者がいい。 6点(2003-02-20 21:21:02) |
27. ガンジー
「尊敬する人=ガンジー」です。彼の近くで生活してた人から、実際に暗殺の時の状態を聞きました。その他にも彼の考えや生活を聞いていたので、私にはガンジーの伝記ものとしてとても興味深かった。ベン・キングスレーはソックリ、実際のガンジーの映像が出ても全く違和感がなく、魂まで乗り移ったような演技でした。非暴力を貫き、多くの人の心をとらえ導き、インド独立を勝ち取った不屈の聖人の生き方を多くの人に知って欲しい。この作品は十分にその精神を伝えてくれると思います。 9点(2003-02-20 21:15:51)(良:1票) |
28. 華麗なるギャツビー(1974)
レッドフォードは大好きなんだけど、だんだん作品がつまらなくなってくるのはどーも・・おしゃれな嵐が丘って雰囲気だけで登場人物に魅力がなく、薄っぺらい感じでなんも残らないのね。あえて見所を言えば30年代ファッションくらいか。 5点(2003-02-20 21:07:37) |
29. カリガリ博士
19年という時代にこの斬新な映像が作られたって事にまず感心する。今見てもおもしろい。 7点(2003-02-20 21:03:29) |
30. カラーパープル(1985)
かなり前に見てるがインパクトはあった。黒人女性の物語として新鮮な感じで見た。ひどい扱いの中でも、逞しい女性もいて救われる。しかしスピルバーグはやっぱり娯楽作品のほうが生き生きしてる気がする。 7点(2003-02-20 21:00:33) |
31. 花様年華
この監督って映像派なのね。ドレスがやたらとっかえひっかえ色鮮やかなだけで、セリフは少ないし何を言いたいのか・・分からなかった。 4点(2003-02-20 20:53:20) |
32. 仮面の男(1998/ランドール・ウォレス監督)
痛快でよかったですよ~レオの脇を固めるのが名優ぞろいで重厚さもあるしかっこいい。楽しめる娯楽作品。 8点(2003-02-20 20:49:06) |
33. カッコーの巣の上で
これはやっぱり傑作でしょう。衝撃的な内容、俳優達のうまさ、イロイロ考えさせられる問題点の数々。見た人それぞれに受け止め方は違うでしょうが、インパクトがあるのは確かでしょう。私は結末に納得しますけど・・ 9点(2003-02-20 20:42:11) |
34. カサブランカ
恋愛映画でがぜん感情表現のうまさが光るバーグマンがとってもきれい。ボギーのセリフも態度もとってもキザ。「君の瞳に乾杯」って最後だけかと思ってたら何回も言ってた。これは1回だけ決めるともっとインパクトがあったと思う。ラストシーンの気の利いた心憎さまで、一貫してキザでおしゃれな物語。 ウディ・アレンのパロディ「ボギー、俺も男だ」のボギーを思い出してしまう。(こっちはなお好き) 7点(2003-02-20 20:14:38) |
35. 隠し砦の三悪人
黒澤はこういう娯楽作品の時が一番いい。ストーリーの緩急、変化、三船が馬で疾走するシーンや危機を切り抜けるスリルあるシーン。他にも息抜きになる漫才チックな二人組。みていてもワクワクする面白さがある。唯一気になるのはやはり雪姫のセリフ・・キリリとした気品はいいんですが・・・しかしそんなことはたいしたことではないと思うほどこれは三船が素晴らしくて、最初から最後まで面白い名作・傑作。 9点(2003-02-14 20:22:46) |
36. 顔(1999)
藤山直美が見せる暗い顔から犯罪後の明るい顔が印象的。彼女のうまさや魅力がよく分かる。ちょこちょこ出てくる豪華なゲスト出演者も楽しめるし殺される妹の牧瀬もよかった。この話から実際の整形・逃亡犯を思い出した。 6点(2003-02-14 20:10:05) |
37. 帰らざる河
ジーパン姿のモンローが印象的。ストーリーの記憶は薄く、川くだりとモンローの姿のみが思い出される。 6点(2003-02-14 19:59:35) |
38. 風と共に去りぬ
いやぁ~素晴らしい!!あんまり素晴らしいので絶句!どこから褒めていいのか言葉がない・・とにかく文句なしの10点です。むかーし見たときはそうでもなかったのに、年がたって見ると全てがすごい!60年以上前の映画だけど、決してリメイクできないでしょうねぇ。ビビアン・リーあっての風・・、クラーク・ゲーブルなく風・・なし。スカーレットはただのわがまま女ではなく、逞しく、したたかに生きる。それに圧倒される。ラストでようやくレッドへの愛に気がついて、弱さを見せるが「今日はもう疲れた。明日また考えよう」とめげない。すごい女性像。圧倒的な存在感で何度見ても感動する。 10点(2003-02-08 21:06:26)(良:2票) |