1. 蒲田行進曲
《ネタバレ》 やはり深作監督は映画人です。ラストのオチも賛成です。深作監督らしい荒さが作品のあちこちに見て取れます。主要キャストもそれぞれの役を好演。映画って良いものです。 [DVD(邦画)] 9点(2009-05-10 23:32:37) |
2. 合衆国最後の日
《ネタバレ》 ○多少の突っ込みどころはあるが素晴らしい出来の政治モノ。○実在の人物とは一切関係ないとの断りから始まり、時は制作された1977年から4年後の1981年と言う設定。なんとも良い所を付いた設定。○文書の公開を求めてからの政府の動きが非常に面白い。暗い部分を隠しながらでしかやっていけない軍やCIAと、ベトナムの悪夢から抜け出せない国民に対して真実を述べる事を望むうぶな大統領との両者の違いが上手く描かれていた。大統領がデルの所へ向かうところでラストは読めてしまったのだが、死に際に文書の公開を約束を長官に確認しても頷かない辺りが更に悲しい。○不満点を言うとすれば、犯人側に一貫性がないことと、ヘリでの上空からの進入を元軍隊のデルが見抜けなかったこと。終盤でパウエルが替え玉が来るに決まっていると妙に醒めていたのは突然すぎる。○それらを差し引いても素晴らしい出来。約2時間半画面から目が離せなかった。 [DVD(字幕)] 9点(2008-12-10 16:18:04) |
3. ガタカ
《ネタバレ》 ○設定はSFであれ、運命は操作できないが、諦めなければ何でも出来るってこと。○ヴィンセントに自分の夢を託し、全てを消すため焼死するジェローム。何とも感動的ではあったが、もう少し彼らの心理描写を描いてもと感じた。○弟を作るために訪れた病院で医師が「欠陥は性格だけで十分」と言っていたが、ガタカに入っても、詐称する奴、見逃す奴、殺人を犯す奴が居るところと妙にリンクした。○宇宙は胎内に似ていると言うセリフと、ラストの故郷に帰ると言うセリフもリンクしていた。○映像から醸し出される雰囲気が最高。小物や建物など変に凝っていないのも良い。地味ながら音楽も出過ぎず良かった。○ストーリーに関わる主要キャスト全てが素晴らしかった。J・ロウ、U・サーマンと言い雰囲気と見事にマッチしていた。○ガタカ内に女性が少ないと感じたのは気のせいだろうか? [DVD(字幕)] 9点(2007-01-31 15:50:03) |
4. 学校
《ネタバレ》 ○回想録映画において、まるでお手本のような作りの作品。エピソード、掘り下げ方などベタな部分もあるが、軸がしっかりしている分、最後まで見ごたえある作品となっている。○メインエピソードとなった田中邦衛の一連のシーンは、山田洋二監督と共に「男はつらいよ」シリーズを作ってきた渥美清の行く末を暗示しているようだった。あくまで「学校」という作品だが、特別出演した渥美清はこの作品をどう見ていたのか凄く気になる。 [DVD(邦画)] 8点(2012-05-06 23:57:56) |
5. カリートの道
《ネタバレ》 ○前回タッグを組んだ「スカーフェイス」より遥かに良い。○前作と何が違うかと言えば、ストーリーもそうだが、アル・パチーノのカッコよさである。彼には孤高がよく似合う。○冒頭にラストを持ってくるのも成功している。ラストが冒頭にあったからこその緊張感があり、観客の心理に上手く畳み掛けている。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-29 09:19:23) |
6. ガンジー
《ネタバレ》 歴史の教科書で知る事実をこうして映像媒体で観るということは大いに意味があり、観て良かったと素直に思った。本当はこの映画だけでは収めきれない数々の事実があろうが、これからガンディーへの興味へと繋がれば素晴らしいことだろう。そして、もちろんガンディーも素晴らしいですね。これほどの人はもう現れないだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-10 22:00:39) |
7. カッコーの巣の上で
《ネタバレ》 支配と自由。支配する者と支配される者、そして、その両者が持っているはずの自由。そして、その均衡を崩すがために現れたマクマーフィ。どちらかが悪いかと言えば、どちらも正しいし間違ってもいる気がする。そして、その中で出てくる犠牲者。こういう問題は非常に難しい。30年以上前の作品だが、今観ても十分に考えさせる力を持っている。 [DVD(字幕)] 8点(2007-03-15 11:23:11) |
8. 学校Ⅱ
《ネタバレ》 ○学校シリーズとはいえ、前作とは色々と違う作品。西田敏行のキャラはあんまり変わっていないが。○養護学校という一括りにより更に悩む吉岡秀隆の姿は忘れられない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-23 11:26:51) |
9. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 ○後に半沢直樹で共演する二人の作品ということで観賞。○テンポ良く楽しめたが、脚本はもう少しやりようがあったように感じる。惜しい作品。ラストもありきたりというかなんというか。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-05 21:55:38) |
10. 風と共に去りぬ
《ネタバレ》 ○映画史上に残る大作。○全く古臭さを感じさせない。カラーがそこまで主流でない中、これほど綺麗な画を作り出せるとは素晴らしい。○時間の長さもそこまで感じさせない。○やはりスカーレットという人物は万人受けはしない。彼女に感情移入はなかなか出来ない。○原作もそうなのかもしれないが、オチが少しばかり弱い。○マックス・スタイナーのテーマは秀逸。○黒人初のアカデミー賞というのも期待して見たが、案外この程度でと感じた。○映画を語る上で絶対に外せない映画であることは紛れもない事実。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-01 09:46:42) |
11. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 黒沢の時代劇は幅があって面白い。難点を言えば、百姓二人があまり活躍しなかったことと、ストーリーが多少強引なこと。それを除けば、なかなかのエンターテイメントに仕上がっている。リメイクとかこの足元にも及んでいないんだろうな。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-17 22:27:04) |
12. 勝手にしやがれ
《ネタバレ》 大したストーリーではないのに結構引き込まれた。ニューシネマに影響を与えたという雰囲気と言い、ラストと言い、非常に洒落ていてカッコいい。自分が欲しいものを求めても、今の自分に気付いていないため上手くいかない。青春モノの良さが上手く表現されており、主演の二人も素晴らしい演技を見せている。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-22 12:05:10)(良:1票) |
13. カジノ
《ネタバレ》 3時間と言う長さを感じさせない構成には感服。さすがスコセッシ。デ・ニーロ、ジョー・ペシのコンビももはや極限の域。そこに見事にはまり役のシャロン・ストーン。確かに「グッド・フェローズ」と似通っている部分もあるが、これはこれでなかなかの力作。 [DVD(字幕)] 7点(2007-10-29 22:46:30) |
14. カラー・オブ・ハート
《ネタバレ》 カラーと白黒の融合と言うことで新鮮味もありました。時代設定も古くて逆に目新しくも感じました。あと、あの小さな町だけにスポットを当てた世界はシザーハンズに似てて結構好きです。だんだん白黒からカラーになっていく様も上手く描けていたと思います。でも、もう少し深く掘り下げたらもっと良くなったと思います。あと、あのおじさんは何だったんだ? [地上波(吹替)] 7点(2006-08-31 23:41:19) |
15. カウボーイ
《ネタバレ》 ○かなり攻めたタイトル。○ジャック・レモン演じるホテルマンをやめて、グレン・フォード演じるカウボーイについていくわけだが、その成長が描かれる。グレン・フォードから受けた仕打ちをやり返し、最後にはグレン・フォードを助ける、終盤がかなり地味なのが惜しいがなかなか良かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-29 22:59:18) |
16. カポーティ
《ネタバレ》 ○予備知識なしで多少冗長なテンポだったため、少し見るのがつらくなったところもあったが、フィリップ・シーモア・ホフマンのさすがの存在感に圧倒された。○その存在感故なのかは分からないが、死刑囚との会話がいまいち。実際にその俳優のせいなのか死刑囚自体のせいなのか不明だが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-05-17 16:35:03) |
17. 崖っぷちの男
《ネタバレ》 ○それなりに楽しめたが、少しご都合主義が過ぎたかな。○何もなかったようなラストとプロポーズのシーンは残念。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-17 22:52:46) |
18. 華氏911
《ネタバレ》 ○議員息子のイラク派遣の話が一番印象的であった。○他のムーア作品と比べると1つに対する考察が映画を見る限りでは浅く感じてしまった。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-17 12:20:57) |
19. 顔のない天使
《ネタバレ》 ○グダグダせずにあっさり描いているところは好感が持てる。○ハートウォーミングな話自体は良かったもののそこまでの感動はない。○主演にメル・ギブソンというのは悪くないものの、適任の俳優は他にもいたはず。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-16 10:28:13) |
20. カジュアリティーズ
《ネタバレ》 ○戦士をカッコよく描いていない点が当時のベトナム映画との違いらしい。この手の映画は後々よく見た気がする。○慰安用のベトナム人女性を殺してしまうというのは非常に衝撃的。○ベトナム人女性を殺してからの展開が思ったほど広がらないのと、カタルシスがあまりに弱い。○キャスティングは無難。マイケル・J・フォックスは賛否両論だったらしいが、違和感など全くない様に感じた。○監督がブライアン・デ・パルマであるから、もっと良い作品に出来たのではという期待もあった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-01 10:34:27) |