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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  喜劇 女は度胸 《ネタバレ》 
なかなかパワフルな喜劇映画でかなり面白かった。劇中何度かある渥美清と花沢徳衛の喧嘩シーンは初期の「男はつらいよ」での寅さんと森川信演じるおいちゃんとのやりとりを見てるみたいな感じ(途中から花沢徳衛が森川信に見えてきたし。)だったりラスト近くの渥美清のせりふがまんま寅さんが言っているかのように聞こえるとかどこかこの年始まったばかりの「男はつらいよ」シリーズのセルフパロディーのようで楽しい。母親を演じる清川虹子がすごく良い演技を見せていてとても印象に残る。内容的にはいつもの松竹らしい映画だと思うけど、挿入歌(「くそくらえ節」)の歌詞などけっこう過激な部分も多かったのがいつもの松竹映画とはちょっと違っているなという感じを受けた。森崎東監督の映画なかなか機会に恵まれず今まであまり見たことはない(これが4本目。)けれど、ほかのももっと見てみたいなあ。
[DVD(邦画)] 8点(2024-05-29 18:49:08)
2.  きけ、わだつみの声 《ネタバレ》 
遅まきながら早坂暁の追悼を兼ね、20年以上ぶりに再見。この脚本家といえば「北京原人」、「千年の恋 ひかる源氏物語」の2本ですっかりぶっ飛んだトンデモ映画の脚本家というイメージが(全盛期の作品をまったく見たことがないこともあり)あるのだが、本作はそれらに比べれば相当まともな作品になっているように思う。戦争の悲惨さはちゃんと伝わってくるし、日本軍の負の部分にも目を背けずに遠慮なく描いているあたりは製作者たちの本気さが分かり、戦争教材としてはわりとけっこうよく出来ていると思うからだ。しかし、純粋に物語としての脚本の構成としてはちょっとと思うような部分も多く、召集令状を拒否して逃げる青年、従軍慰安婦、カニバリズムなどいろんなことを描きすぎてドラマとしての印象が散漫になっているのはもちろん、(それぞれ映画一本のネタとしてじゅうぶん通用する。)軸となるはずの登場人物たちのラグビーへの思いがじゅうぶんに描かれているとは思えず、その部分にあまり感情移入ができないのは痛いし、それだからラストシーンもポカーンと傍観しているしかなく、ちょっと混乱してしまう。現代人(緒形直人)が戦時中にタイムスリップするという設定だが、タイムスリップ後の当人は普通にその時代の人物として描かれ、普通にその時代に両親も登場するというのはいくらなんでも乱暴で、結局本作における緒形直人の役柄の存在が意味不明になっている。(このあたり、後年の「僕たちの戦争」はうまくやっていたなあ。)なにか無理してタイムスリップという要素をとりあえず使ってみただけという感じで、コレだったらオーソドックスに回想形式のほうが分かりやすかっただろう。バンダナ巻いてサイドカーに乗っている大野木(的場浩司)はなんか「独立愚連隊」に出てくるような風貌でつい笑ってしまった。そんな中、芥川(仲村トオル)のエピソードが感情移入しやすく、彼のパートは安心して見れた。それと、織田裕二がこういう戦争映画に出ているのは(あんま似合わないけど。)意外な気がするし、鶴田真由との共演も懐かしい。90年代前半はこの二人の共演がけっこう多かったよなあ。(2018年2月15日更新)
[DVD(邦画)] 4点(2024-05-11 23:41:17)
3.  キッド(1921) 《ネタバレ》 
チャップリンの映画かなり久しぶりに見たけど、笑いと感動のバランスが絶妙で、やっぱりいいなあと感じた。特に子供が孤児院に連れて行かれそうになるシーンは赤の他人であるはずのチャップリンと子供との「親子愛」を感じられ、とても感動した。もちろん、笑えるシーンもたくさんあって楽しめる。ラストがハッピーエンドで良かった。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2024-04-06 17:28:56)(良:1票)
4.  斬る(1962) 《ネタバレ》 
三隅研次監督による雷蔵主演の「剣三部作」の第1作。昔見たときは期待しすぎたのか、映像は良かったものの、ストーリーが分かりづらく、それで退屈し、全体的にもつまらない映画という印象があったのだが、久しぶりに見てみると、そこまでつまらなくはなく、むしろ傑作だと思った。確かに新藤兼人監督が担当した脚本は支離滅裂な感じで、ドラマにはあまり魅力を感じることはできないし、時代があっという間に経つのもダイジェストを見ている感じがして、雷蔵演じる主人公がいかにして剣の達人になったのかというわりと重要な部分がすっぱ抜けているのは中でもとくに残念。しかしやはり三隅監督の映像美は今見ても冴えわたっていて、冒頭の藤村志保の登場シーンから引き込まれ、話の分かりにくさがそんなに気にならないくらい見入ってしまった。とにかく昔見たときよりも三隅監督の凝った映像の数々に魅力を感じることができ、映画の評価は決して脚本だけで決まるものではないとあらためて感じることができた。冒頭のシーンから藤村志保が処刑される一連のシーンの流れも印象に残るのだが、雷蔵の殺陣の美しさはやはり時代劇らしい様式美が感じられて良い。クライマックスのウグイスの鳴き声の使い方もそうだが、やはり美しい梅の枝を使った殺陣は梅の美しさとその枝で行う壮絶な殺陣というのが非常に相反するものを感じることができ、とても印象的だった。そして、主人公が主人の大目付(柳永二郎)を懸命に探すラスト近くも異様な静けさが独特の緊張感と非情さを漂わせていて、見ていてゾクゾクとさせられる。万里昌代演じる姉が弟を救うためにとる行動はなかなかインパクトがあるが、そのシーンも美しく演出されていて印象に残った。それに、柴田錬三郎原作ということもあってか、このシーンはなんか「眠狂四郎」っぽさもある。(2021年7月17日更新)
[DVD(邦画)] 7点(2024-02-28 18:52:29)
5.  九ちゃんのでっかい夢
山田洋次監督による坂本九主演の喜劇。ほかの「男はつらいよ」以前の山田作品と比べるとずいぶん演出がおとなしいし、坂本九のために作られたプログラム・ピクチャーの印象が強く、映画としては全体的に可もなく不可もなくという感じがする。それでも、今は亡き坂本九のステージ・シーンや、てんぷくトリオのコントがけっこう面白かったので一点プラス。大泉晃の変な外国語も笑える。
[DVD(邦画)] 6点(2024-02-18 11:52:52)
6.  キングコング(1976) 《ネタバレ》 
見るのは25年ぶりで3度目だったのだが、今回は初めてノーカット・字幕版を見た。昔テレビで吹き替え・カット版を見た時は感じなかったのだが、あらためてノーカット版で見てみるとオリジナル版とほぼ同じ内容なのに2時間以上あるというのがちょっと長く感じてしまった(ピーター・ジャクソン監督版は3時間以上あるのだが、長さはあまり感じなかったように思う。)し、オリジナルとは違って(登場人物の名前もオリジナルとは違っている。)島に行く目的が映画撮影のためではなく、石油採掘に変わっているのにヒロインは乗っていた船の沈没で漂流していたところを偶然助けられた女優という設定がまどろっこしく、これだったら最初からヒロインは採掘メンバーの関係者として最初から船に乗っているとかの方が自然だったろうにと感じてしまう。ジャクソン監督版でも踏襲された人間味のあるコングだが、少し愛嬌があり過ぎる感じで、ヒロインと惹かれていくというのを描くにしてももう少し恐怖感が欲しかったところで、肝心のコングの動きもなんかしょぼく、いくら70年代とはいえもう少しなんとか出来たのではないかと思ってしまう。それに、ヒロイン役のジェシカ・ラングがこれがデビュー作というのはさすがにかわいそうな気がする。島でコングが戦う相手が巨大な蛇だけというのもオリジナルやジャクソン監督版を見た後だと物足りないが、このシーンは東宝の「キングコングの逆襲」での海蛇との対決シーンをオマージュしているのかなと思った。ラストの舞台はエンパイアステイトビルからワールドトレードセンタービルのツインタワーに変わっていて、これはたぶん話題性を狙ったものだと思うが、個人的にはツインタワーが出る映画と聞いて真っ先に思い浮かぶのはやはり本作。昔テレビで本作を見た時は数年後にテロ事件でこのビルが崩壊するなんて思いもしなかったなぁ。(2023年9月18日更新)
[DVD(字幕)] 5点(2023-11-23 17:02:46)
7.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 
今までずっと見たかった映画ではあったが、リメイク版2作と東宝で作られた日本版2作を既に見ていることと、80年前の特撮がいかにも古臭そうな印象だったため、なかなか手が出ずにいたが、そんなことを考えるのがバカバカしくなるほど素晴らしい映画だった。登場するキングコングや恐竜たちはストップモーションでリアルに表現されていて、恐怖感もちゃんと出てて、もうそれだけで感動的だし、着ぐるみやCGによる特撮と違ってストップモーションによる特撮は見慣れていないが、トリック撮影初期の段階でここまでのものができていたとは。これが円谷英二監督などのちの特撮映画の製作者たちに与えた影響が大きいことは有名な話だが、実際に見てみてなるほどと思わされた。リメイク版は2作ともヒロインのアンが徐々にキングコングに惹かれていく展開があり、本作でもそうだろうなと思っていたのだが、それがなく、アンはキングコングに対してひたすら悲鳴をあげるのみというのがビックリした。だが、それがかえってリアルだ。ドラマ性を極力廃したシンプルな構成なのも良かったが、それでもアンを抱えてエンパイアステートビルに登ったキングコングが無残に殺されてしまうという結末はやはり初代である本作から既にどこか哀愁を帯びていて印象に残り、なにかやるせなさを感じさせる。そしてなによりもやはり当時はゼロに近い状態から始まったに違いない怪獣のリアルな表現という命題に果敢に挑戦しそれを見事にやってのけたスタッフたちはまさに賞賛されるべき偉業を成し遂げていて、きっと裏で大変な工夫と努力と苦労があったことは想像にかたくない。また、ここから今につながる怪獣映画の歴史が始まったのかと思うと感慨深いものもある。怪獣映画が大好きな自分にとっては10点以外はつけることができない。本当にもっと早く見ればよかったと見終わって素直に思ってしまった。
[DVD(字幕)] 10点(2023-11-23 16:52:21)(良:2票)
8.  キューポラのある街 《ネタバレ》 
川島雄三監督の助監督だった浦山桐郎監督のデビュー作で、同じく川島監督の助監督だった今村昌平監督が一緒に脚本を担当している。吉永小百合の人気を決定づけた映画として知られる(今考えたら吉永小百合主演映画の脚本に今村監督が参加しているのはかなりの異色に感じる。)が、内容はこれがデビュー作とは思えないような重厚さのあるいかにも社会派監督らしい作品になっていて、浦山監督の映画はこれ一本しか見ていないが、既に作風が確立しているような気さえする。物語はもちろん吉永小百合演じるジュンのエピソードを中心に描かれていて、今の目からすると古臭く感じたりする部分もあるのだが、けっこう退屈することなく見れたし、この映画で吉永小百合がブレイクしたというのもとくにファンではない目からしても頷ける。でも、なんか貧乏な家の娘には見えず、役柄的にはその辺がアンバランスに感じる。昔初めて見た時もそうだったのだが、本作はそれよりも脇のエピソードであるサンキチ一家が帰国事業で北朝鮮へ渡るというくだりはやっぱりインパクトがありすぎてほかのエピソードが霞んでしまう。この部分は当時、日本において在日朝鮮人の北朝鮮への帰国事業というものが本当に身近で普通に行われていたことがよく分かると同時に今見るとやっぱりとても怖い部分でもあり、フィクションとはいえ、あの一家の行く末を思わず案じてしまうのだ。ほかの出演者について少し書かせてもらうと、ジュンの担任教師を演じている加藤武が良い味を出していて印象的だった。それからタカユキ(市川好郎)の最後の成長ぶりが目をみはるが、この子役が大人になって東映ヤクザ映画の常連になろうとは本作の彼からは微塵も感じられない。(2023年6月18日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2023-08-11 09:54:57)
9.  キートンのマイホーム(文化生活一週間)
いちばん印象に残ったのはやはり家が回転するシーン。1番の方も書いておられるが、CGなど存在していないこの時代にこのシーンの撮影はさぞ大変だっただろう。見ながらどうやって撮影したのか本当に気になった。風呂にダイブしたり、ピアノの下敷きになったりするキートンのアクションもよくそれをやって死なないなと思うくらいに相当体をはっていて見ごたえじゅうぶんである。単純に楽しいと思える小品だと思う。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2023-05-01 16:02:25)
10.  キートンのゴルフ狂の夢(囚人13号) 《ネタバレ》 
邦題からしてネタバレしてるけど、それでもやっぱり面白い。看守を次々となぎ倒すごつい囚人が笑えた。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-05-01 15:52:27)
11.  CUTIE HONEY キューティーハニー 《ネタバレ》 
庵野秀明監督による実写版の「キューティーハニー」。アニメはオリジナルはちゃんと見た事がなく、セーラームーンの後番組でやっていたリメイク版も少し見た程度で今ではほとんど覚えておらず、そもそも永井豪作品にも馴染みがあまりない状態で本作を見たのだが、逆にそれが先入観がなくてよかったのか、思っていたよりは面白かったし、最後まで飽きることなく楽しく見れた。「シン・ゴジラ」のような大作然とした感じではなく、作っている側もB級と割り切っているような感じがよく出てて、それが潔い。オープニングタイトルバックがテレビアニメ版のオープニング仕様だったり、映像表現にアニメを取り入れているのはアニメ畑の監督らしいところで、それを駆使した冒頭のゴールド・クロー(片桐はいり)率いる戦闘員とのバトルはアニメ的なコミカルさも加わっていておかしみがあり、とても楽しかったし、エレベーター内でのコバルト・クロー(小日向しえ)との戦いも見ごたえがあるものになっている。ハニー役のサトエリは本作を見る数日前にネットニュースのインタビューを見ていたので、とくに始まってすぐの街中を走るシーンは絶対恥ずかしかっただろうなと思ってしまったのだが、それでもよく頑張っていて素直にハマり役だと思うし、魅力もじゅうぶんに出ていたと思う。しかしそれ以上に印象に残ったのが秋夏子で、演じる市川実日子は「シン・ゴジラ」でも強烈なインパクトを残す役を演じていたが、本作でのこの役はその原型といった感じがする。その他、悪役であるパンサークローの面々を演じる役者陣も実に楽しそうに演じていて、中でもブラック・クロー(及川光博)が歌い始めるシーンのノリノリさはそれがいちばん伝わってきて、見ている側としてはつい笑いが込み上げてくる。一方、ゴールド・クローを演じている片桐はいりはもともと個性的な女優のためか、こういう特殊メイクで扮装した役だとなんかもったいなく感じる。映画全体の構成としてはハニーと夏子の出会いからパンサークローの壊滅までを一時間半で描いているためか、テンポが良すぎて展開が目まぐるしく、そこがちょっと残念だったかな。やはりこの構成だと映画一本よりもテレビの連続ものの方が向いてる気がする。
[DVD(邦画)] 6点(2023-04-19 17:57:20)
12.  キートンのハード・ラック(悪運)
面白くないことはないし、いつものようにキートンの体を張った超人的な動きももちろん楽しめる。でも、キートンのほかの映画と比べると平凡な印象だった。 オチはシュールな感じで好きなんだけど。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-03 00:13:56)
13.  キートンの船出(漂流)
久しぶりに見たキートンの映画。キートン自身のアクションが少なめだったのは少々残念だけど楽しめた。キートンが浸水した船の中で動き回るシーンはカメラを回転させて撮影されていていて面白い。船の中での食事シーンもなにかドリフのコントのようで楽しかった。(「警官騒動」とかでも思ったけど、絶対にドリフターズのコントはこの時代のサイレント・コメディーの影響受けてるよ。)オチもいかにもという感じで好きなんだけど、全体的にはほかのキートン映画と比べるとやっぱりなにか物足りない出来。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-03-03 00:12:56)
14.  巨神兵東京に現わる 劇場版 《ネタバレ》 
元は特撮博物館で上映されたものを劇場公開用に再編集した短編特撮映画。タイトル通り「風の谷のナウシカ」に登場する巨神兵が東京に出現するという内容で、CG技術をできるだけ用いずにミニチュアでほぼすべて撮影しているのだが、やはりミニチュアというのはCGとは違う味わいがあり、昔からのゴジラシリーズやウルトラシリーズが好きとしてはCGを全否定するわけではないが、やはりミニチュア特撮には愛着も思い入れもあり、元はイベント上映用とはいえ、こういう作品がCG特撮全盛の今の時代に作られたことが嬉しいのだ。完成度も非常に高く、樋口真嗣監督の特撮監督としての力量はじゅうぶんに発揮されているし、映像も見ごたえのあるものになっている。(こういうのを見ると改めて樋口監督はずっと特撮監督だけに専念したほうがよかったのにと思えてしまう。)見る前はかなり不安な面もあったが、個人的にはとても満足できる作品だった。しかし、ただ一点、林原めぐみのモノローグは無くてもよかった気がする。
[DVD(邦画)] 7点(2023-01-04 20:03:31)
15.  キングコングの逆襲 《ネタバレ》 
小学生の頃見た東宝特撮怪獣映画の一本。天本英世のドクター・フーが強烈だった。東京タワーでのコングとメカニコングの対決シーンも迫力があって良かった。島でのゴロザウルスとの戦いもイイ。エレメントX(どんな物体だったっけ。コレ。)を掘り出している最中に故障してしまう最初のメカニコングが間抜けだった。
[ビデオ(邦画)] 7点(2022-11-20 22:33:27)(良:1票)
16.  霧の旗(1965)
山田洋次監督には珍しい松本清張原作によるサスペンス映画。果たしてどんな作品なのだろうと興味深々で見たのだが、見ごたえ充分な仕上がりでとても面白かった。山田監督がてがけた作品とは思えないほどにタッチがクールで乾いていてこれまで見てきた「男はつらいよ」以前の山田作品の中ではいちばん新鮮に感じた。また主演の倍賞千恵子といえばなんといってもさくらのイメージが強く、復讐に燃える悪女役というのは見ていて違和感があるのではと思っていたが、実に見事に演じきっていて素晴らしかった。それから全体的に暗くシリアスな物語の中にあって三崎千恵子が登場するシーンは「男はつらいよ」シリーズを先に見ているとつい微笑ましくなってしまう。
[ビデオ(邦画)] 8点(2022-08-16 17:42:21)
17.  侠骨一代 《ネタバレ》 
久しぶりに見た高倉健の任侠映画で、マキノ雅弘監督の映画を見たのも久しぶりだったのだが、いつもの東映任侠映画とは少し毛色が違う感じがして、まず高倉健演じる主人公がいかにもな任侠映画の主人公といったふうではなくて、軍隊にいる時(この冒頭部分で本作は「兵隊やくざ」的な話なのかと思ってしまった。)に母の死を知らされ泣いてしまったりするなど人間味が強調されて描かれているのが新鮮で、このおかげか主人公にすっと感情移入することができた。主人公がやっかいになる組の親分(志村喬)が敵対している組の刺客に狙撃されても致命傷に至らず死なないといった見ている側の予想を裏切る展開もなかなか良かった。それに本作は任侠映画でありつつもメロドラマとしてよく出来ていて、これが本作により深みを与えていて、マキノ監督のうまさを改めて感じた。主人公の母親を演じているのが藤純子で、回想シーンしか出てこず早々に死んでしまうのはおかしいなと思っていると後になって母親そっくりのヒロイン役として二役で登場するという仕掛けもうまく、これも主人公のドラマを際立たせるのに効果をあげている。その藤純子演じるヒロインがビン牛乳を飲むシーンが何度か出てくるのだが、その飲みっぷりがまた良く、印象的だった。高倉健の任侠映画といえば「昭和残侠伝」と「日本侠客伝」の二大シリーズのイメージがどうしてもあるが、本作はそれらとはまた違う作風のイメージで見れたことが良かったし、それでいてマキノ監督の安定感もしっかり出ていて、じゅうぶんに面白かった。
[DVD(邦画)] 8点(2022-04-24 23:46:59)
18.  寄生獣 《ネタバレ》 
原作未読、アニメ未見の状態で全く期待せずに見たのだけど、それなりに面白かった。山崎貴監督は一般的にはブレイク作となった三丁目の夕日シリーズの影響からか一般的には感動作の監督として語られることが多いけど、本作は原点に立ち返ったようなSFパニック映画で、泣きの要素があるにはあるが、そんなにあざとくなかったのは良かった。(ただ後編は分からない。)元々ハリウッドで映画化が予定されていた作品だけに、それを日本でと聞くと原作を知らなくても不安になってしまうが、多少のB級くささはあるものの、CGにそこまで違和感はなくさすがに特撮スタッフ出身の山崎監督といったところで、この監督はやはり感動を謳う映画よりはこういうバリバリのスペクタクル映画のほうが合っているのではと思う。パラサイトに寄生された人物を演じる俳優陣の感情を殺した無機質で冷徹な演技は印象的で、中でも田宮を演じる深津絵里はとくに上手かった。島田を演じる東出昌大もいつもはその棒読み演技が気になってしまうのだが、役柄のせいかとくにそれを感じなかった。ただそれらに比べるとミギーのキャラはかなり浮いて見え、原作やアニメではもっと無機質な感じなのではとつい想像してしまった。とはいえ、きらいというわけではない。警官姿のAを演じるのは池内万作で、伊丹十三監督の息子である彼がかつて伊丹作品にスタッフとして関わっていた山崎監督の映画に出演しているのは縁を感じる。前後編二部作の映画で、結末は後編に持ち越されるのだが、前編だけでもそれなりに満足してしまって、見終わった後すぐに後編が見たくなるような感じではないのが少々残念。でも、後編も見る。
[DVD(邦画)] 6点(2022-04-07 17:39:59)
19.  寄生獣 完結編 《ネタバレ》 
テンポも良く、娯楽作としてそれなりに楽しめた前編に比べると、確かに特撮などは引き続き見ごたえがあるものの、ストーリー展開としてはかなりもたついていて、特に中盤の新一(染谷将太)と里美(橋本愛)のラブシーンは唐突で、すぐ近くに敵がいるかもという状況下ではリアリティがなさ過ぎて冷めてしまうし、どうしてあの流れでという疑問がわいてくる。(せめて「ターミネーター」のように何らかの意味を持たせていれば良かったのだが、ないわなぁ。)市役所での機動隊とパラサイトたちの戦いと、動物園での新一、田宮(深津絵里)、倉森(大森南朋)のやりとりを交錯させながら描いているが、意図として分からなくはないものの、それによって緊張感が分散してしまうのが残念だった。それに市役所での戦いで後藤(浅野忠信)が機動隊を捕食するシーンは想像に任せるよりも直接描いたほうが後藤の脅威をもっと印象づけることができたのではと思う。田宮の最期は深津絵里の熱演もあって印象に残るのだが、山崎貴監督のあざとい泣かせ演出が鼻についてしまった。新一とミギーが後藤に追われるシーンや、焼却炉での後藤との最終決戦は「ターミネーター2」を思い出さずにはおれず苦笑いをしてしまった。焼却炉に放射性物質が落ちているというのもご都合主義すぎて興ざめ。そのあとのミギーとの別れも見どころのはずだが、思ったよりもあっさりしていたのは良かった。でも、ここにも唐突感がある。最後の20分ほどは原作にはあるんだろうけど、映画の流れからいうと完全に要らないような気しかせず、このおかげでラストが冗長に感じた。素直にミギーと新一の別れで終われば良かったのにと思ってしまう。とにかく前編はうまくまとまっていた印象だったのだが、後編は詰め込みすぎで散漫な映画になってしまっていて結局実写映画よりも原作の漫画やアニメを見た方が面白そうと見終わった後思ってしまった。ただ、三部作とかだったらまた印象は違ったかもしれない。
[DVD(邦画)] 5点(2022-04-07 17:32:21)
20.  機動戦士ガンダムF91 《ネタバレ》 
ガンダムシリーズをファーストからZZまで全話見て、次は本来なら「逆襲のシャア」なのだが、とりあえず後回しにして本作を鑑賞。シリーズとして仕切り直しとなった作品で、これまで登場した人物が一切出てこず、新しい登場人物のみで物語が進むというのは、このシリーズを本作で初めて見る人には入っていきやすいかもしれない。でも、その登場人物の関係性や物語の背景を把握する前にサクサク話が進みすぎていて、元々テレビシリーズとして企画されて先に劇場版として作られた作品のようだが、本当に既に放送済みのテレビアニメの総集編ダイジェストを見ているような感じ。それでも、冒頭に起こる惨劇の描写はリアルで壮絶だし、味方のはずの連邦軍がZの頃から相変わらずなのも一筋縄ではいかない戦争というものを描き出していてこういうところが富野由悠季監督らしいところなのだと思う。小型化したモビルスーツやそれによる戦闘も思ったほどは悪くないし、なんといっても終盤に登場するバグの怖さもインパクトがあって良い。しかし、やはり惜しむらくは最初にも書いたようにテレビシリーズとして考えられていたものを劇場版に再構成したことにより、ダイジェストのようになってしまっており、そのせいで展開に唐突に感じる部分が非常に多く、また、似通った顔立ちの人物もいるなど見ていて混乱して訳が分からなくなってくるのがはっきり難点と言え、話としても詰め込みすぎた感は否めない。一応、鉄仮面と決着をつけて終わるものの、戦争自体はまだ続いていて、ラストのテロップなどはまだ続きがあることを示しているようなのだが、もし、この後テレビシリーズが頓挫せずに作られていたらとか、(その場合、映画でやった部分も改めてやり直したのだろうか?)そもそも映画でなく最初からテレビシリーズだったらとか、(個人的には最初からテレビシリーズでやっていたほうが良かったと思う。)見終わった後にいろいろ考えてもやもやしてしまった。エンディングに流れる森口博子の歌う主題歌はしっとりしていて良い。
[DVD(邦画)] 6点(2022-03-19 20:16:22)
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